狩人提督、着任ス    作:サバ缶みそ味

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 少し長くなりそうなので中途半端な所ですが少し区切ります(;´Д`)

*注意‼

この提督達は一式装備です。「一式装備なんて嫌い」「そんな装備でそれはありえない」という方、ごめんなさい!

台本形式となっております!

独自展開があります‼


83 舞うは嵐、奏でるは災禍の調べ 壱

in執務室

 

提督「‥‥なん…だと…」

ベル「アグル、それは本当かい…!?」

霞「な、なんなのこの緊迫した空気…」

 

アグル「は、はい…ギルド本部が先ほど知らせてきたんです」

アーロ「このバカ野郎‼そういうのはさっさと知らせろ‼」ガッ

ベル「アーロ、落ち着いて‼」

提督「くそっ‼…俺が早く母港に帰るようにもっと言ってれば…‼」ダンッ

 

霞「し、司令官、その『アマツマガツチ』って?」

提督「アマツマガツチとは古龍種の中で天候を操り、嵐を巻き起こす力を持つ龍で、嵐の化身または大いなる厄災とも呼ばれている古龍なんだ」

アーロ「奴が出現し地域は生態系、環境、人々の生活区域を破壊していき、大災害級の被害を起こす」

霞「!?そ、そんな生物がいるの…!?」

ベル「…アマツマガツチは縄張りの周りしか動かないはずなのに、一体どうして突然…」

 

大淀「提督!大本営から緊急の電話です‼」

提督「来たか…もしもし?」

孫娘提督『クロードくん!?ギルド本部からの連絡は聞いた!?』

提督「ええ…ついさっきですが…」

孫娘提督『まさか嵐を巻き起こす古龍がいるなんて思いもしなかったわ…とにかく全鎮守府には緊急撤退、全面進撃禁止と呼びかけてるけど、未だあの海域に残っている艦隊もいるわ‼』

 

提督「それでしたら…急いで近くの島へ避難し洞窟や身を隠せそうな場所へいるように。海には絶対出ないようにと伝えてください。それと嵐が止まるまで俺達が何とかします」

孫娘提督『…え?それってまさか…貴方達がその古龍を食い止めるの!?』

提督「今すぐに動けるのは俺達しかいません。本土のギルド本部に伝えてください。それともし合流ができるのなら本部にありったけのバリスタの弾を用意するよう申請をお願いします」

孫娘提督『‥‥わかったわ。止めても貴方は止まらないと思うし、大本営も貴方を支援するわ…でも、絶対に死んだら駄目よ‼』

 

ガチャン

 

提督「‥‥」チラッ

アーロ「任せろ。すぐに支度する」

ベル「アグル、バリスタは取り寄せてるのかい?」

アグル「は、はい。船に積んであります」

 

提督「よし、オトモは第二イサナ号に対古龍武装を装着、アーロはアグルの船からバリスタを運んできてくれ。ベル、砲弾と道具の用意を」

霞「ちょ、ちょっと待って司令官!?まさか司令官達だけで行くつもりなの!?」

大淀「嵐の海へ行くのですか!?き、危険すぎます!?」

提督「今すぐに行けるのは俺達だけなんだ…ただ黙って見るのが嫌なんだ」

ベル「…特にアマツならジンが黙っていられるわけがない」

 

霞「ま、待って…もしかして私達艦娘は行っちゃダメなの…?」

提督「…すまない。古龍相手になるとお前達を連れて行くわけにはいかない」

霞「い、嫌よ‼なんで、なんでいっつも艦娘にはついて行くなって言うのよ‼私だって‥私達だって…司令官の力になりたいのに…‼」

提督「霞‼」ガッ

霞「っ!?」ビクッ

提督「…お前には何度も辛い思いをさせる。でも…いつも死と隣り合わせのハンターの戦いにお前を、お前達を巻き込みたくない。特に、自然の脅威でもある古龍と戦うときに失いたくないんだ…すまない」

霞「‥‥」

 

アーロ「提督!水を差すようで悪いが、急ぐぞ‼」

提督「…ああ。大淀さん、すまないが艦娘たちにも伝えてくれ」ダッ

大淀「は、はい…」

霞「‥‥」うつむく

ベル「あれ?ところでジンは何処に?」

アグル「じ、実は…ジンさんに話したら…血相を変えて、先に小舟に乗って行っちゃいました…」

ベル「…アーロには黙っておくよ」

 

