墓守達に幸福を   作:虎馬

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気付けばお気に入りが1000名様を越えてしまいました。いつもありがとうございます。
マジかぁ、1000人以上に読まれているのかぁ・・・マジかぁ。

そんな記念のお話ですが、何とあの人達が主役です。
最新刊でちょっと気に入ったあのキャラにも出番を与えてみました。
さて、誰の事でしょうね?



何時も何時も誤字の御報告ありがとうございます。
もっと減らせるように頑張ります・・・。


16.城砦都市の『英雄』達

 墓地からアンデッドの大軍が溢れだしたという凶報は瞬く間にエ・ランテル中に広まった。

 

 未だに日も昇りきらぬ早朝とはいえこれほどの異常事態である、冒険者組合の対応も早かった。

 即座に街に三チームあるミスリル級冒険者の内【クラルグラ】と【虹】へアンデッド討伐の依頼を出し出動を要請した。

 残念ながら【天狼】は別の依頼で出払っていたためこの2チームが中核となる。

 

 勿論他の冒険者達もかき集め総力を挙げてアンデッドの軍勢を抑えにかかる。

 これはエ・ランテルという街そのものの危機なのだ。余らせていい戦力など有る筈がない。

 そのため冒険者組合の長であるアインザックは集まった冒険者達に仕事を割り振り次々と戦場へと送り出していく。

 低級の冒険者は市街地への道を封鎖させ、上級の冒険者たちは中央広場で墓地を塞ぐ門から出て来たアンデッド達を迎撃する。

 勿論切り札であるミスリル級冒険者の2チームは広場での迎撃の主力として前線での指揮を任せる事とした。

 

 

 【クラルグラ】のリーダーであるイグヴァルジは自己顕示欲が強く他者を顧みない男として知られていたが、それ以上にフォレストスト-カーとして広い視野と的確な判断力を持ち合わせた有能なリーダーとしても知られていた。

 その上これまでメンバーを死なせた事が無いという実績もあって広場における冒険者のリーダーとして指名される事となった。

 

 対して【虹】のリーダーであるモックナックは重厚な鎧を纏い果敢に前に出て仲間を守る戦い方や、他者に敬意を払う普段の行動から人望が高かった。

 しかし多くの冒険者に指示を出すという事にはそれほど適した能力を持ち合わせていないためイグヴァルジの指揮下に収まる事を本人は納得し了解していた。

 

 こうして2つのミスリル級チームを含めた冒険者連合は1つのチームとして事件に当たる事となった。

 

 

 

 イグヴァルジは内心興奮していた。

 街の危機、集結した冒険者達、そして彼等を指揮して街を救うのが自分であるというこの事実に。

 

 まさに英雄。

 この事件を見事解決に導いたならクラスを上げてオリハルコン級に、いや最高峰のアダマンタイト級すらも視野に入る。

 歴史に名を残す偉大な冒険者としての名声を得る事が出来るようになると。

 

 だからこそ奮闘していた。

 残念ながら衛兵たちは【集合する死体の巨人/ネクロスォーム・ジャイアント】に蹴散らされ退散してしまったが、始めから衛兵程度ならばいない方が邪魔にならなくて良いと気持ちを切り替える。

 声を張り武器を振るい、戦場を見渡す。押されているチームがいれば援軍を差し向け優勢なチームには進み過ぎて囲まれないように指示を出していく。

 死者を出させないよう疲労したチームを見れば即座に下げさせ、地力のある【虹】のメンバーには無理をさせない程度に前線を押し上げさせていく。

 【クラルグラ】のメンバーはどちらかと言うとやや下がったところから前後に出し入れする冒険者チームの援護や連絡係に徹していた。

 目立ちたがりではあるものの、勝手知ったるチームのメンバーを利用しなくては雑多な冒険者達に指示を飛ばすのは追いつかない。だから今目立てないのも仕方ないと割り切っていた。

 それ以上に、「【虹】の連中もそのうち息切れし始める。そのとき万全な俺達【クラルグラ】が美味しいところを頂いてしまえば最終的に俺様が第一功だ」という狙いもあったが。

 

