異世界でミリオタが現代兵器を使うとこうなる   作:往復ミサイル

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軍拡と攻勢準備

 

 やっぱり、俺たちに出番はなかった。

 

 砂漠の上には、無数の魔物の死体が転がっている。あらゆるダンジョンで目にするゴブリンやゴーレムの変異種だけではなく、カルガニスタンの砂漠ではお馴染みのデッドアンタレスの死体も見受けられる。数分前までは唸り声を上げ、戦車部隊の前を進む2両のシャール2Cへと襲い掛かっていったバカな奴らである。

 

 最新型の戦車ですら木っ端微塵にできるほどの火力を、これでもかというほど搭載した無人型の巨人に、魔物が勝てるわけがないのだ。

 

 100mm低圧砲や152mm連装滑腔砲で武装した超重戦車に薙ぎ払われた魔物たちの死体は、ほぼ全て原形を留めていない。風穴が開いた程度にしか見えないゴブリンの死体も、よく見れば腹から下は爆風と破片のせいで完全に裂けていて、衝撃波にかき混ぜられた肉と肋骨と内臓がグロテスクなミンチになっているのが見える。

 

 死体の周囲には着弾した砲弾が形成した無数の穴が開いている。けれども砂の上だし、頻繁に砂嵐に晒される砂漠なのだから、1時間以内には全てが埋まってしまうだろう。砲弾が生み出した穴だけでなく、いたるところで横たわっている魔物の残骸たちも。

 

 この戦闘では、俺たちは一発も弾丸を消費していない。あくまでもこの掃討作戦は、目の前にいる2両の巨人たちが”働き者”かどうかを確かめるための戦い。簡単に言えば”テスト”なのだから。

 

 もちろん、テストの結果は最高だ。搭載されている複数の砲塔を駆使して魔物の群れを吹っ飛ばし、誤射(フレンドリーファイア)もしない働き者。魔物ではなく吸血鬼を相手にすることになっても、きっと活躍してくれるに違いない。

 

「合格だな」

 

 満足しながらそう言い、戦車の砲塔の中へと引っ込んだ。車長の座席にあるモニターをタッチしてシャール2Cたちに撤退するように命令を下すと、戦闘を終えたシャール2Cたちのキャタピラが再び動き始め、巨体をゆっくりと旋回させ始めた。

 

 現時点であのような改造を施したのは、この戦いに投入した2両のみ。テンプル騎士団が保有するシャール2Cは合計で10両だから、タンプル搭に戻ったら休憩中の8両にも同じ改造を施す必要がある。

 

「よーし、戻ろうぜ」

 

「はぁっ……はぁっ…………」

 

「い、イリナ? ………あ、あの、どうしたの?」

 

 な、なんで息切れしてるの…………? 俺たちは戦車に乗ったまま戦いを眺めてただけだから、息切れするわけがないと思うんだけど。

 

「あ、あんなに爆発する武装を…………ッ! ねえ、もっとぶっ放してもらってもいい!?」

 

「だから息切れしてたのか!」

 

 ああ、シャール2Cの砲撃を見て興奮してただけか。

 

 152mm連装滑腔砲や100mm低圧砲を搭載した超重戦車だからな。そんな化け物が砲撃を始めれば、爆発が大好きなイリナが興奮するのは当たり前だろう。

 

 一応俺の座席にあるモニターからも支持は出せるので、砲撃命令を出せば砲撃させることは可能だ。でも、あのシャール2Cたちは俺たちの切り札のうちの1つでもある。

 

「とにかく、タンプル搭に戻るぞ」

 

「ええ!? もう終わり!?」

 

「我慢しなさい」

 

「やだやだ! 僕、もっと爆発が見たい!!」

 

 何で駄々をこねるんだよ…………。

 

 とにかく、戦闘はもう終わりだ。あとは実戦に参加したプロヴァンスとブルターニュを格納庫に戻し、整備を受けさせなければならない。あいつらは大切な切り札だからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エージェントからの情報よ」

