やはり俺がGUTSにいるのはまちがっている。   作:断空我

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拝啓、ウルトラマン様

 街中で暴れる怪獣。

 

 空から攻撃するガッツウィング。

 

 地上で俺やダイゴ隊員、レナ隊員は逃げ惑う人達の避難誘導をしている。

 

 その怪獣は街中に突如現れた。

 

 地面から姿を現し、ビルを壊し、破壊の限りを尽くす。

 

『怪獣はオフィス街に向かっているこれ以上前進させるな』

 

 リーダーの指示でウィングがレーザー攻撃を続ける。

 

 しかし、怪獣の強固な皮膚にレーザーが通らないようで気にせず進んでいた。

 

「急いで!」

 

「ビーム砲じゃダメなの!?」

 

「此処を頼む!」

 

「ちょっ、ダイゴ隊員!?」

 

「八幡君、行って!」

 

「わ、わかりました」

 

 レナ隊員に言われて俺は慌ててダイゴ隊員を追う。

 

 しばらくして、ダイゴ隊員の姿を見つけたと思うと。

 

「誰だ?」

 

 逃げ遅れた市民だろうか?

 

 ダイゴ隊員に何かを言うとそのままこちらへやってくる。

 

「こちらに避難してください」

 

「……」

 

 メガネをかけた男性はちらりとこちらをみる。

 

「悲惨な人生なんですね」

 

「はい?」

 

「いえ」

 

 男性はそういうと去っていく。

 

「なるべく遠くへ逃げてください」

 

 義務として声をかけるとすぐ近くで爆発が起こった。

 

「うぉ!?」

 

 慌てて顔を上げるとウルトラマンティガが怪獣を殴り飛ばしていた所だ。

 

 ティガが怪獣と戦う中、ガッツウィングでリーダーが指示を出している。

 

『怪獣の目にビーム砲を集中!』

 

『了解!』

 

『ようし、食らえ!!』

 

 ウィングが怪獣へ攻撃を続けるが当たらない。

 

 それどころか怪獣は熱線を放つ。

 

 ホリイ隊員の乗るウィングをギリギリのところで掠める。

 

「くそっ、ハイパーガンじゃ効果薄いか」

 

 ハイパーガンで怪獣を狙うも効いていない様子だ。

 

 ティガに投げ飛ばされた怪獣は地面へ穴を掘り始める。

 

 そこにティガが光線を放った。

 

「やって……ないな」

 

 光線は地面を破壊するのみで怪獣を撃退できていなかった。

 

「怪獣に逃げられたか」

 

「八幡隊員!大丈夫?」

 

「はい、レナ隊員も?」

 

「うん、あ、ダイゴ!」

 

 レナ隊員の言葉に振り返ると女性を背負ったダイゴ隊員の姿がある。

 

「車を持ってきてくれるか?」

 

「とってきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダイゴ隊員が助けた女性は軽いけがで済んでいた。

 

「本当に助けてくれてありがとうございます」

 

「いえ、仕事ですから」

 

「でも、ダイゴ、よくあのビルに女性がいるってよくわかったね」

 

「教えてくれた人がいたんだ。多分、貴方の同僚だったんじゃないかな?」

 

「そんなことありません。私はただ忘れ物を取りに来ただけだったので」

 

「でも、確かに男の人が」

 

「その人って、メガネかけた人?」

 

「うん、八幡隊員も?」

 

「見ました。何か変なこといわれましたよ」

 

「変なこと?」

 

「はい」

 

 俺の人生は悲惨だったなと。

 

 人に誇れるようなものではないと思っているが見ただけでいきなりいわれるとは思わなかったぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日、極東基地のダイゴの部屋。

 

 あるメールが届いていた。

 

『拝啓、ウルトラマン様。

 

 あなたのご活躍いつも遠くより拝見しております。人類の平和を守る正義の超人。でも僕はそんなあなたが好きになれない。むしろ憎しみすら感じるのです。

 

 一度会ってゆっくり話しませんか?少なくとも僕にはその権利があるはずです。

 

 明日正午、KⅠ地区のショッピングモールで待っています。必ず一人で来てください。 お互いに有意義な時間を過ごしましょう』

 

  キリノ・マキオという人物から送られてきたメールにダイゴは目を見開いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハチエモン!助けてくれてぇ」

 

「人違いだ」

 

 作戦室にかかってきた電話をそうやって一蹴する。

 

「八幡、いつも思うけど、乱暴すぎない?」

 

