私の気のせいかなぁ。
「よし、出航だ!帆を掲げろ、黄金の鹿号、出撃だ!ついでに景気づけと確認も兼ねて大砲をぶちかましな!」
ドレイクが言うと、部下の海賊たちが大砲を撃つ。ドカン!と派手な音を立てて飛んでいった黒い玉はそのまま海に落ち、大きな水しぶきを上げる。景気づけとはいえ、随分と遠慮なくぶっ放すんだなぁ。まだまだ替えの弾はあるのだろうか。
「おぉ……!派手にやりますね。なら私も景気づけカリバーを……」
「もうやめてくれ……!聖剣が泣いているぞ!」
エミヤ師匠。Xの言葉を真に受けて居たらきりがないので適度に流すことが重要ですよ。マジで。ま、それができないから苦労人なんだろうけど。冬木の反応から見て、X……というかアルトリア・ペンドラゴンに何かしらの縁があるみたいだし。
ここに来てから苦労を背負いまくっている師匠を視界に収めて心中でアドバイスをしながら海をボーっと眺めているマシュに話しかける。どうやら彼女は見渡す限りに広がる海の光景に圧倒されてたらしい。
「はい、見渡す限りの海というのは初めてです」
「どう?見てみた感想は?」
「正直なところすごい、という言葉にしかできません。すみません先輩。どうやら私ではボキャブラリーが足りないようです」
「いや、いいよ。本当にすごいものに出会った時は、ポンポン言葉が出ないもんだし。マシュがそうなら、この光景はとてもすごいものなんだ。きっと」
「……そう、なのですか……?」
「多分ね」
会話を終えたマシュは再び海に視線を向ける。
初めの方から思っていたことだが、どうやら彼女はカルデアの外というものを知らなさすぎるようだ。俺よりも知識としては持っているのに、どれもこれも体験したことがない。そんなことをよく言っている。
……気にならないと言ったら嘘になるが別に急いで聞くことでもないだろう。こういうのは大体接しているうちに自然と耳に入ってくるもんだ。それが本人からか、別の人からなのかはわからないけど。
しばらく、マシュと共に海を眺めていると、自分たちとは違う海賊が、船ごとこちらに向かってきているのが視界に入った。
ドレイクに視線を向けると戦闘用意に入っているのか、大砲の照準を向けていた。ついでにこちらもエミヤ師匠に声をかける。
「エミヤ師匠。あの海賊船を沈めますよ」
「随分と簡単に言ってくれるな……」
「いや、俺もやるんで矢ください」
「………………」
なんとも微妙そうな表情で俺はエミヤ師匠が投影魔術で作り出した偽・螺旋剣を弓に引っ掛ける。
エミヤ師匠のこの投影魔術は本当に便利だと思う。一回教えてくれと言ったのだが、どうやら彼の投影は特別らしく普通の人が真似しても決して同じ効果は得られないらしい。……そうだ。後でゲイボルクを大量に投影して貰おう。投影した宝具はランクが一つ下がるらしいのだが、人間の俺が使うにはちょうどいいはずだ。
「……?普段よりも投影に使う魔力が少ないな……」
「あ、それ俺がバックアップしているからです。これでも聖杯と繋がっているので、魔力だけなら無尽蔵にありますし。と、言うわけで後でゲイボルク大量にください」
「……………少しは遠慮というものを知りたまえ。Xだけでなく、君まで私の胃を破壊したいのか?」
「英霊ならセーフ」
「なんでさ」
ブツブツとつぶやくエミヤ師匠をスルーして、彼からもらった偽・カラドボルグに魔力を込めていく。確か、師匠の得意技で壊れた幻想という投影宝具専用と言ってもいいんじゃないかと思える攻撃があったので、それの為の準備だ。
魔力を込め終わり、こちらに近づく海賊船に向かって偽・カラドボルグを放つ。俺が放った偽・螺旋剣は海賊船に穴をあけつつ内部で爆発を起こした。エミヤ師匠もそれに続き、攻撃を開始する。
