魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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おいおいアイドル達を出していくぞ~!


フリースロー対決

 

 

 

 

 

 

 

 

 初めに挑戦する双子アイドル”マグナム”は、二人とも線引きされた定位置でボールを持ってスタンバイする。

 

 

 「準備はいい?タキ。」

 

 

 「もちろんだ、サキ。」

 

 

 ボールを構えている状態で互いに気合十分だという事を確認する。それだけでスタート時の連携する予想を二人が言葉を交わさずに伝わっているような笑みを浮かべていた。

 

 

 「二人とも、準備は整ったようだね~!!では始めようか!!?

 

  それでは、”マグナム”のフリースローチャレンジ…スタート!!」

 

 

 MCの合図が入ったと同時に十個のゴールも動き出す。ゴールが動き出したのを確認してからマグナムはゴール目掛けてボールを放つ。動きもぴったりでフォームを同じ所を見て、裏で待機していたRYUは、「やはり双子というのは、息も合うものなんだな。」…と自分の知る双子を思い出しながら、そう心の中で呟くのであった。

 そんな真剣にマグナムのチャレンジを見ているからか、RYUに優しく話しかけてくるアイドルがいた。

 

 

 「やあ、君はRYU君だね?初めまして、僕はomegaのセイジ、こっちは相方の……」

 

 

 「……保志だ。……よろしく頼む。」

 

 

 なんと、アイドルの中では国内屈指のアイドルだと言われるほどの実力を持つアイドルグループ、”omega”のセイジと保志が話しかけてきた。あまりにも食い込み気味に見詰めていたせいでどうやら緊張してしまっているんだと誤解されてしまったらしい。気遣って話しかけてくれたようなので、RYUは言葉を返す。

 

 

 「よろしく。非常に興味深いものだったんで、つい見入ってしまったんだ。」

 

 

 「そうなんだ、それなら僕がルール説明してあげるよ。」

 

 

 「…お願いします。」

 

 

 政治の申し出にありがたく受けるRYU。一応楽屋でこのオープニングセレモニーの事は知っていたし、お題の内容やルールも全て頭に入ってはいるが、実際にこれを遣った事がある人からの話を聞く事で、相違ないかを確認できる。

 

 

 「僕も数回は保志とやった事があるけど、全部クリアした事がないんだ。これはいつも頭を悩ませているんだ。」

 

 

 「……セイジ、感想より説明だ。」

 

 

 「ああ、ごめん!二人とも。じゃ、僕の体験談を言う前に、ルール説明しておくから参考にしてください。」

 

 

 この後、RYUはルール説明を受けてみたが、セイジの体験談が意外にも長く、omegaの二人が次の番で登場し、チャレンジするまでずっと話を聞かされるのである。

 

 

 RYUはそんな話を他の人達がチャレンジする様子を瞬きしているのかと疑いた悪なるような目で真剣に見届けるのだった。

 

 




omegaたちを喋ってもらいました。

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