『京乃ちゃん、おはよっ!!』
──午前八時頃。呼び鈴がなったことに気付いた京乃が、寝ぼけ眼を擦って玄関の扉を開けると、そこには出会い頭に挨拶をかましてきたよしのんと、申し訳なさそうな顔の四糸乃がいた。
「おはよ……ござい、ます。あの、朝からすみません……おうちに、あがってもいいですか……?」
四糸乃は、じわりと目に涙が滲ませながらそう聞いてきた。
京乃はその言葉に当然のように頷こうとしたが、すぐにその行動を中断して、決まり悪そうな顔を浮かべる。
「四糸乃ちゃんが来てくれたことは嬉しいんだけど、大したもてなしも出来ないよ」
「お、お構いなく……です」
『よしのん達は、京乃ちゃんを誘いにきただけだからねー』
「そっか」
何を誘いに来たのだろうかと聞きたい気持ちもあったが、言いたいことならそのうち自分から話し出してくれるだろうと考え、四糸乃達を居間に上げてお茶を出す。
そこで京乃は思い出す。そういえば、今までは静かだったのに、最近はやけに賑やかになってきたな……と。
無論、嫌な訳ではなかった。それどころかか、実のところは真逆、嬉しくて嬉しくて仕方ない……それが今の京乃の本心だった。
そういえば、お茶を出したが四糸乃は朝食を食べたのだろうかと彼女のことを考える。
大したものは作れないが、目玉焼きくらいならまともに焼けるようになってきたのだから、トーストと目玉焼きくらいなら出すことが出来る。
七罪との誕生日会で、凝ったものを人前で作ることに懲りた京乃だったが、簡単なものくらいなら作れるようになってきていた。簡単なもてなしだが、それでも喜んでくれるなら作る価値はあるだろう。
京乃はよしと自分を奮い立たせると、四糸乃に話しかけることにした。
「四糸乃ちゃんは朝ご飯食べた?」
「まだ、です」
「良かったら家で食べていかないかな? 士道くんみたいに凄いものは作れないけど」
「ありがとう……ございます」
質問に対し、答えは肯定だった。
その為、京乃は少し浮ついた気持ちで台所に向かう。
特に大したことなどはないが、トースターに食パンを突っ込み、その間にフライパンで目玉焼きを焼く。それを皿に乗せて、椅子に行儀よく座っている四糸乃の前に出す。
トーストを
今はまだ、基礎的なことしか教えてもらえないが、それでもこうも美味しそうに食べて貰えるのなら、教えてもらった甲斐があった。これからも士道に教えてもらって、もっと美味しいものを作れるようになりたい。そして、士道に喜んでもらいたい。それが、京乃の目標となっていた。
──でも、これ以上上手くなれない。諦めた方がいいのに分からないの?
