この世界の片隅で(更新停止)   作:トメィト

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話がなかなか進まない。そしてどうしても長くなってしまう……。
そんな感じですが、そうぞ。


影従者

 ロマンの言葉から現状と次の目的を決定した俺たちは彼の言った通り、強い霊脈があるという場所に向かっていた。その間、先ほど襲われたようなスケルトンが出現することはなかった。まぁ、それと同時に生存者に会うこともなかったけれど。

 

「それにしてもいったい何があったのでしょうか。町の状態と言い、空気中に漂う魔力の濃度と言い……異常の一言に尽きますよ」

 

「まぁ、人類の未来が抹消されるくらいの事態だし……町の一つや二つ壊滅するんじゃないの?」

 

「なるほど。……確かにそうですね。この特異点Fが人類の未来消失の原因だとしたらこの事態も納得できますね。しかも、カルデアが利用している英霊召喚システム・フェイトの原型、聖杯戦争という儀式を行っていたという町ですから……。しかし、ここの町の魔術師は神秘に関しては徹底的に隠ぺいを行っているとのことですが……」

 

「マスターが素人だった。サーヴァントたちがボイコット(反逆)をした。そもそも、聖杯が万能の願望機ではなく厄災を振りまくタイプのものだった………景品が景品なだけにいろいろと理由が想像できるからなぁ」

 

 魔術に素人の俺ですらここまで色々思いつくんだし、魔術に精通していた人間ならその聖杯戦争の穴を見つけ出して、好き勝手できるかもしれない。……その可能性まで考えたらまさしく原因は無数に存在するよな。なんにせよ、今は情報が少なすぎて判断できるような状態じゃないけど。

 マシュは俺の考えを聞いてその整った顔を微妙にゆがませた。

 

「………実はこの特異点Fの調査って私たちが考えている以上にハードになるのでは………」

 

「なるね。絶対なるね」

 

 俺の直感(笑)もそう言っている。そもそも、爆発が起きて、死にかけて、知らないところに飛ばされた時点で既に手遅れ感があるよね。現状も十分に大変なことだと俺は思うの。

 それに、なんていうのかね。これは完全に俺の勘なんだけど、このまま原因の調査で終わる気が全くしない。絶対何かしらのトラブルに見舞うというのが容易に想像できてしまう。そういう星のもとに生まれたのか、なんだかんだでこの人類の未来を抹消した元凶とか出てきそう。

 さらに言ってしまえば、この一回だけで人類の未来は戻ってこないと思う。具体的にはあと七回くらいはありそう。

 

「なぜでしょうか。先輩の言葉を否定しきれない私がいます」

 

「本能じゃない?」

 

 このままでは終わらないということをもっと原始的な部分で分かっているんだと思うよ。正直、人類の未来が抹消された時点で何が起こっても不思議じゃないし。

 ……こんな感じで、適当に駄弁りつつがれきや炎で進みづらい街を順調に歩いて距離を稼いでいく俺たち。するとその直後、先ほど突っ立てたフラグをすぐさま回収するかのように非常事態が起こった。

 

「きゃあぁぁっぁぁぁぁぁぁあぁぁぁあああああ!!!」

 

 どこからともなく聞こえてくる甲高い悲鳴に、俺とマシュは思わずその動きを止めて、悲鳴が聞こえてきた方向に体を向ける。おかしいな。どっかで聞いたことあるような声だった気がする。

 

「あー……今の声は……」

 

「どう考えても女性の悲鳴です!今すぐ向かいましょう!」

 

「ですよね。……move_speed()!」

 

 ロードエルメロイⅡ世先生本当にありがとうございます。

 頭の中でこの数時間で愛読書になりつつある、サルでもわかる現代魔術の著者に対して感謝をささげつつ、マシュと自分に魔術をかけて、急いで悲鳴が聞こえてきた場所へと急行する。

 

