魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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申し訳ない。

今日はなぜか暴走してしまった感がある。

しかしこの展開がないと、あの笑いが生まれないのだ!!!

ROSE特有のあれ…があるので、想像するのも嫌!!という人は控えてね!!


(壁越しでこちらも見るくろちゃんは説明するうちの言葉を聞いて、妄想を爆発させ、鼻血大噴火→大量輸血→現場(本文)へと直行)


敵にドストライク!!

 

 

 ワイズさんと火龍人がマグマの部屋での罠に遭遇している頃、他のROSEメンバーも罠や戦闘に遭遇し、試行錯誤をしながら、クリアしていき、先へと進んでいた。

 

 そんな中、くろちゃんとちゃにゃん、ホームズ、御神の名物チームがそれぞれ合流し、遭遇した罠とは…!!

 

 

 

 

 闘技場を模したグラウンドに入場した者達の闘いだった。

 しかもチーム戦。

 

 ROSEチームに対して、相手はカバルレの下っ端戦闘員とその彼らを纏める幹部の総勢100人。

 

 圧倒的数の差を見せつける上、闘技場の観客席は全てカバルレの下っ端戦闘員たちで埋め尽くされていた。彼らはまだコングが鳴っていないにも拘らず、既にROSEメンバーに罵声を浴びせて、ブーイングの嵐を引き起こしている。

 

 

 「これはこれは…。いったいこれだけの人数の戦闘員がどこに隠れていたのか不思議だよね~。」

 

 

 「完全にアフェー感が漂っているにゃ。…当たり前だけどにゃ。」

 

 

 「入ってみたら、既に闘い強制参加だし、出口は勝者しか入れない目の前の格子の先…。」

 

 

 「この闘い…、そう簡単には終わらせてもらえそうにないな~。」

 

 

 ブーイングを受けるROSEはさすがにタフというか、気落ちはしていないが、逆に弱いくせに調子扱いて、罵声を浴びせる戦闘員たちに苛立ちと憤りを感じてくる4人。

 

 そこへ、選手入場の音楽が鳴り、観衆が一斉に黄色い悲鳴を闘技場に響かせる。

 

 その悲鳴の中に、一人の女性が可憐なる舞で闘技場へと姿を現す。

 

 その女性の舞に観衆たちは目をハートにし、飛び出して口笛を吹く。

 

 そして観衆の最前席には女性のビッチポーズを印刷したTシャツを着て、額には『愛乱舞♡オドリ―』と書かれたハチマチをした男共が、大きな応援旗を掲げ、女性の応援歌を熱烈に歌い始めた。

 

 

 我らのアイドル~ オドリ―ちゃん~

 

 君の~愛くるしい~笑顔に~

 

 みんなのハートは~ストライク

 

 

 君の~華麗なる~踊りに~

 

 みんなの下心~燃え滾る

 

 

 君のセクシーな~ナイスバディ~

 

 みんなの腰は~止まらねぇ!!

 

 

 俺だけのアイドル~ オドリ―になれ~!!

 

 

 

 

 熱烈に歌いながら、人波をして、女性の入場を迎える男共にROSEメンバーは沈黙する。特にちゃにゃんの表情は下衆を見る冷めた視線を観衆に撃ち込んでいく。

 

 

 そうだよね、オドリ―の応援歌というよりは男共の下心満載で、欲求まみれのラブソング?にしか聞こえないもんね!!?

 

 最後の歌詞なんて完全にヘムタイ魂入りこんでいるから!!

 

 こんなのを聞かされて、本人が黙っているはずがな………

 

 

 

 

 

 その男共のヘムタイの目で見られている本人、オドリ―が観衆に向けて、大きく手を振ったり、投げキッスや流し目、投げウィンクを送ったりして、怒るどころかむしろ喜んでいるのだった。

 

 この反応には傍観していたちゃにゃんも御神も顎が外れるかってくらいに口を大きく開けて、脱力する感じで呆気にとられていた。

 

 

 (な、何をしているんだにゃ? あんな歌、聞かされてむしろ喜ぶなんて…!!頬も赤らめて、もっと歌って!!って感じで手招きしているにゃ~~~~!!もう分からないにゃ!!)

 

 

 (確かにさ!!その歌?って言っていいのか?……にナイスバディって言っているように『ボンッ、シュッ、ボ~~ン!!』のくびれが非常に引き締まって、腹だししているし、胸もお尻も揉み甲斐がある……いやいや!!素晴らしい発育をしているけども~~!!そのほぼ全裸の状態でこれから何をしようというのかな~~!!?服を着ろ~~!!ちゃんとした服をな!!)

 

 

 

 解説しよう。

 

 踊り子のオドリ―の今の服装は胸のトップと足の股から尻の半分までの範囲しか布で覆われていない…男の興奮を噴火させるレベルまでの盛り上げた服装…、これはもう服装とは言えないが、の格好だったのだ!!

 

 

 ちゃにゃんと御神は『TPOを弁えろ!!あんの~、アマ~~!!』と心の中で毒吐きながら、悔し涙を流した。

 

 

 

 

 

 

 

 しかしその二人と対照的な受け止め方…、感情をした者が二人…。

 

 くろちゃんとホームズの二人だ。

 

 二人は生粋のヘムタイ魂を持っているため、踊り子のオドリーの容姿と自分を可愛く魅せる仕草に惹かれ、二人の視線に気付いたオドリーから投げウィンクをプレゼントされると、二人はハートを撃ち抜かれ、ドストライクにオドリーの虜になった!

 

 

 「ぷっひょーーーーー!!!!!たまんねぇーーーーーー!!!!!(鼻息荒め)」

 

 

 「君に惚れてしまったぜ!オドリーになら、おいら、鞭打ちされてもいいっ!!!」

 

 

 観衆と見事に同化して、身体全体をハートに変えての虜状態にちゃにゃんと御神は頭を抱える。……本格的に頭が痛くなりながら。

 

 

 

 こんな状況下で実況席からマイクを通して、会場中に実況が流れ始めた。

 

 

 『この闘技場にいる全ての男どもの心を奪い取るセクシーで、存在全てが神々しい、我らのアイドル~~~~~!

  踊り子のオドリー~~~~~!

 

  そして華麗ながらの強さも持った我らのボス~~~~~!

  快楽幹部の名声を持つ御方の登場だ~~~~~!』

 

 

 実況の雄叫びにも聞こえるオドリーの正体ばらしにちゃにゃんと御神は不気味な笑みを浮かべ、くろちゃんとホームズは観衆と一緒にきいろい歓声をあげた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてこの闘技場で、今、最も注目を集めるオドリーは唇を舌で舐め、喘ぎ声をぽろっと漏らすのだった。




とうとううちもNSTんもヘムタイ精神が移ったのか…!!

いや!うちはHMT側だ!!NSTを止める事が好きなのだ~~!!撃沈するのが好きなのだ~~!!

染まらないと燃えるうちに、ヘムタイ色が徐々に蝕んでいく…のであった。



キャ~~~~~~~~~!!!!!(怖)


ホラーぽく、いってみた。www

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