ブラック企業社員がアイドルになりました 作:kuzunoha
腕を折るか、足を折るか、それが問題でした。
二次面接審査の合格通知書をキッチンコンロで無慈悲に焼却しようとしたところを朱莉に見られたのは、一生の不覚です。
面接の合格がわかるやいなや我が家は大騒ぎでした。お祝いで連れて行かれた値札の付いてないお寿司さんなんて、累計年齢50歳の中でも初めての経験でした。
確かにトロとか飛び切り美味しかったのですが、あれは心臓と懐にとてもよくないです。あと、七星医院の経費で落とそうとするのは止めましょうね、お父さん。
合格から幾日か経ってようやく落ち着いたある日、夕食後に私は自室のベッドの上で体育座りになり、ため息をつきました。三日後、346プロダクションの新アイドルユニット、そのメンバーとの初顔合わせがあるのです。行きたくないなぁ。
犬神P(プロデューサー)によると私と同じ14歳が二人、13歳が一人とのことでした。アイドルを志すような子達ですから、今までスクールカーストの頂点を爆走してきたような生まれついての勝ち組で超絶リア充なのでしょう。闇属性の私が最も恐れるタイプなので憂鬱です。
辞退したいのはやまやまですが、辞退の意思表示をする前に朱鷺城(木造二階建て築50年)の外堀りはコンクリートとアスファルトブロックで無残、かつ、完璧に埋められてしまいました。
朱莉も私のアイドルデビューをとっても楽しみにしていますし、もう私の意志で引き返すことはできません。それで、最終手段として考えたのが負傷です。
舞台で歌って踊る以上、腕か足を怪我していたらアイドル活動はできないでしょう。ならば腕を折るか、足を折るか、どちらにすべきか小一時間ほど悩んでいたのです。
でも痛いのも嫌なのでやっぱり止めました。
そんなことを考えているとだんだん腹が立ってきました。そもそもあの二次面接でなぜ合格したのか、それが最大の謎です。
ブラック企業を数十社渡り歩いてきた私の見立てでは、犬神Pは若いながらも相当に優秀な方だと思っていたのですが勘違いだったのでしょうか。もしかしたら泣き顔フェチの変態さんだったりするのかもしれません。
もっと可愛い子やカッコいい子が無数にいる中で、なぜ私なのでしょうかね。私なんて、いてもいなくても新プロジェクトは順調に回りますよ、きっと。
四人組ユニットなのですから一人位いなくても大勢に影響はないでしょう。誤差ですよ誤差。
それに好き嫌いだけではないのです。家族にはだいぶバレていますが、お外ではひた隠しにするほど凶悪この上ない能力をもっている私がアイドルなんて可愛いものの代表になってはいけないと思います。
能力的に考えても、アイドルになる位なら暗殺者にでもなった方がマシですよ。いや、暗殺者もやっぱり嫌です。そんなことを思いながら、この日はそのまま不貞寝しました。
翌日、学校のホームルームの時間に一枚のプリントが渡されました。保護者の皆様へという但し書きが書いてありましたが、内容は暴走族に関する注意喚起でした。『
暴走行為に伴う事故もこのところ増えているので、集会が開かれている場所には絶対にお子様を近づけさせないよう、注意するように呼びかけていました。
プリントに印刷された白黒の写真を見ると、暴走時の様子が写し出されています。どのバイクも車体に大きい骸骨のステッカーが貼られていました。あ、だから
正直、この時代に暴走族なんてよくやるものだと思います。
暴走するのは勝手ですし、そんな連中が死のうが生きようが本当に心底どうでもいいのですが、他人様を巻き込んだりはして欲しくないものですね。
