やはり俺がGUTSにいるのはまちがっている。   作:断空我

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試作投稿です。人気が高ければ、連載化します。

八幡の性格は二次とアニメで自分なりにやっています。


光を継ぐ者

 2007年、世界は一つになっていた。

 

 こんな言い方をしたら意識とか体とか一まとめになったどこかの宇宙生命体みたいなことになっていると想像されるかもしれないが違う。

 

 一人の男の発言によっていがみ合っていた人類は武器を捨てて互いに手を取ることを決意する。

 

 勿論、その道はかなり険しく、噂じゃあ暗殺もあったという話だ。

 

 困難を乗り切って、人類は一つに…争いのない世界に至ったという事。

 

 それで終わったらめでたしめでたしだろう。

 

 しかし、世界とは不思議に溢れているとどこかの漫画がいったように様々なことがある。

 

 UFO、災害問題、エトセトラエトセトラ、

 

 そういった問題に対して人類は地球平和連合(TerrestrialPeaceableConsortium)通称、TPCが設立された。

 

 世界中の人々がよりより暮らしを営める環境を整えるため、人類の宇宙進展のための様々な研究や開発がおこなわれている。

 

 本部は日本、これは世界を一つにまとめた男がトップにいることからなのかは俺のあずかり知らないところ。

 

 そのTPCが出来たことから世界はめまぐるしく変化をしてきた。

 

 まず、環境汚染、それらに繋がる物質の全てを排除。生活を支えるエネルギーもクリーンなものを採用して、生活の向上に努めている。

 

 ちなみに日本は特にその影響を受けている。

 

 東京と呼ばれていた都市はメトロポリスへ改名、各地域もエリア呼びされることとなった。

 

 千葉民としては文句を言いたいところだが、決まったことに逆らえなかった。

 

 TPC設立の話から少し進んで、GUTSという特捜チームが結成される。

 

 GUTSは怪事件や自然災害における特別捜査を目的としたチームであり、ライドメカや最新鋭の科学を駆使している。

 

 そのGUTSにどういうわけか俺、比企谷八幡はいる。

 

 いや、ホント、何でこんなところにいるんだろう?

 

 俺としてはボッチ生活を満喫して、社畜生活から主夫になってそうそう脱出するという計画だったのに。

 

 いや、わかっている。

 

 高校生の時にあんなことをして、あの人に目をつけられなかったからこんなことになっていなかっただろう。

 

 ちなみに、ちゃんと訓練生からのスタートでGUTSのライセンスを取っている。

 

 思えば、訓練時代からえげつなかったなぁ。

 

 エースパイロットといえるレナ隊員やアストロノーツ出身のシンジョウ隊員。彼等のようなリア充…おっと、エリートがいる中、ボッチで特技のない俺は早々に脱落するだろうと思っていた。だが、気づいたらGUTS隊員になっていた。

 

 いや、ホントに何で?

 

 疑問が尽きないがGUTSになって悪いことばかりではなかった。

 

 GUTSの本部、もっと細かく言えばTPC極東本部は千葉の房総半島にあるのだ。

 

 千葉県民としては素晴らしい!の一言だ。

 

 自然災害の救助、何もない所で人が失踪するという怪事件。

 

 警察が取り合わない事件などもGUTSは捜査する。

 

 出来るなら安全なところにいたいのだが、作戦室はヤズミとイルマ隊長がいるから俺は現場の出動が多い。

 

 出来るなら休みが欲しい…それができないのはGUTSだからだろう。

 

 ちくせう。

 

 そんな毎日のため、妹の小町にも会えていない。

 

 小町ぃ、お兄ちゃんは寂しいよ。

 

 ハァ。

 

 思えば、この時はまだ平和というものを俺達は満喫していたのだろう。

 

 形はどうあれ、まだ世界は平和という中にあったのだという事を自覚していなかっただけだ。

 

 俺達の生活に異変が起こりつつあることを知らなかった。

 

