狩人提督、着任ス    作:サバ缶みそ味

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 いよいよ年末年始へと近づいてきましたね…
 来年の正月グラは誰になるのかなー

*注意!

この提督達は一式装備です。「一式装備なんて嫌い」「そんな装備でそれはありえない」という方、ごめんなさい‼

台本形式となっております‼

独自展開があります‼


●深海棲艦達

ウィル「‥‥」ジーッ

 

駆逐古鬼「エ、エット…」アセアセ

ウィル「あっちも駆逐艦」

防空棲姫「?なに?」

ウィル「こっちも駆逐艦」

駆逐水鬼「む?」

ウィル「そして駆逐艦」

駆逐棲姫「あ、あのっ」アセアセ

 

ウィル「‥‥まったく、駆逐艦は最高だぜ」(*´Д`)

空母棲姫「どっせーい‼」ラリアット

ウィル「すんませーん‼」.∵・(´ε゚((c=

 

リコリス棲姫「デ、アノ『ウィル』って人、メッチャイケメンな深海棲艦ジャン」

空母水鬼「ホントは竜人族って人なんだけど…」

軽巡棲鬼「兜と鎧をとったらムキムキのイケメンなのよー‼」キャー

リコリス棲姫「マジ!?ちょっと見テミタインダケド‼」

 

中枢棲姫「あの…いつになったら話を聞いてくれるの…?」(´・ω・`)

戦艦棲姫「もうちょっと先になりそうねー」ニガワライ

中枢棲姫「と、兎に角‼気になっているのなら人の話を…」

 

ホッポ「ウィル‼魚釣りいこー‼」

重巡棲姫「ウィル‼魚、食べたい‼」

ウィル「よーし、でっけえ奴を釣り上げに行こうぜ‼」

中枢棲姫「」ズコー

戦艦水鬼「あいつはマイペースだからな…」

 

_数時間後_

 

中枢棲姫「むぅ…まだ来ないのか…」

戦艦水鬼「そろそろ戻って来るはずだが…」

 

ウィル「ふぃー、大漁、大漁‼」ドッサリ

ホッポ「いっぱい取れた!」フンス

重巡棲姫「カジキマグロ、カジキマグロ‼」カジカジ

空母棲姫「ルアーを垂らして入れただけでなんでそんなに釣れるのよ…」

レ級「ツッコんだら負け」

 

中枢棲姫「ウィル、そろそろいいかしら?」

ウィル「うん?」

中枢棲姫「貴方が気になっている答えを私は知っているわ…それは(ry」

 

リコリス棲姫「ウィルさーん、ヨカッタラ一緒ニオ茶シナ~イ?」グイグイ

軽巡棲鬼「それよりもー、私と一緒にアイドルに」グイグイ

ウィル「え、ちょ、両腕引っ張らないで!?イタタタタ‼」ググググ

 

中枢棲姫「‥‥」

戦艦水鬼「あいつはすぐに絡まれるからな」

戦艦棲姫「あれはもう少し時間掛かりそうね…」

 

ウィル「な、なんとか抜け出すことができたぜ…」ゼェゼェ

 

戦艦水鬼「あ、戻ってきた」

戦艦棲姫「今ならチャンスよ!」

中枢棲姫「よ、よし…ウィルはな(ry」

 

ウィル「え?空を飛びたい?」

泊地水鬼「‥‥」コクコク

ウィル「俺に言われてもなー…」ポリポリ

泊地水鬼「‥‥」クイクイ

ウィル「え?いつも飛んでるって?あれは操虫棍を使って高くジャンプしてるだけだし…」

ホッポ「そうだ!集積地棲姫に作ってもらおうよ!」

ウィル「おお、いい考えだな!あの子なら飛べそうな道具を…」

 

集積地棲姫「馬鹿ジャナイノ?あたしじゃ無理だっての」

ウィル&ホッポ「えー」

泊地水鬼「‥‥」クイクイ

ウィル「え?肩車でいい?」

泊地水鬼「‥‥」アセアセ

ウィル「そう遠慮するなって‼おーし、いくぜー‼」肩車して走る

 