 

「ありがと」

 

 シュタージの諜報指令室にいるクランから書類を受け取り、目を通し始める。シュタージに所属するエージェントたちはあらゆる国に潜伏しており、普段は各地にいる転生者の情報を送ってもらっているのだ。この情報を分析して作戦を立てたり、実働部隊を現地に派遣するのである。

 

 あらゆる国に潜伏しているからなのか、資料に書かれている文字は非常に種類が多い。この世界の公用語はオルトバルカ語という事になっているが、中にはオルトバルカ語を使用せず、自分たちの母語を使い続けている地域もあるため、オルトバルカ語が通じない場合もある。

 

 そのため、シュタージのエージェントたちは潜入先でも怪しまれないように、さまざまな言語を身につけるのだ。

 

 今しがた渡された資料は、半分以上はヴリシア語で書かれていた。ヴリシア語には前世の世界のドイツ語に語感がそっくりだという特徴がある。

 

 けれども、そのヴリシア語で書かれている報告は、ヴリシア帝国からの報告ではなく、ヴリシアの南方にある『ディレントリア公国』からの報告であるらしい。ディレントリア公国は元々ヴリシア帝国の植民地であったのだが、そこの統治を任されていたディレントリアという貴族が本国に反旗を翻し、独立を宣言。8年間も本国と激闘を繰り広げ、最終的に独立を承認されることになったという。

 

 カルガニスタンのすぐ隣にある、森に囲まれた国なのだ。

 

 元々は同じ国であったため、言語は同じなのである。

 

「…………やはり、攻勢の準備は進んでいるか」

 

「そのようね。吸血鬼共の数はあの戦いで減った筈なんだけど」

 

 そのディレントリア公国には、ヴリシアの戦いで生き残った吸血鬼たちが潜伏している。

 

 第二次転生者戦争と呼ばれたヴリシアの戦いで、連合軍と吸血鬼たちは大きな損害を出した。結果的には俺たちが勝利したのだが、吸血鬼たちの指導者であるブラドとアリアは取り逃がしてしまった。想定以上の損害を出してしまったため、すぐに追撃することはできなかったのだ。

 

 きっと攻勢の準備を進めているあいつらの目的は、テンプル騎士団かモリガン・カンパニーのどちらかだろう。

 

 俺たちは天秤の鍵を持っているし、モリガン・カンパニーは奴らにとってレリエルや数多の同胞を殺した怨敵だ。プライドの高い吸血鬼たちならば後者を狙いかねないが――――――――あいつらの目的を考慮すると、こっちを先に潰す可能性も高い。

 

 転生者が率いる武装勢力で最も規模が大きいのは、現時点ではモリガン・カンパニー、殲虎公司(ジェンフーコンスー)、テンプル騎士団の3つ。その中で最も規模が小さいのは俺たちだし、兵士の錬度も低いと言わざるを得ない。更に天秤の鍵をすべて持っているのだから、俺たちを壊滅させるための攻勢の準備をしているに違いない。

 

 だからこそ、こっちも軍拡を続けてきた。もう既に全てのシャール2Cに改造を施し、そのうちの4両をブレスト要塞などの拠点へと派遣している。旧式の戦闘機や戦車も退役させ、少しずつ新型の兵器の配備を進めているところだが、まだ旧式の兵器を使っている拠点も残っている。

 

 それに――――――――やはり兵士たちの錬度も低い。

 

 確かに、テンプル騎士団に入団する前はムジャヒディンの戦士をやっていた兵士もいるし、騎士団に所属していた経験のある奴隷もいた。けれども彼らが鳴れている戦い方は、魔術や剣術を駆使した”旧来の戦闘”。銃を使って遠距離から敵を狙い撃つ”現代戦”では、はっきり言って素人だ。

 

 ヴリシアの戦いから生還した兵士たちの錬度ですら、モリガン・カンパニーの兵士から見ればまだ中堅レベルでしかないのである。

 

