異世界でミリオタが現代兵器を使うとこうなる   作:往復ミサイル

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残骸

 

 全力疾走するM1126ストライカーICVの兵員室の中で、XM8の点検をしながら深呼吸する。腰のポーチにしっかりと予備のマガジンが入っていることを確認してから、俺は懐に入っている漆黒の懐中時計を取り出す。

 

 仕留め損ねた”鮮血の魔女”を討伐するために、アリーシャが出撃してからもう半日も経過している。彼女は俺の仲間の中でも優秀な狙撃手であり、ブレスト要塞を攻め落とした際も活躍していたが、鮮血の魔女はヴリシアの戦いで大きな戦果をあげた最強の狙撃手であり、単独でマウスを撃破してしまったという。

 

 魔女と一対一で戦わせたのは無茶かもしれない。

 

 陥落したブレスト要塞に用意した本部から何度かアリーシャと連絡を取ろうとしたのだが、彼女は一度も応答しなかった。ヘッドセットを身につけたオペレーターが何度も彼女のコールサインを呼び続け、こっちを見ながら首を横に振っていたのを思い出し、俺は頭を抱える。

 

 彼女が討伐した筈の魔女によって損害が出たのだから、アリーシャが責任を持って仕留め損ねた魔女を殺すべきだと思っていた。それに俺たちはタンプル搭への攻撃の準備をしている最中だったのだから、魔女を討伐するために大部隊を派遣する余裕もなかったのである。

 

 なぜ、アリーシャを1人で討伐に行かせてしまったのだろうか。

 

 はっきり言うと、アリーシャが仕留めた筈の魔女が偵察部隊を皆殺しにした挙句、M1128ストライカーMGSを木っ端微塵にしたという報告を聞いた瞬間、俺は腹が立った。心の中で産声を上げた怒りが瞬く間に”仲間が魔女を討伐した”という喜びを喰らい尽くし、肥大化していったのである。

 

 もし仮に腹を立てていなかったら、彼女を単独で魔女の討伐に向かわせなかったに違いない。テンプル騎士団もこっちを迎え撃つ準備をしているというのに、わざわざ重大な戦力(鮮血の魔女)をあんな廃村に派遣し、こっちが派遣した戦力を迎え撃たせるような真似はしない筈だ。

 

 もし魔女の討伐のために、無茶をして大部隊を派遣すればタンプル搭への攻撃に投入する戦力が減少し、敵は防衛が楽になる。大部隊の代わりに優秀な狙撃手を派遣すれば、その狙撃手を消してテンプル騎士団の損害を減らすことができるのだ。つまりその廃村に現れた”死んだはずの魔女”を殺すために、戦力を派遣した時点でテンプル騎士団の思う壺だったのである。

 

 戦力を派遣せずに準備を続け、タンプル搭攻撃の際にテンプル騎士団もろとも葬ってやればよかったのだ…………!

 

「くそ…………」

 

「ブラド様…………きっとアリーシャ様は無事ですよ」

 

「…………ああ」

 

 アリーシャは優秀な狙撃手だが、才能を持っている上に、幼少の頃から訓練を受けつつ実戦を経験してきた”鮮血の魔女”と比べると、彼女は新兵のようなものだ。

 

 しかもアリーシャからの連絡はない。隣でXM8の点検をしていた仲間は俺を励ましてくれたが、彼女が魔女の討伐に失敗している可能性の方が高いのは火を見るよりも明らかであった。

 

 通信が途絶えた上に、半日も戻ってこないのだから。

 

『見えました、ブラド様。例の廃村です』

 

 ブローニングM2重機関銃が搭載されたターレットを操作している車長の声がスピーカーから聞こえてきた瞬間、武器の点検をしていた兵士たちが一斉に臨戦態勢に入った。安全装置(セーフティ)を解除する音が兵員室の中で生れ落ち、それを発した得物を持つ兵士たちの目つきが鋭くなっていく。

 

 鮮血の魔女は優秀なスナイパーだ。一番最初に廃村に向かった部隊は対戦車地雷でやられたらしいが、ヴリシアの戦いでは「何もない場所から大口径の対物ライフルで狙撃された」という報告が何件もあった。

 

 何も無い筈の場所に居座り、こちらよりも先に敵の居場所を察知して、射程距離外から強烈な狙撃を繰り返す最強の狙撃手ならば、砂漠の真っ只中を全力疾走するこのM1126ストライカーICVの接近に気付いている可能性はかなり高い。いくら対物ライフルでもこの装甲車の装甲を貫けるとは思えないが、最初に派遣された部隊の二の舞になる可能性はある。

 

 対戦車地雷は、最新型の戦車ですら木っ端微塵にしてしまうのだから。

 

