魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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オタクな真夜を出してみたけど、さすがにオタ芸はさせない!!


東洋の魔女の反応 その2

 

 

 

 

 

 

 

 

 特典の選別を終えた真夜は萌え死し王なほど甲府間を満喫していた。しかし、さすがに美容に力を入れているとはいえ、体力は人並みなので、興奮状態を続けるにも原価となり、今は、達也応援グッズをしっかりと畳んで達也秘蔵収納箱に仕舞って、葉山さんが淹れてくれた紅茶を飲んでリラックスしていた。

 

 

 「相変わらず葉山さんの紅茶は美味しいわね~。」

 

 

 「ありがとうございます。奥様のためになかなか手に入らない茶葉を仕入れただけあります。」

 

 

 「あら、その茶葉を手にしても、それを生かした味を絶妙な時に出さなくても意味ないでしょう?葉山さんはそれを難なくこなすんですもの。少しは自分自身も褒めてあげなさいな。」

 

 

 「奥様にそう言ってもらえて光栄で御座います。」

 

 

 一礼して真夜の褒め言葉を受け取った葉山さんは、茶菓子もそっと添える。

 そしてティータイムを楽しんだ真夜は葉山さんに顔を向け、仕事モードに入った。瞬時に変化した主に葉山さんは特に驚きもせずに真夜の言葉を待つ。…寧ろ仕事放棄が続いていたため、この展開はありがたかったのだ。

 

 

 「葉山さん、ところで達也さんの件はどうなっています? 」

 

 

 そう問い返している真夜に葉山さんは頭を傾げる…事はなく、真夜が何を聞きたいのか知っているため、間を置かずに答える。

 

 

 「達也殿に付いている監視がやはり強化されていますね。いつもの監視者はもとい、あの九島家の重鎮、九島烈様の御孫まで駆り出されていました。」

 

 

 達也の人気ではなく、達也に対する国防軍の動きを報告する。だって達也がどれだけ世間で注目を浴びるアイドルになっているかは、真夜の方が詳しいからだ。

 

 

 「へぇ~、先生の御孫さんまで導入されているの。国防軍の方々も必死なのね。」

 

 

 「達也殿が戦略級魔法師である以上、国防軍も黙って見過ごして、学校生活を送らせるわけにはいかないですから。」

 

 

 「それって達也さんのあの力がなくならない限り、終わらないでしょうね…。全くあり得ない想像ですけど。でも、彼らと仲違いすれば今の状況もなくなりますけどね。」

 

 

 「……奥様はそのように致そうか検討しているので?」

 

 

 「それもちらっと頭に過ったのだけど、止めたわ。

  達也さんに完全に嫌われるだろうし、私の寿命がストップしてしまうわ。達也さんは私の秘密を知らないですし、今はまだ私が生きていなければ二人に面倒事が舞い込むことを感じておいてもらわないと。

  それに、国防軍のこの件は達也さんにこの任務を与えた時から予想できていましたから。」

 

 

 葉山さんの質問を否定した真夜だったが、目は楽しそうに、口元は吊り上って妖艶な企みをみせる表情になったので、葉山さんはいつもの冷酷な雰囲気を纏った、四葉家現当主四葉真夜を拝む事が出来て、内心でやはりこちらの方が魅力的ですな。…と頷くのであった。

 

 

 




真夜はやっぱり闇を抱えた方がらしさが出るのかもね~。
でも可愛い姿も見てみたいという欲求がうちの指を突き動かす…。

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