東方秘密録   作:AM256

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はい、なんとか今日中にかけました、どうぞ続きをお楽しみください


都市の異変そして…

「もうここにきて100年経つのか…あっとゆうまだったな」

 

「ですね〜案外時は過ぎ去ってしまうものなんですね。」

なんてユキと一緒に昔の話をしながら思い出に浸っていた。

 

今の時代の人々には寿命の概念がないようだ。何も変わらない楽しい日々が続いていた。修行にだって毎日励んでいるし昔に比べたら馬鹿みたいに霊力も神力も伸びたし能力も使いこなせるようになっている。今はユキの力を借りなくても別空間を生成展開できるようになった。こんな何気ない日々がずっと続くと思っていた…

 

「時雨、ユキ大至急戻ってきてもらってもいいかしら、緊急の会議をするのだけれどそこにあなた達も出席してちょうだい。」

通信端末から永林が焦った様子で連絡を入れてきた、こんな様子で連絡してきたのは初めてだ、俺とユキは少し急いで指定された都市の中央のビルへと向かった。

着いた時兵士に止められたが名前と用件を伝えたらすんなり通してくれた。その時に永林達がいる階層と部屋番号も教えてもらったので助かった。その部屋はツキヨミがいる最上階の所だった。

扉を開けるとツキヨミはもちろん永林と依姫、そして依姫の姉である豊姫と重役ぽい爺さん達がいた。俺たちは指定された席に着いた時爺さん達がヤジを飛ばしていた。

 

「ツキヨミ様なぜこのような場所にこんなガキどもを呼んだのですか、こんな奴らなどなにもできはしませんぞ。」1人がそう言い始めるとその他の爺さん達も続けて文句を言い始めた。

 

「静粛に!この2人は私と同じ神であるぞ、少しは身をわきまえて発言せい!」ツキヨミの一喝により爺さん達は黙り込んだ

 

「ではこれより会議を始める、今日集まってもらったのは最近問題になってきている妖怪の増加による寿命の出現だ!ここ数十年で妖怪の数が爆発的に増えている。最初は軍の兵士達が数を減らしていたがもうそれも限界に近いうえ死傷者も出始めている。もう限界だと感じた私は都市の民を月に移住させる計画を立てた、その名も月面移住計画…その為の準備も整いつつあるのじゃが問題が発生してな、こうして集まってもらったのじゃ」

 

少しツキヨミが黙り顔が険しくなっているのがわかる。余程の問題でもあるのだろうかツキヨミの実力なら大抵のことは解決できそうだが…

 

「その問題は…今都市近辺の妖怪の動きが活発になっていることなのだ、それに加え力の強い妖怪も現れつつある、もう迂闊に兵を警備にすら出せない状況なのだ。月へのロケットも先日無事完成を迎えたのだ、あとはいつ計画を実行に移すか…そこが問題なのじゃ」

 

みな騒めき出す、それもそうだそんなこと初めて聞いたのだ困惑するのも無理はない。

 

「ツキヨミ様はいつ実行するおつもりなので?」

 

「できるだけ早く…1週間後には実行にうつすつもりなのじゃが…意義を唱えるものはおるか?」

 

「特に異議なし」時雨とユキを除いて全員が特に異論はないようだ、俺とユキもみなに合わせるように1週間後で構わないと答えた。

 

会議の内容はこれだけだったようで詳しいことは後日伝えるといい会議は終結した。帰ろうとした時ツキヨミに呼び止められた。

 

「時雨とユキちょっとええかの?」

 

「どうかしたのか?なにか用事でもあるんか?」

 

「うむ…2人に頼みたいことがあるのだ、ロケット発射の日…2人でギリギリまで警備してもらえないか?兵士達も限界まで警備には当たるがかなりの大事だ、妖怪が感づかないわけがないのだ、妖怪が攻めてくるようなことがあれば迎撃に当たって欲しい」

 

