ARIA 〜cavaliere storia〜   作:ソール

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第十話 綾小路宇土51世

なんだかんだで友人が増えた愛人

まずはエンジェル騎士団のアクト

ウンディーネには、ARIAカンパニーの灯里とアリシア、

姫屋の藍華と晃、

オレンジプラネットのアリスとアテナ

サラマンダーには、暁

ノームにはアル

 

愛人がただ仕事をしているだけで、偶然出会い友人となって行く

ここまで彼らが馴れ合いの強い者とは思えないが、

 

彼のところにみんなが集まるかのように友人が次から次へと増えて行く

 

彼がフレンドリーなわけでは無い

でも、気づいたら、多く友人がいた。彼が頼りになるというのもあるが、彼が面白いというのもある。彼はみんなに愛されているのは証拠だろう

 

なにが言いたいのかと言うと

 

彼に出会う人は、全員か彼の友人になってしまうということだ

 

それだけ彼は多く友人ができるということだ

 

 

そしてここにも愛人の友人だできた

 

「それで宇土?これ全部届けるのか?」

 

「そうなのだ!!愛人くん!お願いなのだ!!」

 

この男はシルフのロマン飛行者の綾小路宇土51世、あだ名は『ウッディー』

 

シルフとは

エアバイクで各種物資を運送している配達人である

綾小路宇土が勤務する浪漫飛行社や海猫運送等などの仕事の職業

 

「ネオ・ヴェネツィアと浮き島は車を全面的に禁止されているからな、基本的には物資の運送が主な仕事だが、個人宛のお届け物やゴンドラの陸揚げの仕事も扱っているしな、で?宇土?暁に依頼されたがなんで俺を呼んだ?」

 

愛人は暁に依頼され、友人であるウッディーの仕事を手伝ってほしいと朝依頼が来た。まあ依頼だから仕方なく来たが

 

なんで自分が出なければならないのか、わからなかった

わざわざエンジェル騎士団の自分を呼ぶ必要があるんだろうか

 

とりあえず理由を聞いてみると

 

「実はお仕事用の大事な街の地図を失くしてしまったのだ」

 

「なるほどね、その案内を頼むってわけだな?」

 

「実を言うと私には意外な特殊体質が備わっていて、街の地図がないと一切のお届け物ができなくなってしまうのだ」

 

「事情はわかった。それでそのお前の特殊体質ってまさか?方向音痴なのか?」

 

「そうなのだ!!」

 

「やっぱりな・・・」

 

でなかれば地図で街の場所を確認するわけがない

愛人はだいたい想像はついていた

 

「確かシルフはお届け物は時間厳守が第一だったな?配達先リストは?」

 

「それは無事なのだ!」

 

「よし、それを見せろ?」

 

ウッディーにリストを見せて貰い

愛人は突然右腕に機械のような時計を服の袖から出す

 

「まさか。お前の出番が来るとはなアラエル?」

 

『そういう言い方はやめてもらえますかマスター?私をなんだと思ってます?』

 

「さあな?レッドウイング?」

 

『どこのアベンジャーズですか?』

 

「なんなのだ愛人くん?その腕についている時計は?」

 

「『アラエル』俺が自作で作ったAIシステムという人工知能を搭載した機械のコントローラーという時計。いつかAIシステムを作ってみたいと思って、俺が趣味で作った。ドローン型AIシステム『アラエル』。こいつなら衛星を通じて、配達先のの場所も把握している。アラエルを使って案内してもらう。リストは?」

 

「はいなのだ」

 

ウッディーからリストを見せてもらい。

その書いてあった住所を時計から、赤外線レーザーでスキャンし場所を登録する

 

『登録しました』

 

「よし、アラエル?俺の部屋の窓開けてあるだろ?自分で出て来い?」

 

『わかりました』

 

アラエルはそう返事すると

空から、鳥より早く、素早く愛人のところに飛んで来た。小さな鳥型の飛行船のラジコンサイズのドローンだ

 

「こいつが『アラエル』だ」

 

「これがなのだな?すいませんがよろしくお願いしますのだ」

 