 それに、銃を使った戦い方には慣れている兵士は多いが、『銃を持った敵との銃撃戦』に慣れていない兵士も多い。スオミの里の兵士たちや殲虎公司(ジェンフーコンスー)との合同演習を積極的に行っているが、彼らが銃撃戦に慣れるまでにまだまだ時間がかかる事だろう。

 

「…………攻勢はいつ頃になると思う?」

 

 問いかけると、真っ黒な略帽をかぶって椅子に座っていたクランはすぐに答えた。

 

「多分、春ね」

 

 なるほどね、”春季攻勢”か。

 

「理由は?」

 

「ディレントリア公国からカルガニスタンへと入るには、”フィルクシーの森”を超える必要があるわ。あの森は変わった森で、春以外の季節になると植物が急成長するらしいのよ。ただの雑草でも馬車やトラックの通行に影響が出るくらいの大きさになるらしいわ。しかも、人間や魔物を捕食する危険な植物も生息してるみたいだし」

 

「春ならば安全に進軍できるということか」

 

「そういうことよ、ドラゴン(ドラッヘ)

 

 カルガニスタンのすぐ隣には、春以外の季節になると植物が急成長する危険な”フィルクシーの森”がある。砂漠の南方には極寒のシベリスブルク山脈があるし、お隣には広大な森に囲まれたディレントリア公国がある。この世界の気候は本当に不思議だ。

 

 春しかこっちに進軍できないし、準備を終えるタイミングもおそらくは春辺りだろうな。こっちも迎え撃つ準備をしなければ。

 

「では、エージェントにそろそろ帰還命令を。ディレントリアの南方の国境から出国し、スオミの里を経由すれば森を通る必要もないだろう」

 

「あら、もういいの? 命令すればもう少し情報収集を継続させるわよ?」

 

「いや…………ヴリシアの時のように、被害は出したくない」

 

 ヴリシアの戦いの前にも、諜報部隊を潜入させて情報収集を行った。彼らのおかげで進軍するルートや橋頭保に適した地点の情報を得ることができたのだが、諜報活動中に潜入していたのがバレてしまい、脱出中にモリガン・カンパニー側の諜報部隊が壊滅する羽目になってしまったのである。

 

 クランもその時に参加していたから、覚えている筈だ。

 

 脱出の最中に命を落としていく、モリガン・カンパニーの兵士たちの姿を。

 

 その光景を思い出したのか、クランが目を細めながら下を向いた。

 

「…………そうね。二の舞にはさせたくないわ」

 

「すまない、すぐに帰還命令を。もう十分だ」

 

 フィルクシーの森を越えて進軍してくるのであれば、真っ先に攻撃を受けるのはブレスト要塞になるだろうな。幸いブレスト要塞はもう建造が終わっており、要塞砲やレーダーも完成している。守備隊の人員を増やしつつ、民間人を退避させればそこで迎え撃つことはできる筈だ。

 

 彼女から受け取った資料を持って、踵を返そうとしたその時だった。

 

「ああ、それとドラゴン(ドラッヘ)

 

「?」

 

「…………次は”制空権”に気を付ける事ね」

 

「ああ、そうだな」

 

 ヴリシアの戦いでは、俺たちが勝利した。

 

 恐ろしい吸血鬼たちとの死闘に勝利することができたのは、戦闘の序盤で航空部隊が戦闘に勝利し、早い段階で制空権を確保することができたからだろう。おかげで戦闘機や攻撃機による空爆は殆どなかったし、ヘリが攻撃してきても戦闘機が片っ端から始末してくれた。それにこちらは一方的に空爆できたのだから、こっちはどんどん進撃できたというわけである。

 

 敵も敗因は制空権を失ったことだと理解している筈だ。今度は強力な航空部隊を準備しているに違いない。

 

「だが、こっちにもあいつ(アルフォンス)がいる」

 

