異世界でミリオタが現代兵器を使うとこうなる 作:往復ミサイル
石鹸の香りと、花の匂いを合わせたような甘い香り。戦場の真っ只中で床に就くようなことにならない限り、目を覚ますと同時に鼻孔へと流れ込んでくるのはいつもこの香りだ。
いつもなら目を覚ませば、すぐ目の前でお姉ちゃんが寝息を立てている。稀にステラやカノンが一緒にベッドに潜り込んでいることもあるけれど、どうやら今回はその稀な方らしい。
目を開けつつ、ちらりと隣を見る。やっぱり左隣では赤毛の少女が普段はツーサイドアップにしている髪を下し、相変わらず俺の左腕にしがみつきながら、幸せそうに寝息を立てていた。
お姉ちゃんを起こさないように細心の注意を払いつつ、そっと毛布の中を覗き込む。
「…………」
毛布の中では、やっぱり潜り込んでいた侵入者が寝息を立てていた。
お尻まで届くほどの長さの銀髪と小柄な身体。特徴的な銀髪は毛先の方が桜色に染まっていて、優しく撫でてみるとふわふわしている。身に纏っているのはウサギのイラストが描かれた真っ白なパジャマで、傍から見れば完全に幼い少女にしか見えないだろう。
しかし、彼女は俺たちのメンバーの中では最年長なのである。
毛布の中で俺の胸板の上に乗りながら寝息を立てていたステラは、幸せそうに可愛らしい寝言を発しながら、段々と上の方へと上がってきた。
やっぱり彼女の髪はふわふわしてるなぁ。
「んっ…………」
「あっ」
ヤバい。起こしちゃったか…………?
小さな手で瞼を擦り、ゆっくりと瞼を開けるステラ。青空を彷彿とさせる蒼い瞳がベッドの上に横になる俺を見据えたかと思うと、まだ眠そうな彼女の顔がゆっくりと近づいてきて―――――――いつものように、俺の唇を奪う。
柔らかくて小さな唇の中から伸びる小さなステラの舌が、俺の舌に絡みついてくる。傍から見ればキスをしているように見えるかもしれないけれど、これはステラにとってはキスではなく、魔力を吸収するために必要な事なのである。
サキュバスたちの主食は他人の魔力。彼女たちは自分たちで魔力を生成する能力を持たないため、補充する際は他者から魔力を吸収する必要がある。
吸収する方法は、生まれつき身体のどこかに刻まれている紋章を相手の身体に押し付け、そのまま魔力を吸収するだけだ。だからサキュバスによっては手の甲や手のひらに紋章がある場合がある。
ちなみに、この紋章の位置は遺伝するという。
ステラの場合は舌にあるので、相手から魔力を吸収するためにはこうしてキスをしつつ、舌を絡ませなければならない。
というか、紋章がある部位を相手に押し付けながら吸収できるのであれば、別にキスする必要はないんじゃないだろうか。可愛い女の子とキスできるのは幸せだから問題はないけど。
いや、問題はある。彼女と舌をこうやって絡ませている間は、俺の身体の中から凄まじい勢いで魔力が吸い上げられていくのだ。魔力は人間や魔物の体内に存在する強力なエネルギーなのだが、これを使い果たしてしまうと死に至ることもある。それゆえに大昔のサキュバスたちは人々から魔力を吸い上げ過ぎてしまい、何度か殺してしまったという記録も残っている。
つまり、俺もステラが加減を間違えれば魔力を全部吸い上げられて殺される危険があるというわけだ。
まったく、何で俺は女にばかり襲われるんだ…………。イリナには血を吸われるし、ステラにはこうして魔力を吸収される。しかもすぐ隣で眠っているラウラにはほぼ毎晩搾り取られるし…………。
この体質はハヤカワ家の男子の呪いなんだろうか。
やがて、うっとりしながらステラが小さな舌を俺の舌から離し、口の周りについたよだれを可愛らしい手で拭い去ってから微笑む。
「うふふっ、おはようございます」
「お、おはよう」
「やっぱりタクヤの魔力は美味しいです♪」
あ、朝っぱらから吸収しやがって…………。
女の姿になってまた魔力をたっぷりとご馳走してやろうか? 女の姿になると防御力が一気に下がる代わりに、魔力は大幅に増え、攻撃力とスピードのステータスは劇的に跳ね上がるという特徴がある。問題点はやっぱり防御力がほぼ初期ステータスと同じ程度まで下がってしまう事と、胸が邪魔な事だろうか。
ラウラ程ではないけど、ナタリアよりは大きくなってしまうんだよね。おかげで内ポケットから得物を取り出しにくいし、伏せて射撃する際は胸を地面に押し付けながら射撃する羽目になる。
前にステラにたっぷり魔力をご馳走したけど、あの時は幼女とは思えないパワーでボコボコにされちまったからな。
それにしても、ステラは軽いなぁ。
「…………ところで、タクヤ」
「ん?」
俺の胸板の上で、吸収した魔力を味わいながらうっとりしていたステラが、いきなり隣で寝息を立てているラウラの胸元を凝視し始める。ピンク色のパジャマに包まれたラウラの大きな胸は、彼女が寝返りをうとうとして動く度に大きく揺れていた。
きっと恨めしいのだろう。あのパジャマの中で揺れる、大きな胸が。
全く膨らんでいない自分の胸を見下ろしたステラは、ため息をついてから呟いた。
「どうしてラウラのおっぱいはあんなに大きいのですか…………?」
「…………い、遺伝だろ」
母親はどっちも巨乳だし。エリスさんの方が俺の母さんより若干デカいけど。
氷属性の魔術だけでなく、スタイルの良さまでちゃんと受け継いでたってことだ。
「……………………では、ステラの胸はもう大きくならないのですか?」
「い、いや、成長すれば―――――――」
「ステラはもう37歳です」
そう、ステラはテンプル騎士団本隊のメンバーの中でも最年長なのである。サキュバスの寿命も吸血鬼と同じく非常に長く、良質な魔力を吸収できていれば、1000年以上も生き続けることができるという。だから俺たちから見ればステラはもう立派な大人なのだ。
でも、明らかに幼女にしか見えないんだよねぇ……………。
サキュバスの基準だとまだ子供だけど、人間の基準だったらもう立派な大人ですよ、ステラさん。
羨ましそうに隣で揺れるラウラのおっぱいを凝視していたステラが、ついに俺の腕にしがみついて寝息を立てているラウラの胸へと手を伸ばし始めた。そのまま揺れている胸を小さな胸で掴んだかと思いきや、今まで俺が散々触れる羽目になったラウラの胸を揉み始める。
おい、何やってんだ!?
