魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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昨日発売のジャンプのワンピース、やばす。

サンジの姉と弟登場! その姉とルフィが!!

これは…!! 恋のハリケーン暴走するね!


蔓延る不吉な噂

 

 

 

 あの要請者不明の戦闘から3か月経ち、今日も帝都中の魔法師が新たな数々のイベントに参戦していた。そんな中、くろちゃんとちゃにゃんはギルドのみんなに頼まれた魔法アイテムやCAD調整器具などの買い出しのため、マサユキに帝都についた初日に、案内してもらった魔法アイテム等を扱う店”speranza(スペランツァ)”に来ていた。あれ以来、すっかりくろちゃん達もここの常連だ。

 

 

 「タスカリ―マス! この魔法式、扱ってる?」

 

 

 「あるわよ。でも、会得には少し時間かかると思うけど…?」

 

 

 「これは、ホムラの頼まれ物。なんだか新しいCADが手に入ったからそれに入れる魔法式を調達しているみたい。」

 

 

 「あの子ね。 それならこの魔法式も入れたら、コンビ魔法で効果が更に発揮できるわよ。」

 

 

 「そうなんだ! でも、ホムラっちには頼まれていないし…。」

 

 

 「大丈夫。これは私が提案したものだし、頼まれていたこの魔法式と合わせて…、この値段はどう?」

 

 

 提示された金額を見ると、二つの魔法式の購入金額よりも大幅に安い提示金額だった。もう一つレア魔法式が手に入るくらい。

 

 

 「じゃ、それでお願い!タスカリ―マスに、いつもありがとう!」

 

 

 「いいわよ。私が勝手に言ったことだしね。 じゃ、この魔法式の仕様書も添えておくわ。これで分かるはずよ。」

 

 

 「こんなに優遇してくれるなんて、タスカリ―マスにはホント頭が上がらないね。」

 

 

 ちゃにゃんが頼まれたアイテムを袋一杯に詰めた袋を抱えて、店主のタスカリ―マスにお礼を言う。

 

 

 「いいんだよ! ROSEのみんなは私のお得意様だしね。それにみんな私の助言を聞いて買ってくれるから、商売相手としてもうれしいわ!」

 

 

 タスカリ―マスの話でここにこの前の戦闘で不足した回復アイテムを買いに行くといったときに、みんなが買い出しを頼んだ意味が分かった気がしたくろちゃんとちゃにゃん。

 

 

 「ところで、ギルドのみんなは元気かい? 」

 

 

 「はい! 今はみんな、ROSE指名で来た依頼を分担して遠出してたり、仕事に行ったりしてますよ。」

 

 

 「そうそう。イベントクエストにも出られないくらい。」

 

 

 「そう…。それはよかったわ。 最近のイベントクエストはどこか異常だから。」

 

 

 「「??」」

 

 

 意味深な口ぶりで話すタスカリ―マスにくろちゃん達はこの前のクエストの事を今話しているのかと思った。しかし、それを尚早だった。

 

 

 「二人は聞いていないかい? イベントクエストで最低順位を取った魔法師は消えてしまうって話。」

 

 

 「ああ、それ。魔法試合に参加するためにみんなから説明を受けた時にちらって話してたっけ。」

 

 

 「イベントや魔法試合の成績でランクが下がったり上がったりするっていう説明の時だね。」

 

 

 「そのあたりの知識だね。 あくまで噂だが、最近ではイベントでは最低順位者から100位以上の者まで少しずつ消えていき、突如消息不明になる。魔法試合でもランクDになった者は同じく突如姿を消すんだ。実際に目の前で消えたのを見た者までいる。」

 

 

 「でも目撃者がいるなら、噂なんてならないんじゃ?」

 

 

 「その目撃者は帝都の警魔隊に報告した翌日に消えた者達と同じように突如消えたそうだよ。その日に目撃者の証言をもとに調べようとしていたから、結局分からずじまい。だから確証がないから”噂”なのさ。」

 

                ・・・・・・

 帝都でそんなことが今起きているかもしれないと知った二人は自然とこの前の人型戦車の事を思い出していた。もしかしたら、あれに遭遇して…。

 

 

 考え込んでいたくろちゃんだったが、店に来客が来たため、中断する事になる。

 

 

 「いらっしゃい。 じゃ、あんたたちも十分気を付けるんだよ。何か起きる悪い予感がするのよ。」

 

 

 くろちゃん達を心配してくれるタスカリ―マスに大丈夫と笑い掛け、店を後にする。

 

 

 「くろちゃん…。」

 

 

 「うん、わかってる。 危ない橋は渡らないから。今はまだ。」

 

 

 くろちゃんの回答にちゃにゃんは少し安心して、ギルドに戻る最中、シンバに出会う。

 

 

 「シンバ!! 久しぶり! 」

 

 

 「もう帝都での暮らしは慣れた?」

 

 

 「うん! お陰様で順調すぎるくらい。 あ、そうそう。二人に報告する事があるんだ!」

 

 

 「なになに?」

 

 

 「実は僕、あの最強ギルドの”アスカ”に入ったんだ!! 凄い名誉な事だよね!!」

 

 

 「「ええええぇぇぇぇ~~~!!」」

 

 

 あまりの衝撃的な驚きを受ける二人。あのランクSの、帝国が認めた魔法師ギルド。そこにシンバが仲間入りしたのだ。これは驚かすにはいられない事だった。

 シンバは照れて顔を赤らめている。

 

 

 「まだ僕は、未熟だけど、二人に追いつけるように頑張ります!! では、僕はこれで!!」

 

 

 元気に走り去るシンバを呆気にとられて見送るくろちゃんとちゃにゃん。あまりにも衝撃的な出来事にその後、どうギルドの戻ったかわからない。

 

 そして、その夜、更に驚きの発表を受ける事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ステージに上がったマサユキから発表される。

 

 

 「今朝、マジバトから今度の魔法試合の対戦ギルドの発表があった。…………」

 

 

 対戦相手の名前をなかなか言い出せないマサユキに暁彰が代わりに発表する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「対戦相手は”仮装舞踏会”と”アスカ”です。」

 

 

 

 ”アスカ”と対戦する事になったROSE。くろちゃんは複雑な思いでこの発表を受け止めた。

 




これをハンコックが知ったら、ショックで寝込んで、女豹のような形相でサンジの姉を石に変える為にどこまでも追いかけるんだろうな…。



 というのはさておき、とうとう最強との対戦だね。うちらもそろそろ勝ちたいね…、アスカに!!

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