「ふふっ、そうね。とっても優秀なエースパイロットがいるわ」

 

 そう、こっちにはアーサー隊を率いるアルフォンスがいる。

 

 黒と深紅で塗装されたユーロファイター・タイフーンで構成されたアーサー隊を率いるのは、クランの幼馴染でもあるドイツ人のアルフォンス。まだレベルが30だというのに、敵の撃墜数はもう50を突破しているという。まだ彼と模擬戦をやったことはないものの、F-22やPAK-FAを模擬戦で撃墜した事もあるらしい。

 

 多分、あいつと戦闘機で模擬戦をやったら負けるんじゃないだろうか。

 

「あー、疲れたぁー」

 

 クランと話をしていると、やけに大きな袋を持ったケーターが諜報指令室に入ってきた。どうやらクランの彼氏は自分の女が俺と話をしているのを目にして不機嫌になったらしく、彼女から受け取った資料を持っている俺を睨みつけてくる。

 

 安心しろって。お前の女は取りませんから。

 

「なあ、クラン」

 

「なに?」

 

「お前の彼氏ってヤンデレ?」

 

「多分ね」

 

 こいつ病んでるの!?

 

 なんてこった。テンプル騎士団にはヤンデレが2人もいるのか。

 

「クラン、バウムクーヘン作ってきたぞ」

 

「あら、ありがとう!」

 

 ああ、あの袋の中身はバウムクーヘンか。そういえばこいつも料理が得意だったな。

 

 とりあえず、そろそろ俺は出ていくべきだろう。自分の彼女を口説いていると勘違いしたヤンデレの彼氏に、ナイフで腹を刺されるのは嫌だし。

 

「それじゃ、仕事頑張れよ」

 

「Danke(ありがとう)♪」

 

 ケーターに殺される前に、俺は諜報指令室を後にする。

 

 こっちを睨んでくるケーターの隣を通過して廊下へと出てから、とりあえず自室へと戻ることにする。今はやることがないので、とりあえず部屋で休もう。

 

 吸血鬼の攻勢さえなければ、天秤の在り処を調べることに専念できたのだが、天秤を探すのは後回しだ。まずは奴らの攻勢を何とか撃退し、今度こそ壊滅させなければならないのだから。

 

 天秤が保管されているのは”天空都市ネイリンゲン”と呼ばれる場所らしい。それが存在するのはおそらくネイリンゲン上空なのだが、大気流の影響で航空機も迂闊には近付けないし、本当にネイリンゲンの上空にそんなものがあるのかも不明だ。以前に派遣した偵察部隊も、ネイリンゲン上空に浮遊する物体は何も発見できなかったという。

 

 それよりも上空にあるのだろうか? それとも、宇宙空間にでもあるのか?

 

 もし宇宙だったらかなり大変だな。ロケットの準備をしておいた方が良さそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ディレントリアは暖かい国だ。冬や秋になっても全く寒くないし、夏になっても気温はそれほど上がらない。常に暖かい植物たちの楽園なのである。

 

 それに、ヴリシア語も通じる。だから別の言語を習得する必要もない。

 

 けれども日が沈んでいる時間が短いため、吸血鬼にとっては少しばかり住みにくい国でもある。中には日光を浴びただけで消えてしまうほど耐性のない同胞もいるから、外出時間はしっかりと考えておく必要があるのだ。

 

 あのヴリシアの戦いで敗北した俺たちが潜伏しているのは、ディレントリア公国の森の中にある古い屋敷の中。数十年前にここに住んでいた貴族が病気で全滅してしまったらしく、そのまま放置されていたのだ。誰も近づかないので、今では俺たちが本拠地として使わせてもらっている。

 

「ブラド様」

 

 窓の外に見える星空を眺めていると、ぶっ壊れたドアの向こうから銀髪の少女が部屋の中へと入ってきた。身につけているのは真っ白なフリルのついたメイド服で、頭にも同じ色のヘッドドレスを付けている。傍から見れば同い年くらいのメイドに見えるが、長いスカートの左側には古めかしいリボルバーが収まったホルスターが下げられているのが分かる。

