魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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達也様の劇場版、上半身見事で、筋肉質な御身体が見られるポスターゲット~!!
萌えてしまって、テンション上げ上げです!!


出演しないで如何する!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 「どうしたの?達也君? なんだか浮かない顔しているわよ?」

 

 

 「いえ、人前で踊ったり、歌うという事はあまりした事ないので、できればしたくないと思っただけです。」

 

 

 「なんで!? 達也君、これはチャンスなのよ!? もっと喜びなさい!」

 

 

 「…響子さん?どうしてそこまで盛り上がれるのですか。」

 

 

 「え、知らないの!? ”ミュージックパラダイス”よ!?」

 

 

 いつもよりテンションが高い響子だったため、達也が若干呆れた表情で質問してみたが、逆に驚きの顔で見つめ直され、質問を返された。響子の問いかけに達也は首をすくめて知らない事を告げる。一応、確認も兼て風間にも視線で尋ねてみるが、どうやら風間はその歌番組をいうものを知らないらしい。

 そもそも達也にこの質問を返すこと自体、無意味なのだ。達也が知らないのは当たり前なのだから。元々メディア業界や芸能界に興味がないので、これらに関する情報は持ち合わせていないし、アイドル活動するようになってから仕入れて見ているものの、棒大過ぎてまだ把握しきれていなかった。だから達也がこの歌番組の事を知らなくても無理はなかった。

 まぁ、達也と同じく知らなかった風間も歌番組やエンターテイメント系は見ないので、知らないが。

 

 

 そんな達也たちの反応を見て、その理由を察した響子は、達也に説明するのだった。

 

 

 「いい? ”ミュージックパラダイス”は通称、ミュパラって呼ばれるくらい、歌番組の中で一番視聴率の高い、人気番組なの!

  アイドルデビューして、名を広めるならこのミュパラに出演する事がアイドルとして一人前だと認められる、いわば大人気アイドルになるための登竜門とも言える番組なのよ!

  そのミュパラに出演できるのよ! 出演しない訳がないじゃない!?」

 

 

 相当な番組ファンなのだろうと疑いようのない態度を見せながら説明した響子はガッツポーズを決めて、燃え上がっていた。

 

 

 「まさにこれからの人気獲得のためにはうってつけじゃないかしら?葉山さんもそう思うでしょう?」

 

 

 「はい、奥様の言う通りでございます。この私めが調べましたところ、デビューしてほんの一か月少し経ってからこの番組への出演依頼が舞い込んできたアイドルの前例は御座いませんでした。これは異例中の異例です。

  それだけ今、注目されているのです。この機を使わない手はないでしょう。」

 

 

 更に真夜と葉山さんが補足説明なのだろうか、やたらとこの仕事は今後のRYUの人気へとつながるのだから、すべこべ言わずに出演するようにという圧力をみせる。

 

 響子からも『出演しないで如何する!?』という、目力も入った熱い視線を向けてくる。

 

 

 真夜達の言っている事も一理あり、達也は諦めから、溜息を一度溢すと、腹をくくって、次の仕事を受けるために、今のスケジュールにレッスン時間を組み入れ、頭の中で調整させるのであった。

 

 

 




そうだ~!!みんな、達也のアイドル姿を見たいんだ~~!!

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