頭ぶつけないようにきをつけてね~www
「この穴、どこまで続いているの~~~~!?」
ステージの鉄柵牢の仕掛けに嵌って、急速に落ちていっている最中のホームズ、るーじゅちゃん、し~ちゃん、火龍人はあれから数分間くらいは落ちているが、一向に出口が見えない状況にるーじゅちゃんが一緒に落ちているみんなに聞いてみる。
「そんなの聞かれても、私だってわからないわよ~。」
「まぁ、出口が見えた時は底なしの泥沼だったり、鉄針地獄だったり、猛獣の巣窟だったりするかもしれないな~~~。」
とんでもない予想を立てて、答えたホームズは落ちているというのに、足を組んで、腕を頭の後ろに回して、空中で寝転がっているみたいに寛いでいた。
『ここはギルドじゃないから!!』
『寛いでいる場合か~~!!』
…といつもなら突っ込みを入れるだろうが、るーじゅちゃんとし~ちゃんは…
「せっかくクリーニングに出したばかりの忍者コスを着たのに~~~!!泥まみれになるのは嫌~~~!!」
「そうだよ~~!!乙女には可愛さが命なのよ~~!!いつも綺麗なコスを手に入れるために汗水流して頑張っているのに~~!!このワンピースだって高かったんだから~~!!」
し~ちゃんはコス収納ポーチから宝石を散りばめたウエディングワンピースを取り出してくる。確かに豪華で中々手に入らない代物だ。それを見たホームズは寝そべった体勢で若干呆れ顔で尋ねる。
「ハハハ………。針地獄や猛獣たちの餌食になるより泥まみれになるのが嫌なんだ…?」
「「うん、当たり前だよ。」」
るーじゅちゃんとし~ちゃんは同時に頷いて、当たり前だと言わんばかりの表情をホームズに向ける。
「…二人も落ちているっていうのに、のんきだよ…。」
結局みんな同じ穴のムジナだと理解したホームズは壁に自分達の陰が少しずつ写っている事に気づく。体を反転させ、大文字になって下を向くと、一転の光が少しずつ大きくなってくる。
「よし!!ようやく出口が見えてきたみたいだ!!みんな、飛行魔法の準備をしておいた方がいいぜ!!」
「え!?もう!!?ちょっと待って、ワンピースを仕舞うから!!」
「早く、仕舞ってよ!!もし泥沼なら絶対汚したらダメだからね!!この任務終わったら、貸してくれる約束でしょ!!?」
「今片付けてるよ~~!!焦られないで~~!!」
コス収納ポーチに必死にワンピースを押し込むし~ちゃん。ホームズはさっきから黙っている火龍人に声を掛ける。
「火龍人!! そろそろ出口だぜ!! 飛行魔法の準備を…」
「ススゥゥゥゥ~~~~……… ススゥゥゥゥ~~~~~………」
「「「……………………寝てるんか~~~~~い!!」」」
さっきから一言も話さないなぁ~と思っていたら、鼻ちょうちんを作って寝息立てて居心地良さそうに寝ていた。どうやら、この中で一番自由でのんきだったのは、火龍人かもしれない。
ホームズは火龍人を急いで起こし時、ついに長かった奈落の落下旅は終わり、出口に出たと同時に4人は飛行魔法を発動し、自分達の周りを『光学迷彩』で全方位に展開し、姿を隠し、防音フィールドも発動する。これで、誰にも姿だけでなく物音も聞かれない。
ずっと、薄暗い奈落を落ちてきたから、いきなり明るい場所へ出て、眩しく感じ、みんな視力の回復を待つ。
そうして回復した視力で見た奈落の底には想像を超えた世界が広がっていた。
「ちょっと…これって…。」
「ああ…。どうやらおいら達はとんでもない場所へ来てしまったようだな…。」
「「もうここは地下都市だよ~~~~!!!( ̄□ ̄;)!!」」
4人が絶句して、見下ろした世界は大きな空間に建物が無数に立ち並び、たくさんの人々が存在していた。
もう都市だと言っても過言ではないほどの人工と建築物があった。
それを見た4人はそんな地下都市を見渡し、同じ事を思ったのだった。
(ここは地底人の国なんだ…!!! もしかして私達は人類最高の大発見をしたのでは!!?( ☆∀☆))
目がキラキラとさせて、感動に浸るのだった。
未知なる物との遭遇や、都市伝説との遭遇って人類にはロマンだと思うんだよね!!
今はROSE はゴ○ブリ話が流行中。ネタにするか?(;・ω・)