魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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ROSEが遂に復活!! 

やったぁぁぁ~~~!!


これであのネタが使える!! いち…ゴボッ!!←殴られた音


ROSEへ帰還!!

 

 

 

 「みんな~~~!! ちゃにゃんが帰ってきた祝いにド派手に盛り上がるぞ~~~!!」

 

 

 「「「「「「「「「「「「おおおお~~~~~~~!!!!!」」」」」」」」」」

 

 

 ROSEに帰ってきたちゃにゃんのお帰りパーティーが行われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 くろちゃんとちゃにゃんが時計台で悩みを解決したその翌々日。

 

 ちゃにゃんが再びROSEに戻ってきた。ROSEギルドにちゃにゃんが荷物も持って「ただいま」と笑顔で入ってきた時はギルドにいた全員があまりにも衝撃を受けて数分間は固まった。そして、頬をつねり、現実だと実感した時、歓声を上げてちゃにゃんにみんな突進した。

 その結果は想像に難しくないとは思うが、全員の突進攻撃を受け、ちゃにゃんは思い切り突き飛ばされ、屍と化した。

 

 

 「だ、大丈夫!!? ちゃにゃ~~~~ん!!しっかりしてくれ!!」

 

 

 ちゃにゃんを仮装まで迎えに行って一緒に帰ってきたくろちゃんは突き飛ばされたちゃにゃんの身体を抱き上げ、声を掛ける。…が、ちゃにゃんの身体は力なく垂れる。

 

 

 「わあああぁぁぁ~~~~~!!ちゃにゃん!!死んだらダメだ~!!せっかく幸せになるって誓ったばかりなのにこんな事ってないよ~~!!目を開けて~~!!」

 

 

 屍と化したちゃにゃんをくろちゃんは思い切り揺さぶって、頬をバシバシ叩いて復活させようとする。

 

 

 (いや、それは更に屍を悪化させるだろうがっ!!しかもだんだん哀れもない顔に…!!)

 

 

 そうしてようやく意識を取り戻し、復活したちゃにゃんにくろちゃんが抱きしめる。

 

 

 「よかった~~~!!ちゃにゃん、だいじょ……ぶ…。」

 

 

 目を覚ましたちゃにゃんは目の前で気まずそうに見つめてくるくろちゃんを訝しく思いながら、頬を擦る。なぜか目を覚ましてから頬がヒリヒリと痛むのだ。頬を擦るちゃにゃんを見て、慌ててギルドの中に入ろうと声を掛けて、手を引っ張るくろちゃんの行動に何か隠していると踏んだちゃにゃん。

 

 

 「何か私に隠してるにゃ?」

 

 

 「なっ!!…何でもないよっ!! それよりほら、みんなパーティーの準備してくれているし、さっさと中に入ろう!!」

 

 

 冷や汗を搔いて話を逸らすくろちゃん。絶対に何かあると確信したちゃにゃんは問い詰めようとして、止めた。玄関を通り、みんなから嬉しさのあまりに突き飛ばしてしまった事への謝罪を受け、ジューズが入ったコップを渡された時だった。

 自分の顔がどんな表情になっていたか知る事になる。、カップに反射した自分の顔が映りこんだ事によって。

 

 

 「ねぇ…、くろちゃん?この顔ってくろちゃんがやったの?大丈夫…。本当の事言ってほしいにゃ?」

 

 

 「だ、大丈夫には見えない、よ…。え~~と…、それはその…、あれだよ!!?

  ほら、ギルドの玄関にでっかい蜂の巣があったじゃん!?蜂に刺されてそうなったんだよ!」

 

 

 全身から汗が溢れだし、唇が震えるくろちゃん。

 さすがにその嘘は厳しいよ…。蜂の巣なんてないし。

 

 

 「ふ~~~ん。そうなんだ…。じゃ、これはどうなってもいいのかにゃ?」

 

 

そう言って手に持っている物をくろちゃんは悲鳴を上げながら取り返そうとする。しかし、ちゃにゃんはそうはさせない。顔は笑っているのに全然穏やかではない。

 

 

 「それだけは…!それだけは勘弁してください~~!!それは覗きお助け魔法グッズの神具と呼び声の高い幻の超高性能カメラ~~!!それ、高かったんだよ~~!!」

 

 

 「ほほ~う。それはいい事を聞いたね!じゃ、私のこの赤くなって思い切り腫れ上がった頬はどういう事かしら?」

 

 

 「申し訳ありません!! 私がやりました!! でもわざとではありません!!」

 

 

 ちゃにゃんに勢いよく、そして全力で土下座するくろちゃんにちゃにゃんは見下ろしながらくろちゃんの肩を優しく叩く。

 

 

 「うん、わかってる。くろちゃんは私を起こそうとしてくれたんだよね。でも……」

 

 

 「乙女の顔をこんなにする必要があるかああぁぁ~~~~~~!!」

 

 

 「ぶぼべばぶううううぅぅぅぅ~~~~~~~~!!」

 

 

 くろちゃんを持ち上げて、思い切り殴って飛ばした。

 

 

 「飛んだ、飛んだ、大きく飛んだあああ~~~!!これはホームラン間違いないっ!!」

 

 

 「見事な投球…、いや、投人だね~!!」

 

 

 「ナイスパッティング!!」

 

 

 

 キラ~~~~~~~~~~ン!!

 

 

 

 「おおっ!! くろちゃん、見事な星に生まれ変わったな~!! ハハハハハ!!」

 

 

 「昼間から星が見えるとはいい事あるぞ、これは!!」

 

 

 「よし、早速パーティーはじめるかっ!」

 

 

 「待ってましたっ!!」

 

 

 先ほどのいきさつを見届けていたギルドのみんなは野球実況のように解説した後、盛り上がって、そのままちゃにゃんのおかえりパーティーを開催するのだった。

 

 

 みんなから祝福されているちゃにゃんは久しぶりのギルドの雰囲気に懐かしく、また嬉しさでステージで踊ったりする。

 

 

 (あ、そういえば、くろちゃんはどこにいるのかな?まったく盛大にみんなよりお祝いしてあげるって言ってたのに。

  後、このカメラ……、はまあいいか。えいっ!!)

 

 

 バギっ!!ガシャー――――ん!!

 

 

 くろちゃんから没収していたカメラを壊して、まだ帰らないくろちゃんを心配しつつ、パーティーを満喫していた。

 

 

 一方、その頃、くろちゃんは帝都で一番高い塔の最上階にこれまた見事に服一枚でぶら下がっていた。

 そしてくろちゃんの片方の顔には顔と同じくらいに大きくなった腫れがはっきりと見えた。

 

 

 「なんでぇ、ほうなったお?(なんで、こうなったの?)」

 

 

 

 

 

 

 

 こうして、ちゃにゃんのROSEへの帰還は笑いあり、身体張り?のめでたいものになった。




ちゃにゃんが帰ってきた~~!!

本人はまだ帰ってきてないけどね!

仮装から引っ張り出さないと!!ウ~~~ンと!!よし抜けたよ。ちゃにゃっち一緒に帰ろう…。

ああああああ!! ちゃにゃんの腕が~~!!と、と、と、と、取れた~~!!ごめん!ちゃにゃっち!!どうしよ~~!!


 ちゃにゃん「それは私が作った人形の腕にゃん。まだ帰らないにゃん♪」


気付かずに慌て続ける私でした。

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