二度にわたり強力な攻撃を受けた海賊船はなすすべもなく沈んでいく。しかし、船全体が沈む前にスゥーっと消えてしまった。まるでそこには何もなかったかのようにきれいさっぱり消えてしまったのである。
「……あんたらの大砲ばりの攻撃にも驚いたけど、海賊船がスゥーっと消えちまったねぇ……。なぁ、仁慈とマシュ。これはあんた達的にはありなのかい?」
「……どうなんでしょうかドクター」
『ん?あぁ、ありだよ。ありあり。あれはね。この海域に記録されている海賊の概念みたいなものだろう。詳しいことは面倒だし省くけど、簡単に言うと、量産型海賊の幽霊みたいなものさ』
「んー?結局どういうことなのさ?」
「実体のある幽霊ってところ。実力はドレイクが戦った大砲の効かない超人の足元にも及ばないレベルだ。多分、ドレイクの部下も奴らに対抗できると思うよ」
「つまり、倒したら消えるだけの人間みたいなもんか。なら、安心だ!」
心の底から安心したといったドレイク。もしかしたら彼女は幽霊やその手の類は苦手なのかもしれない。まぁ、その理由は攻撃が当たらないとかそういう理由っぽいけど。
幽霊(物理)船という矛盾の孕んだ敵を沈めてしばらくしてから、暇を持て余したドレイクが俺たちに話しかけてきた。
「ところでさー。昨日話したことなんだけどねぇ。本当にこの海域に財宝はないのかい?」
『別にそんなことはないよ。ここはおそらく大航海時代の海の再現だ。さっきの海賊もその一部だしね。だから、財宝も同じようにある可能性は確かにある。ただ、もしかしたらさっきの海賊たちみたいにその財宝を狙う連中もいるかもしれないよ?』
「あっはっは!いいねえ!早い者勝ちっていいのはわかりやすい!」
「でも、姉御。財宝の当てがないっすよ、全然」
「お馬鹿。あてを見つけるところから始めるんだよ」
そう彼女は笑う。
まぁ、宝探しっていうのは案外探している時や、時々出てきたり出てこなかったりする謎を解く方が楽しかったりするからな。海賊のドレイクなら余計そう思ったりするんだろう。そういった気持ちはわからなくもない。自分のしたいことっていうのは、それを達成するまでに立ちふさがるものも楽しく感じてしまうもんだ。
「………ふむ、島が見えるな。東北東方面に一つ」
「マジか」
エミヤ師匠に言われて俺も眼球に魔力強化を施してその方角を見やる。すると確かに島があった。なんかさっきまで居た島と似ているような感じがしているがなんとなく気のせいということにした。
「あんた達目がいいねえ。おい、あれは本当かい?」
「へい。確かにあの赤いのと、兄貴の言う通りです!東北東に島が見えます!」
「ようし、野郎ども。あの島に向かいな!」
ドレイクの指示によって乗っている船が島に向かって進みだす。すると、島が近くなるにつれてもう慣れ親しんだ気配が俺の感覚に届いてきた。この反応はサーヴァントである。
『仁慈君。どうせ気づいているだろうけど一応知らせておくよ。あの島にサーヴァント反応がある』
「了解。後、ロマン。そんなに拗ねないでくれませんかね?男が拗ねても可愛くないんだけど」
『君が居るとね!僕の存在意義が疑われるんだよ!正直、自分でも〈もう仁慈君だけでいいんじゃないかな?〉と思っているんだよ!』
怒られてしまった……。
なんなんだろう。ちょっとだけ理不尽だと思いました(小並感)。
―――――――――――――
「あんたらは船を守ってな。どうやらここにいる奴は例の超人らしくてね。ちょっくらアタシと仁慈達でブッ倒してくる」
「へい!お気をつけくだせえ」
ドレイクの部下に船を任せて島へと上陸する。
パッと見た感じ近くにサーヴァントが居るということはなさそうであった。
「慎重に進みましょう。先輩。まだ、そのサーヴァントが敵か味方かわかりませんから」
