去年の今頃…、ROSEのチーム掲示板にて、うちが企画した『4コマ妄想漫画』でみんなと一緒に作った物がついに~~!!
これを作るのに、2時間ほどはみんなで一人ずつお題に沿って、作って、投票して作ったな~~!!いずれ漫画にして、サークルに乗せようと温めていたこれを~~!!!
いま!!ここで投稿します!!
少し?キャラ崩壊していると思うので、温かく見てあげてください!!
では、どうぞ!!
秋分の日短編~読書の秋?~
ここは、魔法大学付属第一高校の図書館…。
魔法大学が所蔵するこの国の魔法研究の、最先端を収めた文献資料や機密文献が、この図書館に収められている。そして、これらの文献は魔法大学系列でしか閲覧できないようになっている。一般人なら閲覧は不可能だが、非公開文献を収められた魔法科高校に通う在学生には、閲覧資格が認められており、魔法を学ぶ者達にとっては、まさに魔法の宝庫ともいえる。
しかし、非公開文献だけが揃っているわけではない。あらゆる方面の一般的文献や書籍も置いている。
そのため、魔法研究だけでなく、部活や趣味への知識を深めるために、今日も魔法科生徒たちが、この図書館に足を運んでいた。
その生徒たちの中には、二科生にして、風紀委員を務める司波達也の姿もあった。
当番の日は見回りをするが、今日はオフの日だ。
そこで、深雪が生徒会の業務を終えるまでの間、図書館で暇を弄ぶことにしたのだが…。
なぜか今日は、特別閲覧室での非公開文献を閲覧し、研究資料を作る…訳ではなく、一般に開放されている面長のテーブル席にて読書していた。
他の生徒たちの驚きの視線を浴びながらも、害がないので、無視して読書に集中する達也の顔は、ゆったりとした座り方と違って、真剣そのものだった。
何をそんなに真剣に読んでいるのかというと…。
『~あの人に癒しを与えるマッサージツボの極意書~』
…と書かれた桜色の表紙のかなり幅がある文献を読んでいたのだ!!
確かにこれでは、視線を集めるのも無理はない。達也は悪目立ちして、全校生徒に知られているし、その達也が真剣に読んでいる文献の内容がこれじゃ、注目せずにはいられない。しかしずっと見ていては、興味があるのかと勘違いされては困ると視線を逸らしていく。
一方、達也は文献の内容に釘付けになっていて、脳内でツボの位置と効力を再現していて、気にも留めていなかった。
(…なるほど。かなり使えそうな点穴があるな。 実践にも使えそうだ。明日の朝練の時にでも、師匠を相手に試してみるか…。)
先日、引退した摩利の後釜として、風紀委員長に抜擢された花音がちょっとした暴行事件へと発展しそうになったところを、達也が花音に”快楽点”を刺激したことで、何事もなく事態を収拾した。その時、八雲に教わった点穴の効果に興味を持った達也は、点穴に関する文献を何冊も書棚から取り出し、読書していたのだ。今読んでいる文献が取り出してきた最後の文献だった。
そしてふと顔を上げると、下校時刻が迫ってきていることに気が付く。
(もうこんな時間か…。そろそろ深雪も、生徒会業務を終える頃だろう。
点穴に関する文献をあらかた読破したことだし、行くか。)
取り出してきた文献を軽々と持ち上げ、書棚に戻していき、最後のマッサージツボの極意本を片付けようとした時、達也に声をかけてきたクラスメイトが笑顔で近づいてきた。
「達也君、迎えに来たよ~~。」
「悪いな、文献片付けてからそっちに行くから、先に戻っていてくれないか?」
「そんな水臭い! 後その一冊だけなんでしょ?なら、今から戻っても、達也君と一緒に向かっても同じ。
だったら、二人でみんなと合流した方がよくない?」
「…そうだな。エリカ、少し待っていてくれ。片づけてくる。」
何を言っても、待っているだろうなとエリカを先に行かせる事を諦め、書棚に文献を片付けようとする。しかし、エリカの興味津々な問いかけの方が早く、文献を書棚にいれることができなかった。
「…ねぇ、達也君?その本って、何が書いてあるの?」
「この書籍か?これには、マッサージツボの極意が記載されたものだ。今日、閲覧した文献は要約すると、こんな感じだな。」
「へぇ~…、なんか意外。達也君がマッサージ…。ぷっ!!」
達也が優しくマッサージするのを想像し、思わず笑いがこぼれるエリカに、達也は首をかしげる。
「なぜ、笑うんだ?エリカ。」
「ええ~~!! だって、達也君がマッサージって…。なんだか想像できないっていうか。」
そう言いつつも、『達也君にそのツボを教えてもらって、ミキに試そうかなぁ~』…といたずらを企む含み笑いになるエリカだった。
「…俺も人並みには疲労を解消したいと思っているさ。それに何より、生徒会業務で疲れている深雪の身体を解してやりたいと考えるのは、兄として当然じゃないのか?」
真面目な顔で答える達也に、エリカから笑いが消える。その代わりに呆れへと変わる。
「あ…、なるほどね~! うん、シスコンな理由なら納得だわ!」
「…なぜそこでシスコンに繋がるんだ?」
溜息をこっそりと気付かれないように漏らすと、さっさと話を切り上げ、深雪と合流するため、書籍を書棚に戻す。
話はこれで終わりという達也から発せられる雰囲気に、エリカは目を見開く。本当は、達也と二人で話したくて、達也を呼びに行くという役目を獲得してきたのに、これでは、意味がなくなる。
でも、もっと二人でいたいと思う一方、達也がずっと深雪ばかりに気を配っていることにムカついてもいた。
ドォォォォ――――――――ン!!!!!
