魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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カバルレの台詞…、全てカタカナだよ~~!!


魔物カバルレとの決戦(sixth)

 

 

 

 

 見事な連携魔法攻撃でカバルレを凍らせることに成功したROSE。

 

 

 後は、凍りついた身体は脆く崩れる。一斉にみんなで粉々に壊せば、カバルレに取り込まれた”魂”達が解放され、天国で安らかに眠る事が出来る。

 

 

 ROSEはいよいよ長かった闘いが終わると涙し、深呼吸してから、くろちゃんの合図で飛びかかる。

 先に、前衛チームが携帯する魔法剣を取りだし、凍りついたカバルレに斬り刻んでいく。サガットは先程のお返しだと叫びながら、カバルレの獣のように尖った口を縦に真っ二つにする。既に口が開いていたカバルレの口がこれで四つに分裂した。凍りついていなかったら、生々しい口になっていただろう…。(こわっ!! 想像したら、tokoが気絶するレベルだわ!!)

 暁彰も切れ味を鋭くした魔法剣で、カバルレの胸に大きく”ROSE ここに参上!!”とサインの要領で斬って示した。満足すると、魔法剣を鞘に納め、カバルレから離れる際に、

 

 

 「まったく、つまらないもんにサインしてしまった…。」

 

 

 とため息交じりだが、どこか満足そうな面影を背負って去った。

 

 

 他にも、ホームズはカチコチに固まったカバルレにドS鞭を取りだし、ビシバシと猛威を振るう。その際に硬化魔法で鞭を強化した打撃はカバルレの腕を壊し、勢いよく飛んで行った。そして、元本部棟があった場所へと着地し、鋭く尖ったままの爪があるモノに突き刺さる…。

 

 それは、カバルレが物凄く大事にしていたあの大きな自画像。

 

 既に顔は、ホームズによって破壊されているが、爪が刺さっているのは、何と男の人なら痛みが十分に分かるだろうあそこ……。

 

 あそこに爪が綺麗に突き刺さっていた。

 

 この事は、この闘いが終わった後、警魔隊の事後調査によって明らかになり、警魔隊とROSEの笑いの種となる。

 

 

 

 

 …とはさておき、ホムラもカバルレの脳天を思い切り、魔法剣で突き刺して雷撃を放ったり、御神はどうやって演出するかと考えながら、魔法剣を鮮やかに動かし、カバルレの身体に彫刻するように仕上げていき、アート作品を作りだす。

 

 ほっぺに渦巻き、サガットが四つに割った口をなぜか編み込む。オドリに作ってもらった等身大の2倍ほどの大きさの氷で薔薇の彫刻を作り、それをホムラが差しこんだ脳天に生ける。そして、関節部分を斬って、角度を変えてポーズを作り替える。決まったら再び関節を凍らせ、ついに完成!!

 

 

 なんと頭に一輪の薔薇を咲かせ、髭ダンスをするカバルレの氷の像が完成した。

 

 

 それを見たROSEだけでなく、避難した場所から同じく見ていた警魔隊、革命軍、奴隷達も盛大に吹きだして、爆笑の嵐を生み出した。

 

 

 

 

 「「「「「「「「「「面白すぎる~~~~~!!!!!」」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 笑い転げて大笑いする。 笑い過ぎてお腹が痛くなる。あまりの衝撃から猛笑いが止まらなくなったのだ。

 

 

 ずっと懲らしめてやりたいと思っていた。

 

 外道なやり方をし、人の心を弄ぶ、あの!!カバルレが今まさに、間抜けを晒している!!

 

 

 これほど愉快な事があるだろうか!?

 

 

 溜まっていた感情が一気に笑いに変わっていくみんな。

 

 

 そこでくろちゃんが閃き、ROSEとオドリー、リテラを集める。

 

 

 そして、もしかしたらヘムタイ事件が起きるかもと期待して持ってきていたカメラで、みんなで髭ダンスのカバルレを背景に記念撮影をしたのであった。

 

 

 たくさんのポーズで何枚も撮った写真を大事にしまう。

 

 

 「オドリー!!リテラ!!もちろん二人にもあげるから!!」

 

 

 「「「ありがとう!!」」」

 

 

 「…もちろん、セイヤの分も。」

 

 

 「!!……うん、本当にありがとう。彼も絶対に喜ぶわ。」

 

 

 こっそりとオドリーに耳打ちで伝えたくろちゃんの気遣いにオドリーは嬉しさを感じる。きっとセイヤもこの写真を見たら、カバルレを思い切り鼻で笑うだろう。

 

 

 

 

 

 …もう完全にROSEのムードになった訳だが、カバルレですっかりと遊んで満足しきったので、名残惜しいが氷のカバルレ像を破壊する事に決めた。

 

 

 後衛チームで魔法を繰り出す。

 改造型の『フォノン・メーザー』、『散弾型インビジブル・ブリット』、『ブリッツ・ブリット』、『イレギュラー・レイ』、『ディバイドレーザー』、『魔弾の射手』、『風撃ち』、『ロック・ディフュージョン』等の放出・移動系統魔法『レーザー』魔法や移動・加重系統魔法での瓦礫を対象にぶつけるなどの遠距離魔法でカバルレを粉々にして、攻撃していく。

 

 

 その破壊力は凄まじく、まるで爆弾が連鎖反応を起こして爆発しているかのようだった。

 

 そして粉々に壊れていくカバルレの像から取り込まれていた”魂”達が解放されていく。その”魂”達は温かい光を放ちながら、天高く昇っていく。

 

 その姿を涙して見送り、全てが終わったとそう、思っていた…。

 

 

 

 

 

 

 

 『”ソウハサセナイゾ…!! オマエタチハオレノモノダ!!ニガスキハモウトウナイッ!!”』

 

 

 

 

 

 

 もう聞く事はないと思っていたその声は、砕け散った氷の像から聞こえてきていた。

 

 

 いや、氷の像があった場所から、巨大な魔物が声を出していた。

 

 

 

 

 その魔物…カバルレはニヤッと笑みを浮かべてそこに立っていた…。

 

 

 




やった!!倒した~~~~~~…ぁぁあ?

なぜ生きているんだよ!?


*
告知です!! 
明日は、原作の短編をします!!以前の倍以上のキャラ崩壊が待ち受けていますので!!

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