「……」
「京乃さん」
「どうかしたの?」
四糸乃が食べるのを眺めていた京乃だったが、その彼女本人に声をかけられて、反射的に笑顔を浮かべた。
京乃には、四糸乃は勇気を出して自分に声をかけてきたように思えた。きっと、四糸乃が声をかけてきた理由は、彼女が京乃宅に訪れてまでして伝えたかった要件だろう。
「良かったらですけど……これから、一緒にお出かけしませんか……!」
「お出かけ?どこに?」
『よしのん達この前一緒に水着選んだじゃーん。あれって実は!プールに遊びに行くためだったのだ!!』
「な、何だってー」
妙にノリが良い京乃は、よしのんの言葉にそう返し、とある一件のせいで記憶から抹消しかけていたが、昨日そんな出来事もあったのを思い出した。
十香と折紙が水着を買いたかったのは、自分と同じ理由なのが分かっていたが、四糸乃には関係ないだろうし、泳ぐシーズンからは外れている。つまり昨日には既に遊ぶというのが決まっていたのだろう。
「十香さんもいるので……京乃さんも、一緒……だと、私は嬉しい……です」
『人数が多い方がよしのんも楽しいもんねー』
「……そっか」
どうやら四糸乃とよしのん、そして十香の三人でプールに出かけるらしい。
女友達と遊びに出かける。しかも同世代の女友達も一緒に、だ。
その誘惑に京乃はぐらついた。
悲しいかな、京乃には同性の同級生と遊びに行った経験なんてなかった。
これは良い経験なのではないだろうかなんて
「うん、良いよ。暫く動いていなかったから、少しリハビリがてら運動したかったしね」
「……あの、無理は……なさらないで……ください」
『京乃ちゃんが無理したらよしのんも悲しいよー』
よしのんの口がパクパクと動き、ケミカルな動きも付与されていた。それが面白かったのか、京乃はくすりと笑う。
「心配ありがとうね。疲れたら休憩するね」
「なら……良かった、です」
「十香ちゃんと約束している時間までどれくらいかな?私勝手に行って大丈夫?問題ない?」
「だいじょ……ぶ……です。その、十香さんとも、連絡取って……あっ」
『あっちゃー、そういえば連絡してなかったねー』
衝撃を受けたような表情で固まる四糸乃。そして、おずおずと京乃の顔を見た。
「今連絡して、良いですか……?」
「うん、勿論」
京乃が頷くのを確認すると、四糸乃はぎこちない様子で携帯を使い始めた。数秒のち、繋がったのか小声で携帯に向かい話し始めた。それを見た京乃は盗み聞きするものでもないかと思い、そして今後の予定を考えることにした。
これから、四糸乃達とプールに行く。十香を待つまで時間があるし、四糸乃を退屈させてしまわないようにしなければならない。それが、京乃の年上?としての矜持だった。
だからこれからどうするかを考えていると、いつの間にか十香との通話が終わっていたらしい四糸乃に不安そうな目で見られ、京乃は誤魔化すように笑って口を開く。
「と、十香ちゃんなんて言ってたかな?」
「……十香さん、大丈夫って……言ってました。それにここに直接、来ると……」
「そっかそっか。あ、前に服あげるっていたよね。四糸乃ちゃんが気に入ったのあったら持っていって」
「……良い、ですか?」
「勿論だよ。……ほつれたりはしているかもしれないし、お古だよ?大丈夫?」
「は、はい。大丈夫です……!」
念入りに尋ねた京乃に、四糸乃は力強く頷いた。それを見た京乃はそっかと呟き、自分の部屋に行って物置きの中を探る。
長年ろくに取り出していなかった為、少し埃っぽかったが、何とか重いダンボールを数個取り出してその中の服を物色する。
「……あれ?」
小、中学生の頃の服を調べていると、京乃の趣味からは大きく外れる服などが入っているダンボールを見つけた。
全体的に黒くてラメがギラギラと光っていて、背中部分には大きな
「……どうか、したんですか?」
「ああ……いや、何でもないよ。あはは」
京乃は釈然としていないように首をかしげながら、見つけたダンボールを更に奥へと封印し、他の段ボールの中を探していたが、次の瞬間には嬉しそうな顔で弾んだような声を上げた。
