魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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さぁ、いよいよ達也に新たな仕事が~!!


次なる仕事

 

 

 

 

 

 

 

 

 改善した新たなアイドル活動のスタートを切る事になった達也は、新しくマネージャーとして響子を迎え、一段と今以上の人気と知名度を上げる事を義務付けられた。

 

 

 「藤林さんもいる事ですし、……ああそうでした、藤林さんはお借りさせていただきますね、風間さん。」

 

 

 「いえ、自分はどちらかというと、この話し合いの立会人みたいなものなので気にしないでください。」

 

 

 「それで構わないの? …分かったわ、では話の続きなのだけれども、もう既に次の仕事を見繕っておいたので、それに向けて準備をお願いしますわ。」

 

 

 葉山さんが新たに入れ直した紅茶を飲んで、カップの中身を眺めながら今後の予定を話した真夜に、達也は「もう仕事のオファーを受けているのか」という気持ちよりも、「正体がバレる事なく、無事に仕事をこなせる内容なのか」という訝しむ気持ちの方が勝っていた。それに元々アイドル活動での仕事のオファーは基本真夜が選び、そして決定しているのだ。達也が決める事ではない。そのために仕事のオファーを受けた後にその仕事内容を聞かされる達也は、唯仕事をこなすしかない。しかし、芸術関連に対する完全なる欠点も持つため、自分自身で選んで受ける事は出来ない。…というより、ほぼすべての仕事を断るだろう。その手間を真夜が携わっているのだから、文句も言う訳はいかない。達也にとっては真夜に任せて見る方が都合がよかった。

 

 新体制でも真夜が達也に…ではなく、RYUに向けた仕事のオファーをすべてチェックし、その中から今、達也にできるものや人気が取れそうなものを見つけ出し、オファーを請け負う事になった。そして受けた仕事について、響子に伝えられ、響子から達也へ伝えられるというシステムになった。スケジュール管理する響子に仕事の調整を事前にさせるためだ。負担も軽減され、達也は学校生活を送り、いつも通りの日常を続けながら任務に遂行できるように、響子が調整を担う。突然の仕事で達也が忙しなく動く事もなくなる手筈になる。

 

 達也にはメリットでもあるが、何が告げられるか分からない分、見構えてしまうのは仕方ないだろう。

 

 

 そんな達也の心境を見抜いているのか、真夜は楽しそうに含み笑いをし、葉山さんに横目で合図を送る。

 真夜の指示を受け、葉山さんが恭しく礼をすると、葉山さんの口から次なる仕事内容が言い渡された。

 

 

 「では、恐れながら奥様に代わって私めが発表させていただきます。

  今度の仕事のオファーは、………歌番組『ミュージックパラダイス』への出演が決定いたしました。収録は二日後の午後九時からです。」

 

 

 「しかも生放送だから、失敗もできないわよ、達也さん。頑張ってちょうだいな。」

 

 

 葉山さんが告げた次なる仕事内容に補足として真夜が更なる追い込みをかける。

 

 次なる仕事を聞いた達也は、心の中で「それはさすがに自分の限界を超えているのではないだろうか?」と今にも口から出そうになるほど、この仕事を放棄したくなったのである。

 

 

 




いよいよ達也を歌番組に出すぞ! 歌詞を・・・・・・うまくできたらいいな~。

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