いくら劣悪な家庭環境のせいでグレたとしても、それを理由に他人様に迷惑をかけてはならないのです。それをした時点で人間から畜生へ格下げされるのです。
そんなことを思い、その時はさしたる興味もなくプリントを鞄に放り込みました。
帰り際に購入した夕飯用の食材を冷蔵庫に詰めて、リビングのソファーで少し休憩していると、朱莉が帰ってきました。
「……ただいまぁ」
いつもどおり優しく「お帰りなさい」と返事をしますが、声に元気がなかったように感じます。
とても心配になって玄関に向かうと、右足の膝小僧を擦りむいた朱莉が泣きそうな顔をして立っていました。
膝からはうっすらと、血が垂れています。
──本日同時刻を以ちまして『七星家非常事態宣言』が発令されました。七星家のご家族の皆様は気を確かに持ち、一致団結して『七星家史上最大最悪の絶望的事件』に対処して下さい。繰り返します、本日──
そんな緊急サイレンが大音量で私の頭の中を駆け巡ったような気がしました。
リビングに瞬間移動しキャビネットの引き出しから救急箱を取り出すと、応急処置を行います。
膝小僧治療RTA(リアル・タイム・アタック)という超ニッチなジャンルがもしこの世にあるのであれば、間違いなく私はダントツの世界記録保持者でしょう。
素人診断ですが、幸いなことに表面を擦りむいただけで骨に異常はなさそうでした。
努めて優しく「大丈夫? 何かにつまづいたの?」と怪我をした経緯を聞き出してみると、朱莉は首を横に振りました。
「おおきくてこわいバイクがとびだしてきて……。ちょっとあたってころんじゃった」
「……怖かったね。お姉ちゃんそばにいてあげられなくてごめんね。ごめんね」
そういって優しく抱きしめます。
なんということをしてくれたのでしょう。
生きる芸術品、もとい天使の化身たる朱莉を傷物にするとは、今すぐ腹を切って死ぬべきです。怒りを隠しつつ、朱莉を刺激しないように優しい口調でバイクの特徴を訊いて見ました。
「どんな感じのバイクだったか、覚えてる?」
「おっきい、がいこつ? がかいてあった」
そうですか骸骨ですか。ちょうど思い当たる団体があったのでよかったです♪
その後、朱莉をおんぶして七星医院まで行きお母さんに引き継ぎました。朱莉もお父さんやお母さんと一緒なら心細くないので、この方がいいと思います。
その後一旦自宅まで戻り、学校で渡された暴走族注意喚起のプリントを再確認しました。
大変親切なことに
目当ての場所に着くと、確かに暴走族っぽい人たちがいました。それも数十人と結構な規模で、何やら集会のようなことをしていたようです。
実に羨ましいですね、ヒマそうで。限られた青春、勉強やスポーツに打ち込むなりして、もっと実りのあるものにして欲しいものです。
青春を送ることすら許されなかった人間だってこの世にはいるのですから。
適当な所に
「あぁ~ん! なんだ、お前ぇ……」
「恐れ入りますが、
人違いの可能性もあるので丁寧に質問すると、別の男から話しかけられました。
「何の用だ、姉ちゃん」
金髪で耳と鼻にピアスをした、やたらがたいのいい男でした。特攻服を着込んでおり、いかにも暴走族といった風体です。
脳みそのかわりにおぼろ豆腐でも詰まっているようなド低脳のタンカスに、お姉ちゃん呼ばわりされるのは不愉快極まりないのですが、話が進まなくなるのでここはぐっと我慢します。
「お尋ねしますが、貴方が
「ああ。俺が総長だが、それがどうした?」
努めて冷静に問いかけると、男は自分が総長だとあっさりと認めてくれました。話が早くて助かりますね。
