魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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ROSEイベの原点だよね!

 実際にやりましたネタを使います!


コスチェンジ!!

 

 

 

 

 

今日はROSEの恒例のチームイベントがあるらしい。

 

 

 くろちゃんとちゃにゃんは中心街にあるクエストタワーに行く際に、ミナホから聞かされ、今日は終わったら、早めに戻るように言われた。ギルドでもホームズや御神が騒いでいて、何かの準備をしていた。

 

 気になりながらもレベルアップのため、クエストタワーで次々と攻略をしていくくろちゃんとちゃにゃんは敵魔法師にみせた変わり人形を相手に戦っている最中だが、気楽に話をするほど余裕を見せていた。

 

 「ねぇ、イベントって何するんだろうね?」

 

 「さぁ、分からないけど、ほーちゃん達が張り切っていたから、楽しそうなのは分かるよ。」

 

 「じゃ、ミナっちが言っていたように、早めに帰るかな。後、少しでこのクエストタワーも完全攻略できるし、楽しみは取っておかないとね。」

 

 「そうだねっ! っと…。 最上階は日を改めてと行きますか。」

 

 

 現在のフロアをクリアした二人はクリア魔法師専用のエレベーターに乗って、受付まで下りて行った。

 

 くろちゃん達が今、攻略中のこのクエストタワーはギルドに入りたての初心者用の実戦戦闘訓練施設である。フロアは全100階まであり、全フロアを攻略すれば、晴れて一人前と認められ、魔法試合やイベントクエストに参加する資格を得られる。これらの行事はまたの機会で話すとして…。くろちゃんたちは通常なら半年かかる攻略をたった5日で最上階のみを残す所まで来ていた。御神やホームズ、ホムラ、ほかのメンバーの特訓によって、成長が桁違いに上がっていた。

 

 

 ともかく、二人は受付で、今日の成果を記録し、今日の稼いだポイントをガチャや強化アイテム、金品に代えて、ギルドに戻る。

 

 

 

 

 ★★★

 

 

 

 

 「「ただいま~!!」」

 

 

 ギルドに戻った二人はステージ上のセッティングに夢中になるミナホに近づいて、イベントの説明を聞くことにする。

 

 「今日のチムイベは”ファッションコンテスト”だよ! うちがテーマを発表するから、そのお題に沿ったコスチュームに着替えて、ステージで披露!その後、観戦するギルドメンバーが投票し、優勝者を決めるって流れになっているんだ!」

 

 

 嬉しそうに説明するミナホは二人にも出場を勧める。

 

 

「絶対に楽しいよ!参加してみて!」

 

 

 「いいよ! 元々参加してみたかったんだ! 」

 

 

 「ところで、注意事項とかあるの?」

 

 

 二人が出場表明をしたところで、ミナホはちゃにゃんの質問に答える。

 

 

 「まず一つ目は、コスチュームは自分たちが持っているものから選んで着替えること!他人から借りるのはNG! それがばれたら、失格だから、気を付けてね!あと、エントリー者にも1票だけ投票することができるけど、自分以外の人に入れること!

  まぁ、これくらいかな?」

 

 

 「?どうして、コスを借りたらいけないの?」

 

 疑問に思って、尋ねるくろちゃん。

 

 

 「このイベはイベントや魔法試合でも役に立つからね。ほら、魔法アイテムにもそれなりの力があるように、コスチュームにも体力・魔法力・防御力を補佐する物ってあるでしょ?状況に応じてコスを変え、より自分を強化し、守る…。今回のイベはそれを鍛えるために開いてるんだ!」

 

 ミナホの説明でそこまで考えていたのかと感心している二人だったが、ミナホは内心たった今作った尤もらしい文句です~。と語っていた。本当はただ盛り上げたいだけなのである。

 

 

 「じゃ、二人とも参加することだし、テーマ、言っておくね!

