魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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じわじわと追いつめていけ~~!!


魔物カバルレとの決戦(Fourth)

 

 

 

 『”カ~~~~~~~バッバッバッバ!!! コノオレサマカラコイツラヲカイホウスルダト!!? ソレガデキルトオモッテイルノカ~~~~~!!”』

 

 

 ROSE達の話を、爪の鞭で攻撃しながら聞いていたカバルレは、高笑いをする。

 

 

 「できるよ!! あんたはもう既に限界のはずだから…!!」

 

 

 『”……ナニッ!!”』

 

 

 しかし、くろちゃんから発せられた言葉に、カバルレはほんの少し間を開けてから怒声を上げる。

 歯軋りして、その腹立たしさを強固に強めた両腕に込めて、見渡しの良くなった地下都市の広場で強く見つめてくるROSEに鉄拳の雨を降らせようとした。

 

 だがその鉄拳の雨は不発に終わる。

 

 もう一度、両腕に硬化魔法をかけるが、全然発動しない。いや、発動できない。

 

 

 カバルレは動揺し、魔法の発動速度に動きが止まる。

 

 その隙を見逃すROSEではなく、くろちゃんとちゃにゃん、るーじゅちゃん、ルー、し~ちゃんと力を合わせて、同じ魔法を構築する。

 

 CADをカバルレに向け、発動したのは、『サイクロン・レイン』。

 

 

 対象を物凄い暴風並みの風で周囲を囲み、捕獲する。逃げようとしても、何十層にも重ねかけされた突風に阻まれ、風の結界から抜け出す事は出来ない。そして、そのサイクロンの結界が大気中の温かい風も引き込み、更に力を増していき、激しい雨を降らせるのだ。

 

 ただでさえ、威力は半端ないが、五人でまったく同じ魔法を発動させたため、威力は5倍…。魔物と化したカバルレも、風の結界から抜ける事ができず、物凄い風に身体を持っていかれないように、必死に足に力を入れ、尾を地面に突き刺し、耐えていた。

 そこに追い打ちをかけるように、暴雨が頭上から振り落ちてくる。その雨の激しさでカバルレは、瘴気で作りこんだ身体に雨が沁みこんでいった。

 

 それを眼で確認したミナホが合図を出して、RDC、剣崎兵庫、ペンダゴン、鳥になる日と共に、『グラビトン』を『サイクロン・レイン』が発動している領域の外側に領域を定め、魔法を発動する。

 『グラビトン』でカバルレの周囲の重力を強めた事で、カバルレに降り注がれる雨も水圧を上げ、激しく撃ちつける。その威力はもう、水の弾丸レベルだ。

 つまり、カバルレは今、雨の散弾を全身に受けているのだ。

 

 頭上からの雨の散弾にカバルレも、身体に無数の穴を開けていき、苦痛による悲鳴を漏らす。

 針治療での痛みを超える思いに、カバルレは何かがおかしいと感じ始めるとともに、身体に力が入らず、片膝を地面につく。

 

 

 

  突如として、反撃を受けたカバルレが自身の異変に狼狽える。

 

 

 そこに、くろちゃんが効果ありと感じ取り、目を輝かせて、ふてぶてしく笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「これで終わりなんて思わないでよね!! お楽しみはこれから!!」

 

 

 

 

 




ゲームにある魔法図鑑で検索しながら、今必死にキーボードをたたいてます!!

お探しの魔法が見つからない時は、自身で作りますけど。

でも、もう少し図鑑を調べやすくしてほしいな。キャラ別じゃなくて、魔法効果別とか選べるようにしてほしい。

……まぁ、一番はうちも図鑑登録魔法をもっとゲットしてあげないといけないんだけどね。

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