「二つ命令がありますので伺いました」と言うと怪訝な顔をされましたが、気にせず続けます。
「
そう言うと金髪総長はあっけにとられた顔をしましたが、すぐに下卑た笑いを浮かべました。周りの兵隊達もニタニタと笑っています。
「なんで俺達がそんなお願い聞かなきゃなねぇんだよ、この糞アマッ!」と恫喝してきましたが、私は動じません。こんな子供の恫喝などブラック企業のパワハラやモンスタークレーマーの処理と比べれば全然大したことはないのです。
「勘違いしないで下さい。私はお願いなんてしていません、命令をしているんです。何しろ貴方達のせいで妹が致命傷を負ったのですから」
「はぁ!? ふざけんな! お前の妹なんざ俺達の知ったこっちゃねえ!」
相手もいらいらしていますが、私も朱莉を傷物にされて大変腹が立っているのです。どうせ話し合いで解決しないことはわかっていたので直球で話を切り出します。
「ではこうしましょう。貴方、私と一対一で決闘して下さい。貴方達はそういう男っぽいのが好きでしょう? それで私が勝ったら、さっきの二つの命令を呑んで下さい。仮に私が負けたら、私に何でもして頂いて結構ですよ」
そう言うと、
私の容姿はさほど優れてはおりませんが、それでも撒き餌になれば食いつくのは必定でしょう。
「面白れぇな姉ちゃん。あんたには別に興味はねぇが、女にコケにされたとなっちゃ俺も漢として下がれねぇ。わかった、やってやんよ!」
見事に釣れました。カツオ並みの一本釣りです。
今のやり取りはスマホのボイスレコーダー機能で録音していたので、言質もとれて一安心です。ブラック企業で働く上で必須のテクニックがこんなところでも役に立つとは思いませんでした。
後はこの金髪総長を粉微塵にブッ潰すだけなので、仕事としてはもう終わったも同然ですね。
廃工場の中でも取分け広いスペースに移動し、私は金髪総長と対峙していました。先方は大げさにシャドーボクシングをしながらこちらを威嚇してきます。
恐らく彼らは決闘よりも、その後のお色気ショーを期待しているのでしょうが、あいにくなことにその期待には応えられそうにありません。
レフェリー役を買って出た雑魚Bが死合開始を宣言すると、金髪総長が鋭い左ジャブを私の顔面に向けて放ってきました。
中々のスピードなので、恐らくそれなりにボクシングを
そんなことを考えながら、私は右手で彼の拳を軽く受け止めました。
ところで話は大きく変わりますが、私は生まれ変わる際、前世の記憶とは別の『能力』を意地の悪い神様から無理やり押し付けられました。
あまりに危険な能力なので普段はひた隠しに隠していますが、本日の私はいわゆる激おこぷんぷん丸であり、ムカ着火ファイヤー状態なのでそんなことは全然気にしません。
この能力を、大人気同人シューティングゲーム風に表現するのであればこうなるでしょう。
『
ジョインジョイントキィ
デデデデザタイムオブレトビューション バトーワンデッサイダデステニー
ナギッペシペシナギッペシペシハァーンナギッハァーンテンショーヒャクレツナギッカクゴォ ゲキリュウデハカテヌナギッナギッゲキリュウニゲキリュウニミヲマカセドウカナギッカクゴーハァーンテンショウヒャクレツケンナギッハアアアアキィーンホクトウジョウダンジンケン K.O. イノチハナゲステルモノ
バトートゥーデッサイダデステニー
セッカッコーハアアアアキィーン テーレッテーホクトウジョーハガンケンハァーンFATAL K.O. セメテイタミヲシラズニヤスラカニシヌガヨイ
ウィーントキィ (パーフェクト)
「うわらば」