「あっ、これとかいいんじゃないかな」
そう言って抱えあげられた綺麗に折り畳まれている薄いレースの白い服は今の京乃の好みと合致しているように感じられる。
「なんとね、白いうさぎが刺繍されているんだ」
四糸乃は渡された服を広げる。白が基調となったレースの服。白い糸で兎の顔と分かる刺繍が、所々に施されている。
よしのんを連想させるそれに四糸乃の目は輝いた。
『おー、よしのんのお仲間かなー?』
「かわいい、です……!」
「それレース地だから薄いし、着るんだったら下に何か着ないと駄目だけど……気に入ってくれたならあげるよ。その方が服も喜んでくれるだろうし」
「……ありがとう、ございます……!」
四糸乃ははにかみ、ぶんぶんと頷いて、グッチョブを表すかのように親指を立てた。
京乃はそれ以外にも何個か服を見繕いつつ四糸乃やよしのんと話しをしながら時間を過ごした。その中で四糸乃がお見舞いに来てくれたらしいと、よしのんから聞いた京乃は、ありがとうと感謝の言葉を述べた。
『あ、そうそう。七罪ちゃんと会ったんだよ!』
「どんな人?」
「み、緑色の髪の……私と同じ……くらいの背の方、ですよね……?」
七罪は人に自分の本来の姿を見せるのに抵抗を見せているようで、京乃と知り合ったばかりの頃は全く別の人の姿に変身していた。
それでも、その日は四糸乃にそのままの姿を見せた。京乃には、それが指し示す答えなんて分からなかったが、彼女は一歩前進しているのだろうと言うことは分かった。
──七罪は、まだまだ成長出来る。良かったね。
「……うん、本当に良かった。七罪は四糸乃ちゃんとなら大丈夫だと思うんだ。四糸乃ちゃん、お願いなんだけどね、良かったら七罪と仲良くしてやってくれないかな?」
七罪とは楽しくやれている。しかし、いつまでも一緒にいられる訳ではないし、もし京乃がいなくなってしまったら、七罪はまた一人になってしまう。それは避けたいという想いもあり四糸乃に問いかけると、彼女はその言葉を聞いて目を瞬かせた。
「もちろん、です。私も仲良く……したい、です。でも……」
「ど、どうかした?」
「……士道さんも……前、同じようなこと言ってて……」
「あはは、そっか。それは嬉しいかも」
京乃の様子を不思議そうに見ている四糸乃だったが、すぐに何かを思い出したのか、よしのんと顔を見合わせて、その後に意気込んだような声をあげた。
「あの、実は私も京乃さんにお願いしたいことが……」
「私に出来ることなら、何でも手伝うよ」
「あ、りがとう……ございます。あの、京乃さんって、手芸部……だった、ですよね……?」
「……そうだね。今も手慰みにやってるよ」
それがどうかしたかと四糸乃を見やると、彼女は自身の左手を見た後に、握りこぶしを作って口を開いた。
「よ、よしのんの服を作ってあげたいんです。助けられてばかり、だから。私も、よしのんにお礼したい……です」
『四糸乃大好き!』
ぎゅーっと抱きつくように、よしのんは四糸乃の腕を掴む。何とも微笑ましい光景を京乃は見守り、そして頷いた。
「勿論良いよ。それにしても……四糸乃ちゃんにとって、よしのんは家族みたいな存在なんだね」
「はい……!」
「そっか。それは……」
──羨ましいな。
京乃が困ったように笑って口を開いた──瞬間、ピンポーンと、間の抜けるような音が流れた。
「あっ、誰だろう」
京乃は四糸乃達に断りを入れて玄関に向かい、玄関の扉を開けると十香が現れた。
京乃は少し驚いたように目を丸めると、先程四糸乃が連絡していたことを思い出し、笑みを浮かべた。
「十香ちゃん、おはようございます。どうぞ上がってください」
「おはよう京乃。失礼する」
十香は初めて京乃の家に来たこともあり、少し物珍しそうに周囲を見渡して中に入っていった。
「おはよう、四糸乃」
「おはよう……ございます」
『十香ちゃん十香ちゃん、ちょっといいかい?』
「む?なんだよしのん……ふむ……なるほどな……」
耳打ちをしている四糸乃に、意味深そうに頷く十香。