 そうして向かった先には、どこかで見覚えがあるような女性がいた。そう、数時間前に俺がクロスカウンターを決め込み吹っ飛ばしてしまったカルデアの所長、オルガマリー・アニムスフィアである。

 彼女は今にも例の骸骨に襲われそうになっており、涙目で恥も外聞もなく泣き叫んでいた。なんだろう。彼女から漂うものすごい残念臭は。別にポンコツというわけじゃないんだよね。確か、頭もいいし、魔術回路という魔術を使うかなめの部分も上等なものだったはず。唯、マスター適性がないだけで。

 

「所長、戦えるんじゃないの?見たことはないけど、ものすごい魔術師なんでしょ?マスター適性ないだけで」

 

「所長はものすごい優秀な方ですよ。唯、物凄いチキンハートを持っているだけで」

 

「だめじゃん」

 

 あの人は本番とかで失敗するタイプかな。

 自分に近づいてくる元人間現骸骨の集団におびえながら距離をとる所長。パニックが極まっているのかヒステリックにレフ・ライノールの名前を叫んでいる。

 どうやら彼女はレフ・ライノールのことをものすごく信用しているようだ。というか、もはや依存といってもいいのかもしれない。まるで、幼い子どもが親に助けを乞うような光景だったし。

 

 これ以上怖い思いをさせるのもさすがにしのびなく感じたため、一言マシュに声をかけると、自分の全力を持って地面を踏みしめ、一気に加速をする。

 そして、速度を上乗せした跳び蹴りを頭蓋骨の側面に喰らわせた。

 

「ライダ〇キック!!」

 

 イッテミタダケー。

 哀れ、速度やら質量やら位置エネルギーやらサイキックパゥワーやらその他もろもろを加えた跳び蹴りを喰らった骸骨(の頭蓋骨)は爆発四散!ショッギョムッジョ!

 

 ……つーか、やべぇ、止まらねぇ。

 地面に足が着いた瞬間、自分の持てる限りの力を使ってブレーキをかける。十メートルほど滑ったのちにようやく止まることができた。

 マシュは俺のことなんてほっといて所長に話しかけている。……別に寂しくないなんてないんだからねっ!……うぇっ。

 

 落ち込んでても仕方ないし、自分で自分を気持ち悪がっているのは完全に自業自得なので何事もなかったかのように彼女たちの方に行く。

 すると、急に所長がものすごい形相で殴り掛かってきた。俺はそれを頬に受けて吹き飛ばされる―――――ことはなく、彼女の腕を左手で払いのけ、思わずカウンターを決めてしまう。今回はさすがに吹っ飛ぶようなことはなかったが、軽い脳震盪を起こしたのか地面に膝をついていた。なんかごめんなさい。

 

「うぐっ………何で、毎回反応できる、のよ……貴方……ッ!」

 

「体に刻まれた経験じゃないですかね」

 

 俺に攻撃を仕掛けてくるの大体が八極拳(恐怖)を繰り出してくるマーボー師匠と土下座師s――――褐色白髪師匠だけだったし。あの人たちの攻撃を喰らったら普通に死ねるし。

 

「ま、まぁ……今は、いいわ……それより、貴方……この、子に……何、を……」

 

「………いったん回復魔術かけましょうか?多分、内臓まで衝撃が行っていると思うので……heal(16)heal(16)heal(16)heal(16)heal(16)heal(16)heal(16)」

 

「……もっとまとまったものはないの?」

 

「今朝覚えたばっかりなんで」

 

 文句言われても困ります。もしもっと効果の高い回復魔術が欲しいなら自分でかけてください。

 結局、所長は自分で自分に回復魔術をかけた後、表情をキリッとさせて俺に指を突きつけつつ口を開いた。

 

「貴方!何でマスターになっているのよ!マスターは選ばれた優秀な魔術師しかなれないものなのよ!?いったいこの子になにしたの!!」

 

「………優秀な魔術師の所長がなれないんですから、落ちこぼれの俺がなれても不思議じゃないでしょう?」

 

「……ぐはっ!」

 