『マスターから話は聞いてます。ウッディーさん。案内は私にお任せを?』

 

「頼もしいのだ!」

 

「よし、俺はエアバイクの後ろに乗って、指示するから、宇土乗れ?」

 

「はいなのだ!!」

 

愛人はアラエルの案内の指示を言うため、

愛人はエアバイクの後ろに乗る

ウッディーはエアバイクのエンジンをかける

 

「どうかな?愛人くん?」

 

「大丈夫だ?いいぞ?飛べ!」

 

「荷物の固定よし、配達先のリスト準備よし、心の準備よーーーし!!」

 

「なんで心の準備?」

 

「それでは愛人くん!お願いしますのだ!!」

 

「よし!!『アラエル』!!」

 

『案内開始です!!』

 

エアバイクが飛ぶと、アラエルも飛んでウッディーたちに少し先に飛んで案内する。その後をエアバイクで追う

街の上を飛んで行く

 

「ふう!エアバイク最高だな宇土!!乗るのは初めてだ!!」

 

「そうなのか、できれば私のことはフレンドリーにウッディーと呼んでほしいのだ?」

 

「悪いな?俺は人をあだ名で呼ぶのは嫌なんだ。だから断る」

 

初めアリシアを『テラフォーマー』呼びしてた男が、よくそんなことが言えた物だ。

 

『マスター?右折してください。1キロ目的地です』

 

「わかった。宇土!!ここを右折!!1キロ先で一つ目の目的地だ!!アラエルを追え!!」

 

「了解なのだ!!」

 

アラエルの案内で、配達物を次から次へと運び込む

どうやら無事に全部運び終えそうだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

16:00

無事にすべて終わり、今はエンジェル騎士団の本部まで送ってもらっている途中

 

「これで終わったな?」

 

「本当にありがとうなのだ!!アラエルちゃんも?」

 

『いえ、構いません。久しぶりに空を飛んで楽しかったです。面白かったですねマスター?』

 

「ああ、宇土?なかなか楽しかったぜ?空を飛んでよかったぜ?」

 

「愛人くんは空を飛ぶのが好きなのか?」

 

「ああ、気持ちいいしな?風を駆け抜ける感じで好きだ?」

 

「私は空を飛ぶというよりも、泳ぐという感じなのだ?」

 

「泳ぐか・・・・・それは空を海として思っているんだな?そこにいるお前達シルフは魚みたいなものか?」

 

「そうなのだ。私はマグロみたいなものなのだ」

 

「マグロか・・・・本で読んだが、確かいつでもご飯を食べる時も眠っている時もずーと泳ぎ続けないと死んでしまうとか?もしかしてお前?」

 

「そうなのだ。そうしてないと死んでしまうほど空を泳いでいたいのだ」

 

「ふん、いいじゃねえか、それほどこの仕事が好きなんだな宇土?・・・」

 

「そうなのだ!!」

 

ウッディーの仕事がなんだか羨ましがる愛人

空を泳ぐにしても飛ぶにしても、こんな仕事は気持ちのいいものだ。ずっと自由に飛んでいられるなら、愛人もここで転職してしまいそうなほど、ウッディーの仕事を手伝って楽しかった

 

「ん?なんだか焦げ臭いな?」

 

「そういえば確かに臭いであるな?」

 

「一体どこから・・・・ん?」

 

突然愛人の乗っていたエアバイクの下から煙が出て来た

その煙が出て来ているのは、船からだ

 

「火事なのだ!!?あの輸送船からの煙なのだ!!!」

 

海の上で火の煙が舞った輸送船があった

 

「ち!!宇土!!あの輸送船に行ってくれ!!」

 

「わかったなのだ!!」

 

ウッディーに頼んで、火事にあった輸送船に行く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

火事が舞う輸送船の周りには、エンジェル騎士団のゴンドラが輸送船を囲んでいた

消防隊もいるが、なかなか火は止まらない

救助隊も中にいる人を助けているのが見えた

そこにアクトがいた

 

 

「アクト!!!」

 

アクトのところまでエアバイクで近づく

 