「あれは知り合いじゃない。面倒なだけだしな」

 

「もはや、最近生まれたツンデレという言葉は八幡の為にあるんやろ」

 

 ホリイ隊員が横で何か言うが無視だ。

 

 もう一度電話がかかってくる。

 

「ガッツは暇じゃないんだよ」

 

『そんなことはわかっている!けぷこんけぷこん!それよりハチエモン、相談が』

 

「手短にいえ」

 

『あ、八幡~?元気?』

 

「戸塚!?なんだ?教えてくれ」

 

 電話の向こうから対応が違うなんていう言葉など聴こえない。

 

 全ては戸塚優先だ。

 

 いや、今は少し違うがまぁいい。

 

「どうしたんだ?相談っていうのは?」

 

『実はね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 謎のメールを受け取ったダイゴは一人でKⅠ地区へ来ていた。

 

 テラスへやってきたダイゴを一人の男性が出迎える。

 

「あの女性、助かったみたいですね。流石です。僕にはとても無理な状況だった」

 

「やっぱり、あの時の」

 

 現れたのはダイゴに女性の居場所を教えたメガネの男性だ。

 

「僕が何者か考えていますね。地球を狙う凶悪な侵略者か。違うんですよ。僕は人間です。人より少し特殊なだけで」

 

「まさか」

 

「嬉しいなぁ、まさか、あっさりと認めてくれるなんて、貴方が初めてだ」

 

「超能力者」

 

「人にはみえないもの、人の心、ありえないものまで僕は見えてしまう。だからこそわかったんですよ。ウルトラマンの正体が誰なのかという事をね」

 

 キリノ・マキオの言葉にダイゴは何もいえない。

 

 あっさりと自分の正体を突き止めた事、心を読んで見せたことがなによりの証拠となっている。

 

「キミは何を」

 

「ゲームをしましよう。ダイゴ隊員」

 

「ゲーム?」

 

「詳しい内容は追って連絡しますよ。今日はお客様がきたようですから」

 

 マキオの目は人ごみの中からこちらを伺うレナの姿がある。

 彼は立ち上がるとそのまま去っていく。

 

 建物を出た所で立ち止まる。

 

 目の前に顔見知りがいたのだ。

 

「あ、あの、マキオさん」

 

「戸塚君と」

 

「また会いましたね。メガネの人」

 

 戸塚とGUTSに属している比企谷八幡だ。

 

「またお会いするとは思いませんでしたよ」

 

「そうっすね」

 

「成る程、戸塚君と材木座君の差し金ですか」

 

 ビクゥと八幡の後ろで隠れている材木座がのそりと出てくる。

 

「マキオさん、最近、どうしたの?」

 

「別に、ただ、ゲームにはまってね。だから君たちの手伝いが出来なくなった。それだけのことさ」

 

 戸塚と材木座。そして目の前にいるマキオは少し前から不思議現象などを調べるサークルを設立していた。

 

 名前はまだないが様々なスポットを調べてそれをネットで記事にするというものだ。

たまたま知り合ったマキオと二人は色々なところへ行っていたのだが、最近、マキオの付き合いが悪くなったことで心配した戸塚が八幡へ相談を持ち掛けたという事だ。

 

「その割には、その」

 

「よそよしいとでもいいたいかい?でもね、戸塚君。人間が何を考えているなんて誰も理解できない物さ。そうでしょう?比企谷さん」

 

「……そうだな、人の全てを理解できる奴なんていない」

 

「八幡……」

 

「だが、それは受け取り方次第だ」

 

 八幡の言葉にマキオは目を細める。

 

「受け取り方?」

 

「あぁ、相手の言葉全てを疑うか、親しい奴を信じるか、それらは本人がどう受け取るかで変わる」

 

「やはり、人格を否定されるほどのトラウマを受けた人のいう事は違いますね。とてもくるものがある」

 

 キリノ・マキオの言葉に八幡は目を細める。

 

「凄いなぁ、一瞬でいくつもの考えが浮かぶなんて。それだけ他人を信じられなかったという事ですか?」

 

「どうだろうね。この性格になってからは信じる信じないなんて、すぐにしなくなったのでね。超能力さん?」

 

「流石ですね。しかも、貴方で二人目だ」

 

 マキオはポンと八幡の肩を叩いて去っていく。

 

 彼の姿が見えなくなってから材木座と戸塚が訊ねる。

 

「八幡、今の」

 