そんな彼女達を見て、京乃は今更ながら彼女達が仲良くやれているらしいと実感した。京乃が十香と四糸乃が一緒にいるところを見たのは一回限りだし、その時はお世辞にも仲良く出来そうにない──俗に言う修羅場のような状況だったのに、二人で一緒にお出かけする程仲良くやれていることに感慨深くすら感じる。
その時から時間はそれなりに経っている。京乃の知らないところで和解して仲良くなったって不思議ではないのだろう。
京乃がそんなことをぼんやりと考えている間──数十秒くらいで話自体は終わったようだが、十香は仰々しく京乃の前まで歩く。
「京乃、実はまだ約束まで時間があるのだ。良かったら話をしないか?」
戦場に向かう戦士のような面持ちに対して、話す内容は至って普通のものだった。その為、京乃は二つ返事をした。
「はい、私でよろしければ是非。でも、約束までって……遊びに行くのは十香ちゃんと四糸乃ちゃんたちだけじゃないんですか?」
「う、うむ、実はそうなのだ!実は琴里も一緒でな!」
十香は明らかに目を泳がせてそう言った。
琴里とはあまり交流がないし、そもそも土壇場で参加するのはあまり良いものではないだろう。京乃はそう考え、そして不安そうな眼差しを十香に向ける。
「……私が行ったら迷惑にならないですか?」
「だ、大丈夫だ! 多分!」
「そうですか」
あまり大丈夫そうじゃない返答をされたが、本人がそういうのなら大丈夫なのだろう。
「……あと、京乃。前も言った気がするがそれ、やっぱりやめてくれないか? 敬語で話されると少しむず痒い」
「く、癖みたいなもので……でも、……えっと、うん、努力してみる」
「おお、ありがとうな!」
十香は、花開くような笑顔で感謝を述べた。
それからも、十香を交えたガールズトークは続いていった。
あいまいみートリオが喫茶店でバイトをしているらしいということや、十香もそれを知ってバイトに興味が出てきたということ。四糸乃は士道の隣のマンションに住むことになったと話していたが、諸事情でまだ完全に住むには至れておらず、マンションと別の場所を行ったりきたりしているのだと言うことや、最近のマイブームがテレビを見ること、またその内容について。
そして、話題は夏休みのことへと流れていった。
「休みに入ったらな、皆でお出かけがしたいのだ」
「士道くんと一緒じゃなくて、皆で行きたいんですか?」
不思議そうに十香に話しかけた京乃だったが、その言葉にはすぐに頷かれた。
「うむ!シドーと一緒も嬉しいのだが、皆一緒も嬉しいのだ!」
「……そう、なんだ」
「だから、京乃も一緒にどうだ?」
十香から誘われ、京乃は少し考え込む。
「お邪魔にならないかな」
「当たり前だ。京乃だって私の大切な友だからな」
これまた即断されて、京乃は頬をほんのりと染める。
何気ない様子でそう言い切ってしまうのは、十香の美点の一つだろう。嘘偽りなく、好きなことを好きと良い、そして些細なことに幸せを感じられる。そんな可愛らしい十香が、周囲に好かれる理由の片鱗を、京乃は感じ取った。
「……十香ちゃんは、夏にどこに行きたいとか希望はあるの?」
「夏……夏には、何処に行くのが良いのだろうか?」
そう問われて、京乃は少し考え込む。
「夏の風物詩……お祭りに行ったり、海に行ったり、後は……美味しいご飯を食べたり?」
「そうか! それは……いいな」
ごくりと息を飲み、よだれを拭き取ろうとしている十香に、京乃は苦笑してティッシュを渡した。
「うん、とっても楽しいんだよ。十香ちゃんもきっと楽しめると思うし、良い思い出になるといいね」
「そうだな!」
今度は笑顔でそう言った京乃に対し、十香は力強く頷き、そして部屋にある時計を見ると立ち上がる。
「よし、そろそろ待ち合わせの時間だ」
「行こっか」
「……は、い」
『レッツゴー!』
待ち合わせは天宮駅なので、真っ直ぐにそこに向かう。右手を四糸乃と、左手は十香と繋いで三人で談笑しながら向かった。
駅まではさほど遠くない。だから疲れることなく到着したのだが……