 冷や汗を拭い去りつつ、廃村の中に到着するのを待つ。対戦車地雷が仕掛けられていませんようにと祈りながら天井を睨みつけているうちに、M1126ストライカーICVが段々と速度を落とし始めた。

 

『よし、降りてくれ!』

 

「Go! Go!」

 

 兵員室のハッチを開けた兵士が、XM8を構えながら素早く装甲車の外へと躍り出ていく。ハッチの向こうから流れ込んできた風はやっぱり冷たかったが、もしかしたら飛び出た瞬間に魔女に狙撃されてしまうのではないかという恐怖のせいなのか、予想以上に冷たかった。

 

 降りていく兵士たちの後に、俺も装甲車の外へと躍り出る。兵員室の中の兵士たちを降ろしたM1126ストライカーICVの車体の上では、人間の歩兵をあっさりと木っ端微塵にしてしまうほどの威力を持つブローニングM2重機関銃が搭載されたターレットがひっきりなしに旋回し、魔女が潜んでいないか警戒しているところだった。

 

 ターレットのように、俺たちもホロサイトを覗き込みつつ素早く周囲を確認する。

 

 何もない場所から狙撃されたという事は、魔術を使って姿を消している可能性もある。それゆえに視覚や聴覚による索敵だけではなく、魔力の反応がないかも確認しなければならない。

 

「―――――――ブラド様」

 

 俺の近くで周囲を警戒していた若い吸血鬼の兵士が、こっちを見ながら首を縦に振る。

 

 彼が警戒していた方向から、魔力が漏れているような反応がある。魔術を使うために魔力を放出しているのではなく、まるで自分はここにいるぞと言わんばかりにただ単に漏らしているかのように、加圧していない魔力を排出しているようだ。

 

 狙撃するために姿を消そうとする狙撃手が、そんなことをするわけがない。しかも相手はこの世界で最強の狙撃手とは言っても過言ではない女である。ヴリシアで大きな戦果をあげた狙撃手がそんな真似をするわけがない。

 

 十中八九罠だ。

 

 息を呑んでから、その若い兵士に「やめておけ」と言ったが、彼は首を横に振った。

 

「闇属性の魔力です。もしかしたら、アリーシャ様が…………」

 

 吸血鬼の体内にあるのは、他の種族とは比べ物にならないほど純度の高い闇属性の魔力である。他の属性に変換するためには通常よりも手間がかかってしまうという欠点があるものの、闇属性の魔術を使うのであれば、一部の魔術を除いて詠唱せずに使うこともできるのだ。

 

 兵員室から降りた兵士たちが感じ取っているのは、同胞たちが持つ純度の高い魔力である。

 

 もしかすると、瀕死のアリーシャが魔力を放出して自分の居場所を知らせ、助けを求めているのではないだろうか。

 

「………行くぞ」

 

 魔力の反応がする方向を睨みつけつつ、XM8を構えて走り出す。他の兵士たちも別の方向を警戒しながら走り出し、俺と共に狭い路地へと飛び込んでいく。

 

 M1126ストライカーICVはその場に待機させておくことにした。もしかしたら廃村の中にまだ対戦車地雷が残っているかもしれない。それを踏みつければ、あの装甲車もここで木っ端微塵にされたM1128ストライカーMGSの二の舞になる。

 

 もし魔女を発見した場合は、あの重機関銃が搭載されたターレットで支援してもらわなければならない。

 

 古びた木箱の山を蹴り倒し、横倒しになっていた砂まみれの樽を飛び越えていく。吸血鬼の瞬発力や脚力は、当たり前だが普通の人間の比ではない。まるでバイクに乗っているかのような速度で突っ走りつつ、路地の中にトラップが仕掛けられていないか確認しながら突き進んでいく。

 

 魔力の反応が段々と濃密になっていくにつれて、俺たちは速度を落とし始めた。

 

 砂漠で産声を上げる砂嵐のせいで砂の中に埋まりかけている木製の柵の向こうに、他の建物よりもやや大きな白いレンガの建物が見える。柵があるという事は家畜小屋だったのだろうか。開いたままになっている大きな扉の向こうには、入り込んだ砂で覆われた木製の床が見えたが、その床の一部には鮮血がこびりついていた。

 

 後続の兵士たちに合図を送ってから、姿勢を低くしつつ家畜後への近くまでダッシュする。あの魔力の反応がアリーシャならば、あの鮮血はアリーシャの血という事なのだろうか。

 

 家畜小屋へと近づいた俺たちを狙い撃つための罠かも知れなかったが、俺は問題ない。仮に銀の弾丸で頭を吹っ飛ばされても、俺はあのレリエル・クロフォードの遺伝子を受け継いだ吸血鬼である。複数の弱点で攻撃されない限り、銀の弾丸で風穴を開けられたとしてもすぐに再生してしまうのだ。