 吐血して再び地面に膝をつく所長。忙しいな。

 

「なんて、切れ味……肉体的にも精神的にも攻撃力高いとかどうなっているの……」

 

「なんかごめんなさい」

 

 なかなかに会話が進まないので、最終的にマシュが落ち着かせて状況を説明してくれました。すまない。苦労ばかりかけてすまない。でも進行は苦手なんだ……。

 

 

――――――――――――――――

 

 

 さぁ、いろいろありましたよ。

 正確に状況を確認しあい、冷静になった所長の言葉から、霊脈地にマシュの盾を突き立てて召喚サークルを作った。

 残念ながら召喚を行うことができる聖晶石という媒体がないため英霊召喚はできないが、カルデアからの補助を受けることができるようになった。その際、ロマンと所長でちょっとしたやり取りがあったがそこはスルーして、再びこの特異点Fの調査を続行することとなった。

 

 そこで俺たちが特異点F―――冬木にある大橋の近くにやってきていた。

 相変わらずそこらへんに炎が回っていて、橋が落ちていないことが不自然に感じるくらいである。

 

「ところで貴方。私が管制室で言ったことは覚えているわよね?」

 

「……………………あぁ、俺を役立たず扱いしてつまみ出したあれですか」

 

「そう、それよ。あの話は人類の未来の話をしていたの。もちろん、そんな重要なことを忘れるわけないわよね」

 

「…………せやな」

 

 殴りたいこのどや顔。

 俺が役立たずなのはあながち間違いじゃないけど、今のところ、怯えるだけのこの人にこんな感じで高圧的に言われると癪に障る。

 

「何その反応。もしかして覚えてないの!?この私の高説を!?今すぐ思い出しなさい。おーもーいーだーしーなーさーいー!」

 

「子どもか!覚えてます。しっかり覚えてますから!」

 

 お願いだから引っ張らないで!頭揺れちゃう。頭の中がシェイク〇ックになっちゃう!

 

「所長!先輩!敵性反応です!」

 

「ひっ!」

 

 所長がマシュの言葉におびえだし、今まで揺らしていた俺を離す。支えを失った俺の体は地球の重力に従って地面へと落ちていき、地面に頭突きをする羽目になった。おかげで、俺の視界にはお星さまが見えている。

 さらにタイミングが悪いことに、俺の視界には星と一緒にマシュが見つけたと思わしき敵性生物がいた。仕方がないのでお星さまを視界に写した状態だが、体を横に転がした。敵の攻撃範囲から離れた後、すぐさま起き上がって腰の入れた拳を叩き込む。どうやらこの敵はかなり脆いらしく、魔術の強化なしの拳でも倒すことができた。

 

「いやー死ぬかと思ったわ」

 

「…………ねぇ、マシュ。こいつ本当に一般枠で募集した人?逸般枠じゃなくて?」

 

「所長。正気を保ってください。カルデアにその枠はありませんでした」

 

「聞こえてんぞ」

 

 

 

 

 微妙に緊張感のない雰囲気で、そのまま港跡、教会跡と捜索を進めていく。途中にマシュが英霊の切り札たる宝具が使えないことが判明したものの、彼女も英霊の身体能力に慣れてきたのかスムーズに戦えるようになったのでおおむね順調といってもいい状態だ。

 

 

「だいぶ、戦闘に慣れてきたわね。これならもう怖いものなしなんじゃないの?マシュ」

 

「それはさすがに言いすぎです。確かに、自分のスペックはわかってきましたが、戦い方の方が……」

 

『ごめん三人とも!話はあとにしてくれ、近くに反応がある!しかもこれは――――』

 

 ロマンの切羽詰まった声が耳に響く。

 彼がそこまで言った直後、それは現れた。

 見た目は人型だが全身に黒い霧のようなもやがかかり。詳しい容姿は確認できない。それでも今までの敵とは桁が違うことはしっかりと肌で感じることができる。というか、気配がマシュと近いということは多分そういうことなのだろう。