泊地水鬼「‥‥」テレテレ

ウィル「うおおお!」ダダダダ

ホッポ「いいなー、乗りたい!」ガバッ

ウィル「うおおおお‼」ダダダダ

重巡棲姫「ヴェア‼私も、乗るっ‼」ガバッ

ウィル「じゅ、重量オーバー!?」(;´Д`)

 

中枢棲姫「…まだ時間掛かりそうね」遠い目

 

_昼_

 

ホッポ「ウィル‼砂浜歩いてたらこんなの見つけた!」

レ級「なんか落書きされてた大きな樽‼」

ウィル「お、これは‥‥珍しいな」

 

防空棲姫「ウィル、知ってるの?」

ウィル「これは腕相撲大会用に作られた樽さ。タンジアの港とかに置かれててな。懐かしいものが漂流されたもんだぜ」ヨッコラセ

レ級「腕相撲用のがあるんだ…」

ウィル「これを置いて…さあかかって来い!」ドヤァ

防空棲姫「やる気満々ねー」

 

南方棲鬼「あら、腕相撲どれくらいか試してもいいかしら?」

ウィル「ふっふっふ、俺は超強いぜ?」

レ級「それじゃあ…はじめっ‼」

ウィル「ふぬおおおおっ‼」ググググ

南方棲鬼「ちょ、思った以上に力がある!?」ググググ

ウィル「せいっ‼」ダーンッ

南方棲鬼「ま、負けた…意外と強いわね」

 

駆逐水鬼「ウィル、今度は私だ」フンス

ウィル「ぎ、艤装はダメだからな」

駆逐水鬼「な、なんと!?」ガーン

レ級「そりゃ当然でしょ…」アキレ

ウィル「ふっ、どうやら俺が一番力持ちのようだな」ドヤッ

 

ホッポ「お姉ちゃん」クイクイ

港湾棲姫「え、えと…」アセアセ

ウィル「」

港湾棲姫「て、手袋はアリですか?」

ウィル「」

南方棲鬼「ほら、頑張りなさい?自称チャンピオン」ニヤニヤ

ウィル「ふ、ふははは。い、いいだろう。相手にとって不足なしだぜ!」

 

レ級「よーい、はじめっ!」

ウィル「ふごごごごっ‼う、動け‼なぜ動かん!?」ググググ

港湾棲姫「えい」ダーンッ

ウィル「あべし!?」(;´Д`)

レ級「ですよねー…」

ホッポ「お姉ちゃん、力持ち‼」

港湾棲姫「う、うん…」テレテレ

南方棲鬼「それよりもウィルがのた打ち回ってるんだけど」

 

中枢棲姫「…まだかしら…」(´・ω・`)

 

__夜中__

 

ウィル「…ってな感じで俺とクロードはウルクススを手懐けて猛吹雪の中を乗り越えたんだ」

駆逐古鬼「‥‥‼」ドキドキ

空母棲姫「そのクロードって人もやばすぎるわね…」

レ級「ガムートの子供見たさに雪山で遭難…ハチャメチャすぎるんだけど」

ホッポ「雪山…見てみたい‼」

駆逐棲姫「ホッポちゃんのいたところは氷海だったもんね」

ウィル「ああ、いつか雪山とか砂漠とか一緒に冒険したいもんだぜ」

 

重巡棲姫「( ˘ω˘)スヤァ」

ホッポ「何だか眠たくなってきた…」ウトウト

ウィル「そろそろ寝るか。冒険話の続きはまた今度な」

戦艦棲姫「ウィル、ちょっといいかしら?」

ウィル「ん?」

戦艦水鬼「おまえ…何か忘れてないか?」

ウィル「‥‥あっ、やべ」

 

中枢棲姫「(´;ω;`)」

ウィル「す、すまん!忘れてた‼」

戦艦水鬼「そんな気がしてた」ヤレヤレ

中枢棲姫「この私をほっとくとかいい度胸してるな」涙目

ウィル「わ、悪かったって」アセアセ

戦艦棲姫「ほらほら、元気だして」つハンカチ

 

中枢棲姫「ん…ウィル、お前は気にしていたな。深海棲艦は何処からやって来たのか」

ウィル「ああ、ずっと気になってたんだ」

戦艦水鬼「つい忘れて一日を過ごしてたのに?」ジトー

ウィル「そ、それはそれ、これはこれ!」

中枢棲姫「話は長くなるが…いいか?」

ウィル「勿論」

 