 イグヴァルジの指示の下、効率的にアンデッドの大軍を押しつぶしジワジワと戦線を押し戻していく。

 数で劣るとは言えそこは冒険者、豊富な対アンデッドの戦闘経験と巧みな連携を以てすれば低級アンデッド程度には後れを取ることは無い。

 

 しかし、戦いにおいて物量の差は大きい。

 人間である以上戦い続ければ疲労がたまり、魔法を使い続ければいずれ精神力が枯渇する。

 

 最初に音を上げたのは広場に来ている中では最下級である銀級の冒険者達だ。

 金級の冒険者達に引きずられるようにして死者の軍勢を薙ぎ払っていくが、次第に息切れしていく。

 やむなくイグヴァルジもそれぞれに一旦下がって態勢を整えるよう指示を出すが、それが2チーム3チームと増えていけば押し上げた前線が再び押し戻されてしまう。

 それを理解しつつも最後に残った銀級チームである【漆黒の剣】にも下がるように指示を出す。

 

「モーク! お前らも下がれ」

「ま、まだ行けます!」

「バカヤロウ! 限界になってから下がれませんじゃこっちが迷惑なんだよっ!

モックナック! 戦線を下げるぞ、モーク達の援護に回れ!」

「了解した!」

 

 悔しそうに歯を食いしばる【漆黒の剣】のリーダーであるペテル・モークだったが実際のところ彼自身が最も疲労がたまった状態であった。自らがチームの盾となり多くのアンデッドを仕留めつつもあえて一部のスケルトンを後ろに回し仲間のドルイドやウィザードの打撃で仕留めさせるという戦い方でどうにか格上の冒険者達に食らいついていたが、あまりにも負担が大きすぎる戦い方であった。

 それに気付いたからこそイグヴァルジは撤退させ、モックナックも即座に応じたのだ。彼等は戦力として数える事が出来ると評価して。

 

 空いた穴を埋める為に戦線を下げようと各チームに指示を出そうとしたイグヴァルジだったが、背後から来る異様な気配に気づき取りやめる。

 

〈アインズ・ウール・ゴウンの理念の下、今ここに義の旗を掲げん! エ・ランテルの勇者達よ、このブラム・ストーカーに続けぇえええええッ!!〉

 

 近頃このエ・ランテルに現れた商人であるブラム・ストーカーの〈名乗り〉と共に、逃げ去ったはずの衛兵たちが対アンデッド戦線に参戦した。

 

 

 

 時はイグヴァルジ達が戦場に到着して少し経った頃。

 ネクロスォーム・ジャイアントに吹き飛ばされる防衛陣地とアンデッドに食い殺される仲間を見て『恐慌』状態に陥った衛兵達は我先にと逃げ出し詰め所に駆けこんでいた。

 

 嗤いたいものがいるならば嗤えば良い。あの恐怖を代わりに味わってくれるのなら喜んで受けてやる。そんな投げやりな感情に支配された彼等はもはや戦えない。

 

 そう、『恐慌』状態を解消するスキルを持つ者がいなければ。

 

〈恥を知れ貴様らァッ!!!〉

 

 老人の〈一喝〉により一時的にとはいえ『恐怖すら忘れる』衛兵達。

 思わず振り返った彼等に老人は更なる檄を飛ばす。

 

〈今、多くの冒険者達が我が身を顧みず戦っている。貴様等にはそれが何故か解るか?!

 アンデッド達との戦いに慣れているからか? 無論それもあるだろう。

 報酬が出るからか? 貴様等にとって報酬は命より大切なものかね?!

 そんな事は瑣末事だ、彼等はそんな事の為に戦っているのではない!〉

 

 拳を握り、腕を振り回し、激情に駆られるがままに声を上げる。

 しかし、だからこそその声は逃亡者達の胸に突き刺さる。

 

〈心安らぐ我が家が! 大切な仲間が! 愛する家族がッ!! 今、無くなろうとしているからだッ!!〉

 

 兵士達は思う。

 このエ・ランテルで共に笑い合い過ごした家族達を。

 一緒に仕事の愚痴を吐きあいながら酒を飲んだ仲間達の姿を。

 生まれ育った愛しいこの街の事を。

 

〈未来は! 運命は! 自らの手で勝ち取るべきものだ!!

