「話の中でのキャラだとは思えない」ってtokoが言ってたけど、本当にそう思う!!
カバルレの外道ぶりは更にあるよ~~!!
「よっこらせ……っと…。
なかなかいい拳じゃないか…。効いたぜ~~、少しだけな…!!」
ホームズに殴られた顔面を片手で擦りながら、壁から出てきて、首を回す。その際異様なほどの骨が鳴る音が聞こえ、関節あるのかと疑いたくなる。
紳士的な仮面をやっと外し、本来の下衆な性格をまんまと表す悪意ある表情に変わる。
「うん…、そっちの顔の方がいいよ。」
「そうだよね、そっちの方が、殴り甲斐がある…!!」
「…てか、ホームズ一発殴られて、既に鼻が曲っているけどな。」
「…鼻血のおまけつき。ボリボリ…。」
「あれなら、元々のおじいちゃんと同じように皺が入っているし、良かったんじゃない!?」
るーじゅちゃん、RDC、サガット、火龍人、鳥になる日が覆っていた手を退けて、偉そうに振る舞うカバルレの顔を見て、それぞれコメントしていく。
冷やかしを聞いたカバルレは胸元から手鏡を取り出し、自分の顔を近づけて、わなわなと身体を揺さぶる。自分の頬に手を当て、本物か顔の輪郭をなぞったり、皮膚をつねったりして確かめる。
そしてそれが現実だと知ると、目を見開き、唇までも震えだす。しかし、それだけでは終わらない。
手鏡に映った背後の自画像のあられもない姿が目に入り、急いで振り返る。自画像には、ちょうどカバルレの顔面のところが吹き飛ばされ、円状に抉られ、潰れていた。実際だったら、頭が吹き飛んで死んでいただろう…。
そんな自画像の状態を確認し、とうとうカバルレは壊れた…。
「あああああああ~~~~~~~~~!!!!!
私の~~~~~!!!私の顔が~~~~~~~!!!
私の、私のこの美しい~~~~~~~顔が~~~~~~~!!!!
……おのれ~~~~!!!この私の顔によくも…!!
………殺す…。殺す、殺す、殺す!!殺す!!殺す!!殺してやる~~~~~~!!!!!」
狂気にまみれた殺意をホームズにぶつけるカバルレ。
怨念にまでなりそうなほどの殺意をぶつけられるホームズも、カバルレと張り合うように、外道すぎるカバルレの所業に怒りと憎しみを乗せた殺意をカバルレにぶつける。
ただし二人の間には、ROSEのみんながホームズを庇うようにして割って入りこみ、ホームズに負けないくらいの鋭い視線をカバルレに注ぐ。
「……殺す、殺す、殺す、殺す、殺す!!!
ただし、ただでは終わらせないぞ…!!!
生きたまま…!! 手足を斬って…、首も斬って…、肉を剃って…、はらわたを引きずり出して…、何度も何度も刺してやる…!!!!
私の怒りを思い知るといい…!!!」
鬼の形相のようなおぞましい顔で呪詛を語るカバルレにくろちゃんが一歩進み出て、右手を前に突き出す。起動式を読み込み、魔法を発動させる。
カバルレは自分への攻撃だと思い、障壁魔法を展開する。
しかし、くろちゃんが狙ったのは、カバルレではなく…
ドガァ~~~~~ン!!!
カバルレの自画像のもう存在しない顔に『フォノン・メーザー』を命中させる。
それを、あっけにとられて見たカバルレは振り向きざまにくろちゃんも今すぐ殺したいと顔が出るほどに、歯を剥き出しにして怒る。
「貴様…!!!許さん…!!!許さんぞ~~~~~~!!!!」
息を荒げて、唸るカバルレに、にやりと微笑するくろちゃん。
そしてくろちゃんに続いて、ROSEのみんながそれぞれ、魔法を発動し、自画像のカバルレの潰れた顔に目がけて、攻撃する。
「や、やめろ~~~~~~~!!!!!」
絶叫するカバルレに止めとして、ショウリンが壁の瓦礫の礫を投げて、見事にカバルレの額にヒットし、傷を作る。
「ひぃ~~~~~~~~!!!!!
私の、私の顔にまた傷が~~~~~~~!!!!!!
このクソガキがぁ~~~~~~~!!!!!」
額の傷に触れ、血があふれ出るのを手についた血を見て、逆鱗したカバルレにくろちゃんが言い放つ。
「これでほーちゃんだけでなく、私たちもあんたに構ってもらう事が出来たわ…。
私たちは、全員の力を合わせて、あんたを倒す!!!
…覚悟しなさい!!!」
外道ぶりもやばいけど、自尊心の塊のカバルレの発狂もやばい…。
それに比べて、みんな…いいよ!!!
特に、くろちゃんとショウリン!!決まってたよ!! 集中砲火での子供からの攻撃って痛いからね~~!!