中枢棲姫「私達が生まれる前…まだ人間同士が世界を巻き込む大戦をしていた古き時代から遡る…私達の魂は艦の中にあった。口も言えぬ、体も動かぬ鉄の塊だったが、それでも祖国のため、国の民のために戦い続けていた」

ウィル「……」

中枢棲姫「そのうち大戦も終わり、戦うことも無くなった。戦わくなった時代に私達は不要。このまま平穏な時代に合わせて今度は人の役に立つために動くのかと思っていた…だが、違っていた…あの日を私はいつまでも覚えている」

ウィル「‥‥?」

戦艦棲姫「‥‥」

 

中枢棲姫「あの日は環礁に多くの艦が集められた。共に戦った艦、敵だった艦、遠い国から連れてこられた艦、国の為に多くの功績をあげた艦、海を覆いつくすかのように多かった。一体何が行われるのか不思議に思っていた時、私達は光に包まれた…それは一瞬で、身を焼き溶かす程苦しく、熱かった…」

ウィル「…それは一体…?」

戦艦棲姫「それは分からないわ…一体何だったのか、思い出したくても思い出せないの」

 

中枢棲姫「目を覚ませば、暗く冷たい水底に私はいた。身体が動き、口も、目も、耳もある。なぜ、人の形をしているのか分からなかった。だが、永い永い時を経て眠っていた実感があった」

ウィル「‥‥」

 

中枢棲姫「私の周りには無残にも焼けて朽ちた艦だけじゃなく、私と同じように人の形をして眠りについていた者、異形な姿をしている者もいた。一体どうなっているのか分からなかった私は、海上へと上がった。そこには沢山の焼けて壊れた艦の残骸があった」

ウィル「それって…」

戦艦水鬼「そうだ…実験台にされたのだよ」

中枢棲姫「私は深い、悲しみと憎しみで胸がいっぱいになった…私達は利用されそして使い捨てられたのだと、人間に忘れ去られたと、のうのうと生きている人間共を殺したくてたまらなかった」

 

ウィル「…深海棲艦っていうのはつまり…」

中枢棲姫「非科学的だと思われるが…深海棲艦は深い悲しみと憎しみを抱く悪霊だった、と。お前達で言うと突然変異でも何かが起きてできた生物、とでもいえよう…」

ウィル「‥‥」

 

中枢棲姫「時が経つにつれ、多くの深海棲艦が生まれていった。私達は生まれた場所を拠点に私達を忘れた人間に復讐しようと向かった…だが、私達は永い時の中を眠っていたようで、かつて鉄の塊として生きていた時代とかなりかけ離れていた」

戦艦水鬼「…大戦どころか、そんな時代があったのかをも忘れられている程過ぎていたようだ…」

中枢棲姫「時の噂では黒い龍と赤い龍と白い龍が文明を滅ぼしたとか、星を降らす巨大な蛇が世界を壊していったとか、海を焼くほどの熱を持つ巨大な龍がありとあらゆる物を焼き尽くしたとか、そんなものばかりだった」

 

ウィル「…ミラボレアスとダラ・アマデュラ、そしてグラン・ミラオスか…」

戦艦水鬼「む?知っているのか?」

ウィル「俺達の故郷でも世界を滅ぼした龍の伝説として伝えられている」

中枢棲姫「変わっていたのは龍という不思議な話だけじゃなかった…私達深海棲艦とは反対の存在、『艦娘』という者もいた…遠い国へと向かった同胞達を次々と倒していった。最初は憎しみしかなかった私の手中は次第に変わっていったわ…艦娘達がいるというなら、もう世界を巻き込む大戦がないというのなら、私達がいる必要はない。彼女たちが伝え続けるだろうと、深海棲艦達を集め再び暗い水底へと眠りにつこうとした…」

 