 これから長く続く、大異変は一つの隕石が始まりだった。

 

 隕石がはじまりであり、これから続く、色々なものを問いかけてくる戦いのはじまりであるなど、俺こと、比企谷八幡、そして他のGUTSのメンバーは思いもよらなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 何より、人類を守るために現れる光の巨人のことなど、誰も予想できなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 モンゴル平原に怪獣が出現した。

 

 その報告を俺が聴いたのは少し前に起こった集団失踪事件のレポートをまとめあげた時だ。

 

「怪獣って、あの怪獣?」

 

 俺の隣にいるヤズミから異変調査のため向かっていたガッツウィングからの連絡をきいて、訊ねかえす。

 

「うん、モンゴル平原にて怪獣が出現…信号弾で威嚇すると地中深く潜って姿を消したって…」

 

「マジか」

 

 驚きながらも俺はこれからの策を考える。

 

「そういえば、隕石の調査もあったな…」

 

「全員が集まり次第、解析を始めるそうです」

 

「……はぁ、社畜生活なんて嫌だ」

 

「また、言っているよ」

 

 隣でヤズミが何か言っているがこればっかりは俺のアイデンティティのようなもの、変わるわけがない。

 

 置いてあるマッカンを一口。

 

「よく、そんなの飲めますね」

 

「千葉県民なら誰でも飲める」

 

「ないない」

 

 ヤズミめ、年下のくせに。

 

 まぁ、俺よりも優秀なんだよな。後輩の癖に。

 

 溜息を零す。

 

 

 隕石がGUTSの作戦室へ運び込まれた事で全員が集まる。

 

 イルマ隊長、ムナカタリーダー、レナ隊員、ホリイ隊員、シンジョウ隊員、ダイゴ隊員、ヤズミ、そして俺。

 

 科学局という部署からカシムラ博士がきている。

 

「これが、問題の隕石?」

 

「なーんか、丸っこいな」

 

 

 近くで隕石をみている隊員たちと異なり、俺はヤズミの隣で眺めている。

 

 なんというか、丸すぎる隕石だな。

 

 隕石を見ていると、何故か、これが普通の物じゃないと感じた。

 

 地球へ隕石が落下することはかなり少ない。

 

 ほとんどが大気圏の摩擦熱で燃え尽きてしまうからだ。かなり大きいものだと通過して落ちてくるが、それが隕石だと誰も気づかないものだ。

 

「これは、天然のものじゃない、作られたものだわ」

 

 カシムラ博士の言葉に全員が驚きの声を漏らす。

 

 俺は席から立ち上がって近くで見る。

 

「八幡、手伝え」

 

「うす」

 

 シンジョウ隊員と共に白い手袋を装着して隕石の半分を持つ。

 

 互いに引っ張るとばっくりと隕石が割れて。

 

「……カプセル?」

 

 隕石の中には三角柱のカプセルが埋まっていた。

 

「……ここで解析することはやめた方がいいと思います」

 

 調査を始めようとしたメンバーへ俺は意見具申する。

 

「このカプセルがどういった用途で作られたかわからない以上、科学局預かりにすべきかと思うんですけれど」

 

「そうね、ヒキガヤ隊員の言う通り、本来なら科学局で詳しく調査すべきなんだけど」

 

 テーブルの中心においてあったカプセルが輝きを放つ。

 

 それと同時に作戦室の室内がいきなり消灯された。

 

 あれ、故障か?なんて思わない。

 

 俺はいつでも目の前のカプセルを破壊できるように腰のホルダーへ手を伸ばす。

 

 カプセルの側面が小さくスライドするとそこから光が放たれた。

 

 投影されたのは人だった。

 

 白い装束を纏い、これまた純白の髪、いや、銀か?

