魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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昨日の記憶が曖昧だ…、しかし~!!
達也様の凄さを最大限に引き出すために今日も頑張るぞ~!!


最高難解なゲーム

 

 

 

 

 

 

 omega達が呼ばれる前、RYUはセイジからルールを聞いていた。

 

 

 ルールは至って簡単だ。

 

 

 動く十個のゴールにボールを入れて、得点を競うだけだ。しかし一見ルールだけ聞けば、「それのどこか難しいって言うんだ?バカじゃね~の?」…と鼻で笑うものがいるだろう。しかし実際に今回のフリースロー対決を鑑賞すれば、その言葉を撤回したいと思うに違いない。動くと言っても絶対に入れるようにスローで動いている訳ではない。子供がふざけてカートを乗り物として押して走るくらいのスピードがこの勝負では平均なのだ。ブレーキが付いていなかったら、衝突すれば打撲で済むか…。疑わしい予想が容易にできるくらいのものだとはっきりいう事は出来る。それに加え、一番得点の高い他のゴールより一回りほど大きいゴールは更に子供が全力疾走しているような速い代物になっている。これだけでも無茶な対決だと思うが、更に20Mほど離れてボールを放たないといけないこの対決に正直逃げ腰になったり、臆したりするアイドルや歌手はざらっといたりする。

 

 実際にこの対決のような様々な対決をこの番組に出演して来たアイドルや歌手たちは、この対決の結果で番組を視聴したファンや世間に白い目で見られたり、ネットで嘲笑われたりと決して好意的に受けいられるわけでもなく、悪意的なものが広まったりすることがある。これにより、アイドル生命を絶たれたり、恐怖心でカメラの前に立てなくなったりすることがあるらしい。

 

 

 そんな事をルール説明をしていたはずのセイジが噂話を話すように脱線して話していく。それを保志が止めに入る。どうやらこの二人はこういった関係なのだろう。

 

 

 「もういい。俺が話す。セイジはスタッフが呼びに来たら声を掛けてくれ。」

 

 

 「え~! 僕が話していたんだから、最後まで…」

 

 

 『最後まで説明するよ。』と言おうとしたセイジを一切話が受け付けないという鋭い視線を、保志はセイジに向ける。保志の圧力に屈し、セイジは肩の力を落とし、とぼとぼとして少し離れた場所で待機する事になった。

 

 

 「…ごめん、あいつ悪い奴じゃない。…ただ少し面倒。」

 

 

 「まぁ、それは分かる。…いや、別に気にしてはいない。それで?」

 

 

 自分で相方を非難はしていたが、やはり他人から肯定されたのは嫌だったのか、若干顔が歪んだのを見逃さなかったRYUは、そのまま脱線していた話を切り出す事にした。保志もこれ以上先に進まないのは互いにメリットがない事を理解していたため、RYUに乗っかる事にした。

 

 

 「まぁ、いろいろ世間では意見が分かれるくらいの対決だけど。これでもルールがある。練習もなしの一発勝負だが、その分、参加する人数は規制がない。それとボールの数は全部で十五個となっており、参加人数問わずに参加者には十五個のボールが与えられる。その指定された数のボールを使って、十個のゴールクリアを目指すんだ。」

 

 

 日頃からここまで話すような保志ではないため、一気に説明したので、若干息が切れ掛ける。これを聞いて、RYUはなるほど...と今目の前でフリースローに励むハイスピードたちを眺めているのであった。

 

 

 

 

 




第三弾特典…。ゲットしに行くぞ~!おやすみ、ぐう~~…

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