「会ってみればわかるさ。殺意をむき出しにしたら敵ってことで、敵意までならぎりぎりセーフ」
「その基準はどうなんですか……」
「んー、そのあたりか?」
マシュとサーヴァントの対応について話し合っているとドレイクが急に銃を撃つ。その所為でマシュはビクンと身体を跳ねさせて驚いていた。
「ど、どうしたんですかドレイクさん!?敵ですか!?」
「いや、なんとなく撃ってみた」
「『何となく』『撃ってみた』……!?」
「いやさ。こういう嫌な予感がしたらとりあえずブッパっていう発想も必要だよ」
「あーわかるわかる」
「やっぱり?アンタは本当に話が合うねえ!どうだ?今からでもアタシと一緒に来ないかい?」
「……まるで先輩が二人に増えたみたいです」
肩を落とすマシュ、その肩に手を置き悟り切ったような顔を浮かべるエミヤ師匠。その後ろで聖剣をブンブン振り回す下手なバーサーカーよりもバーサーカーしているX。「出番をよこせやー」と言いながら宇宙的アトモスフィアを漂わせる聖剣を振り回す姿はまさに狂気だった。そっとしておこう。
「ま、とりあえず様子を見てくるよ」
てくてくと先に行ってしまうドレイク。
流石にサーヴァントが居る状況で一人にするわけにはいかないため俺達も急いでその後を追った。
森の中をかき分け、突き進んでいくと、前方を走るドレイクが何かを発見したようで俺たちのことを呼んでいた。
少々速度を上げて彼女に追いつく。するとそこには石版がぽつんと立っていた。そしてそれには何かが書かれている。多分、ルーンか何かだろう。兄貴や師匠が使っているところを見たことがある。読むことはできないけど。
「なんか刻んであるんだけど、解読できそうかい?」
「これはルーン文字ですね。先輩、解読はできそうですか?」
「悪いけどできない。最低限魔術に使うルーンしか覚えてないから。ドクターはどうよ?」
『おっ、やっと僕のでb『ふむふむ、随分と新しいルーン文字だね。刻まれたのはおおよそ一週間前だ』………』
ロマンェ………。
せっかく回って来た出番を横から搔っ攫われて意気消沈している姿が目に浮かんでくるぜ……。
『えーっと、何々?「一度は眠りし血斧王、再びここに蘇る」………大雑把な意味合いはこんな所かなぁ。んー?血斧王……どこかで聞いた気がするんだけど……』
『…………………この僕も悲しみを背負うことができたよ。ちなみに血斧王は九世紀、ノルウェーを支配したヴァイキングの王だよ』
「バイキングの王ですか!?」
「てめぇじゃねえ座ってろ」
ロマンが無想転生できそうなんだが……。それでもしっかりと解説をしていくスタイルにロマンの執念を感じた。ついでにヴァイキングの王をバイキングの王と間違えたXにも執念を感じた。主に食に対しての。
『って、ふざけている場合じゃない!気を付けて!その石版、今まで相手にしてきていた海賊たちと同じ反応がする!』
悲しみを乗り越えていつものロマンに戻ったと、同時に俺たちに向かってくる気配を察知した。これは敵意と殺意、気配からして今まで相手にしていた海賊たちと同じ感じのようだ。
「敵ですね」
「あぁ、そのようだね。チクチクと嫌な殺気だ」
「となればやることは一つ、先手必勝ですよ」
「さぁ、マスター。指示を下せ」
「わかっておりますとも。やられる前にやる。戦いの基本です。……というわけで者共、やっておしまい」
ここにいるのは、セイバー絶対殺すマンに弓兵、天使に海賊、そして人間のマスターだ。つまり、戦いに無駄な流儀を入れない連中ばかりである。そういった相手に勝負を仕掛ければどうなるか………考えるまでもない。
『我らが王、エイリークのたm――――』
「やれ」
無防備に出てきた瞬間を刈り取るまでの話だ。