ウィル「‥‥」

中枢棲姫「だが…私達が眠る海に『ヤツ』が現れた」

ウィル「…『ヤツ』?」

中枢棲姫「巨大な禍々しい生物だった。『ヤツ』は共に深海にいた生物、戦い焼け朽ちた艦、深海棲艦達を襲い、捕食し続けた」

ウィル「ほ、捕食!?」

中枢棲姫「いくら攻撃しようがものともせずに、次々に食い荒らし、そして私達を私達の眠る海から追い出したのだ。住処を取り戻そうと戦っているうちに、艦娘達と出くわし戦うことになってしまった。眠る場所を取り返すために、私達の存在を思い出してもらうために、他の深海棲艦の子達を守るためにと混乱する程戦い続けた」

 

ウィル「こ、混戦になったんですね…」

中枢棲姫「気が付けば私は沈められ‥‥長く海を漂流してしまった。艦娘達に敗れ、『ヤツ』に故郷を奪われたのだ…」

ウィル「‥‥深海棲艦の始まりってそうだったんですね…」

中枢棲姫「艦娘達も妖精とやらに造られるそうだからな…私も悪霊なのか、艦娘達と同じ体をしているのか、よく分からない…」

ウィル「そ、それと…『ヤツ』とかいうのを倒せば…」

中枢棲姫「ああ、多くの深海棲艦はそこへ戻り、平穏な眠りにつくだろうな。だが、今の私は眠りにつく気はないぞ?」

 

ウィル「…へ?」

中枢棲姫「敗れた後の続きになるが…永い眠りについた後、海を漂った私をある人物が助けたのだ…こんな人で非ざる私を、『心があり、温もりがあり、感情がある。生きてるものすべて同じだ』と優しく受け入れてくれたのが‥‥嬉しかったのだ」

ウィル「へ、へー…」

戦艦棲姫「ウィルと似たような事言ってるわね」ニヤニヤ

中枢棲姫「私は意を決して、その男に自分の気持ちを話した。彼は私を快く受け入れ…私は彼と共に冒険することにした」

ウィル「‥‥ん?」

 

中枢棲姫「その男はどこか遠い…竜人族の里の出身でな、将来は村を開拓したいと言っててな」

ウィル「‥‥えっ」

戦艦棲姫「ウィル、どうかしたの?」

ウィル「な、なあ…その人と一緒に村を開拓はしたのか?」

中枢棲姫「うむ。村を開拓した後、また冒険して新しい村を興したいと言って、私もついていったぞ」

 

ウィル「…その前の村の名前…ジャンボ村じゃね?」

中枢棲姫「!?よ、よく知っているな」

ウィル「…その人の一人称、『オイラ』でしょ」

中枢棲姫「そうだ。よく知ってるな」

 

ウィル「あ、あの人なにやってたのぉぉぉぉぉっ!?」

戦艦水鬼「ウィ、ウィル!?そ、その人とは一体…」

ウィル「知ってるも何も俺の故郷であるシナト村の僧正様のお兄さん‼僧正様が『手紙で兄が白い肌の美しい女性を嫁にしたと自慢してくる』とか言ってたけどあんたのことだったのか…」

中枢棲姫「よ、嫁だなんて…まったく、アイツハ」テレテレ

ウィル「でも村長を置いていくほど『ヤツ』ってのは危険な存在なんだな…」

 

中枢棲姫「艦娘達と提督達はあれを超弩級深海棲艦といっているが、あれは違う。深海棲艦や共に戦った艦の残骸を纏った生物だ‥‥」

ウィル「何でも喰うイビルよりもたちが悪いな…そいつはまだ中枢海域にいるのか?」

戦艦棲姫「ウィル、どうすうるの?」

ウィル「深海棲艦達の故郷を奪い返す。もうちょっと詳しい情報が欲しいが…その前に」

戦艦水鬼「その前に?」ゴクリ

 

ウィル「寝よう」( ˘ω˘)スヤァ

戦艦水鬼&戦艦棲姫「」ズコー

ウィル「あ、そうだ。村長に会うなら『ウィルは元気です』って伝えといてね」

中枢棲姫「あ、ああ‥‥」

ウィル「じゃおやすみっ‼」( ˘ω˘)スヤァ

 

中枢棲姫「‥‥あ、あの人と同じくらいマイペースね」




 深海棲艦達については独自解釈…ちょっと矛盾しているようなところもございますがすみません‥‥

 
 それでは皆様、よいお年を

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