だからか、エリカはその衝動をぶつけた。…書棚に。
書籍を戻し終え、図書館の出入り口に向かおうとした時、エリカの腕が達也の通路を塞ぐ形でいきなり書棚に叩き付けてきた。
壁ドンという、エリカの行動に驚くが、ポーカーフェイスを保ったまま、達也はエリカに話しかける。いや、話しかけようとした。
「エリカ、どうし………」
「あたしだけを見なさいよ!!」
「…………」
突然のエリカの怒声に、今度は少し戸惑いを見せる達也。
エリカがこんな公共の場で叫びだすほど怒るとは思わなかったからだ。空気を読むあたり、おそらく気に障るような事でもしたのだろう。ここは穏便に済ませるために、謝っておこうとエリカを真っ直ぐに見つめる。
しかしそこで、エリカが目に今にも溢れだしそうな涙を溜め込みながら、キリッと見つめ返してくる。怒っていながらも強い瞳で見つめてくるエリカに、達也は…
「…脇ががら空きだぞ?」
「きゃっ…!!きゃははははは!!! ちょっ…、たっ…、達也君っ…、きゃはははは!!くすぐっ…たいって!! 」
…と、エリカの脇を擽りはじめた。これぞいわゆる”こちょこちょ”である。
(もしかして、エリカは勝負を挑んできたのか?)
エリカの好意を見当違いの方向で、受け止めた達也だったが、エリカを擽るという行為に、失策だったと反省する事になる。
エリカの予想以上に大きな笑い声が図書館内に広がり、職員に叱責を受け、待っていた深雪たちと合流するときには、既に下校時刻を過ぎていた。
帰り道の際に、なぜ遅かったのかという質問がレオからもたらされたが、達也とエリカはもう触れたくもない話だったので、別の話に切り替えて、みんなと別れた。
しかし、それを良しとはしなかった人物が達也の身近に一人…。
自宅に帰り、部屋着に着替え終わってからリビングに入って早々に、肌寒さが舞い込んできた。
「…お兄様、お待ちしておりました。
では早速…、エリカと図書館で何をされていたのでしょうか?詳しくお話を伺わせていただけますよね?」
部屋に冷気を発している本人…、深雪が満面の笑みで、楽しげな口調でおねだりし出した。その笑みには、達也を軽く非難していた。
(やれやれ…。)
達也は、ため息を飲み込み、深雪の機嫌が直るまで慎重に話し、頭を撫で続けたのであった。
はい!!テーマ『読書の秋』でROSEみんなでアイデアを出し合い、投票した結果がこれでした!!
まさかの達也の人格崩壊につながりかねない勢いだったな~。
四コマ漫画としてのプロットだったから、理解できるように持っていくのに神経使ったわ!!でも楽しかった~~!!
メモをずっと残していて、採用されなかったみんなの案もしっかり書いていて、一人でそれを見て、爆笑した!!
オチの案では、くろちゃんからの『あごクイ♡』とか、マサやんからの『エリカ、ミユキが後ろで笑っているぞ?(ぞわぞわ)』っていう案もあった!!
ちなみに、うちは『床に押し倒して、壁ドンならぬ、床ドン!!そして…「じゃ、今習得したツボを実践するぞ、エリカ。…覚悟してもらう」』
って!!ぐわっ!!(悶え血)
こんなの達也に言われたら、『や、優しくしなさいよね…?』って返すわ!!
はい…、一人で暴走し続けた今日のうちでした。
明日は、本編に戻るので、よろしくお願いします!!