 

「な―――ッ!これって!?」

 

 (冷静であれば)優秀と言われているだけあって、所長も気が付いたらしくここ数十分で見慣れた真っ青な表情をうかべていた。喜怒哀楽の怒と哀しか今のところ見たことないわ。あと怯え。

 

『そこにいるのはサーヴァントだ!』

 

 その言葉を皮切りに黒い霧に包まれたサーヴァント――――名称をシャドウサーヴァントとする―――――が上半身を地面ぎりぎりまでかがめると、その態勢から一気に加速し、手に持っている鎖のついた杭のようなものをマシュに突き立てようとする。

 

「マシュ!右だ!」

 

「――――ッ!?」

 

 俺の指示に反射的に従ったマシュの盾は何とかシャドウサーヴァントの攻撃を防御した。俺もその隙に魔術を行使し、攻撃を防がれて僅かな隙をさらしているシャドウサーヴァントを蹴り穿とうとする。

 だが、サーヴァントとは過去に偉業を成し遂げた、もしくはそれに類する逸話を持っているもの達の総称といってもいいものである。俺の攻撃をまるで落ち葉のごとくひらりと回避されてしまった。所長は例のごとく後ろで怯えているだけだった。もう少し威厳を見せてくだしあ;;

 

「マスター!大丈夫ですか!?」

 

「攻撃を回避されただけだから問題はないけど……早いな。さすがに素人二人じゃきついか……」

 

 とりあえず、鞄の中から小太刀二本を引っ張り出して装備する。

 

「マシュ。今から魔術で身体能力の強化をするから、全力で敵の動きを止めてくれ。具体的に言えば攻撃をさばき続けて。隙ができたら俺が強襲しに行く」

 

「了解です!」

 

「では……gain_str(32)、gain_con(32)!」

 

 強化を受けたマシュは今度はこちらから攻撃を仕掛けに行く。経験は圧倒的に足りないが、身体能力を強化したマシュは十分にシャドウサーヴァントの攻撃に対応できていた。

 さて、マシュも頑張っているし俺も頑張らなければ……。

 

 いつぞやに気配察知には自信があるといったことがあったが、実は気配遮断にもある程度の自信があるのだ。まぁ、この二つは小さいころ家の人たちに見つからないように、多くの師匠のうちの一人から教わった技術も同じく利用して習得したという技術なのだが。まさかここで役に立つとは思わなかった。

 

 スッと、自分の意識をうちにうちに向けて存在感を希薄にする。自分の意思という意思に蓋をして、己の存在を世界から隔離するような感覚で。

 自分の気配が完全に世界から隔離されたことを確認するとまるで散歩でもするかのような自然さでマシュと激闘を繰り広げているシャドウサーヴァントの背後を取る。そしてそのまま、まるでそうすることが自然であるかのように殺気を発することなく小太刀を振りかぶり、人型の首の部分切り裂いた。

 

 首と体が分離する。

 しかし、出血はすることなく、俺たちを襲ったシャドウサーヴァントは金色の光に包まれてまるで初めからいなかったかの如くその場から消え失せた。

 

「―――――ふぅ。おっけー。ありがとう、マシュ。よく持ちこたえてくれた」

 

「ハァ……ハァ……勝てた……なんとか、勝てた………」

 

『安心しているとこ悪いけど、今すぐそこを離れてくれ。さもないとおかわりが入ることになる』

 

「うげっ、胃がもたれるわ……そのおかわり、いくつですか?」

 

『二つ』

 

「ちっくしょう。イベントというかトラブルに事欠かないな、ほんと」

 

 もう、おうち帰りたいわ。人類の未来が抹消されたのなら家にいたら確実に死ぬことになるんだろうけどさ。思わずそう思っても仕方ないといえるだろう。言えるよね?