 

 人?は何かを話しているが言葉がわからない。

 

 映像もノイズが混じっている。

 

「サウンドトランスレーターで訳すことができるかもしれへん!」

 

 GUTS一の科学者たるホリイ隊員がヤズミのサポートで解析を始める。

 

 やがて、言葉が翻訳された。

 

 その内容は衝撃的なものだった。

 

「私は地球星警備団団長ユザレ、このタイムカプセルが届いたという事は地球に多くの大異変が起きるという事です。はじめに大地を揺るがす怪獣ゴルザーー」

 

「ゴルザだ!あの怪獣はゴルザっていうんだ!」

 

「あの怪獣がそうだと決まったわけではない」

 

 いきなり叫んだダイゴ隊員を宥めるようにムナカタリーダーが言う。

 

 だが、ゴルザではないという確証もない。

 

 ユザレの話は続く。

 

 ゴルザとメルバを倒すことが出来るのはティガの巨人のみ。

 

 巨人は地球を守る役目を終えると体をピラミッドへ残して、本来の姿たる光となって地球を去ったという。

 

「末裔たちよ。ティガの巨人を目覚めさせるのです。巨人を目覚めさせる方法はたった一つ――」

 

 ブツン!と音を立てて映像が消える。

 

「…消えた?」

 

「肝心なところで」

 

 ヤズミと共に解析を試みるがダメだ。

 

 最後の部分に激しいノイズが入っている。

 

「どうなの?」

 

「かなり時間が掛ります…」

 

「博士はどう思います?」

 

「タイムカプセルにしてはロマンが多いわね。悪戯の可能性も」

 

「そんなことはない!モンゴルに現れた怪獣はゴルザで間違いない。おそらく」

 

「ダイゴ隊員、落ち着いてください」

 

 尚も食い下がろうとするダイゴ隊員にストップをかける。

 

「この映像が本物か偽物かは後にして、まずは隕石の調査をすべきではどうでしょう?」

 

「せやな!隕石の素材を調べたらある程度、はっきりするやろう!」

 

 ホリイ隊員の言葉で博士と共に隕石の素材を持って司令室をでる。

 

 残された俺達はしばらく一息つく。

 

「八幡、その、すまない」

 

「ぃ、いえ、気にしないでください」

 

 ダイゴ隊員にいきなり謝られる。

 

 さっきの暴走をきにしていたのだろう。

 

「いえ、ダイゴ隊員は怪獣を直接みていたから、そう断定したんだろうと思います…俺はその怪獣をみていないですから…空想の産物が登場するなんて」

 

「とんでもない威圧感だったよ」

 

 レナ隊員の言葉からかなりのプレッシャーだったんだな。

 

 みてみたいような、みたくないな。

 

 足元に置いてあるクーラーボックスからマッカンを取り出す。

 

「お前、よく飲めるな」

 

 マッカンを見てシンジョウ隊員が信じられないと漏らす。

 

 ブラック派にとってマッカンは対を成す、相容れないだろう。

 

「フン、この良さをわからないなど」

 

「無理だって」

 

 他愛のない話をしていると解析を終えた博士が戻ってくる。

 

 どうやら隕石は三千万年以上、あっさりいえば人類が生まれるずっと前のものだったそうだ。

 

「八幡、どー思うよ?」

 

「悪戯にしてはドが過ぎています。本物の可能性があるかと」

 

「でも、そうすると今の人類より科学が発達した存在があるということになるわ」

 

「否定はでき、ませんよ。そもそもオーパーツと呼ばれる素材がいくつも発見されています。作られたところ、不明な素材、それらのものから完全な否定はでき――」

 

 俺が最後まで言おうとした時、司令室内で警報が鳴り出す。

 

 映像は別の支部からでイースター島に怪獣が出現したという報告だ。

 

 ヤズミによって正面に映像がだされる。

 

 深夜のイースター島、崖から現れたのは巨大な翼と鋭い爪をもつ、鳥のような怪獣だ。

 

 空を切り裂く怪獣。

 

 そのフレーズが頭に浮かんだ。

 

 おいおい、マジか!?