__

 

ジン「…天龍、すまない」

天龍「いいってことよ。皆に内緒で行くかわりに俺も手を貸させしてくれよ?」

ジン「…もっと速く飛ばせるか?」

天龍「おうよ‼これでも世界水準は軽く超えてるからよ。もっとスピードを上げて飛ばすぜ‼」

ジン「‥‥」懐から赤いお守りを取り出す

 

天龍「うん?ジンさん、それってお守りか?」

ジン「ああ…ガキの頃にもらった『大事な』お守りだ」

天龍「…任しとけよ。絶対に間に合わせるぜ‼」

 

ジン「…お願いだ。無事にいてくれ…瑞鶴…!」

 

__

 

in母港

 

黒丸「旦那さん!第二イサナ号、対古龍装備完了ニャ‼」

ミケ「いつでも出撃できるニャ!」

アーロ「バリスタも積み終わったぜ‼」

 

提督「…よし、皆準備はできてるか?」

ベル「道具もOK。すぐにでも行けるよ」

 

金剛「て、テイトクー‼ウェイト、ウェェェイトデース‼」

雪風「ま、待ってくださーい‼」

提督「…お前達…」

川内「大淀さんから聞いたよ!?スッゴイやばい奴と戦いに行くって‼」

青葉「ど、どうしても提督達が行かなきゃいけないんですか…?」

龍驤「せ、せやで?他に本土のハンターさんがいるならその人らに任せてさ…」

 

提督「…すまない。あの海域にはまだ加賀達がいる。大事な子達を置いてみるだけというわけにはいかないんだ」

アーロ「動ける俺達が行かなきゃハンター、それに提督失格だしな」

 

潮「で、でも…司令官達に何かあったら…」

ビスマルク「そうよ。ここはやっぱり私達も行くわ」

霞「…ダメよ。司令官達の気持ちを無視しちゃいけないわ」

 

提督「…霞」

霞「…私達艦娘は司令官達の力になりたい。でも、司令官達にしかできないことがあるのよね。だから…」

提督「…」

霞「だから…今回は司令官達を、司令官を…貴方を見送り、無事を祈り、そして帰りを待つわ」

提督「…霞、すまない…」

霞「だからね…」スーッ

提督「?」

 

霞「このクズ‼うじうじしてないでシャキッとしなさいよ‼」クワッ

提督「」ビクッ

霞「こんなんだから他の子達も心配するじゃないの‼司令官ならもっと胸を張りなさいな!」

提督「は、はいぃぃっ‼」

霞「もっと…グスッ…威厳をもって…ヒグッ…無事に、無事に戻って来なさいよ!」プルプル

提督「ああ…必ず戻って来るよ。だから…待っててくれ」

 

赤城「提督…加賀さんをお願いします…!」

金剛「デイ゛ドグゥゥッ‼ひ、ヒエーを、比叡を守ってください!」号泣

球磨「提督もベルさんもアーロさんもお願いクマ。妹達を助けてやってクマ…!」

 

提督「ああ!任せとけ。行ってくる!」

アーロ「しゃぁっ‼出航だ‼」

アグル「舵は任せてくださいよ!」

ベル「皆…待っててね!」

提督「気球用意‼第二イサナ号、出撃‼」

 

 

暁「ふ、船が飛んだ!?」

響「あれが対古龍装備なんだね…」

ビスマルク「アドミラル‥‥」

 

霞「‥‥」グスッ

足柄「霞…よく頑張ったわね」ナデナデ

大淀「大丈夫ですよ…司令官達なら必ず戻って来ます…」

 

___

 

 

inサーモン海域

 

加賀「まずいわね…思ったよりもはやく嵐が来るなんて…」

比叡「ヒエーっ!?土砂降りや波もやばいですけど、風が強すぎですよ!?」

夕張「雷雨に、強風に、高波に…ひどいくらいです!」

大井「木曾、もう少しの辛抱よ。頑張って」

木曾「大丈夫だよ、姉さん‥‥」

 

