魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

358 / 453
今日は達也の誕生日だ~~!!やったね~~!!…って事なので、今日は達也をカッコよく決めれるように頑張る!

今日中の投稿が叶わず…。


友人たちの反応 深雪&水波編その4

 

 

 

 

 

 

 

 

 「水波、所で御前に聞きたい事があるんだが…。」

 

 

 「はい、なんでしょうか?達也様。」

 

 

 「…俺が帰宅するまでの間の事なんだが…」

 

 

 「え?」

 

 

 達也が話を切りだした途端、水波は顔の血の気が引いていった。そして体が小刻みに震えている。だが本人は冷静に努めようと姿勢を崩そうとしない。意地を見せていると言えば分かると思う。

 だから水波のこの反応の仕方に達也は確信し、掌を水波に向ける。

 

 

 「もういい。話さなくていいぞ。その代わり、俺が今から独り言を言うから、それに相槌等をしてくれるだけでいい。…できるか?」

 

 

 「は、はい…。」

 

 

 「なら、始めるぞ。」

 

 

 水波から話を聞くのは無理だと判断した達也は、独り言と称して推理を口にし始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 「まず深雪は俺の帰りが遅いとかいう理由で、拗ねていなかったか?特に帰る時間は言ってはいなかったが、確かに早く帰ろうと思えば帰れたんだが、思いのほかやる事が山積みで連絡できなかった。水波には苦労かけて悪かったな。」

 

 

 「いえ、そのような事は…。私はただ深雪様を御傍でお守りしていただけです。」

 

 

 「ああ、水波のお蔭で出かけられる頻度も増えた。助かっている。だが、深雪はそれがどうやら気に入らないんじゃないか?それが深雪が暴走した理由だろ?」

 

 

 「え? 深雪様は…暴走していませんよ?」

 

 

 ギクッという顔を分かりやすく見せた水波に『やっぱりか~』とため息を吐きたい気分を堪えて、先を進める。

 

 

 「言葉通りの意味での暴走ではない。魔法の暴走…つまり、リビングで極寒の空間ができたんだろう?」

 

 

 「……何でその事を…?」

 

 

 隠そうとしていた水波だったが、あまりにも当たっていて、驚きのあまり、つい本当の事を滑らせてしまった。

 

 

 「簡単だ。ガラス戸を見れば分かる。」

 

 

 そう言って、ガラス戸の方へ指を指した達也。その指先を視線で追って、眼を拵えて良く観察する。

 

 

 「あ…。」

 

 

 そして水波は気付いた。

 

 達也は水波が気づいた事を察知し、説明する。

 

 

 「極寒の空間となれば、慌てて精神を落ち着かせて、元の状態に戻そうとしても、冷え切った空気は早々直る物ではないからな。その証拠にガラス戸には結露でできた水滴が見えるだろ? あれは氷炎地獄と同じで、温かい空間と冷えた空間がぶつかれば結露が発生する。外は春になってきたからか、一気に温かくなってきた。この室内と外の温度差が離れすぎて、季節遅れの結露ができてしまったんだ。

  (結果はどうであれ…)。」

 

 

 「す、すごいです。達也様。」

 

 

 全て当たった水波は驚きのあまりに、立ち尽くすのであった。

 

 

 




すみません…、また寝落ちしてしまった。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。