「適当にカマをかけたつもりが、まさか正解するとはな」

 

「えええええ!?本当なのか!八幡、キリノ・マキオ殿はまさか!?」

 

「黙っていろ。その通り、アイツは超能力者だ」

 

 二人は目を見開いていた。

 

「お前ら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 夜、怪獣が出現した。

 

 ティガが倒したと思っていたのだが、そうではなかったらしい。

 

 怪獣は熱線で山火事を起こしていた。

 

「くそう、生きてやがったのか!?」

 

「山火事なんてとんでもないことしやがって」

 

『液体窒素を使う。奴の頭を冷やしてやれ』

 

「むしろ、凍らせてやるべきですかね?」

 

「いいこというな!行くぞ!」

 

 ウィング二号が冷凍窒素の搭載したミサイルを撃つ。

 

 しかし、当たる直前、怪獣の頭部から放たれた熱線によって全てのミサイルが破壊された。

 

『くそう!もう一発、おみまいしてやる!』

 

「シンジョウ隊員、俺達は後方から」

 

『リーダー!』

 

 レナ隊員の言葉で前を見ると怪獣は地面を掘って地中へ潜っていく。

 

「モンスターキャッチャーを!」

 

「もう遅い、やつめ、俺達をからからかってやがるのか!?」

 

『消火活動に入る』

 

「了解……人を翻弄するなんて、最悪だろ」

 

 返事して俺は目の前の山火事を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『拝啓、ウルトラマン様。また奴を逃がしてしまいましたね。そろそろゲームを始めましょう。ルールは簡単です。次に怪獣が現れる時間と場所を教えます。もし、僕の出す条件をクリアして怪獣を倒したらキミの勝ち――』

 

 もし、負けたら――勝者の権利としてキミの正体を世間に公表する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 超越した存在など恐怖以外の何物でもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 GUTSの作戦室では手の焼いている怪獣、コードネーム“ガルラ”について話し合っていた。

 

「怪獣ガルラはタイプC、以前戦ったゴルザやメルバと同じ超古代の怪獣と同一と思えます」

 

「地底は奴のテリトリーというわけや」

 

「こいつはゴルザとメルバと比べるとゴルザよりの怪獣っす。ですが、パワーや全身の皮膚は火山で再復活したゴルザよりも強敵といえるかもしれません。もし、奴が住居の密集している地域で暴れだしたら……」

 

「とんでもない被害が出るな」

 

「くそぅ!奴の出現場所がわかればなぁ」

 

 シンジョウ隊員を含め、誰もが思った。

 

 奴の居場所がわかれば対処ができる。

 

 そんな時だ。

 

「K3地区を警戒しましよう」

 

 ぽつりとダイゴ隊員が漏らした。

 

「K3地区?理由は」

 

「ただの勘です」

 

「なんやて?」

 

 ホリイ隊員が眉間へしわを寄せる。

 

「重点的な警戒を行えば、他の地区が手薄になる。迂闊な発言は控えろ!」

 

 今の発言は流石のリーダーも見逃せなかったのだろう。怒鳴った。

 

 ダイゴ隊員は小さく謝罪する。

 

 だが、俺は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シャーロックで外出するんですか?付き合いますよ」

 

「八幡君」

 

 一人、外に出ようとしたダイゴ隊員の前に俺は立つ。

 

「あの男に言われたんでしょ?」

 

「キミも彼と?」

 

「あのメガネと俺の知り合いが関わっていて、その関係で、人の嫌なところを的確にあてられましたよ」

 

 肩をすくめながらいうとダイゴ隊員も苦笑する。

 

「あの男と何をしているのか知りませんけど、あの怪獣が次に出る場所がK3地区なんですね?」

 

「叶わないなぁ」

 

「さ、行きますよ」

 

 俺とダイゴ隊員はシャーロックでK3地区へ向かう。

 

 向かったのだが。

 

「単独行動はGUTSの行動規約に違反しています」

 

「……あぁ、罰は覚悟しているよ。だから、八幡隊員と」

 

「レナです。ダイゴ隊員や八幡隊員とK3地区の警戒に当たります」

 

 どうやらダイゴ隊員の行動はレナ隊員に筒抜けだったらしい。

 

 俺達を咎めるレナ隊員だが、彼女もここが危ないと直感したそうだ。

 

 女性は凄いと思った。

 

「時間、ですね」

 

 俺の言葉でシャーロックからレナ隊員とダイゴ隊員が降りる。俺はって?元々、乗っていたけれど、レナ隊員に下ろされたんだよ。

 