瑞鶴「っ…前に中々進めないわね…あっ!?加賀さん、あれ‼」

 

 

駆逐イ級「(;´Д`)三」

駆逐ロ級「ヒエエエエ」

重巡リ級「ニゲロ…ニゲロ‼」

戦艦タ級「…‼」

 

加賀「深海棲艦!?こんな時に…‼」キッ

比叡「で、でもなんだか様子がおかしくないですか?」

木曾「ああ…何かから必死に逃げてるように見えるが…」

夕張「こ、ここは無視した方がいいと思います…」

瑞鶴(重巡リ級と戦艦タ級が時折上の方を見ながら逃げてる…上空に何かいるの?)チラッ

 

 

ユラリ…

 

瑞鶴「!?」ビクッ

加賀「瑞鶴、どうかしましたか?」

瑞鶴「じょ、上空になにか…龍みたいなのが見えたような…」

加賀「?…雲の形が龍に見えたのでは?とにかく風が強くなってきてますし、はやく補給拠点へ行きますよ」

瑞鶴「そ、そうですよね…」

 

比叡「…あれ?雨が止んだ?」

夕張「強風も突然無くなりましたね…」

大井「風も波も静か…妙ね…」

木曾「なんか…やばい気がする」

 

瑞鶴「か、加賀さん…これって」

加賀「ええ…もし台風なら…私達は今、真ん中にいる…え?」見上げる

瑞鶴「加賀さん?上を見上げて何驚いてるんですか?」

加賀「皆、急いでここから離れるわよ‼」グイッ

瑞鶴「わっ!?」

 

バシュゥゥゥッ‼

 

夕張「わあああっ!?」

瑞鶴「な、なに!?空から凄い水流みたいのが…!?」

大井「ちょ、ちょっと!?何を見たっていうの!?」

加賀「上を見ないで。とにかく急ぐ!」

木曾「う、上って‥‥」チラッ

 

 

 

 

 

アマツマガツチ「クオオオオオオオオンッ‼」

 

 

 

木曾「」

夕張「ウソ‥‥なにあれ…」

瑞鶴「デカイし、風を纏ってるし…やばすぎるわよ!?」

比叡「ひ、ひええっ!?なんかこっち見てますよ!?」

 

 

アマツ「三三三(`皿´ )」高圧水流ブレス

 

加賀「また来る!避けて‼」

比叡「わああっ!?」

夕張「か、風も強すぎて進めない…‼」

大井「このっ‼」ジャキッ

加賀「ダメよ。余計に刺激を与えることになるわ」

 

アマツ「((((`皿´  )」竜巻を起こす

 

加賀「とにかく今は逃げることを先決しなさい!」

木曾「夕張さん、下ろしてくれ。このままだと夕張さんまで竜巻やあの龍に…」

夕張「何言ってるんですか!そんなことはしませんよ!」

大井「そうよ。貴女を危険な目に会わせるわけにはいかないんだから!」

 

瑞鶴「こうなったら…‼」ダッ

加賀「瑞鶴!?」

瑞鶴「加賀さんは皆さんを先導してください!私が時間を稼ぎます‼」

 

 

アマツ「( `皿´)」ジロリ

 

瑞鶴「気を引かせるだけでいいの、お願い…‼」艦載機発艦!

 

艦載機<オラオラオラオラオラオラー‼ ブーン

 

アマツ「Σ(`皿´ )」

 

瑞鶴「こっちに来なさい!」ダッ

 

アマツ「)))( `皿´)」瑞鶴を追いかけるように動く

 

瑞鶴「よし!これならもっと遠くに…‼」

 

アマツ「( `皿´)三三三」高圧水流ブレス

瑞鶴「おっと!?あ、危なかったー…ジンさんってこうやって戦ってたのね…」ジャスト回避

アマツ「( `皿´)三〇」水玉ブレス

瑞鶴「あ、やば…」

 

艦載機<ボラボラボラボラ‼ボラーレ・ヴィーア! ババババッ

 

アマツ「Σ(`皿´ ;)」

 

 

加賀「バカ!貴女だけ突っ込んでどうするの‼」

瑞鶴「か、加賀さん…」

加賀「気を引いてる隙に逃げるわよ」

瑞鶴「は、はい!」

 

