狩人提督、着任ス    作:サバ缶みそ味

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 中途半端なところですが少し区切りしてます。

 アマツに龍風圧が無くてほんとよかったです。あったらひどいことになってそう(遠い目)


84 舞うは嵐、奏でるは災禍の調べ 弐

in補給拠点

 

提督「皆‼無事か!?」

比叡「提督ー‼き、来てくれたんですね!?」

大井「提督…ありがとうございます」

 

アーロ「こっちも嵐がやべえな」

ベル「ほかの鎮守府の艦隊の子達も避難してるみたいだね…」

アグル「今はあの島の高い場所で態勢を立て直しているみたいですが…もし動くとしたらここに来るでしょうね」

提督「そうか…だとしたらすぐにでも向かわなくちゃな」

 

木曾「提督、もしかしてあの龍を倒しに行くのか!?」

天龍「無茶だ…!?あんな嵐を巻き起こす奴を相手にするなんて…‼」

 

提督「気持ちはわかるさ。でも行かなきゃならないんだ」

ベル「すぐに支度をするよ。アグル、行こう」

天龍「提督、ベルさん、アグルさん…絶対に戻って来いよ…」

アグル「勿論、必ず戻って来る‥‥天龍姐さん、俺が無事に戻ってきた時には…た、龍、龍田さんに…」ソワソワ

アーロ「ほら、行くぞ!」アイアンクロー

アグル「あーれー」

天龍「?」

 

大井「提督、瑞鶴は無事なの…?」

提督「…彼女は無事だ。だが…」

 

in補給拠点の工廠

 

瑞鶴「…」ボロボロ

夕張「…これは…ひどい状態です…」

加賀「…どういうこと?」

夕張「損傷が思った以上に深刻なんです。入渠しても、高速修復材を使っても傷は治りますが艤装やカタパルトはもう治りません…」

 

加賀「そんな…」

夕張「古龍という生物が放った水流は轟沈どころじゃすまされない威力なんです…こうして無事でいられたのが奇跡ですよ…」

瑞鶴「…そ、それじゃあ私はもう…艦娘として戦うこともいることもできないの…?」

夕張「‥‥」首を縦に振る

加賀「何とかならないの…‼」

 

夕張「か、加賀さん、落ち着いてください!?」

瑞鶴「加賀さん…」

加賀「…っ!」

 

 

ジン「…まだ方法がある」

加賀「ジンさん…‼」

ジン「…夕張、これは使えるか?」

瑞鶴「じ、ジンさん…それって…‼」

夕張「試製甲板カタパルト!?ど、どうしたんですかそれ!?」

ジン「…前に造った」

 

夕張「造った!?一体何をどうしたらこう凄いものができるんですか!?」

ジン「♪~(´ε`;)」

加賀「…一応、明石さんには黙ってあげるわ」

ジン「それで夕張、これで瑞鶴は治るのか?」

夕張「で、できます…でも後は改装設計図とかがあれば…」

ジン「ぬかりはない」つ【希望の証】

 

夕張「いや、ちょ、ええっ!?か、改装設計図じゃないんですけど!?」

加賀「鎮守府の妖精さんなら難なくやってたわ。夕張、あなたならできる」

ジン「…頼む、これで治してくれ」

夕張「…わかりました!ジンさん、絶対に瑞鶴さんを治してあげます‼」

瑞鶴「ジンさん…」

 

ジン「瑞鶴…俺は行ってくる…そして必ず戻って来る…」

瑞鶴「行ってくるって…まさか…」

ジン「黒丸、ミケ、頼んだぞ」ダッ

瑞鶴「ジンさん…!」

黒丸「瑞鶴さん、どうかジンさんを行かせてやってほしいニャ」

 

加賀「もしかしてあの龍と戦いに行くの…!?」

夕張「む、無茶すぎますよ!?」

ミケ「…ジンさんにとってアマツマガツチは昔からの因縁の相手なのニャ…」

瑞鶴「教えて…ジンさんの過去になにがあったの…?」

 

黒丸「…それはジンさんが13歳、渓流にある集落に住んでいた頃の話ニャ」

 

◆__◆

 

__それはジンさんが好きな子にプレゼントするために自分でお酒を造っていた時の事ニャ__

 

 