 二人の手にはDUNKショットがあり、俺も同じものを装備している。

 

 シャーロックのスクロール砲も起動して準備万端だ。

 

 地面が揺れる。

 

「来るぞ!」

 

 ダイゴ隊員の言葉と共に地面を破壊して怪獣が現れる。

 

「避難誘導を始めます」

 

「頼む!」

 

 事前に打ち合わせをしていた通り、俺は避難誘導を。

 

 怪獣ガルラの攻撃をレナ隊員とダイゴ隊員が行う。

 

 避難をしている間、スクロール砲とDUNKショットの砲撃が行われる。

 

 だが、怪獣ガルラは平然としていた。

 

「くそっ、急いで逃げてください!」

 

 声を張り上げて叫んでいると怪獣の方へ向かうレナ隊員の姿があった。

 

「レナ隊員!?」

 

「ダイゴが!」

 

「危険です!離れて!!」

 

 俺は叫んでレナ隊員を追う。

 

 ひしひしと嫌な予感がしていた。

 

 その時だ。

 

 怪獣の放った熱線がビルを破壊した。

 

 崩壊していくビル。

 

 レナ隊員はその真下にいた。

 

 俺が走っても間に合わない。

 

「くそぉぉっぉお!」

 

 そんな時だ。

 

 レナ隊員の前にティガが現れて彼女を救う。

 

「本当……最高のタイミングだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 巨大化したウルトラマンティガと怪獣ガルラはぶつかりあう。

 

 しかし、強固な皮膚とパワーを持つガルラにティガは苦戦していた。

 

 八幡はDUNKショットで狙撃して援護を試みるが効果は薄い。

 

「くそっ、嫌になるよ」

 

 真下にいるガルラへ二機のガッツウィングが攻撃を仕掛ける。

 

 ティガの光線も効かない。

 

「レナ隊員」

 

「……人間の、みんなの未来が貴方にかかっているの!負けないで、ティガ!」

 

 そんなレナ隊員の叫びが届いたのか、ティガはガルラに立ち向かう。

 

『立て、奴の急所は喉だ』

 

 ティガへ声が響く。

 

『奴の急所は喉だ。援護するんだ』

 

 そして、八幡にも同じように声が届けられる。

 

「あ?」

 

『早く!』

 

 声が響く中、俺はDUNKショットを構える。

 

 放たれた光弾と続いて撃たれる光線。

 

 二つの攻撃を受けた怪獣は崩れ落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「無茶なやっちゃなぁ、ティガが現れなかったら死んでいたで?」

 

「単独行動は控えます」

 

「単独行動はもうしません」

 

「ダイゴ、八幡を見習えよ。といってもこいつまたやらかしそうなこといっているけれど」

 

 作戦室、俺はシンジョウ隊員に頭を小突かれる。

 

 理不尽だ。

 

「勘が当たったとはいえ、規則は規則。罰としてダイゴ隊員と八幡隊員には二日間の謹慎を命じます」

 

「隊長、それは」

 

「そういえば、レナ隊員はまだ二日間ほど、休暇が残っていたわね?貴方も休みを取ったら……由比ヶ浜さんも休みだったわね」

 

「うわ、そう来ます?」

 

「成る程、そうゆうことか」

 

「どゆこと?」

 

「そうですよ!どゆ……こと?」

 

 困惑するダイゴ隊員を見て呆れるイルマ隊長。

 

「勘が鋭い割にはこういう所が鈍いのねぇ、八幡隊員の爪の垢を少しでも飲ませるべきかしら?」

 

「やめた方がいいです。ダイゴ隊員はこのままがいい」

 

「お前がいうな」

 

 ぺしりと叩かれた。

 

 理不尽だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「拝啓、ウルトラマン様、いや、ダイゴ隊員。ゲームはどうやら僕の負けのようです。キミがみんなから称賛されているのはその特殊な能力ではないことを知りました。

 

 それは人間が誰も持っている愛や勇気という力。

 

 この街で人間として生きていこうと思います。誇りを持てるごく普通の人間として……追伸、忠告。キミと一緒にいたあの女性、結構気が強いよ。くれぐれも尻に敷かれないように。あと、八幡隊員に伝言、彼らと仲良くしていますと伝えておいてください」

 

 

 

 

 




もっと絡ませようと思いましたが少し断念。

次回は一応、作っていますがイルドの回を予定しています。

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