 何時まで己の命運を他人に委ねるつもりだ。勝ち取れ! 君達は今それが出来る立場であると自覚しろッ!!〉

 

 震える体に鞭を入れ、続々と立ちあがる兵士達。

 その目には次々と戦意の火が灯る。

 許せるはずがないのだ、この生まれ育ったエ・ランテルを異形の徒に明け渡すなど。

 堪えられるはずがないのだ、このエ・ランテルの危機を黙って見ている事など。

 

〈エ・ランテルを想う勇者達よ! 槍を取れ、盾を構えよ! 陣形を組み直せ!!〉

 

 気付けば兵士達は再び立ちあがり、闘志をみなぎらせて武器を構えていた。

 想うところは皆同じ、このエ・ランテルを守りたいというただ一つの願いのみ。

 

〈アインズ・ウール・ゴウンの旗の下! このブラム・ストーカーに続けェ!!〉

 

 老紳士の力強い〈名乗り〉に率いられ、一度は逃げ出した死者の軍勢の下へと舞い戻るエ・ランテルの衛兵達。

 そもそも逃げ出した原因である〈恐慌〉状態が誰によって齎されたかもわからずに。

 

 

 

 こうして広場での戦いの情勢は一気に傾く。

 突如現れた衛兵達の士気に後押しされ、何より単純に人手が増えた事により冒険者達も勢いが増す。

 更にイグヴァルジ達【クラルグラ】がチーム単位で前線に出られるようになった事が大きい。

 

 それと言うのも衛兵達を引き連れたブラムが全体を見渡し即座に的確な指示を出し始めたからだ。

 自らを囮にして集まったアンデッド達目掛けて盾を構えた衛兵達で押し潰させる戦術で瞬く間に磨り潰していくその采配は、イグヴァルジをして格上と認めざるを得ないものであった。

 更に全体の指揮を執るようになってからは、敵の集まった個所に目掛けて〈火球〉を打ち込ませ焚火を作りそこに敵を押し込むという戦術で更に多くのアンデッド達を葬っていった。

 

 行ける!

 この場にいる者達が明確に数を減らし始めたアンデッド達に手ごたえを感じ希望を持ち始める。

 

 しかしその矢先に絶望は現れる。

 

「あ、アレは!」

「ヒィ!」

「もう駄目だぁ……お終いだぁ……!」

 

 かつて衛兵達の防衛陣地を完膚なきまでに蹂躙した絶望そのものが出現してしまう。

 金級以下の冒険者達からしてもその巨体はやはり脅威なのだろう、衛兵達の恐怖が伝播して動きが鈍っていく。

 

 不味い。

 イグヴァルジは咄嗟に指示を出そうとするも混乱し始めた集団が相手では収拾が付かない。

 

〈冒険者達は半円形に陣形を組み使える者は〈火球〉の詠唱! それ以外の者は詠唱者を守れ!〉

 

 混乱し始めていたとはいえそこは命のやり取りを繰り返してきた冒険者達。咄嗟の指示に従いチーム単位で〈火球〉の詠唱準備に入る。

 

 詠唱が済んだ詠唱者達がブラムに目を向けるが、真正面でネクロスォーム・ジャイアントの攻撃を引きつけるブラムが発射を手で制する。

 

 そして全ての詠唱者の準備が終わるまでゆっくりと移動しつつ敵を誘導し、

 

「今だ! 〈一斉射撃〉撃てェ!」

 

 両手を振り下ろす。

 

 全身に〈火球〉を打ち込まれ崩れ落ちるかつての絶望に歓声を上げる衛兵達。

 

〈見たか! 団結した我等の前ではでかいだけの木偶の棒など恐れるに足らんのだァッ!!〉

 

 更に敵を引きつけ注目を浴びていたブラムの〈激励〉で萎えかかった衛兵達の士気が再び急上昇する。

 

 その後も次々現れるアンデッドの軍勢に抵抗し徐々に戦線を押し上げていく冒険者達。

 ネクロスォーム・ジャイアントも数体現れたものの危なげなく仕留めていく。

 

 

 