罠を仕掛けて、敵を囲い、尚且つ一人で一騎当千の活躍をしそうな奴らを連れてきてから出直せ。
森の方からやって来た敵は、顔を出した瞬間。俺たちに一斉に襲い掛かられることとなった。
もちろん、元々個人の戦力に差がありすぎるのに不意打ちを喰らって敵が長く持つはずもなくあっけなく消滅していき、一分もかからないうちにすべての敵を処理し終える。もはやそれは戦闘や蹂躙ではなく、唯の作業だった。
「戦闘終了です」
『近くのサーヴァント反応がさっきから動いてないな……。もしかしたら気づいていないのかもしれない。とりあえず、そこを離れよう』
「それがいいね。……それにしても仁慈。見事な手並みだったよ。やっぱり、アンタはいいねえ!その容赦のなさとか特に」
「ドレイクも、流石海賊だけあって戦い方をわかっていらっしゃる」
ロマンの言葉に従って移動しつつドレイクと会話を繰り広げる。彼女は自分が海賊でろくでなしということを自覚しているため、戦いに美しさを求めない。思考回路が完全に勝てばよかろうなのだァ思考だった。
俺も、槍師匠という最大のケルトキチによって培われた教えの所為でこういう考えなので実に話しやすい。もしかしたら俺は混沌・悪なのかも……。
「あー……それにしても財宝近くにないかね。くんくん」
「ドレイク船長。財宝は匂いませんよ」
「いや、マシュよ。何も彼女は本当に匂いで財宝を探しているわけではないと私は思うのだが……」
「食べ物ならわかります」
「ヴァイキングの件といい腹でも減ったのかX」
いつも通りの彼女にツッコミを入れつつ、マシュとドレイクの会話を耳に入れていく。どうやら、彼女はマシュに賭け事を仕掛けたようだ。内容はこの先に財宝が本当に存在した場合、俺たちを連れて世界一周を行うこと。俺たちの戦力と人柄を見て欲しくなったらしい。マシュも世界一周という言葉を繰り返し、まんざらでもない様子だ。
………しかし、それは難しい。俺達には人理を復元するという目的がある。ついでに言ってしまえばここでの騒動の原因である聖杯を手に入れてしまえば、復元が始まり彼女たちの記憶からも俺たちのことは消されるのだ。ぶっちゃけ、一緒に行くことは不可能なのである。
「どうだい仁慈。あんたが行くっていえばマシュもそこの赤いのも、青いのもついてくるだろ?」
「Xを連れていくことだけはお勧めしないよ。途中で絶対に食糧難だ。でも、もしドレイクがこの賭けに勝って、この騒動を解決した後に
「………………そうかい。なら、さっさと終わらせないとね!」
しばらく間をあけてから彼女は笑ってそう言った。
おそらく俺の答えた感じからして、そのことが不可能であると悟ったのかもしれない。本当に勘の鋭い人だと思う。
少々湿っぽくなってしまった雰囲気の中、突然ロマンの切羽詰まった声が響き渡った。
『―――っ!サーヴァント反応が動いた!君たちのところに急速接近中だ!』
全員で一斉に戦闘態勢に入る。
エミヤ師匠はもしかしてアーチャーなのに弓よりも使ってね?でお馴染みの干将・莫耶を投影して構え、Xは聖剣を居合切りのような態勢で持っている。マシュも盾を構え、ドレイクは銃の弾を入れ替えていた。もちろん俺もエミヤ師匠にちょっとばかし投影して貰ったゲイボルクを手に一本、地面に二本刺して構えている。
「―――先輩。話の通じるサーヴァントだと良いですね」
「そうだね。でも―――――――――」
「ギギギギギギギギギギ、ギギギギィ―――――!ワガッ!ナハ!エイリーク!イダイナル、エイリーク!ジャマヲ、スルノ、ナラ、コロス!!ギギギギギィ―――――――!!」
「―――――――――こりゃ無理だろ」
「そうですね。その通りだと思います」