 

 それに、俺を狙ったのであれば後続の仲間たちに狙撃手の位置を教えることもできる。俺自身が餌というわけだ。

 

 だが、結局”鮮血の魔女”に狙撃されることはなかった。姿勢を低くしたまま家畜小屋の陰に隠れ、さっき俺が飛び出した路地で警戒している兵士たちに合図を送る。

 

 彼らが警戒を続けていることを確認してから、息を吐く。

 

 この中にアリーシャがいる筈だ。きっと重傷を負った状態で、助けを求めるために魔力を漏らし続けていたに違いない。

 

 家畜小屋の中で血まみれになりながら倒れているアリーシャを想像しながら、歯を食いしばって家畜小屋の中を覗き込んだ。

 

 古びた家畜小屋の中にあるのは、天井から剥がれ落ちたボロボロの板や家畜たちを捕えておくための木製の柵の残骸。もちろん、この中にかつて村人たちが飼育していた家畜が残っているわけがない。柵の残骸の向こうには動物の骨が転がっているのが見えたが、家畜小屋のど真ん中に、その骨を確認する余裕を全て消し去ってしまうほど衝撃的な”物体”が居座っていた。

 

 その物体が、床にこびり付いた血痕の原因に違いない。

 

 家畜小屋のど真ん中に居座っていたのは、天井から伸びた金具にぶら下げられた肉の塊だった。前世の世界やこの世界の肉屋の店の中で、ぶら下げられた状態で売られている豚肉の塊を想像してしまう。豚や牛の肉だろうかと思ったけれど、すらりとした胴体らしき部分から伸びている四肢は豚や牛の四肢と形状が違うし、先端の方には指のようなものが伸びている。人間の肉なのだろうか。

 

 表面の皮膚は頭皮もろとも消失していた。うなじに金具を突き刺されているせいで、まるでその肉の塊は、皮膚を全てはがされてしまった人間が首を吊っているようにも見えてしまう。

 

 けれども、そこにぶら下がっている死体は異様だった。

 

 皮膚が剝がされてしまっているというのに――――――――その死体が”死ぬ”前に身につけていたものと思われる衣服だけは、ちゃんと着せられていたのだから。

 

 真っ白なフリルのついたメイド服と、すらりとした黒い靴。かつては頭髪が覆っていた筈の頭部に乗せられているのは、服と同じく真っ白なフリルがついたヘッドドレス。衣服は身につけているというのに皮膚がない、変わった死体。

 

 その死体が身につけている衣服が、死体の正体を俺に告げていた。

 

「あ………アリー……シャ…………なのか…………?」

 

 構えていたライフルを降ろしながら、ゆっくりとその死体に近づいていく。

 

 皮膚と一緒に唇まで引き剥がされたせいで、死体に生えている歯がはっきりと見える。人間のような歯が並んでいるんだが、犬歯だけは鋭くなっていた。普通の人間よりも犬歯が発達しているのは、吸血鬼の特徴なのである。

 

 身体がいつの間にか震えていた事に気付くと同時に、死体の近くにある壁に、少し大きめのバケツと、アリーシャが装備していたチェイ・タックM200が落ちていることに気付いた。

 

 魔女が、こんな無残な殺し方をしたのか…………?

 

 アリーシャのライフルを拾い上げつつ、バケツの中を覗き込む。

 

「っ!!」

 

 その中に入っていた”中身”は――――――――ぶら下がっている死体を収めていたものだった。

 

 血痕が付着した肌色の布にも似た物体と、腹の中からくり抜かれたと思われる内臓の群れが、猛烈な悪臭を放ちながらバケツの中にぎっしりと詰め込まれていたのである。

 

 バケツの中の”肌色の布”の一部からは、銀色の頭髪が伸びていた。

 

 さっき感知した魔力も、このバケツの中から感じる。

 

 魔力を生成する臓器は心臓だと言われている。そのため、心臓を病気や毒に侵食されてしまうと魔力の放出ができなくなってしまう事が多い。

 

 内臓が取り出されているという事は、この中にアリーシャの心臓もあるという事なのだろうか。

 

 そう思った直後、俺は歯を食いしばりながらアリーシャの死体を見つめた。

 

 まるで、肉屋の中にぶら下がっている肉みたいだ。メイド服を着せられているせいで見えないけど、きっと彼女の腹は切り裂かれていて、中にある筈の内臓を全部取り出されているに違いない。

 

 しかもここは、かつて家畜が飼育されていた家畜小屋だ。無残な殺し方をした上に、その死体を家畜小屋にぶら下げたのは、俺たちを侮辱しているようにしか思えない。

 