ツキヨミは2人に頭を下げる。俺たちは少し驚きながらも構わない任せて欲しいとツキヨミに返事を返しその場を後にした。

 

「…どう思います?今の現状をかなり危なくないですか?」

 

「あぁかなりヤバイだろうな、妖怪にとって人間は食料としか思われてないだろう、その人間が全員この地を去ることになる。それを見逃すほど妖怪は馬鹿じゃないだろ、必ず攻めてくる用心しないとな」

 

翌日ツキヨミから月面移住計画について発表がありやはり混乱に包まれていた、だが流石はツキヨミだ神力を解放して一瞬で民の混乱を沈めた、あれがカリスマとゆうものなのかなと思いつつも俺たちはその日を備え色々な準備をする。まぁ当日までのお楽しみだ。使うことがなければ一番なんだけどな、準備を重ねながらあっという間にロケット発射の日になった。

ツキヨミ達に話して都市防衛につく兵士達を全員集めてもらった。ちょっと特殊な策を仕掛けを施すためだ。一時期兵士達の訓練を任されていた時があったので大半の兵士は俺たちのことを知っている。

 

「さて兵士みんな今日はロケット発射の日だ!俺たちの任務はギリギリまで防衛につき妖怪が来たら各自撃破し、ロケットが発射のする時間を稼ぐことだ。正直言って乗り気じゃないやつもいるだろう、だけど誰かがやなければいけないからな、だから俺からちょっとしたプレゼントだ‼︎」

俺はユキの力を借りた神格化をし兵士全員に特殊な術を施す

 

「いまお前達には特殊な術を2つ掛けた、防御の術…効果は一度だけだが致命傷を防いでくれる、それともう一つは転移の術…こいつはお前達の体力に応じて発動するようにしてある、命の危機が迫ったらロケットまで転移するようにしてある。絶対に生きて月に行くぞ!」

 

兵士達は一瞬の静寂の後一気に歓声が上がった‼︎

 

「行くぞお前ら‼︎」

俺はユキと兵士達と共に前線に赴いた。

 

前線に着くと第一のロケットが飛び去るのが見えた…あれには重役のおっさん達、ツキヨミや永琳、綿月姉妹が乗っている

 

(まずは一つ…このままうまくいけばいいが…)

 

(時雨さん…なにか莫大な気配が近づいています…周りに警戒を)

 

すると兵士の1人が叫んだ‼︎

 

「東の方より妖怪出現‼︎数は…1000以上!」

 

兵士達に緊張が走る‼︎

 

「各自落ち着いてレーザー砲を展開せよ射程に入り次第放つぞ!」各部隊長が落ち着いて指示を出す。そして射程に入ると同時にレーザー砲が展開されるが…少し取りこぼしがあるようだ…各自撃破に向かった。着実にロケットは発射してるこれはいけるか…と思った瞬間西の門付近で爆発が起きる。

 

「レーザー砲故障‼︎繰り返すレーザー砲故障‼︎展開できません‼︎」

 

西の方の兵士からの連絡だ最悪の事態だ西レーザー砲が暴走そして西の警備に当たっていた兵士達をレーザーのあらしが飲み込んだ。時雨のはった術がなければ西は全滅していただろう。転移の術が働いて西の兵士達はロケットまで移動したようだ。そんなことよりレーザー砲が使えず兵士がいなくなった西はどうなるのか簡単に予想がついた…!

 

「東のみなにつぐ!全員ロケットまで走れ!西が使い物にならなくなった以上このままじゃまずい急ぐぞ!」俺は急ぎみなに告げ兵士達を下げる。

俺たちは…西に向かった。時間を稼がなきゃいけない…皆を守るためには!

