狩人提督、着任ス    作:サバ缶みそ味

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 深海棲艦達も増えて来てますね…次の春のイベント海域ではどんな姫級、鬼級の深海棲艦が現れるのか、少し気になります。
 ええ、セクシーダイナマイトだったりナデナデしたくなる様な子が来るのかワクワクで…あ、戦艦水鬼さん?どうして主砲をこちらに向けry【このコメントは撃沈されました】

*注意!

この提督達は一式装備です。「一式装備なんて嫌い」「そんな装備でそれはありえない」という方、ごめんなさい!

台本形式となっております!

独自展開があります‼


〇4 遠い海からこんにちは

in沿岸部

 

ウィル「ふぁ~」欠伸

 

レ級「ウィル、これで欠伸は4回目だぞ?」釣り中

駆逐棲姫「ここの所眠たそうにしてますが、寝不足ですか?」

駆逐水鬼「色々と考え事を抱えていそうだな」

 

ウィル「あぁ…まだまだやることが山積みだからなぁ」ポリポリ

レ級「やる事?ホッポのオトモン探しとか、竜舎造りとか?」

ウィル「…」コクコク

駆逐棲姫「他にもギルドとか大本営とかから来る書類整理とかもありますもんね」

 

ウィル(それもあるけど‥‥ティガレックス希少種の探索とか、アーロ達が向かう溶岩島の事とか気になってしょうがないんだよなー…)

 

駆逐水鬼「ウィル、アーロさん達が言ってた光作戦だが…私達も参加してみないか?」

ウィル「はいぃ!?」

レ級「退屈そうだもんな。冒険家が退屈してちゃダメでしょ」ニヤニヤ

ウィル「ほ、本とか書くもん…!」クワッ

 

駆逐水鬼「せっかく私達の提督にもなったんだし、少しやってみてはどうか?」

ウィル「うーん、そりゃあやってみたいけども…お前達はいいのか?」

レ級「?何が?」

ウィル「もし深海棲艦同士の戦いになったら…それはそれでまずいだろ」

 

駆逐水鬼「殴り合えばすぐに仲良くなれるっ!」ドヤッ

ウィル「熱い少年漫画みたいなノリじゃねーよ」

駆逐棲姫「で、できればそのような戦闘は避けていきたいですね…」

 

ウィル「ま…戦艦棲姫や空母棲姫とか皆がそういうのなら考えとく」ヤレヤレ

レ級「やったー!」

駆逐水鬼「もしそうなれば、腕がなるな!」フンス

ウィル「はあ…それにしても中々釣れないなー」

レ級「どう見ても糸とルアーを垂らしてるだけだからでしょ」

駆逐棲姫「それで釣れるんですからスゴイですよね…」

 

グググ…

 

ウィル「おっ!?言ってる傍から来たぞ‼」グイグイ

レ級「しかも大きい!これは大物の予感!」

駆逐棲姫「ウィルさん頑張ってください!」

 

ウィル「うおおおおっ‼おりゃーっ‼」グイッ

 

ザッパーン!

 

駆逐水鬼「釣れたーっ‼」

ウィル「さあて、今夜の晩御飯のお魚はなんだろry」

 

 

深海海月姫「あいたたた…何なのよもう。ドレスに何か引っかかったと思ったら、引っ張られて尻もちついちゃったじゃない」

ウィル「な、なんか釣れたーっ!?」

 

レ級「あれ?深海海月姫じゃないか」

深海海月姫「あら?レ級ちゃん!という事はやっと着いたのね!」

駆逐水鬼「海月姫、お前が来るなんて珍しいな」

駆逐棲姫「海月姫さん、お久しぶりです‼」

 

深海海月姫「あらあら、皆元気そうね!それから…」チラッ

ウィル「ヒョ?」

深海海月姫「貴方が噂のウィルって言う人ね?ずいぶんと変わった姿をしているわね」ウフフ

ウィル「‥‥」ジーッ

深海海月姫「???」クビカシゲ

駆逐棲姫「ウィ、ウィルさん?」

 

タユーン

 

ウィル「…セクシーダイナマァイト」

レ級「えいっ」目つぶし

ウィル「あああああっ!?目が、目がぁぁぁっ!?」ジタバタ

 

深海海月姫「あらあら、面白いお方ですわね」ウフフ

駆逐水鬼「ここでもなんだ、皆の所に案内しよう」

深海海月姫「久しぶりに皆に会えるから楽しみだわ…えっと、あちらのお方はほっといていいのかしら?」

ウィル「目がぁぁぁっ!?」ジタバタ

 

レ級「すぐに治るから大丈夫、ハンターだもの」

深海海月姫「あ、あはは…」ニガワライ

 

ウィル「しかーし!心眼で見てやる‼セクシーダイナマイト!」クワッ

レ級「よし、止めを刺すか」ジャキンッ

駆逐棲姫「や、やめてー!」Σ(;´Д`)