「肉だというのか…………魔女ッ!!」

 

 歯を食いしばりながらXM8のグリップを握り締めたその時、ぶら下がっているアリーシャの死体の足元に、彼女の鮮血で文字が書かれていることに気付いた。

 

 オルトバルカ語だろうかと思ったが、文字の形状が全く違う。ドイツ語にそっくりなヴリシア語でもない。

 

「…………日本語か?」

 

 この世界の公用語はオルトバルカ語という事になっている。とはいえこの世界に住んでいるすべての人類がオルトバルカ語を話しているわけではない。吸血鬼たちの公用語はヴリシア語だし、発展途上国は自分たちの母語を使っている。

 

 それに、この世界には”日本”という国は存在しない。そのため、転生者がこの異世界でかつての母語を使わない限りは、その言語が存在するわけがなかった。

 

 日本語が書かれているという事は、それを書いた張本人は転生者であるという事を意味する。

 

《吸血鬼の諸君に贈り物だ。これ以上テンプル騎士団の同志を傷つけるために進軍するのであれば、諸君らも彼女と同じ運命を辿ることになるだろう。切り裂きジャックより》

 

「切り裂きジャック…………」

 

 各地で貴族や転生者を惨殺し続けている、この世界で最も有名な殺人鬼だ。

 

 貴族の私兵まで皆殺しにし、標的をナイフで必ずバラバラにしてから、壁に奇妙な言語(日本語)で鮮血を使ってメッセージを書き残して立ち去っていくという。新聞に切り裂きジャックの餌食になった者の記事が載るのは日常茶飯事である。

 

 切り裂きジャックは日本人だったのか…………?

 

 しかもナイフの扱い方が巧い…………?

 

 転生者であることと、ナイフの扱い方が巧いという特徴を組み合わせた瞬間、俺は切り裂きジャックの正体が誰なのかを理解した。

 

「ナガト…………」

 

 タクヤ(ナガト)が、アリーシャを殺したのだ。

 

 ブレスト要塞の戦闘で、自分の姉である鮮血の魔女を殺されたから、復讐するためにアリーシャをおびき出して惨殺したに違いない。しかもあいつの容姿はその鮮血の魔女にそっくりだ。髪を真っ赤に染めて大口径のライフルで部隊を襲撃すれば、兵士たちは鮮血の魔女の襲撃だと勘違いしてしまうだろう。

 

 彼女のふりをすれば、俺がアリーシャを派遣するという事を予測していたのだ。こっちはタンプル搭を攻撃する直前であるため、大部隊を派遣する余裕がないのだから。

 

 ライフルを構えつつ、家畜小屋の中を見渡す。もしかしたらアリーシャを殺したクソ野郎が隠れているかもしれないと思ったが、彼女を惨殺した切り裂きジャック(タクヤ・ハヤカワ)はもう既に立ち去ったらしい。

 

「―――――――ナガトぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」

 

 前世の世界では親友だった男への憎悪を肥大化させながら、俺は絶叫した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 メインローターの音を聞きながら、兵員室の窓の向こうを見つめる。そろそろ夜が明けるらしく、星空は段々と紺色に染まりつつあった。

 

 あのメイドの死体は家畜小屋に”飾って”おいたし、メッセージも残したから、彼女を救出するためにやってきた吸血鬼共は惨殺されたメイドの死体とメッセージを目にしている事だろう。あいつらの士気を下げるためにメッセージを用意したんだが、多分吸血鬼共はこの春季攻勢を続けるだろうな。

 

 撤退するわけにはいかないのだから。

 

『なあ、復讐はどうだった?』

 

 俺を迎えに来てくれた漆黒のカサートカを操縦しているのは、少しだけ手を貸してくれたシュタージのケーターである。どうやら支援できるようにスーパーハインドやホーカムで出撃するつもりだったという。だが、ホーカムは1人乗りだぞ? 俺を回収できないだろうが。

 

 水筒の中に入っているアイスティーを飲んでから、あの吸血鬼の女に止めを刺したPL-14をホルスターから取り出した。漆黒のスライドに触れてからホルスターに戻し、兵員室の座席に寄り掛かる。

 

「すっきりしたよ。でも…………恋人を抱いた方が、600倍気分がいいと思う」

 

『はははっ、変態キメラめ。ならリハビリを終えたラウラを抱いてやりな』

 

「ああ」

 

 搾り取られそうだけどね。

 

 多分、タンプル搭に戻ったらナタリアに怒られるだろうな。勝手に出撃したのだから。

 

 でも――――――――大切な仲間たちが傷つくよりも、ナタリアに怒られたほうがマシだ。

 

 そう思いながら、俺は兵員室の中で溜息をつくのだった。

 

 

 

 

 


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