 この状態に焦れたのは墓地の霊廟地下で儀式を執り行っていたカジットである。

 予想を上回る抵抗にしびれを切らした彼は止む無く切り札を切る。そう、彼の奥の手にしてあらゆる魔法を無効化する【骨の龍/スケリトル・ドラゴン】である。

 最上級のアンデッドである骨の龍を抵抗激しい墓地の隔壁付近の広場へと差し向けたのだ。

 

 

 

 太陽は既に西に傾き、日が落ち始めていた。

 無尽蔵とすら思えるアンデッドの軍勢を水際でせき止め続ける防衛軍にも半日近い戦いによって疲労の色が見え隠れし始める。

 

 せめて日が沈みきる前に墓地と市街地をつなぐ門を閉じておきたい防衛軍は最後の力を振り絞り門へと突撃する。

 あと一息、隔壁を降ろすためのレバーまでもう少しで手が届くというところで、最後の試練が立ちふさがる。

 

 そこに現れたのは無数の骸骨によって形作られた巨大なドラゴンであった。

 低級冒険者達や衛兵達はその巨体に驚く。

 しかし、それ以上にミスリル級冒険者達はあまりの厄介さに苦虫を噛みつぶしたような顔になってしまう。

 

 それも無理からぬことだ。

 何せ【骨の龍】は一切の魔法が通じない最上級のアンデッドなのだから。

 つまりこれまで幾度となくネクロスォーム・ジャイアントを仕留めたアンデッド殺しの〈火球〉が通じないという事に他ならない。

 

 その事実を知る上位の冒険者達は、だからこそその厄介さに歯を食いしばる。

 そして見る。

 これまで的確な采配を取り続けたブラム老を。

 

〈総員、ここが正念場だ! 魔法詠唱者は周囲の残敵の掃討に当たり前衛職はそのデカブツを叩け!〉

 

 剣を使う物は鞘に納め、槍を持つ者は石突きで挑めと指示を出し攻撃が集中しないように細かく前後させるようにして冒険者達に指示を出していく。

 

 まずは足元から崩す。これが大物を倒すセオリーだ。

 ブラムの指示の下、近付いては攻撃を誘い別の者が一気に踏み込んで足を砕いていく。

 

 そんな中、ここが見せ場とばかりに武技を用いた渾身の一撃を叩きこむイグヴァルジの耳に凶報が飛び込む。

 

「【エルダーリッチ】だ!」

「いかん、下がれイグヴァルジ!」

 

 声を聞き振り返ったイグヴァルジの目に飛び込んできたのは【エルダーリッチ】とこちらに飛んでくる〈火球〉。

 

 見た瞬間に悟ってしまう。このタイミングではもはや避けられまい、と。

 おとぎ話に出てくる『英雄』に憧れてここまで這い上がり、この異変さえ解決すれば間違いなく『英雄』と呼ばれる領域に辿りつける。そう思っていたというのに。

 他者を蹴落としてでも功績を上げようとしてきたこの俺が、功を焦ってくたばるならそれもやむなしか。

 あきらめの境地に至ったイグヴァルジは、せめて最後まで敵を見据えていようと目を見開く。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

 そして見てしまう。

 己が身を顧みず他者を救う『英雄』の姿を。

 

「モックナック!? テメェ、何してやがる!!」

 

 疲労の極致にあったモックナックは、最後の力を振り絞りまだ体力のあるイグヴァルジを守る事を選択した。

 合理的に勝利の為に己が身を犠牲にしたのだろうか。

 それとも、ただ危険に晒された仲間を目にして体が動いてしまったのか。

 そんなことはもはや誰にもわからないだろう。当の本人にすら『解らないのだから』。

 

 ブラム老の号令の下、石突きを向けた状態で投槍が【エルダーリッチ】に叩き込まれる。

 追撃を阻まれ撃ち落とされる【エルダーリッチ】を横目に【骨の龍】は忌々しげにモックナック目掛けて尻尾を振り下ろす。

 

 普段のイグヴァルジであれば、半死人に攻撃する愚かしさを嗤い少なくとも片足を砕いてみせていただろう。

 しかし幼き日に脳裏に焼き付いた物語の『英雄』を、冒険者となった原点を思い出してしまった彼は最善の行動を取る事を拒む。

 