「シドー!」
十香が嬉しそうに声を上げたのを聞いて、京乃は信じられないものを見るように、声の先にいた士道を見る。
「何で十香達がいるんだ!?それに観月まで!」
「……五河君……!?」
士道と京乃は困惑の表情を浮かべる。そして、琴里も驚いたような目を京乃に向け……そして安堵したように息を吐いた。
京乃は助けを求めるように十香の方へと向くと、純朴そうな目を向けられダメージを受けた為、よしのんへと向き直る。
『にっしっしー、よしのん達は何も四人で出かけるだなんて言ってないよー』
よしのんは『やーい、京乃ちゃん引っかかったー』腕をパタパタと動かしながら笑う。
京乃は困ったように士道を見る。どうやら今彼は琴里にどやされているようだ。今日は士道と琴里の二人だけでデートをする、その予定だったらしい。
「今から抜けるのってありかな……」
「……いや、ですか?」
「そんなことはない、嬉しいよ。でも……私がいたら……」
「観月、どうかしたか?もしかして体調まだ悪いか?」
「……!?」
士道に顔を近づけられた京乃は顔を真っ青にして、慌てたように距離をとった。
「……ち、ちがっ、違います!」
「それなら良いんだが」
どうも歯切れ悪そうな士道から離れようとしたが、士道の隣にいる琴里がグイッと京乃の裾を引っ張った為にその行動は阻止された。
京乃にとっては何故されたのかも想像がつかない行為だった為、首を傾げることになった。
「えっと……琴里ちゃん?」
「ごめんなさい」
その謝罪も予想がつかなかったのか、依然として不思議そうにしていた。……が、頭を下げて謝られて、京乃は思い当たることのない謝罪に困惑した。
「京乃、ごめんなさい。謝って済む問題ではないのは分かっているけど、本当に……」
「琴里ちゃん、私は貴女に謝られるようなことはされてないですから、そんなことやめてください」
「いいえ、それでも謝らないといけないわ。謝らないと気が済まないの」
琴里の声は切実で、表情だって心に迫るように深刻そうなものだった……が、考えても考えても京乃には琴里がそんなことをする理由が思い出せなかった。
いくら忘れっぽいといえども、琴里がここまでするような出来事を忘れてしまうとは考えづらい。
心当たりのない謝罪なんてものに、少し気味悪さすら感じる。
「でも……きっと謝る相手、間違えてますよ」
「そうかもしれない。それでも、この償いは必ずするわ」
「あの、ひとついいですか?」
「ええ」
一拍と空けずにそう言ってみせた琴里を見て、京乃は困惑したような表情を浮かべた。
「……琴里ちゃん、ですよね?」
琴里は不可解なものを見るように、京乃を見る。
しかし、普段の日常生活と違う自分の性格を思い出し、すぐいつも通りの笑みを浮かべた。
「……そうよ。京乃はそんなことも忘れたの? 鳥頭なのは士道だけだと思っていたんだけどあなたもだったのね。今から老人ホーム予約した方が良いんじゃない?」
つらつらと言葉を重ねる琴里に、京乃の表情は引き攣る。
「そ、そうですよね、琴里ちゃんですよね。ちょっと、雰囲気が違ったのでびっくりしてしまって」
「雰囲気が変わったのはあなたもでしょ。 高校デビューってやつ?何にせよ失敗しているみたいね」
「こ、琴里。変なこと言うのは……」
「……ふん!」
「……ッ!」
「時間もないんだし、速く歩きましょう?」
明らかに不機嫌な雰囲気を醸し出し、琴里は先へ先へと歩いていく。
琴里は士道に対して、やけにつっけんどんな態度をとっているように見えるし、士道もまたその琴里に翻弄されているように見えた。つまり、あまり場の雰囲気は良いものではない。
ただ……その雰囲気は、楽しそうに笑う十香によって、随分と緩和されているようだった。
「そうだな!私も早くプールに行きたいぞ!」
「京乃さんも、一緒に……行きましょう」
四糸乃は右手を京乃に差し出し、京乃はその手を取る。
「……そうだね」
デート・ア・ライブ完結おめでたいです。
七罪…たまたまでしかないですが、ちょっとびっくりしました(最大限の配慮)