出てきたのはどう考えてもバーサーカー。その殺意はこちらに向いており、大きな石斧を豪快に振り回している。どんなに頭がお花畑でも、これがお友達になりに来たなんて思えないだろう。
そう判断を下し、右手に持っているゲイボルク(投影)を自己紹介してくれたエイリークに投げる。
「
投影であろうと、俺が投げようと、真名開放されたゲイボルクはエイリークと名乗ったサーヴァントを貫くまで止まることはない。それが、ゲイボルクなのだ。
「ギィ!ガァ!!」
自分のことをしつこく狙うゲイボルクに対して脅威を感じているのか手に持っている斧でゲイボルクを弾く。
しかし、何時までもゲイボルクと遊んでいるおかげで実に隙だらけだ。今回戦っているのは槍だけでなく英霊二人に、人間二人、デミ・サーヴァントが一人なのだから。
「X。合わせろ」
「いいでしょうミスターレッド。貴方が二刀流というのなら私もまた二刀流で行きますとも!」
エイリークに突っ込んでいく二人、その二人が到着する前に、ゲイボルクに込めていた魔力を爆発させて相手の視界を塞ぐ。
エミヤ師匠は千里眼を、Xはその直感を以て相手の居場所を割り出し、そこに向かって己の得物を手加減抜きで振るった。
「ギギギギギィ!!??グオオオオオ、ユルサン!!」
斧を振り回して二人に反撃をしようとするエイリーク。しかし、こちらには心強い盾が居るのである。
エイリークとエミヤ師匠、Xの間に体を滑り込ませたマシュはその巨大な斧をシールドでしっかりと受け止める。彼女は今までの戦いで強い力を分散して防ぐことを覚えているため今やちょっとやそっとじゃびくともしない。
マシュが攻撃を受け止めてできた隙を突くようにドレイクが銃を連射。適当に撃っているとさえ思えるのに、その弾丸は見事なまでにエイリークを狙い撃ちしていた。
聖杯の補正があるため効果のある弾丸をまともに受けてよろけるエイリーク。その巨体が揺れ動いた瞬間、俺も地面に刺してあるゲイボルクを手に取って、加速する。
ケルトから受け継ぎつつも、なんだかんだで今まで行えていなかったこの業を受けてみよ。
「その心臓、貰い受ける。――――――
その槍は結果を作ってから原因を作る因果の槍。回避は不可能……とされている。少なくとも俺のは当たる!――――はず。
若干言いようのない不安に襲われたものの、どうやらしっかりと因果は仕事したらしく、エイリークの心臓に槍が突き刺さった。二本とも。
「グ、ガガ………アレハ、オレノ、モノダ………」
そう言い残し、消えていくエイリーク。
しかし、その消え方はいつもの消え方ではなかった。金色の光とならなかったのである。そのことに気づいた俺はすぐさま気配を探るが、この近くにサーヴァントの反応はなくなっていた。ロマンに聞いてみても、反応はないという。
十中八九逃げたのだろう。獲物を仕留めそこなうとか、とんでもないことをやらかしてしまった……。それにしても、エイリークを相手していると体の動きが若干鈍かったよな気が……いやいい訳か。今回あれを逃がしてしまったことは紛れもない事実だ。これがどのような結果につながるのかはわからないけど、覚悟だけはしておこう。そして次はしっかりと止めをさせるようにゴォレンダァ!!にしようと思う。
その後、ドレイクはエイリークが乗って来たと思われる船からここら周辺の海域のことが書き記されている地図という名の財宝を発見し、賭け事に見事勝ってみせた。
やはり、本物の海賊の勘は侮れないようである。
ちなみに、どうして仁慈がエイリークを仕留め損ねたかというと、支援呪術のせいです。これの所為で仁慈のステータスとついでに宝具ランクを一段階下げられたので仕留めそこないました。
本人は、そのことを知らず、唯々自分の落ち度だと思っているので、次発見したときは容赦なく殺す気でいます。