  テーマは…”これで笑いを取る!”だから! よし、いう事も言ったし、うちは準備に戻るよ、じゃね~。」

 

 

 ステージに戻るミナホを見送る二人はミナホに聞こえないように話す。

 

 

 「”笑いを取る”って…、笑えるコスでどう相手にダメージ与えるんだろう?」

 

 「腹痛起こさせて、動けなくなったところをグザッてやるとか?」

 

 

 二人はテーマについて若干不安を覚えたが、くろちゃんは内心笑いを堪えている部分もあった。

 

 

 

 

 ★★★

 

 

 チムイベ、”ファッションコンテスト”が開催される時刻となり、とうとう始まった。

 

 参加者はみんなお馴染みのメンバー。個性的な服装でそれぞれがステージに現れた。

 

 

 ●エントリー1  くろちゃん

  頭にはシルバーのピカピカに光るティアラに、黄色のマントが付いた白雪姫風のピンクのワンピース。ちなみにスカート丈はパンティーが見えるか見えないかのラインを攻める!そして太腿までの白いタイツ。

 

 

 「私はプリンスプリキュア!! ご覚悟はよろしくて♪ (’ ▽ ‘)」

 

 

 (余談だが、くろちゃんが出てきた途端、マサユキが大量の鼻血を噴射し、”たまんねぇ~!!”と叫んでいた。)

 

 

 ●エントリー2  ホームズ

  鬼をイメージした服装で鬼の角のカチューシャに、足の付け根までしかないもうパンティだといっていいだろう、黄色の縞々模様を履いていた。なお、胸にもパンティーと同じ柄の布が巻かれている。だが、男性のホームズが胸まで隠す必要があるのか?だが、その異質な感じも魅力が伝わるらしく、若干黄色い声援が聞こえた。

 

 「泣く子はいねがー!! 。(‘ W ’)。」

 

 

 ●エントリー3 ちゃにゃん

  袖口の山形の模様の水色の羽織に、組紐、黒袴。だが、なぜか豊胸な胸のあたりは包帯で巻かれていた。だから、羽織が靡くと見える肌とくびれのラインが観戦者のヘムタイ魂を昂らせる。

 

 「みんな―集まれぃ。殿方からの御挨拶だー。(^3^)/」

 

 (ぶっひょ~~!! たまんねぇ~! ●RECジ~~ マサユキ献血中に大量鼻血噴射

  くろちゃんも同じく大量鼻血噴射)

 

 

 ●エントリー4 ミナホ

  惑星をイメージしたペンダントに、ウサギの耳のカチューシャ、シルクテイストの星を散りばめたデザインのガウン、ウサギのしっぽ付のピンクショートパンツ。

 

 「うちは付きの住人であり、姫を守りに来たぴょん。(‘ ◇ ’)

  何っ! 姫に怪我が! おのれ!! 月に変わってお仕置きぴょんだ~!」

 

 (いつもながら設定が懲りすぎるミナホ)

 

 

 

 以上のエントリー者のファッションを披露した後、投票に移った。

 

 もし、優勝すれば、モニターのファッション殿堂入り録に自分の栄誉が刻まれる。ここ最近はホームズの連覇だったため、皆、力が入る。

 

 

 「それでは、集計が終わったので、発表いたします! 今回の優勝者は………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  くろちゃんとミナホの同率優勝です!!」

 

 

 

 ミナホの発表と同時にくろちゃんとミナホにライトがあてられる。握手喝采を受ける二人。くろちゃんは初参加にして、初優勝を収めた。ホームズは連覇を逃し、体育座りで、ぐるぐると指を回し、不貞腐れた。

 

 

 こうして、今回のファッションコンテストは幕を下ろした。次のファッションコンテストではどんなコスで魅せてくれるのか!

 

 

 

 マサユキはくろちゃんとちゃにゃんのどっちに投票するか、悩んだ結果、ちゃにゃんに投票した。理由は…、

 

 「ちゃにゃんの方が露出が大胆だったから! いいもの見せてもらったぜ!」

 

 親指を突き立て、キラッと歯を煌めかせて笑うマサユキの顔には未だに鼻血がぼたぼたっと床に滴り落ちていた。もう片方の手には録画機能付きのカメラ、上空にはドローンが存在を隠しきれずにいた。

 

 

 

 そこへ、くろちゃんが駆け寄ってきて、マサユキに焼き増しを頼む光景が見られた。そこから、ちゃにゃんとホムラとミナホのくろちゃん・マサユキの捕縛劇が始まったのだった。





 最終的にこうなるのか!

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