 

西につくと妖怪がすぐそこまで迫っていた、なんとかしてこの数を捌き切らなければ…方法はひとつしかない。

 

「ユキ時間稼ぎ頼めるか、俺が術を唱えてる間だけ食い止めてくれ」

 

「わかりました、絶対に守ってみせます。行きますよ」

 

ユキは門の下に降りて迫撃体制に入っているこちらも術をさっさと完成させなければ…俺は詠唱を始めた。

「千手の涯 届かざる闇の御手 映らざる天の射手( 光を落とす道 火種を煽る風 集いて惑うな我が指を見よ 光弾・八身(はっしん)・九条・天経・疾宝・大輪・灰色の砲塔 弓引く彼方 皎皎(こうこう)として消ゆ」

「破道の九十一…千手皎天汰炮‼︎‼︎」

 

時雨の背後から三角形状の光の矢が妖怪の群れに向かって放たれる、妖怪達は逃げる間もなく光の矢に包まれる、ユキは詠唱完了とともに門の上まで上がってきているので安心だ、目の前にいた妖怪達消し飛んだようだ。

少し力を使いすぎたようだ膝をついて息を切らしてしまった。その時だった背後から一匹の妖怪が気配を消しながら迫っていた、どうやら運良く生き延びたやつのようだ…時雨の背後に斬りかかろうとした。

 

「時雨さん後ろ‼︎」

 

ユキの声が聞こえた時はもう遅かった俺は反応しきれなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おかしいいつまでたっても痛みがやってこない。俺は後ろを振り返り気づいたのだ……ユキが斬られていた

 

「ユキ⁉︎」

 

「ぐっ……これしき…‼︎」

 

ユキは神力で斬りかかってきた妖怪を消し飛ばした…だが同時にユキは倒れる。

 

「しっかりしろ‼︎ユキ‼︎」俺はユキを抱き抱える。

 

「えへへ…しっかりと約束は守りましたよ…♪」

 

「馬鹿野郎‼︎無理して喋るなすぐに治療してやるからな‼︎」

 

俺は自身の力を分け与えて治療に入る…だが力を使いすぎたのか止血に時間がかかっている。なんとか治療を終えたがユキはこれ以上戦えない。時間がかかりすぎた、なんとか生きてはいるようだが返事がない。俺はユキを自身に取り込むと。俺もロケットの発射口へと向かった。

 

なんとかロケットの乗り込み口に着いたどうやらこれが最後のロケットのようだ。兵士達に肩を貸してもらいつつも俺も乗り込もうとしたが最悪の事態が起きる。周りから何十何百とゆう雄叫びが聞こえてきた…

 

(嘘だろ…!まだいるっていうのか)

 

兵士達は混乱している中俺は肩を貸してくれている兵士をロケットにへと突き飛ばした。

 

「時雨さんなにを⁉︎」

 

「すまん俺は月には行けない、ここで時間を稼ぐお前らは行け‼︎」

 

俺は乗り込み口を切り離す。

 

「永琳によろしく頼むわ、ありがとうって」

 

言い終わると同時にロケットは発射した…発射と同時にロケットに張り付いた奴もいたが全員切り刻んでやった。

 

妖怪は怒り狂っていた、それもそうだ目の前で餌を逃したのだ、怒らないはずがない。

 

「さて最後の大仕事だ‼︎かかってきやが…」

俺は違和感を感じたのでふと上を見上げると都市の上空から何かが降ってきている。その時通信機から声が聞こえる。

 

「時間稼ぎご苦労、お前は核によってそのまま都市と共に消えろ」

 

この声は…俺がツキヨミに呼ばれていった時に一番初めに反論していた爺さんだ。

 

妖怪達も本能からか逃げ出していたが無駄だろう。核の炎は全てを包み込む。

 

俺はそのまま核に包まれ意識を手放した…

 

 

 

 




結構ギリギリの時間になってしまいましたね。私は今東京にやってきています。なんとか時間を見つけてちょこちょこ書いて投稿できました。明日は例大祭に行ってきますので投稿はできないかもしれませんがご了承を…
あ、あとまだまだ話し続きますからね⁉︎それから見ていただいてる皆さん本当にありがとうございます。これからも頑張ります

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