 

「そんなこと言っている場合じゃないわ!仁慈!今すぐここから移動するわよ!」

 

「了解です。マシュは大丈夫?」

 

「ハァ……ハァ……」

 

 どうやら、精神的にかなりきつかったみたいだ。彼女はさんざん言っている通り、戦いに慣れていない。いくら圧倒的なスペックを持っていてもそれは覆しようのない事実だ。今までは命の危険を感じることのほとんどない敵とばかり当たっていたが、さっきのは別。格上と一対一で常に命の危険を感じながら戦っていた。戦いに慣れていない人間なら消耗するのは当然のことだと言える。

 仕方がないので、もう今日一日だけで何回も使っている魔術を使い、マシュと所長二人を抱えると、力強く地面を蹴って跳躍した。

 

 

 

 

 

「ロマン。どうしてあそこまでサーヴァントが沸いてんの?サーヴァントっていうのはスラ〇ム並みにぽこじゃかわいてくるものなの?初耳なんだけど」

 

『そんなわけないだろ。ここは冬木、聖杯戦争が行われていた町だ。本来ならそこでは聖杯戦争が行われていたんだ。通常聖杯戦争は呼び出された英霊七騎による殺し合いだけど、そこはもう〝何かが狂った状態”なんだ!マスターのいないサーヴァントがいても不思議じゃない。そもそもサーヴァントの敵はサーヴァントだ!』

 

「そんな……ッ!もしかして、私がいる限り狙われ続けることに……」

 

「マシュは聖杯戦争と関係ないでしょう!?あれは唯の理性をなくした亡霊よ!」

 

「すみません。所長。暴れないでください。うっかり落としそうになるので」

 

「…………」

 

 素直でよろしい。

 所長が静かになった直後、俺の直感(偽)が全力でアラームをならす。俺はほぼ反射的に彼女たちを両脇に抱えたまま今までよりも高く跳躍し、空中で体を半分ひねって背後を向いた状態で着地する。すると先ほどまでいた場所に三本の黒塗りの短剣が突き刺さっていた。

 

「――――――――――見ツケタゾ。新シイ得物。聖杯ヲ、我ガ手ニ!」

 

『サーヴァント反応、確認!そいつはアサシンのサーヴァントだ!』

 

「サーヴァントっていうのは全員黒い霧をまとっているものなのかな?あれか、著作権の関係かな?」

 

「本人なんだからそんなものあるわけないでしょ!後、どちらかと言えば肖像権よきっと!」

 

「所長所長。染まってます。先輩節に染まっちゃってます」

 

 マシュさんマシュさん。だんだん遠慮がなくなってきましたね。俺だって心はあるんですよ?

 二人を地面におろすと先ほど使った小太刀を鞄から取り出し、すぐに頭と心臓、首の位置に振るう。

 すると、キン!と甲高い金属音を立てて、投擲されたであろう短剣を打ち落とす。

 

「ホウ。我ガ攻撃ヲ防グカ。面白イ。念ノタメ、モウ一人呼ンデイテ正解ダッタナ」

 

「―――――チッ!マシュ、背後からもう一体来てる!」

 

「わかりました!」

 

 マシュが体を反転させて所長のをかばうように盾を構える。すると、ドンと重い音とともにまるでトラックにはね飛ばされたような衝撃が盾を通じて彼女の腕に響いた。

 

『追いつかれた!さっきあった反応の二体目だ!』

 

「あぁ!もう、面倒くさい!聖杯が欲しいならお前ら二人で潰し合ってくれませんかねぇ!」

 

『気持ちはわかるけど、落ち着いて何とかこの場を凌ぐんだ!』

 

「わかっておりますとも!マシュ!悪いんだけど、もう一度一対一をお願い!」

 

「お任せください!マスターのサーヴァントとして恥じない戦いをします!」

 

「所長はその辺に縮こまっていてください!」

 

「何その言い方!?」

 

 それぞれの人に指示を出し、戦闘を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シャドウサーヴァントの話し方すげぇ面倒くさい。
何?仁慈が大人し目立って?逆に考えるんだ。じんじは ちからを ためている、と。

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