ジン(少年期)「よーし、順調にできてるな…」

女の子「ジーン、何造ってるの?」

ジン「ファッ!?べ、べつにぃ!た、ただの酒造りだしぃ‼」アセアセ

女の子「ふーん、お家の手伝いかぁ。ジンは偉いね」ウフフ

ジン「あ、あったりめぇだ。将来はお家を継いでユクモで一番の酒にしてやっからよ‼」

女の子「うふふ、だったら楽しみだわ。それでそのお酒はどうするの?」

ジン「え、えっと…そ、それは秘密だい!」

女の子「えー、けち」プンスカ

 

ジン「ささ、俺は酒造りに勤しんでるんだ!できたらまた教えてやんよ!」

女の子「しょうがないわねー。じゃ、完成を楽しみにしてるからね!」ノシ

ジン「ふー…あうやくバレるところだった。あとは…あれ?材料が足りねえなー…」

 

箱<空っぽだぜ!

 

ジン「ユクモのハンターさんに内緒で頼んでもらって材料を揃えてくれたんだし…残りの一個ぐらいは自分で採りに行こうか」

 

__幸か不幸か、ジンさんは材料があと一つ足りないから自分で採りに集落から離れ、渓流へ向かったんだニャ__

 

 

ジン「うーん、ないなー…あれ?雲行きがなんだか怪しいな…」

 

 

『クオォォォォォォンッ‼』

 

ジン「な、なんだ!?空から変な音が響いてきたぞ!?」

 

ザアアアア…

 

ジン「うわっ!?きゅ、きゅうに土砂降り!?風も吹いてきた!?」

 

ドザアアア…

 

ジン「ふ、ふー。なんとか高所の洞窟で雨宿りができそうだよ…急に暴風雨になるなんて、珍しいな」

 

『クオオオオオオオオンッ!』

 

ジン「うおっ!?また響いて…って、遠くになんか飛んでる。あれは…龍?」

ハンターさん「おっ!?こんなところに子供が…って君はジンくんか!?」

ジン「あっ、ユクモ村のハンターさん‼」

ハンターさん「ここは危険だ!はやくユクモ村へ避難するぞ‼」

ジン「ひ、避難って…一体何があったんです?」

ハンターさん「『嵐龍』アマツマガツチが襲来してきたんだ‼台風よりやばいことになる。急ぐぞ‼」ガッ

 

ジン「アマツマ…ってそんな事より、集落のみんなは!?」

ハンターさん「‥‥っ」ダッ

ジン「ハンターさん!?は、離してくれよ‼父ちゃんや母ちゃん、集落のみんなをはやく避難させないと‼」

ハンターさん「…許してくれ…」

ジン「!?」

 

◆__◆

 

黒丸「ハンターさんがジンさんの所に駆けつけて来た時には既に遅く、アマツマガツチが集落を襲っていたんだニャ…」

加賀「…」

瑞鶴「そんな…そ、それで集落は、集落のみんなはどうなったんですか…」

 

◆__◆

 

__ジンさんの父上、母上はジンさんが帰ってこないからユクモ村へ行き、ハンターさんに探してくれるよう頼んでいたから無事だったんだニャ…でも…__

 

ジン「集落が壊滅…!?」

ユクモ村の村長「『嵐龍』アマツマガツチが一度退き、捜索をいたしたのですが‥‥とてもひどい惨状のようです」

ジン「そ、それじゃあ…集落のみんなは…」

 

村長「‥‥」首を横に振る

ジン「そ、そんな…」

村長「…ハンター殿がこれを…これは貴方の物ではと」

ジン「こ、これは…俺が造ってたお酒…」

村長「…ある女の子がこと切れるまでずっと大事に持っていたそうですよ…」

ジン「…!?…バカ野郎…こんなもん持たないで…逃げろよ…」フルフル

 

村長「…今、ユクモ村のハンター殿が霊峰に向かい、アマツマガツチと戦っています。彼の無事を祈りましょう…」

ジン「‥‥っ‼ハンターさん…!」

 

◆__◆

 

瑞鶴「‥‥‼」

加賀「ジンさんにそんな過去が…」

夕張「そのハンターさんは…?」

 

黒丸「ハンターさんは死闘の末、アマツマガツチを撃退することができたニャ。でも、撃退されたアマツマガツチはその後、各地方に出現し被害を与えていったニャ。隻眼、左角が斬られて右角だけが異様に伸びてたことから『片角』とも呼ばれ、ギルド本部で捜査し続けてるニャ」

 

加賀「そういえば…あの龍、左目に傷跡があって、右角だけ伸びてたわ…」

夕張「そ、それってもしかして…」

ミケ「今回、襲撃してきたアマツマガツチは間違いなく『片角』だニャ。だからジンさんは必死なのニャ」

 