 

 彼女は、ただのメイドなどではない。よく見ると口の中には、吸血鬼たちの象徴である鋭い犬歯が伸びている。俺たちの同胞という事だ。

 

 彼女の名は『アリーシャ』。数ヵ月前に、このディレントリア公国で奴隷として売られていた少女である。我々に保護されているのだが、アリーシャは俺に恩を返したいらしく、今では戦闘訓練を受けて俺の専属のメイドとして働いてもらっているというわけだ。

 

 アリーシャが愛用しているリボルバーは、『コルト・ウォーカー』と呼ばれるかなり旧式のリボルバーである。あのシングルアクションアーミーから見れば大先輩ともいえる銃で、”パーカッション式”と呼ばれる方式を採用している銃だ。

 

 簡単に言えば、パーカッション式とは火薬や弾丸などをシリンダーの中に詰め込んでぶっ放す方式である。現代のリボルバーのように弾丸を装填してぶっ放すのではなく、シリンダーの中で弾薬を組み立てる必要があるため、再装填(リロード)にはかなり時間がかかるのである。

 

 どうして彼女がそんな古い得物を好むのかは不明だが、戦闘力はかなり高い。計画中の”春季攻勢”にも参加してもらう予定だ。

 

 俺たちは、あのヴリシアの戦いで大損害を被ってしまったのだから。

 

「どうした、アリーシャ」

 

「偵察部隊からの報告です。テンプル騎士団も軍拡を進めているようですね」

 

「やはり、諜報員が潜入しているか…………」

 

「始末しますか?」

 

 そう言いながら、腰のコルト・ウォーカーへと手を近づけるアリーシャ。表情は全く変わっていないが、得物へと手を近づけた瞬間に獰猛な威圧感が彼女から溢れ出す。

 

「…………いや、構わん。どの道奴らとは戦うことになるのだ」

 

「かしこまりました」

 

「それより、他の二大勢力に動きは?」

 

「どちらも動きはありません。テンプル騎士団は見捨てられたようです」

 

「そうか…………それはいいな」

 

 はっきり言うと、モリガン・カンパニーの圧倒的な兵力を相手にするのはまだ早い。奴らを潰すのは、俺たちが天秤を手に入れて父上を復活させてからだ。

 

「それで、”無制限潜水艦作戦”の方は?」

 

「はい、先ほど作戦のために5隻の潜水艦がウィルバー海峡へと出撃しました」

 

「よろしい」

 

 情報では、奴らの本拠地はカルガニスタンの真っ只中にあるという。そこからは戦艦や潜水艦も航行できるほど巨大な川が流れており、そのままウィルバー海峡へと続いているらしいのだ。おそらく奴らの海軍は、そこから出撃しているのだろう。

 

 その周辺に潜水艦を配置し、テンプル騎士団の拠点へと向かう船を無差別に撃沈することで、あいつらへと損害を与えておくのだ。

 

 ヴリシアの戦いでは、三大勢力を全て敵に回したから負けた。しかし今度は、まだ未熟な兵士たちで構成された脆弱な騎士団のみ。しかもこちらの軍拡はもう既に終わっており、攻勢前の下準備もそろそろ終わる。

 

 今度こそ、奴らを潰す。

 

 そして父上を復活させ、この世界を吸血鬼が支配するのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 おまけ

 

 海軍

 

スオミ兵1「兄貴、俺たちも戦艦造ってもらおうぜ!」

 

スオミ兵2「そうだぜ! あんなでっかい主砲があれば、リュッシャ共なんか木っ端微塵だ!」

 

スオミ兵3「しかもカッコいい!」

 

スオミ兵4「頼むよアールネの兄貴ー!」

 

アールネ「…………里に海はねえぞ?」

 

スオミ兵一同「…………」

 

 完

 

 


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