「愛人!?それにウッディー!!?」

 

「久しぶりなのだ!!」

 

「状況は!」

 

「輸送船に漏れた燃料ガスが炎上した!!輸送船に乗った従業員は救助中だ!!まだ人がいるはずだが!!く!!」

 

突然輸送船の中で爆発が起きた。

 

「中には大量のガスが出ていて。このままだと船は爆発する!!だがまだ中には数名の人が!!」

 

「大変です!!ガスの炎上が強くなってます!!あと1分で爆発します!」

 

「そんな!!」

 

「くそ!!アラエル!!」

 

『はい!!中にいる人をスキャンします!!』

 

「なんだそれは!!?」

 

「説明は後だ!!」

 

アラエルは輸送船のボディ全体に赤外線レーザーを当て、中にいる人を確認する

 

『コントローラー室に4人発見!!それで最後です!!』

 

「よし!!場所は?」

 

『上に窓ガラスがあります!そこから入ってください!!』

 

「宇土?エアバイクで行けるか?」

 

「行けるのだが、定員は二人までしか助けられないのだ!!」

 

「それでいい!!後の二人は後で俺に任せろ!!時間がない行ってくれ!!」

 

「わかったのだ!!」

 

愛人はエアバイクから降りて、アクトが乗っているゴンドラに移る

 

「アクト!!みんなを輸送船から離れさせろ!!爆発に巻き込まれるぞ!!」

 

「でも!!まだ中に人が!!」

 

「任せろ!!そこは俺がなんとかする!!」

 

「まさか!!危険だ!!一人で行くなんて!!」

 

愛人は一人で爆発寸前の輸送船に入ろうとする

 

「なあに!いっちょ飛ぶだけだ!!」

 

「飛ぶ!?」

 

「愛人君!!二人は救助できたなのだ!!」

 

空からウッディーが従業員二人を救助したの確認した

 

「よし!アラエル!!『ウイング・モード』!!」

 

『はい!『ウイングモード』開始!!』

 

アラエルというドローンは愛人の背中にくっつく。まるでリュックサックのようにそしてそこから

 

 

透明の白い翼

 

白く輝く光る翼が出て来た

愛人の背中から翼が生えるように

まるで天使の白い翼みたいな

 

愛人がまるで天使になったように

 

「愛人・・・・」

 

「いくぞ!!アラエル!!」

 

『はい!!』

 

愛人は翼が羽ばたくように飛んだ

そしてコントローラー室の窓に入って

従業員二人を救助し、そのままウッディーのところまで空を飛んだ

 

「輸送船が爆発する!!伏せろ!!」

 

輸送船は爆発した。死人は誰もいない全員救助完了した

爆発した輸送船は海の深海まで沈む

 

そしてウッディーと愛人は

 

「なんなのだ?愛人くんそれは?」

 

「『アラエル・ウイングモード』アラエルが俺の背中にくっついてナノマシンの翼を出して、俺を空に飛ばしてくれるシステムだ」

 

「すごいなのだ!!それさえあれば自由に泳げるのだ!!」

 

「ああ、悪いが宇土・・・・・」

 

「ん?」

 

「俺はやっぱり泳ぐよりも、飛ぶ方がいい、俺にとっての空はこうでないと」

 

「そうなのだな」

 

「え?」

 

「愛人くんはマグロなんか似合わないのだ。その翼で自由に飛び回る”天使”の方が似合うのだ」

 

「ふん!俺が天使か・・・・アクトのところに戻るぞ?」

 

「はいなのだ!」

 

輸送船火事事件は無事解決した

死者は無し、街の被害も無し、

愛人とウッディーの活躍がアクア全体に流れた

従業員の救助を手伝ったウッディーには賞状が渡された

 

そして愛人の評価は更に高く見られた

もうこの街で彼を知らない者はいない

 

『エンジェル騎士団』も彼を高く評価された

 

愛人の相棒『アラエル』が正式に『エンジェル騎士団』に加入した

 

 

そして次の日

 

 

この事件の彼の活躍を見た四大天使騎士たちは

 

彼を会議室に呼んだ


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