夢物語   作:痛み分け

5 / 8

遊戯王は熱い男たちの物語…
ホモが湧かない通りはねぇ!
出来る限りホモっぽくできたら幸いです


俺のホモはこんなんじゃねぇ!
と思われるかもしれませんが、それは感想にて書いて下さい。
出来る範囲で軌道修正は行います。

デュエル描写は基本的に行いません。
いい構図が思い描けたときだけ書きます。






異世界転移日誌 没

Z月#日

 

 本日付で日記を始めることにした。理由としては、外に出せない思いの丈をここでなら晒せるからである。手始めに、宣言をしておきたい事がある。

 僕はホモだ。

 そう、僕はホモなのだ。世界的に排斥されやすく、人権を侵害されやすい、稀少種。とは言え、オカマではない。あんな竿のついた雌と一緒にされては困る。僕はいつの間にかホモになっていたのだ。確か最初は、面白がっていただけだった。何故か中毒性のある、淫夢と呼ばれるホモネタを使う事を面白がっていた。それがある時を境に女体に興奮するのではなく、筋肉質な男の体に興奮するようになっていた。ナニカサレタヨウダ。そうして、ホモ覚醒をしたのは良いのだが、そうそう同種に出逢う事などない。その上、これがバレれば社会的な死がホイホイやってきてしまう。当然、僕はこのことを隠した。当たり前だよなぁ!

 そんな鬱屈とした日々を過ごす中、僕は一つのゲームにのめり込んでいくようになった。それは遊戯王。子供から大人までという幅広い世代から受け入れられているカードゲーム。きっかけは良質なホモネタを探していた時に、遊戯王のアニメを見たのが始まりだった。漢と漢の熱い友情、申し訳程度の女の子との絡み、漢たちの苦悩や葛藤…。これらから様々な漢の在り方を見出しのだ。まぁ、メインはズリネタの回収だったんですけど、フヒ、サーセン。そして、すぐさまデッキを組みあげ、カードショップのデュエルスペースに赴いては幅広い層の男たちとデュエルをしていった。なお、夜のデュエル(意味深)まで漕ぎつくことが出来なかった模様。仕方無いじゃない、カミングアウトをしくじればすべてが崩壊するんだもの。シカタナイネ。

 鬱屈とした日々から薔薇色の日々へと転向をしたのも束の間、異次元に転移をしていた。

 

 何を言っているか分からねーとは思うが僕も何があったのか分からねー。普通に家のベッドにいたはずなのに、起きたら自分の家じゃないとか軽いホラー体験だった。いや、正確にはこの体の家だから僕の家ともいえるわけだが…。こんがらがってきた。幸い、色々探した結果、ここはあるマンションの一角で親は海外に子供を放置で仕事をしている。…育児放棄ですがな。とは思わないでもないが、どうも親は連れていきたがったが子供が嫌がったので、最終的に親が折れてというのが話の流れのようだ。現に親には最低週一回の電話と月二回こっちに来る。と、冷静に考えてやばい状況である。中身が違うとか確実にバレそうな案件である。非常にまずい。と、焦りに焦ったので精神の安定を取るために適当なノートを取り出して日記をつけている。段々冷静になってきた。目下の課題は親にばれないようにする、これに尽きる。が、以前の自分を知らないから偽ることはできない…。自分らしく生活して僕はこんなにも成長したんだよ作戦、言い換えて、男子三日合わざれば刮目して見よ作戦を行う事にした。これで僕の計画は完璧だ。

 

 

Z月&日

 

 なんか変に疲れた件について。実際に親にばれることは無かった。その分、計画が上手く行き過ぎて、親バカ指数が急上昇した。どういう事なんだ…。とりあえず、バレなかったことを喜ぶことにしよう。で、気分転換がてら外に出ることにしたが、そこで愕然とした。

