魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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どうして夏というものが毎年来るんだろう…。
またあいつらが侵略してくる…。(泣)


挑戦の結果

 

 

 

 

 

 

 

 

 アイドル達のフリースロー対決は大詰めを迎えていた。ここまでの順位は一位がomega、僅差で二位がハイスピード、三位がマグナムとなっていた。他にもアイドルや歌手が挑戦していたが、トップ3とは差が生じていた。

 

 最高得点で二百点だ。一ゴール十点として計算され、一番ゴールを入れるのが難しい一つのゴールは入れれば、更に五十点加算される。与えられるボールを全て入れればパーフェクトを達成できるが、みんなから忌み嫌われる”デーモンゴール”(今までゴールを許さず、まるで挑戦者たちの愚かさを嘲笑うかのようなゴールに、敗北していった挑戦者たちがそう感じた事から業界ではそう呼ばれている。)には、人工知能が内蔵されており、入りそうになると、瞬時に方向転換するする機能がある。更に全てのゴールに最低一つのボールを入れないといけない。同じゴールばかりに入れていいわけではないのだ。しかも動き回るゴールを既に得点したゴールだと見極めるのは至難の業というよりただの人間には無理だろう。

 

 そんなゲームをアイドル達は行い、スタジオ内も盛り上がる。

 

 やはりトップアイドルと言われるomegaは何度も挑戦し、対策も練ってきていた事もあってデーモンゴール以外の九個のゴールに全てボールを入れ、最高得点をマークした。二人の連携が見事で合図を出しながらまだボールを入れていないゴールを優れた動体視力で追い続け、見事に成し遂げたのだった。歴代最高得点もマークしていたため、ファンから熱烈な応援が飛び交う。

 続くハイスピードも人数が五人なので、事前に狙うゴールを担当分けしていたため、着々と点数を稼いだ。残ったボールを使って、翔琉が二度、デーモンゴールを狙って投げたが、すばしっこい動きで避けられ、どれも入らなかった。これに翔琉が熱血魂に火がついてしまった。残りのボールをつぎ込もうとする。しかし、それをいち早く察知した仲間たちに取り押さえられ、残りのボールをその他のゴールに入れ込む。翔琉が不満たっぷりな顔をしたが、そこはみんなスルーする。

 マグナムも双子であるだけに同じ動きで点数を稼いでいき、観客に目配せしながらボールを投げていく。若干パフォーマンス的な動きも見せるため、デーモン以外のゴールに入れることはできたが、余ったボールはすべて外してしまった。しかし、本人たちはそれほど悔しがっていなくて、妥当だという顔をしていた。

 

 

 それ以外のアイドルたちは苦難を強いられ、点数は伸びなかった。

 

 

 「さて、いよいよ最後の挑戦者になりました!!ではお呼びしますよ、皆さん!!

 

  今最も注目される新人アイドル、”RYU"~~~!!!」

 

 

 MCが最後の出演者を読んだ瞬間、観覧者席側から大きな歓声が上がる。まだ何もしていない段階でのこの盛り上がりの中、ついにRYUが登場する。

 

 

 そしてこの後の事だが、更なる大きな歓声が上がることになるのであった…。

 

 

 




寝落ち連発で投稿が遅くなったことをお詫びします。


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