決闘開始からきっかり40秒で金髪総長は完全に沈黙しました。
先ほどの威勢はどこにいったのかわかりませんが、今や私の足元近くで
周囲の兵隊達は呆然として、私と金髪総長を交互に見ていました。
この能力、自分でも最初は性質の悪い冗談だと思いました。しかし現実は非情であるのです。
あの超名作世紀末バイオレンス漫画、『北斗の拳』に出てきた、
私はその彼と『全く同じ能力』を持っているのです。
力も、技も、体力も、スピードも、全て同じです。聖人の心は頂けませんでしたが。
しかも病に冒された状態ではありません! 死の灰を浴びる前の『全盛期の健康体トキ』です。
原作を知っていれば、これがどんなに恐ろしいことか想像に難くないでしょう。
ちなみに能力のオンオフの切り替えなんてご都合主義的な生っちょろい機能は全くもって付いておりませんので、常に全力全開でトキ兄さんです。剛の拳よりストロングな柔の拳なのです。
前世の私は
恐らく20秒位で考えたであろう、超下らない
だって、ついつい
ゾンビが蔓延している世界や、世紀末救世主伝説世界であれば有用なのかもしれませんが、この平和な時代においては、もはや過ぎた能力であり足かせにしかならないのです。
恐らくこれも神様の嫌がらせでしょう。私の困る顔を見るのが大好きだと言っていたので、わざとこんな能力を押し付けたに違いありません。
はっと我に返ります。
金髪総長がヘブン状態でヒクヒクして気持ちが悪かったので、軽くサッカーっぽく蹴っ飛ばすと、凄い勢いで転がっていきました。お、なんだかぐるんぐるんしてます。あっははははははは。
「汚いから片付けておいて下さいね、そのボロクズを」
淡々とそう言うと、一斉に睨み付けられました。おぉ、怖い怖い。
「テメエ、よくも総長をッ!!」
「訳わかんねぇことしてんじゃねぇ!!」
取り巻きの兵隊達の怒号が周囲に響き渡ります。どうやら決闘だけでは終わりそうにありませんでした。やはり
兵隊達の表情は先ほどまでの下卑たものとは違って真剣です。
それぞれ鉄パイプやバット等の凶器を手に、数十人で私を囲むように『円陣』となって少しづつ距離を詰めて来ました。
通常であれば大変有効な戦術ですが、この私相手にそれは一番の悪手だと言えるでしょう。
朱莉の恨みを晴らすために一人づつじっくりコトコト潰していってもいいのですが、夕飯の準備もありますし、なんか面倒になってきたのでアレで決めちゃいましょうか。
スーパーで今夜の献立を決めるくらい軽い気持ちで使う技を決めると、間合いを図りつつ最良のタイミングで叫びます。
「
私は直立の状態で上空へ浮上し、静止しました。いわゆる空中浮遊状態であり、この時点で既に人間を辞めています。石仮面など私には不要です。
そして、両掌から闘気(という名の極太ビーム)を放ちながら横に回転し、周囲360°にいた兵隊達を文字通り一掃しました。
この闘気で人体の秘孔(肉体の血の流れ、神経の流れの要所のことです)を突くという、中々にグレートな奥義です。
残念なことに現世では北斗の拳の原作が存在しませんのでわかりませんが、前世では多くの方がこの技を『北斗有情ローリングバスターライフル』などと呼んでいました。
私もその名前の方がしっくりきます。だって、どこからどうみてもローリングバスターライフルですもん、これ。前世のインターネットで検索すれば恐らく今でも動画が出てくるでしょう。
私も初見時にはお腹抱えて大爆笑した記憶がありますが、体感で約20年後にそんな技を自分が使う日がこようとは、ついぞ思いませんでしたね。思うわけないでしょう! 普通!!