 ここ、遊戯王の世界ですがな…

 僕は遊戯王の世界に転移をしていたらしい。通りで親もカードゲームに関して偏見が無いわけだ。気を取り直して近くのカードショップへ足を運んで見ると、記憶と寸分たがわない風景が広がっていた。いや、待って。ここは普通ステータス至上主義の波にのまれたカードたちがワゴンに転がっている所でしょ、二次創作的に考えて。そんなことは無かった。変にリアル路線な現状に困惑すること数分間。お店にあった塾のチラシを見て確信する。LDS…アークファイブの世界かよ。とは言え、胸が高鳴るのも事実。だってアークファイブだぜ、様々な属性の漢たちが鎬を削る世界。涎が垂れそう…垂れそうじゃない?それから、ソリッド・ビジョンシステムがあるからヒーローデッキを使ってみろよ、もうパンパンですよ。あまりの興奮に軽く精神が崩壊しかけながらも、カードを買って行きデッキを組み上げた。

 この後メチャクチャデュエルした。

 

 

X月$日

 

 充実の日々を過ごしていると、ついに学校という面倒な場所へ登校する日へと至った。今年から中学二年生。で、今が春休みだった。行きたくはないが、調べた感じどうやら主人公たちと一緒の学校らしい。さて、主人公の面だけ拝みに行くと考えよう。拝んだ後どうするかって?おいおい、僕はノンケだってホモだってオカズにしちゃうオトコだぜ。ヤルことは一つしか無いよなぁ。当たり前ダルルォ!

 

―――――絶望した。

絶望した。絶望した。絶望した。絶望した。絶望した。絶望した。絶望した。絶望した。絶望した。絶望した。絶望した。絶望した。絶望した。絶望した。絶望した。絶望した。絶―――

 主人公がTSしているなんて聞いてない。あと、僕の夜の友達(意味深)のゴンちゃんまで奪っていくのは反則だと思うの。ありえないだろっ!主要キャラの女以外がTSしているとか。待て、待つんだ、早まるな。大丈夫、ショタガキの素良とかがまだいるから…。あと、赤馬社長も男のはず……。なんでやねん!社長調べたらがっつりTSしてるがな。アカン。

 絶望に這い寄られて気を失って、外を見ると朝日が顔を出していた。引き攣った何かが窓ガラス越しに映っていた。誰がどう見ても、僕の顔だった。

 

 

X月*日

 

 絶望は未だ僕の周りを這い寄っていた。どうにも僕と榊優弥、例の主人公で漢字が違うだけ、には普通に面識があるらしく、割と話しかけられる。あなたにはぁ、分からないでしょうねぇ。うわぁぁぁっく、中学生とかいう多感な時期にぃ、クラスの可愛い子から声を掛けられる僕の気持ちがっ。男子からハブられるっ。どっかの議員みたく、泣きながら講釈たれたくなる。僕は一般男子からは程遠い世界に生きる住民だから、可愛い女の子よりも不細工な男の子の方が、…嘘です限度があるので、普通の男の子と話してる方が楽しいです。マジで。後、素良君は素良ちゃんになっていたよ。こうして、負のスパイラルから抜け出せない上に塾へ誘うのは止めてくだ…いや、待てよ、塾にはショタが複数人いたような。これは天啓。神が僕に与えた褒美。受け取らない道があるだろうか、いや無い。圧倒的なデュエルタクティクスでショタを魅了してやるぜ。ん?この流れはどこかで…

 

 デュエルタクティクスを見せつけてやったぜ、ロリどもにな!

ありえねーだろ。待てよ、あそこは安息の地ではなかったのか。ロリどもにたかられても、嬉しくないです。僕はショタにたかられたかったです(血涙)。おまけに主人公の危機に登場するとかいう最高の演出の中で繰り出される糞みたいな成果。いや、デュエル的な成果では良かったよ。僕の【目覚めろ野生】デッキに殴り合いで勝てるわけないだろ!いい加減にしろ!バーサーカーゴリラで全てを粉砕してやったぜ。挑戦者として来ていたLDSの三人組は全員TSしていた。シッテタ。一人くらい男を残しておいてもいいだろ。なお、赤馬社長に目をつけられた模様。やめてよね、女はお呼びじゃないのよ。隣にいる磯野みたいな人もTSしてたし…。もうそろそろ心が砕けそう。でも、塾長はTSしてなかったのが唯一の癒し。おっさんキャラは大丈夫なのか(呆れ)。いや、でも、他の次元の人たちまでも波には乗っていないですよね(震え声)。大丈夫だよね?







続きません

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。