___

 

深海海月姫「みんなー、お久しぶりー!」ノシ

 

戦艦水鬼「おお!海月姫じゃないか!久しいな‼」

戦艦棲姫「貴女も相変わらず元気そうね」ウフフ

 

空母棲姫「ところでなんでウィルは焦げてるの?」

ウィル「ふっ…至りってやつさ」

空母棲姫「意味わからないんだけど」

軽巡棲鬼「ウィルさんの言う事、分かります!海月姫さん、セクシーですよね!」フンス

空母棲姫「!?」

 

ホッポ「海月姫‼やっほー‼」ダッコ

深海海月姫「あらあら、ホッポちゃん」ナデナデ

ホッポ「ふっかふか‼」スリスリ

深海海月姫「うふふ、相変わらず元気ね」ナデナデ

 

ウィル「‥‥」

防空棲姫「羨ましいって思ってないわよね?」

ウィル「ぜ、ぜんぜーん‼おれ、大人だしー‼」アセアセ

防空棲姫「脂汗すごいわよ…」

 

深海海月姫「艦娘達との戦いで離れ離れになっちゃったけども、やっとこの島に辿り着けてよかったわ」

戦艦水鬼「お前も長い旅をしていたようだな」フッ

 

ウィル「長旅?」

ホッポ「海月姫は旅をするのが好きなの!」

港湾棲姫「名前の通り、海流に身を任せて漂いながら旅行をするの…」

空母棲姫「しかし、よくこの島に私達がいるのが分かったな」

 

深海海月姫「まあだいぶ前かしら?旅の途中で中枢棲姫ちゃんとその旦那さんに出会ってね。貴女達がある島にいて、ウィルっていう面白い人がいるって話を聞いて、進路を教えてもらって来たのよ」

戦艦棲姫「中枢棲姫か。彼女は元気にしていたか?」

 

深海海月姫「素敵な旦那さんと一緒にいれて幸せそうにしてたわよ。でも、何だっけ?最近はバル…ファルク?とかで船や飛行船が出てないから大変だーって言ってたわ」

ウィル「村長ぇ‥‥ってあんた結構遠くから来てたんだな!?」

 

深海海月姫「ほんとよー。つい居眠りしちゃってたら物凄く遠くまで流されててね。道中、でかい魚とかチョウチンアンコウみたいな魚に襲われて大変だったのよ」ウフフ

 

軽巡棲鬼「どうりで、最近お便りが来ないなーって思ってたらそんな事があったんですね」

ウィル「お便り?」

ホッポ「海月姫はお手紙を書くのも得意なの!」フンス

駆逐水鬼「各海域の深海棲艦達に手紙や電報を送ってその海域の状況とかが分かるんだ」

 

深海海月姫「それから、ウィル。貴方の事も詳しく聞いたわよ。私達の故郷を奪った怪物を倒して取り戻してくれた事。貴方と4人のハンターさんには本当に感謝してるわ、ありがとう」ニッコリ

ウィル「ま、まあ、ハ、ハンターとしてやった事さ」テレテレ

防空棲姫「ウィル、照れてるわよー」ニヤニヤ

 

重巡棲姫「ムムム…」ムスー

 

戦艦水鬼「それで、海月姫。この島に来たのは私達に会いに来ただけではなさそうだな」

深海海月姫「そうそう!あっちの海で漂ってた時に拾ったお土産とか」

 

防空棲姫「海水でびちゃびちゃになってるー!?」

戦艦棲姫「き、木の実がふやけてる…」

港湾棲姫「これは…タル?」

ウィル「おおっ!?マカ錬金タルじゃないか!よく拾ったなー」

 

ホッポ「マカレンキン?」クビカシゲ

ウィル「ちょっと割れてて欠けてるが…修理すれば使えるぞ。こいつがあればスッゴイのが作れる!」

 

戦艦水鬼「で…お土産だけではないだろ?」ジトー

深海海月姫「もー、戦艦水鬼はせっかちなんだから‥‥実は話しておきたい事が2つ」

ウィル「2つ?」

 

深海海月姫「私がこっちに来る途中に中枢海域を通ったの。そして夜中に『艦の墓場』の所も通ったわ…でもちょっと妙な事があって」

戦艦水鬼「妙な事?」

 

深海海月姫「艦や深海棲艦の艤装の残骸を集めている『大きな鉄の艦』を見かけたの」

ウィル「うん?なんだそりゃ?」

戦艦棲姫「それはおかしい。あの場所は艦隊は敬意を持って、手を付けないと言っていた。墓荒らしをするような真似はしないはずだわ」

戦艦水鬼「そいつに乗っていた船員とかいたのか?」

 

