東方秘密録   作:AM256

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今回で諏訪編はおしまいとなります。急ぎ足で書いたので誤字がありそうだwではどうぞー


旅立ち

諏訪大戦から20年後この20年は平和そのものだった、戦もおきず不作もなく平和ボケしてしまうようだった。だが俺は忘れていた、人間には寿命がある事、永遠には一緒にはいられない。今玲奈が老衰とゆう形で生涯を終えようとしていた。

 

「時雨さんユキさん…今まで本当にありがとうございました、あの時助けていただけてなければ私はどうなっていた事かわかりません。それでだけでなくその他にもたくさん助けられましたね…」

 

「馬鹿野郎そんなこと言うんじゃねぇよ。俺たちにとっちゃ当たり前のことなんだよ、それにお礼を言うのは俺たちの方だよ。今までありがとう、ゆっくり休んでくれな」

 

「はい…またきっと会えますよね…会えると信じてますから」

 

「あぁ俺たちは寿命が長いからな大丈夫だまた会えるさ」

 

それを言うと玲奈は眠るように息を引き取った、希や諏訪子は先に言いたいことを言って泣きながら部屋から出て行っている。

 

「やっぱり親しい者との別れってのは辛いな…忘れていたよ。これが長寿者の辛いことだな」

 

「ですね…私もつい涙が出てしまいました、玲奈さんとはいっぱい遊んだり話したり料理したり数え切れないほどの笑顔をもらいました。毎日が楽しくて私にとって忘れる事がない大切な日々でした」

 

「ユキ相談なんだがもう少ししたら旅に出ないか?もっといろんな所を見て回って生きていきたいんだ、この場所も悪くはないけどな」

 

「私は時雨さんについていきますよ、どこまでもお供いたします♪」

 

俺とユキは旅立ちを決めた、やっぱりもっと刺激が欲しいのかもしれないな。その夜諏訪子達にいずれ旅をすると伝えた。

 

「時雨旅っていつから始めるの?帰ってくるの?」

 

「まだ正確には決めてないかな、多分しばらくは帰ってくる事は無くなると思う。」

 

「そんな…玲奈もいなくなったばっかだっていうのに時雨達もいなくなっちゃうの…?」

 

「私は嫌ですよ…時雨兄様がいなくなっちゃうのは寂しいじゃないですか」

 

「こらこら2人とも時雨達が困ってるじゃないか。私は時雨のやる事には口出しをするつもりはないよ。やりたい事をやっていきな」

 

悲しむ諏訪子と希を対象的に神奈子は背中を押してくれている。本当神奈子はありがたいな。あの戦の後神奈子とも戦っていた、まぁ俺の勝ちだったがそれから気に入られたのか一緒に酒を飲んだり酒の作り方を教わったりしている。それと神奈子が来てから守谷神社に改名している。

 

(皆と過ごす日々を捨てて旅に出るって言ってるんだ、悲しまれるのは当然か)

 

「まぁすぐってわけじゃないんだ。悲しむのは旅立ちの日まで待ってくれや」

 

「そうですよ、すぐに行くわけじゃないんで悲しむのは早いです!」

 

諏訪子と希は納得していない顔をしていたが神奈子がフォローを入れてくれてしぶしぶ納得したようだ。

 

(いろいろと旅の準備をしなくちゃな…きっと長い長い旅になりそうだし備えておいて損はないだろう。幸い沢山ものをしまって置ける空間もある事だしな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

半年後…俺とユキは旅立ちの日を明日に控えていた。半年間のおおきな出来事といえば俺たちが何の神様なのかをアマテラスに聞きに行っていた事、俺は友情・友愛の神様、ユキは愛と活力の神様って事がわかった…正直最初から教えてくれよと思ったのは内緒だ。

あとはいつもと変わらない日々を送っていただけだったかな。

 

「さてユキ準備はできたか?ついにこの日が来たな」

 

「もちろん!準備完璧です!少し寂しいですね、みんなと会えなくなりますし」

 

「まぁ諏訪子と神奈子とはまた会えるとは思うがな、同じ神様だしな。さてみんなに挨拶済ませるぞ」

 

俺とユキは諏訪子達の集まっているところに向かう。

 

「みんな集まってんな。知っての通り明日には旅に出る、しばらくは帰ってこないし多分会えたとしてもかなり先になると思う。みんな本当にありがとう、ここでの生活は最高なものだったよ」

 

「本当に行っちゃうんだね…寂しくなるよ」

 

「諏訪子様と神奈子様はとにかく私は兄様に会うのは最後になるかもですね…本当は止めたいですけどわがままですよね」

 

「頑張ってきな!私は応援してるよ!なんかあったらまた帰ってきな、そしたらまた酒でも飲もうじゃないか」

 

「3人ともありがとうございます、私もここで過ごした事忘れません。本当にありがとうございます」

 

「それでな贈り物みたいなのを用意したんだが受け取ってもらえるかな」

 

俺は無くさないように他空間に入れておいたものを取り出し一人一人に渡していく。

 

「まず諏訪子にはこれだ、カエルの髪飾り。希にはこのネックレスかな」

 

「もらっていいの?ありがとう時雨ずっと大切にするね」

 

「ありがとうございます兄様、ところでこのネックレス何か妙な感じしますけどなにか細工でもしてあるんですか?」

 

「よく気付いたな、そのネックレスは俺とユキが神力を注いで作ったお守りみたいなもんだ。悪い物から守ってくれるようにな、あと諏訪子にあげたのもそうだがけして壊れたりする事はない、それとちょっとの傷ならすぐ修復されるようにしてあるから安心しろ」

 

「おい時雨私にはなにかないのか?」

 

神奈子が少し悲しげな表情をして訪ねてくる。

 

「ん?あぁ大丈夫大丈夫、そう焦るなよ。神奈子にはこれだ!俺が作った御柱だ!相当神力を注いだから相当の力を持ってるぜ」

 

その御柱からはこれぞとばかりに神力が溢れ出している。正直これが時雨の一番の自信作だ。かなり作るのに時間がかかったからな。

 

「おぉ!こいつは凄いものじゃないか!?こんなんもらって申し訳ないな、ありがとう」

 

「おう!そしてこれで仕上げだ、ユキ頼むぜ?」

 

「お任せあれ〜せいや!」

 

ユキが手を叩くとそれぞれあげたものに変化が訪れる。諏訪子の髪飾りにはカエルに雨と雪の模様。

希のネックレスはただの円形の水晶だったものがが雫と雪の結晶のような形に。

神奈子の御柱には諏訪子と一緒で雨と雪の模様が浮かび上がってきた。

 

「みんな!俺達ここでの日々も楽しかった記憶もけして忘れたりしない!だから俺たちの事も忘れないでくれたら嬉しいな。本当にありがとう!じゃ、行ってくるよ!」

 

「行ってらっしゃい時雨!ユキ!」

 

3人とも少し涙を流しながらも笑顔で言ってくれた。俺もユキも3人に負けない笑顔を返す。

俺たちは旅立つこれからおきる出来事に夢を見ながら幻想を抱きながら

 

 

 

 




ここから時雨達の旅の始まりです、ここからおなじみの妖怪達も登場し始めるかもしれません。それとお気に入り登録が少しづつ増えていて嬉しい限りです。お気に入りとUAが増えると頑張らねばってなりますw

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