瑞鶴「ジンさん…黒丸、もう一つ聞いていい?」

黒丸「ウニャ?何かニャ?」

瑞鶴「ジンさんが好きだった子ってどんな子か分かる…?」

 

夕張「さ、さすがにジンさんのことだから…教えてないんじゃ…?」

黒丸「ニャ」瑞鶴を指さす

瑞鶴「えっ?私?」

黒丸「ジンさんの話に聞いて推測すると…瑞鶴にそっくりだったニャ」

 

夕張「ええええっ!?」

加賀「…そういうことだったのね…」

瑞鶴「…夕張さん、はやくカタパルトとその設計図みたいなもので治して‼」

夕張「ええっ!?は、はいいっ‼」

 

___

 

inサーモン海域の島、霊峰

 

 

提督「…ジン、いけるか?」

ジン「…すまないな、勝手に行ってしまって」

アーロ「気にすんなって」

ベル「ジン、俺達が手伝ってあげるよ」

 

ジン「ああ…ユクモ村のハンターさんに代わって、今度こそ奴を討伐する」つ飛竜刀【銀】

 

 

アマツマガツチ「クオオオオオオオオンッ!」

 

 

アグル「隻眼、右角だけ伸びた個体…間違いなく、ギルド本部で捜索し続けている『片角』です‼」つアグナ=マグマ

アーロ「ここで仕留めてやるぜ‼」つディア=ルテミア

ベル「皆のためにも…行くよ‼」つゲキリュウノツガイ

提督「絶対に勝つぞ‼」つ輝王剣リオレウス

 

 

アマツ「(`皿´ )三三」突進

 

アーロ「うおおっ!?来たぞー‼」ガード

ジン「むんっ‼」ジャスト回避

 

提督「どっせい‼」抜刀溜め斬り

ベル「せいっ‼」斬り込み

 

アマツ「⊂(`皿´ )」はたき込み

 

提督「ガードっ‼」大剣ガード

アーロ「おらーっ‼」斬り込み

アグル「ドタマに…フルッバースト‼」フルバースト

 

アマツ「(`皿´ )三」空中サマーソルト

 

アーロ「ふべっ!?」)`3´)・∵.

アグル「ベホマッ」.∵・(´ε゚((

 

提督「このっ‼」ジャンプ斬り

ジン「せいっ‼」斬り払い

 

アマツ「(`皿´;)」怯み

 

ベル「よし、こんどはヒレを斬る‼」鬼人化斬り込み

アーロ「ぶった切ってやるぜ‼」斧モード叩き込み

 

アマツ「〇三(`皿´ )」水玉弾ブレス

 

アーロ「げっやべ…‼」

アグル「ガードっ‼」盾

アーロ「ナイスだ、弟よ‼」

アグル「うざい…と言いたいけど、今はやらなくちゃね」

アーロ「おい、今言ったろ…」

 

提督「これをもういっちょ‼」ジャンプ溜め斬り

ジン「斬るっ‼」気刃斬り

 

アマツ「(`皿´ )三」尻尾薙ぎ払い

 

提督「うっ!?」受け身

ジン「っ…‼」受け身

 

ベル「皆、これで‼」つ【生命の粉塵】

アーロ「おお、助かるぜ」

アグル「…あれ?アマツの様子が…」

 

 

アマツ「))))(`皿´)((((」風を巻き起こし引き寄せる

 

ゴゴゴゴゴ

 

アーロ「げぇっ!?ダイソン!?」

アグル「うわわっ!?引き寄せられるー‼」

 

ジン「走れ!」ダッ

提督「もしくはどこかにしがみ付いて耐えるんだ‼」ダッ

ベル「うおおおおっ‼」ダッシュ

 

アーロ「ふんごおおっ‼」岩にしがみつく

アグル「やばいやばいやばい!」ダッシュ

アーロ「アグル‼手を取れ!」スッ

アグル「あ、兄貴‼助かった!」ガッ

 

提督「来るぞ‼緊急回避だ‼」

ジン「おう!」

 

 

アマツ「(`皿´ )三(`皿´)三( `皿´)」大回転竜巻




 時系列的にジンさんの少年期は3rdです。3rdではアマツマガツチは討伐されますがここではユクモ村に派遣されたハンターさん(プレイヤー)がアマツを撃退し、そのアマツはその後各地を転々とし、今にあたるということになっております。

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