深海海月姫「それが妙なの。見た感じ、船員も誰一人もいないのに動いてて。それに錆びた金属音とか終始鳴り響いてて‥‥まるで艦でもない別の何かみたいで不気味だったから怖くなってその場所を離れたわ」

ウィル「離れて正解だ…うーん…オストガロア変異種の討伐後、俺達がその地を調査して奴の幼体や他の生物は確認されなかった」

 

深海海月姫「それからその次の日にもう一度見に行ったんだけど…鉄の艦の姿も無く、集められた残骸も無くなってたの。一体何処に消えたのか…」

ウィル「おおう、なんじゃそりゃ。増々分かんねえな」

戦艦水鬼「ウィル…また何か起こりそうな予感がするぞ」

ホッポ「冒険の予感っ‼」キラキラ

 

ウィル「おうふ…やる事がまた増えそうだ」

戦艦棲姫「それからもう一つは?」

深海海月姫「もう一つはこの島に来る1週間前に深海双子棲姫ちゃんから手紙が…」

軽巡棲鬼「おおっ、あの双子も元気にしてるのね!」

深海海月姫「実は…そうでもないの」

 

空母棲姫「あの双子になにかあったのか?」

深海海月姫「あの子達は遠い島で静かに過ごしていたようだったの。それが突然、溶岩が流れ始め火山活動が活発化して棲めなくなったって。」

ウィル「‥‥うん?」

深海海月姫「島から別の島へと離れるしかなかったのだけど…連鎖して他の島も噴火したり、そこの島へと行こうとすれども見たこともない生物が暴れてて行けなかったりで仕方なしに周りの深海棲艦達を集め、遠くの方へと行くしかなかったの。でもあの子は不器用だし、人間不信だから艦娘達と戦闘になっちゃって…」

 

ウィル「溶岩島…艦娘、戦闘…ってまさか」

防空棲姫「それって光作戦だしアーロさん達が行こうとしてる場所じゃ…!?」

深海海月姫「今じゃ大規模な戦闘になっているから、貴女達に援軍を要請してほしいって言ってたの」

 

戦艦水鬼「え、援軍か…今じゃ艦娘達と仲良くなっているのだが…」

ホッポ「それじゃあ双子を助けに行こ!」フンス

駆逐棲姫「助けるって…援軍しに行くの?」

 

ホッポ「棲めなくて困っているならこっちに来るように助けるの!ウィルがやってた感じに!」

ウィル「なるほどな…確かに溶岩島の件は気になっていることがあったし。しょうがない、あいつらの手伝いをしてやるかー」

港湾棲姫「ウィルも行くの?」

 

ウィル「勿論。その双子がお前達の仲間なんなら、俺の大事な仲間でもあるんだ」

レ級「よーし、久々に出撃ってわけだね!」フンス

戦艦水鬼「そうとくれば、私も行かねばな…‼」

ホッポ「すぐに行こ!」フンス

ウィル「っしゃあ。出撃の準備だ‼」

 

戦艦棲姫「ね?ウィルって思った以上の人でしょ?」

深海海月姫「‥‥ええ、初めてね、私達にこんなに優しくしてくれる人は」ウフフ

 

____

 

 

ウィル「‥‥と、いう訳で来たんだけど…何かすることある?」正座

ホッポ「手伝うし頑張る!」フンス

 

 

叢雲「あんた達、馬鹿じゃないの?」

孫市提督「な、なんで俺達の所に…?」ニガワライ

 

ウィル「いや、クロードと仲良さそうだったし?頼めばなんとかなるかなーって」

叢雲「どういう態度をしてんのよ‼てか深海棲艦達を連れてきたら混乱するでしょうが!?」

ウィル「みんないい奴等だぜ‼」☆-(´>ω・`)b

叢雲「一発殴っていい?酸素魚雷くらわしてもいい?」

孫市提督「ま、まあ落ち着け…ウィル君、できれば戦闘は混乱するから控えてほしい」

 

レ級「えー…せっかく大暴れできると思ったのにー」ブーブー

駆逐水鬼「日ごろの鍛錬の成果が…」ショボーン

ウィル「まあそれは仕方ないですよね。実際の所俺はその先の溶岩島の方が気になってますから」

孫市提督「何か心当たりがあるのか…?」

 

ウィル「溶岩島にはいい思い出がない」キリッ

叢雲「意味が分からないわよ」

孫市提督「ま、まあ…輸送作戦とかぐらいは手伝ってもらおうか…」

 

ウィル&レ級&ホッポ「よっしゃー‼」

 

叢雲「だ、大丈夫なの?」ヒソヒソ

孫市提督「俺も分からん…すぐにアーロ君達の所に向かわせておこう…」ヒソヒソ




深海海月姫、初見は本当にビビりましたよ。とてもでっかいなーって…え?どこがでかいかって?それはおっp…頭の帽子ですね!(視線を逸らす)

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