「〈能力向上〉、〈要塞〉ェェェエエエエエエエス!!!」

 

 意地を込めた剣を盾に【骨の龍】の尾撃を見事受け止めてみせる。

 しかしその代償はあまりに大きい。

 

 剣は砕かれイグヴァルジ自身も衝撃を受け止めきれずモックナックのすぐ横に叩きつけられる。

 激痛を噛み殺し、イグヴァルジは無理やり立ち上がる。苦境にあってもなお立ちあがり、その上で敵を打倒するのが『英雄』なのだから。

 

 我ながら愚かな選択をした。

 横目で薄く息をするモックナックを見るイグヴァルジは血を吐きつつも後悔の言葉だけは吐かない。むしろ晴れやかな笑顔すら浮かべていた。

 人生で初めて他人の為に戦うという、正に『英雄』の働きをしたのだから。

 

 ならば、このままもうひと踏ん張りして本物の『英雄』になるんだ!

 

 すぐそばに落ちていたモックナックの剣を拾い上げ、【骨の龍】が繰り出す踏みつけを紙一重でかわす。

 狙いは着地の衝撃を受ける脚部。

 

「〈豪撃〉ィッ!!」

 

 モックナックの剣を両手で握りしめ渾身の力を込めた叩きつけは、その脚に罅を入れるにとどまる。

 

「……畜生が」

 

 怒り狂う【骨の龍】の蹴り上げを受けて宙を舞うイグヴァルジはもはや受け身を取る力すら残されていなかった。

 

 もはや痛みすら感じてはいない。

 その胸に去来する想いは、結局英雄にはなれなかったという無念と、残された仲間達への謝罪だった。

 余計な事を考えなければ、あるいは倒せていたのだろうか。

 そんな後悔の思いが全身を駆け巡る。

 

 誰でもいい、この化け物を倒してくれ。

 俺の代わりに『英雄』になってこの街を、俺なんかを助けたあの馬鹿を、どうか――。

 

 振り下ろされる巨大な爪を見ながら彼は『英雄』の到来を希う。

 自身が届かなかった頂きに立つ者の救援を。

 

「ッ!!」

 

 とどめの一撃が体を襲う衝撃は、ない。

 

 恐る恐る目をあけるイグヴァルジの前には、【骨の龍】の一撃を大剣で受け止める漆黒の『英雄』の姿があった。

 




「待たせたな!」

と言う訳で、誰得感満載なイグヴァルジ率いる冒険者と衛兵の連合軍によるアンデスアーミー戦でした。

ネクロさんは戦わないのかって?
あの人は英雄の役じゃないんで、その辺は纏めてモモンさんに持って行って貰います。
あくまで市民の味方をするのがブラム・ストーカーの仕事です。

誰かを護りたい、その心をもつ者こそが『英雄』なんだよ!

と言うありきたりなお話で心をガッチリ掴みに行っている
と、デミウルゴス辺りから誤解されるお仕事ですね。



以下、いつもの設定等。

〈一喝〉
見ての通りで恐怖や恐慌と言った状態異常を一時的に無くすスキルです。ついでに次に発動する指揮系スキルの効果を増幅する事も出来ます。自分に注目を集めるタイプのスキルですね。
ところで原作に出ましたね、絶望のオーラシリーズ。アレは一気に士気値を一定値以下に下げるスキルと言う扱いにさせて貰います。無理無く組みこめそうで良かった。

〈名乗り〉
敵のヘイトを自分に向けさせたり、味方の士気値を上げたり、指揮下のユニットの能力値を上昇させる複合スキルです。やあやあ我こそわ!って感じです。勿論ゲーム時代ではエフェクトが出るだけですが、ネクロさんが黙っていたかは別です。
地味に過去にも使っています。

〈一斉射撃〉
射撃スキルの効果を上昇させる攻撃指示スキルです。一部の魔法でも効果が出ますが、魔法の場合は命中補正とタイミングを合わせる程度の恩恵しかないです。
あくまで指揮官型ユニットは魔法使いでは無く物理型ユニットのサポートと考えていますので。


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