アマツ「三三三(`皿´ #)」超高圧水流ブレス

 

加賀「っ!?」回避

瑞鶴「さっきよりも威力が増してる…‼このままじゃ…」

 

アマツ「三三三三(`皿´ #)」超高圧水流ブレス

 

瑞鶴「加賀さん…離れて‼」加賀を押す

加賀「なっ…」

 

ドドドドドッ

 

加賀「っ‼…瑞鶴っ‼」

 

瑞鶴「あ、あはは…ごめんなさい、無茶…しちゃいました…」

加賀「艤装やカタパルトが…バカ…っ‼」

瑞鶴「もう沈みかけてます…加賀さん、はやく逃げてください…」

加賀「何言っているの…‼置いていくわけないでしょ‼」

瑞鶴「艦載機のみんな…お願い…」

 

艦載機A<ワイヤー用意‼

艦載機B<ヒッパレ、ヒッパレ‼

 

加賀「っ!?やめ…瑞鶴…‼」グイグイ

 

 

アマツ「(`皿´ )」ジロリ

 

瑞鶴「…はあ…提督、皆…ごめん…」沈みかけ

 

アマツ「(`皿´ )」口を開いて瑞鶴に狙いを定める

 

 

瑞鶴「…ジンさん…本当の事…伝えれなくて…ごめんなさい」目を閉じる

 

 

 

 

 

 

 

ジン「そおおおおいっ‼」つJUMPタル爆弾

 

アマツ「Σ(`皿´ ;)」怯み

 

瑞鶴「…え…?」

 

ジン「瑞鶴‼つかまれ‼」つ

瑞鶴「ジンさん…‼」

ジン「‥‥勝手にいなくなるな…‼」

瑞鶴「…うん…ジンさん…ありがと‥」

 

天龍「よっしゃ、あの昔話に出てきそうな龍から逃げるぞ‼」

ジン「頼んだぞ…‼」

 

アマツ「(`皿´ #)三」追いかける

 

瑞鶴「…は、速い…‼」

天龍「なんのこれしきー‼世界水準なめんなぁぁぁっ‼」

 

 

ヒューン 三▷三▷

 

アマツ「Σ(`皿´ ;)」

 

ジン「あれは…バリスタ…‼」

天龍「うおっ!?向こうで飛んでるのって…第二イサナ号じゃねえか!?」

 

 

 

アーロ「おらぁぁっ‼バリスタをくらえー‼」

黒丸「どんどん飛ばしてやるニャ‼」

ベル「ついでに砲弾もお見舞いしてやる‼」

 

提督「ジーン‼みんなを避難させるのを頼んだぞー‼」

 

ジン「…任せろ‼」

瑞鶴「…すごい、船が飛んでる…!?」

天龍「すっげえええ!」

 

 

アマツ「(((`皿´ )))」風を巻き起こす

 

アーロ「竜巻だ‼アグル‼」

アグル「了解‼しっかり舵を取るから、しがみ付いててくださいよー‼」

 

グラグラグラ

 

ミケ「ニャーっ!?振り落とされるニャ―‼」

ベル「す、すごい風だ…‼」

提督「ブレス、来るぞ‼」

 

アマツ「三三(`皿´ )」水流ブレス

 

アグル「ちょっと荒運転します‼落とされないようにしてください!」グイッ

 

ガガガッ

 

アーロ「おおおっ!?あぶねえ、掠ったぞ‼」

黒丸「でもブレスを避けたニャ‼」

提督「どうだ!我らの団の皆が造ったイサナ号の頑丈さは‼お前の水流ブレスにも落とされやしないぜ‼」

アーロ「そして風で引き寄せたことがてめえの誤算だぜ‼アグル、今だ‼」

アグル「撃龍槍、発射‼」スイッチを押す

 

アマツ「Σ((`皿´;))」怯み

 

アーロ「やりぃ‼」

アマツ「三( `皿´)」方向を変えて移動

提督「よし、この場を退けることができたぞ」

アグル「この先だと…あの島の霊峰に行きますね…」

提督「このまま追いかけたいが…まずは補給拠点へ行こう」




 ジエンモーラン、セルレギオス、ゴアマガラでもあったように船の上での戦闘をアマツでやってみたい(遠い目)

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