魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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やっと仮面を取れますわね…。仮面だったんか~~い!!

淑女シリーズの第一幕…、始めましょうかね?(淑女シリーズってなんだ~!!)


淑女の裏

 

 

 

 

 

 

 RYUが早速事務所に残る事になり、淑女は老執事を連れ、名残惜しそうに事務所を後にした。何度も振り返る淑女の様子を温かく見守りつつ老執事は外に待たせていた黒塗りの車を指を鳴らして呼び、淑女を車内へと導く。

 

 ……そろそろ限界だと思ったからだ。

 

 何が限界なのかというと、老執事が後に続き車内へと乗り込み、ドアを閉めて瞬間、それは起きた。

 

 

 「ふ~~ふふふふふ!! …くくくっ!! もうダメ…! 何あれ~~!!

  あそこまでだとは誰も思わないわよ~~!! お、お腹が……、ふふふふふ!!」

 

 

 今まで必死に耐えていた笑いが勢いよく解放されたのだった。

 

 老執事はこれを察知していたため、てきぱきと淑女を車内へと誘導していた。そして何より自分も主と同じように笑いを堪えていた部分があるため、一緒に笑う。ただし主の目の前でもあるため、含み笑いに留めておく。

 

 しかし、数分経った後もお腹を押さえて身体を小刻みに震えさせながら笑いつづけている淑女にさすがにこのままにしておくのは淑女として振る舞いに反すると思い、蔑む視線で主を見つめる。その視線を受け、羽を伸ばし過ぎたと知った淑女はハンカチを取り出し、笑い過ぎて出た涙を優しく拭き取る。

 

 

 「ふふふ…、ごめんなさいね。つい…、面白くて。あの人達の天然さは無限大だったから。」

 

 

 「確かにあの方達の天然さは相当な物ですが、いくらここに私だけとはいえ、淑女らしからぬ行動は控えた方がよろしいかと。ましてや四葉家当主で在らせられる四葉真夜がそのような行動をとられていたと誰かに知られれば何をしてくる事か…。」

 

 

 「だから、反省しているじゃない?葉山さんってそんなに性格悪かったかしら?」

 

 

 「長年四葉家当主にお仕えしているので、何とも言えませんが私は気に入っていますよ、私自身の性格は…。」

 

 

 「あら、葉山さんがそんな事言うなんて珍しい事。」

 

 

 互いに静かに微笑む。淑女はそして、茶色の髪を掴み、引っ張ると下からボリュームある黒髪が姿を見せた。

 

 淑女…、真夜は変装していたのだ。

 

 その真夜のお供として葉山も同行していたわけだが、葉山が目の前にいるにも拘らず真夜は着替えていく。いつものワインレッドのワンピースを差し出す葉山から受け取り、袖を通しワンピースを着る。髪もいつものようにポニーテールにまとめていつもと同じ化粧を施し、すっかりと元に戻った。

 

 

 「変装も楽しかったのだけど、このまま本家に戻れば、使用人の方々は随分と驚くでしょうね~。」

 

 

 「そうですな、特に青山は何があったのかと鳥肌立てて驚愕するでしょうな~。」

 

 

 「いつの間に用意しておいたのか、紅茶を淹れ、真夜に渡した葉山。それを受け取り一口飲んでから振動で波打つカップの中の紅茶を見つめ、真夜は事務所に置いてきたRYU…、変装した達也がついに芸能業界に飛び込んだ事に背筋をぞくぞくとさせるのだった。

 

 

 「後は、達也さん次第ね…。今から楽しみだわ~…♥」

 

 

 

 

 

 




眠くなって…

はい!!淑女は真夜で、老執事は葉山さんで、RYUは達也でした~~!!

今日から淑女シリーズという事で、真夜視点や中心に少し投稿していきます!真夜を徹底的にキャラ崩壊…させるかもなので、よろしく♥

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