 

 驚いている俺達へダイゴ隊員が訴える。

 

「あれは怪獣メルバだ。大地を揺るがす怪獣ゴルザ、空を切り裂く怪獣メルバ…ユザレの予言は本物です…あとはティガだけだ!」

 

「…ティガ、どこにあるの?」

 

 イルマ隊長の言葉に俺達は答えられない。

 

 ティガなんていう地名。どこにもないぞ!?

 

「ティガ、ありますよ!」

 

 ヤズミがキーボードに打ち込んで正面モニターに表示する。

 

 世界大陸からどんどん小さくなっていく。

 

 やがて、

 

「日本!?」

 

 ティガの地は今の日本、東北地方にあることが発覚した。

 

 ヤズミが優秀なのはわかるけれど、日本とはどういうことだ?

 

「ティガの地へ出動」

 

「よし、出動だ!」

 

 ムナカタリーダーの叫びと共に俺達はヘルメットを手に取って格納庫へ向かう。

 

 GUTSにはライドメカと呼ばれる最新鋭の技術が満載の戦闘機がある。

 

 ガッツウィング一号、ガッツウィング二号で俺達はティガの地に向かう。

 

「あの、ダイゴ隊員」

 

「うん?」

 

 ガッツウィング一号を操縦しているダイゴ隊員へ訊ねたいことがあった。

 

「今回の…ユザレのメッセージ、どうして関係があるとダイゴ隊員は思いました?」

 

「……正直いうと、勘みたいなものが強いんだ」

 

「そうですか」

 

 正直、ダイゴ隊員にしてはやけに核心めいた発言が強かったことから何か根拠があるのかと思っていた。

 

 しかし、ただの勘といわれると追及のしようがない。

 

 願うなら外れてほしいものだが、既に二体の、予言の特徴が合致していた。

 

 これを否定する要素がない以上、ユザレの予言の最後、ティガの地が窮地を打開するだろう。

 

 皆には黙っているが、今回の件、俺達の装備じゃ対応できない。

 

 ガッツウィングは従来の戦闘機と比べることが愚かというほど、性能差がある。

 

 出撃前にヤズミに無理言ってデータをみせてもらったが強固な皮膚、鋭い爪や足。

 

 大地を掘って突き進むパワー。

 

 武装のないウィングじゃ戦う事なんてできない。

 

 かといってTPCのダイナマイト輸送機で対抗できるかといわれると。

 

『目的地だ。着陸する』

 

 ムナカタリーダーの通信でウィング二機はティガの地へ降り立った。

 

 ガッツウィングから降りると通信回線を開いたまま、ティガのピラミッドを探し始める。

と、俺も外へ出るつもりだったのだが、一号機でリーダーの補佐をしていた。

 

 ある程度、時間が進んだ時、リーダーから連絡が来る。

 

「八幡、ダイゴ達と連絡が取れるか?」

 

「……ダメです、なんだ、これ通信妨害?山の中だからか」

 

「俺がみんなを探す。PDIの反応は生きている」

 

「了解」

 

 リーダーが抜けて、一号に俺一人。

 

 ひさびさのボッチタイムだ。

 

 思いきや緊急の通信が入る。

 

 怪獣、ゴルザとメルバがこちらへ向かっているという。

 

 ダイナマイト輸送機がこちらに近づいて要る為、ウィングで待機という命令が下される。

 

「偶然…………だよな?」

 

 カプセルが見つかって、ユザレの予言通りに怪獣が現れて、そしてピラミッド。

 

 この言葉通りなら最後は。

 

「巨人のお出ましか」

 

 そんなことを考えているとみんなが戻ってくる。

 

 同時期に怪獣がティガの地へやってきた。

 

 最初に姿を見せたのはゴルザだ。

 

 ゴルザは額の角から光線を放つ。

 

 狙いは姿を見せている黄金のピラミッドだ。

 

 光線を受けるとピラミッドはさらさらと粒子をまき散らして消えていく。

 

 ピラミッドの粒子を浴びてメルバも現れる。

 