私が着地する頃には、私を取り囲んでいた兵隊達は一人残らず倒れ伏していました。
通常、北斗神拳の奥義を喰らった者は苦痛に悶えながら爆発四散しますが、トキが使う有情拳は喰らっても痛みを感じず、寧ろ快楽と共に安らかに死んでいくというものです。
結局殺すんですから有情もへったくれもないように思いますが。
朱莉が無残にも深く傷つけられたことで、超サイヤ人に覚醒できそうなほど怒り心頭でしたが、私も少年院には入りたくないので兵隊達も先程の金髪総長同様に秘孔を突き切ってはいません。
皆ヘブン状態になっているだけなので、数時間もすれば無傷で意識を取り戻すでしょう。
しかし、数十人の暴走族が一斉に恍惚の表情を浮かべてビクンッビクンッと蠢いている光景は、まさに地獄絵図です。自分でやっておいてなんですが流石に気分が高揚しません。
でも一応スマホで記念撮影をしておきました。
総仕上げのためトコトコと金髪総長のところに戻ると、おもむろに彼の特攻服を脱がします。
私の中の人は累計年齢50歳のオジサンなので「キャッ♡」と言うことはありませんでした。
幸いなことに彼はまだヘブン状態で恍惚の表情を浮かべていましたので、パンツ一丁にして両手共にピースのポーズに固定し、その両手を彼の顔面の近くに寄せました。
この姿が一般的にどう呼ばれているのか、ご存知の方も多いかもしれませんね。
そしてスマホで全身と上半身と顔のアップの写真を二枚づつ撮りました。
あらあらうふふ、これはこれは、中々に破壊力のある絵面です。
また、金髪総長のスマホを漁ったところ幸いなことに指紋認証式のものでしたので、金髪総長自身の手でロックを解除し、メールアドレスを探し出して私のスマホからベストショット画像つきのメールを送りました。
メールの文面は『約束を反故にされた場合どんな目にあうか、ワンちゃんのお小水で染めあげたようなその頭部でも、流石にご理解頂けますよね?』にしておきました。
こんなドブ川風味の外道系アイドルは、世間様一般のニーズから、遠く遠く遠~く離れていると我ながら強く思います。だからアイドルになるのは嫌だと言っているんです。
さて、これ以上こんなところに居ても無意味でしょう。
「朱莉、お姉ちゃんが貴女の仇を討ったからね……」
私は右拳をぐっと握りそう呟くと、再び
夕飯は予定していた献立を変えて、朱莉の大好きなオムライスにしました。ケチャップで猫さんも描いてあげました。
「……次の特集です。ある暴走族の解散式、その感動の結末に密着しました」
数日後、たれぱんださんよりたれながら地元のローカルニュースを見ていると、
安っぽい感動ドキュメント風の演出で、アナウンサーの質問に対し金髪総長が「今まで下らない事をしていた。非行はやめて、早く自立したい」と神妙な面持ちで語っていました。
ピアスを外し髪色を黒に戻して短髪に刈り上げており、以前の姿より断然カッコよく見えます。
そういえばテレビで見る前に元金髪総長からメールで解散完了の連絡があったのですが、その時になぜか人生相談を受けました。大きい体をしている癖に思春期の中学生のような相談をしてくるものですから、大爆笑の上思わず一喝してしまいましたよ。
ともかくちゃんと更正して、勤労と納税の義務を果たしお国と社会の役に立ってほしいですね。ジャージ姿で横になって、ぼりぼりとおせんべいを齧りながらそう思いました。
更にその後日、朱莉へのひき逃げの犯人が捕まりました。
別件の窃盗事件で逮捕されたところ、芋づる式で発覚したようです。所轄の刑事さんから犯人が乗っていたバイクの写真を見せてもらいましたが、ド派手なエアロパーツをゴテゴテに組み込んだうえ、骸骨をモチーフとしたアニメキャラクターがでかでかとプリントされていました。
いわゆる痛車という奴です。リッターバイクだったので、朱莉からしたら確かに『大きくて怖いバイク』でしょう。
そう、結論を簡潔に申し上げますと、私が軽くブッ潰した
まぁ、誤差ですよ誤差。どうせ近隣住民の皆様のご迷惑にはなっていたのですから、結果的にはよかったはずです。本人達も真人間に更正したのでめでたしめでたしです。
そう自己正当化を図りましたが、とりあえず真相はお墓の中まで持っていくことに決めました。
なお、バチが当たったのか、近隣の中学校と高校の間で、両掌からビームを放ち巣駆来蛇を一人で殲滅した『ピンクの覇王』の噂が出回り、その正体について暫く様々な新説が提唱されました。
ピンクの覇王=私説も出ましたが全力全開で否定しました。