魔法科の御伽魔法書   作:薔薇大書館の管理人

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最高幹部決戦 ドレーナサイドに入りました~~!!

ここはしっかりと書いていきたいな~!!

頑張るぞ!


最高幹部、炎獣使いドレーナ登場!!

 

 

 

 

 

 「「「「「あつ~~~~~い!!!!!」」」」」

 

 

 

 最高幹部である炎獣使いのドレーナとついに接触したくろちゃん達の最初の一言がこれだった。

 

 

 どこの熱帯だともいえる熱さで入ってそうそう、汗が体中から吹きだしてくる。見渡す限りに炎の壁があり、取り囲まれているというのに、この緊張感のなさをドレーナを除く敵の部下達がその状況を見て、言葉がでなくなる。ドレーナは楽しそうな笑みを浮かべて見下ろしている。

 

 

 「あいつら~~~~!! ドレーナ様がせっかく名乗って、歓迎したというのに、完全にスルーだ!!」

 

 

 「何と命知らずな!!」

 

 

 「ドレーナ様からお仕置きが来るぞ!! (♡▿♡)/」

 

 

 ドレーナに無礼を働いたと罵声を浴びせる下っ端たちはなぜか目をハートにして舌を垂らしていた。しかし炎で視界を塞がれているROSEにはその表情を見る事は出来ない。相手の話す口調と声のトーンで精神状態を知る事が出来るくらいだ。

 しかし、ROSEはヘムタイ達のお蔭でそう言った雰囲気やデレデレ状態を駆使しているため、否応にも理解できてしまう。理解したROSEはそれぞれ心の中で感想を述べる。

 

 

 ((”お仕置き”っていったいなにされるんだろう…?鼻血ちょろ ))

 

 ((………またか。 この曲芸一座ってみんな、こんなノリなのかな(にゃ)……。))

 

 (相変わらず、人気絶好調ですわね、ドレーナ様…!)

 

 

 先ほどの喧嘩でドレーナを選択していたヘムタイ達の事実上の勝ちにヘムタイは内心では、ガッツポーズをして、パレード気分であったことはここだけの話にしておこう。

 ドレーナと戦う前に、内輪もめで止めを刺されるかもしれないからね。

 

 しかし、いつまでもこうしていると、身体の水分を全て出し尽くして、干からびてしまうのは目に見えているため、御神が壁に張り巡らされている水道管に圧縮空気弾を当て、穴を開けると、移動系魔法で水道管を流れる水を『メイルシュトローム』で大規模な水竜巻を発生させ、部屋中に水を振りまく。大量の水に呑み込まれる形で目の前の炎が消え、何とかミイラになる事は回避できたくろちゃん達一行。

 

 しかし、それと同時に同じく目の前に現れた下っ端の人数に驚く。彼らは魔法銃をくろちゃん達に向け、引き金に指を掛け、狙いを定めていたのだから。

 

 

 一方、下っ端戦闘員たちも驚きに満ちていた。業火の炎の壁で同じく、敵の姿を確認できなかったため、彼らが消火をし、その時に発生する蒸気にまみれ、仕留めようとしたが、かなり大がかりな消火活動に下っ端戦闘員は巻き込まれないように逃げるので、精いっぱいだった。それに蒸気も発生せずに沈下され、正面でやり合う方法に変更する。そして、今の状態になっているのだが…。

 

 下っ端戦闘員はほろけていた。

 

 なぜかというと、くろちゃん達一行があまりにも熱いため、来ていた服を脱いだためだ。そして何で来ていたのか不思議だが、下には水着を着用していた。その水着から覗かせる鍛えられた筋肉の割れた腹筋だったり、お尻が実っていて、持ち上げただけで折れそうなくびれをした身体美の身体を見せつけられ、”排除”という言葉は頭からポロリと抜け落ちたのだった。

 

 ちなみにくろちゃん達を凝視して、見ている下っ端たちだが、オドリーには気付いていない。オドリーはちゃにゃんが持っていた薄いベールで顔を隠して服もいつものほぼ全裸と言える服から、御神達の服を借りて、露出が少し少ない物へと変えたからだ。オドリー特有の色気も抑えられて、今は何とか正体を誤魔化している。

 元・仲間だったみんなに気づかれていない事に、安堵するが、気を引き締めて向かい合う。

 

 

 オドリーが前の仲間との決別を決心したその時、下っ端たちが自分達に見惚れているとは知らないくろちゃん達一行は敵の持つ魔法銃に目を向ける。

 

 

 「あ、あれは…! 最新型の”ガンマ・オクタゴン”!!

  四系統八種のそれぞれの魔法を銃に装填された弾丸型のカステムを回転させて切り替える事で、事実上意識しなくても、本人の込める相子を送り、引き金を引くだけで、魔法を発動できるという戦闘魔法師にはとてもうれしい代物!!」

 

 

 ホームズは目を輝かせて、興奮する。

 

 

 「あら? お気に召したかしら?

  これは、カバルレ様があるルートを使って仕入れた最新型の特注品ですわ。

 

  表で出回る者とは比べ物になりませんわよ?

 

  …その威力、試してみます?」

 

 

 ホームズの話に乗ったのは、なんと最高幹部、ドレーナだった。

 

 

 笑みを崩さないドレーナは含み笑いをしながら、問いかける。それに対し、ホームズは…

 

 

 「いいのか!? ぜひお願いするぜ!!」

 

 

 「「「「ちょっと待って~~~~~~~!!!!!」」」」

 

 

 間髪入れずに即答したホームズにくろちゃん達は止めに入るが、遅かった…。

 

 

 「分かりましたわ…。では、あなたたち、やりなさい…。」

 

 

 頷き、下っ端たちに攻撃合図を送ると、ドレーナは炎の翼を羽ばたかせて、くろちゃん達から離れていく。

 

 

 それと同時に、下っ端たちがガンマ・オクタゴンの引き金を一斉に引き、多種多様の魔法が行使される。しかし魔法の重複の相克でサイオンの嵐に陥って魔法発動ができないという事はなかった。それだけ、下っ端とはいえ、相子の扱いに長けているという証拠。

 

 

 

 八方から放たれる攻撃魔法にくろちゃん達は為す術なく、その身に受ける事になった…。

 

 

 

 

 その光景を上空から足を組んで、鑑賞していたドレーナの口元がうっすらと吊り上っていたのだった…。

 

 

 

 

 




これはこれは…。

くろちゃん達、一体どうなってしまうのか…!!

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