「二体とも、きやがった」

 

 怪獣の狙いは巨人、か。

 

 ピラミッドの中に隠されていた三体の巨人。

 

 そのうちに一体がゴルザの爪によって砕かれる。

 

 メルバが空へ舞い上がり別の巨人の頭部を壊した。

 

 最後の一体をゴルザが地面へ倒した時。

 

「やめろぉおおおおおおおおおおおおおおお!」

 

「ちょっ、ダイゴ隊員!?」

 

 ダイゴ隊員がいきなりウィング一号を怪獣に向ける。

 

 いきなりのGにシートへ体が固定された。

 

 ゴルザへダイゴ隊員は向かう。

 

 仕方ない。

 

「信号弾!」

 

「え!?」

 

「いいから、ありったけ撃って!」

 

 俺の指示にダイゴ隊員が信号弾を撃つ。

 

 信号弾によってゴルザの視界が奪われる。

 

「これで奴の攻撃が直撃する可能性は低い…あとはダイゴ隊員の腕です」

 

 そのまま潜り抜けていく。

 

「とにかく、距離を」

 

 取りましょうといったところでウィングが爆発を起こす。

 

「直撃!?」

 

 振り返ると頭を砕いた巨人の石像をいじくっていたメルバが体を起こしてこちらをみていた。

 

「奴、光線、撃てるのかよ!」

 

『ダイゴ!八幡!脱出しろ!』

 

 リーダーの叫びと共にダイゴ隊員が脱出レバーを押す。

 

 衝撃と共に俺の体はそとへ放りだされる。

 

 そう、俺だけ。

 

「って、ダイゴ隊員!?」

 

 慌てて下をみる。

 

 ダイゴ隊員のコックピットシートは外へ放出されていない。

 

「故障!?」

 

 通信機越しから聞こえてくる会話。

 

 ウィング一号はそのまま地面へ落下、爆発を起こした。

 

「嘘、だろ?」

 

 ダイゴ隊員が死んだ?

 

 嘘だろ?

 

 GUTSの仕事は危険なものだ。

 

 だが、その危険を何度も潜り抜けてきたメンバーがいなくなる。

 

 その事実に体が震えてしまう。

 

 叫んでしまいそうになるが堪える。

 

 ここは戦場だ。

 

 まだ解決しているわけじゃない。

 

 ゴルザと目が合う。

 

 ヤバイ。

 

 唸り声をあげてゴルザが近づいてくる。

 

 巨大な爪が俺めがけて振り下ろされる瞬間、銀色の光がそれを阻んだ。

 

「……巨人」

 

 銀、赤、そして紫。

 

 三色の巨人がゴルザから俺を守っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 復活した巨人は体の色を赤、紫へ変えるとメルバを圧倒した。

 

 ゴルザに関しては逃げられてしまった。

 

 メルバを倒した巨人は空へと去っていった。

 

 残された俺達はそれを呆然と見ていた。

 

 やがて、ダイゴ隊員の死を頭が過った時、

 

 驚くことにダイゴ隊員は生きていた。

 

 幸いにも脱出装置が作動したという。

 

 本当、なのだろうか?

 

 脱出した直後にガッツウィングは爆発を起こしていた。直後にシステムが回復して外へなんて、そんなご都合展開ありえるわけがない。

 

 ならば。

 

 あの巨人の復活のタイミング。

 

 ノイズが激しくて巨人の復活の方法はわかっていない。

 

 ユザレの話によると巨人の本質は光だという。

 

 光とはなんだ?

 

 どうして、体を残して去っていった。

 

 ぐるぐると俺の頭でいくつもの考えが浮かぶ。

 

「(ユザレのノイズが終わるまで待つ…べきか?)」

 

 苦笑しながら話すダイゴ隊員の横顔を見ながらそんなことを考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-

『巨人を蘇えらせる方法はただ一つ、ダイゴが光となることです。その巨人の名前は“ウルトラマンティガ”』

 

 

 

 


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