狩人提督、着任ス    作:サバ缶みそ味

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ファミ通で読みました。
レウスに乗って冒険だと…!?
…あり、なのか?

*注意!

ここの提督達は一式装備です。「一式装備なんて嫌い」「そんな装備でそれはありえない」という方、ごめんなさい!

台本形式となっております!

独自展開です、ごめんなさい!


㉓オリョールの海を駆けて、『海竜』ラギアクルス 前編

艦娘寮前の掲示板

 

 

【艦娘の皆へ:明日のオリョーリュ海域への出撃は中止です(´・ω・`)ゴメンヌ】

【   追伸:ちょっとオリョーリュ行ってくるb by提督       】

 

 

瑞鶴「は、はああああっ!?」("゚д゚)

川内「えー、楽しみにしてたのにー」ブー

赤城「きっと何か理由があるんでしょう…」

 

天龍「ちょっと提督はどこ行った!?」

五月雨「そういえば、母港にもいませんでしたね…」

 

磯風「ただ、ひとつわかったことがある…」

長波「ん?わかったこと?」

 

磯風「…『オリョーリュ』じゃなくて『オリョール』だ。」

 

長波「」ズコーッ

 

 

___港町の港

 

 

提督「砥石よし回復薬よし…これを積んでくれ」

 

黒丸「了解ニャ」

ミケ「旦那さん、皆にちゃんと言わなくてよかったのかニャ?」

 

提督「…普通にいったら心配するだろ?仕方ないことさ」

 

ミケ「…わかったニャ。でも無理はだめニャよ?」ヨッコラセ

 

提督「‥‥はぁ。まったく、提督失格だなぁ俺は…」

 

 

 

曙「まったく本当にクソ提督ね」

 

提督「うへぇあ!?あけぼの!?」ギョッ

曙「なにこそこそしてるのよ?…ひとりで行くとかかっこつけてんの?」

 

提督「‥‥これから行くところは危険なところだ。俺みたいな奴が行かなきゃならない」

曙「はっ!うちら艦娘っていう兵器が失うのが怖いのかしら?」

 

提督「‼」

曙「教えてあげるわ。私と潮がなんで異動されたか。前の鎮守府では潮はそこのクソ提督に厭らしい目で見られしまいには大破したまま身体を触られるやら嫌な思いをしたわ!気づいた私はそいつを殴り飛ばしたけど、そいつは潮と私を捨て艦にしようとしたのよ」

 

提督「‥‥」

 

曙「なんとか別の所へ異動できたけど…どうせあんたも同じなんでしょ?私達をただの捨て駒しか見ていないんでしょ!嫌だったらさっさと解体…」

 

 

提督「だまらっしゃい‼」クワッ

 

曙「な、なによ…」ビクッ

 

提督「そう軽く命を捨てるとか死ぬとか容易く言うもんじゃない!」

 

曙「うっ‥なんなのよ」

提督「いいか?俺の前で軽々と死ぬとか命を粗末に扱うようなことはすんじゃねえぞ?」

 

曙「…」

 

提督「俺の目の前で誰かがいなくなるのはいやだからな…」

 

ミケ「旦那さん、準備できたニャー」

黒丸「本当に一人で行くのニャ?」

 

提督「おお、助かる。それじゃあ行ってくる。…あと、曙。俺はどんな時もお前たちを兵器だのと思ったことはない。お前たちも大切な家族、大事な子達だからな」ノシ

 

 

曙「‥‥あいつ…」

 

霞「もうちょっと時間を稼ぎなさいよ。あと少しでみんなを呼んで止めてたのに」

 

曙「うげっ!か、霞!?」

 

潮「あ、曙ちゃん…」

曙「潮もいたのね…」

 

天龍「俺もいるぜ!」( ・´ー・`)b

曙「…もうつっこまないわよ」

 

霞「それにしても、提督の怒ったところ初めて見たわ」

天龍「だなー、ちょっとびびった」

 

潮「でも…なにか思い詰めていたように見えました」

 

ジン「…仕方ない。『アイツ』に二度も大事な仲間を失わせたくないからな」

 

天龍「ジ、ジンさん、いつの間に!?」(;゚Д゚)

 

ジン「こっそりついてきた」b

 

曙「ちょっと待って、今『二度』って言ってたけど…」

 

ジン「…ああ、実のところ俺、提督、ベル、アーロの4人の他にもう一人、仲間がいた」

霞「5人目がいたの?」

 

ジン「…話は少し長くなる。俺達が『我らの団』というギルドにいた頃だ。道中でな、その5人目が加わったんだ。かなりの冒険好きで提督と団長とよく彼方此方を巡り周っていた」

 

曙「わ、我らの団?」クビカシゲ

 

ジン「そして5人目と提督は団長に頼んでギルドを離れもっと遠くの海へと冒険に行こうとしていたんだ」

潮「提督も海が好きだったんですね…」

 

ジン「…それは嵐が吹き荒れる夜だった。提督と5人目は船で航海中、突如海から黒い『ラギアクルス』という竜が現れその船を襲った。」

天龍「て、提督はどうなったんだ?」

 

ジン「…俺達『我らの団』が駆けつけた頃には傷だらけの提督を助けることができた。だが、5人目は‥‥すでにその海にはいなかった」

 

霞「‥‥」

 

ジン「5人目は身を挺して大怪我をした提督を逃がし、行方不明となったんだ。提督は『あいつを助けることができなかった。死なせてしまった』と大泣きさ」

 

天龍「‥‥」

ジン「狩人はいつでも死と隣り合わせの戦いをしているが…目の前でいなくなると本当に悲しい。それ以降提督は『ラギアクルス』には少しトラウマがある」

 

霞「で、でも。一人で行くのは危険じゃ…」

ジン「…もう自分の目の前でいなくなるのが嫌なんだ。だからあいつは意地になってる」

 

天龍「だ、だからってここで待ちぼっけするのは!」

 

ジン「…別にあいつは『ついてくんな』って言ってなかったろ?」

 

天龍「!」

 

ジン「…ベルとカヤンバが支度している。責任は俺がとる…意味わかるな?」

 

天龍「よっし!任せとけ!お前ら、行くぞ!」

霞「…仕方ないわね。少しクズ提督にお灸をすえなくちゃ」

曙「ちょ、私も!?」

 

ジン「それと一言、…死ぬんじゃないぞ?」

 

霞「当たり前じゃない!誰の提督の艦娘だと思ってるのかしら?」

 

ジン「…まったく、今回は俺達もいるのに。本当に無茶してくれる提督と艦娘達だ」ニガワライ

 

潮「あ、あの…」

 

ジン「…ん?」

 

潮「そ、その5人目の人の名前は…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ジン「ああ……『ウィル』っていう冒険好きでハチミツ好きの男だ」




クエスト【オリョールの海を駆けて】
目的  :ラギアクルス一頭の狩猟

依頼主:オリョクルの達人

いやーびっくりしたでち。海の中を泳いでいたらでっかい生物が現れたでち!
そいつはビリビリ電気を出したり、ブレスしてきたりめちゃくちゃでち!
おかげで資材は台無しでち!誰かなんとかしてでち!オリョクルはもういやでち!


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