「す、すごい…………っ!」
「バカ、止めろって!」
「で、でも…………やっ、柔らかいです!」
ラウラが起きちゃうでしょ!?
ステラを慌てて止めようとしたが―――――――いつの間にか、すぐ隣から聞こえていた筈の寝息がすっかり聞こえなくなっていたことに気付いた俺は、ぞくりとしながら隣で眠って”いた”はずの少女の方を見る。寝息が聞こえなくなったという事は、もう目を覚ましたという事なのだろうか。
そう思いながら隣を見てみると、案の定、幼女に胸を散々揉まれていたお姉ちゃんはしっかりと目を覚ましていた。
炎や鮮血を彷彿とさせる紅い瞳に見つめられた俺は、まるで彼女の魔術をお見舞いされる羽目になったかのように凍り付いてしまう。
ああ、お姉ちゃんが目を覚ましてしまった……………。
夢中で胸を揉むステラを見下ろし、何が起こっているのかを把握したラウラ。彼女はニヤリと笑いながら両手を俺の左腕から離すと―――――――ベッドの中で俺に巻き付けていた紅い尻尾を操り、胸を揉み続けていたステラをあっさりと拘束してしまった。
まるで獰猛な大蛇に襲われる羽目になった小動物のように、ステラの小さな身体にラウラの尻尾が絡みつく。
「ひゃあ!?」
「ふふふっ……………ステラちゃん、何をしてるのかなぁ?」
「ら、ラウラ………!? いつの間に起き―――――――にゃああ!?」
起き上がったラウラに小さな耳を舐められ、顔を真っ赤にしながら可愛らしい悲鳴を上げるステラ。彼女は必死に逃げようとするけれど、ラウラが本気を出せばあの尻尾でステラを拘束し続けるのは容易い。
重火器を軽々と持ち上げる怪力を持つステラでも、ラウラの尻尾には敵わないのである。
俺にとってもあの尻尾はかなり強敵なんだよね…………。キスしたり抱き着いてくるときは逃げられないように腰に巻き付けてくるし、搾り取ろうとする時は常にあの柔らかい尻尾で身体を押さえつけられる。それゆえに俺は逃げられない。
しかも、稀にあの尻尾をとんでもないことに使う事がある。
「ふふっ…………ステラちゃんって可愛いわね♪」
「な、何言ってるんですか…………!? はっ、離してください!」
「ダメ♪ 散々胸を揉まれちゃったんだから、ちゃんとお返しするからね?」
「お、お返し………!?」
「そう、お返し。―――――――――ふふふふふっ♪」
尻尾の先端部で頭を撫でられながら、耳や頬をラウラに舐め回されたり、真っ白な手で撫でまわされるステラ。自由自在に操れる彼女の髪でも、どうやらラウラの尻尾には打ち勝てないようだ。
「た、タクヤ、助けてくださ―――――――ひゃんっ!?」
「いい匂いするわねぇ♪」
「ステラ、ごめん。魔力吸われたせいで動けない」
もう回復しつつあるけどね。とりあえず魔力が完全回復するまでじっとしてるよ。百合も悪くないし。
「…………予想外」
「えへへっ、何が?」
ラウラが作ってくれた朝食のベーコンエッグを口へと運びながら、まだあまり力が入らない手で紅茶の入ったカップを掴む。
朝っぱらからステラがラウラに仕返しされるのをニヤニヤしながら見物できたんだけど、ラウラのお仕置きが終わってステラが自室へと戻っていった直後、今度は「物足りないなぁ…………♪」と言いながらパジャマのボタンを外しつつベッドへと迫ってきたラウラに、そのまま襲われてしまったのである。
そう、やっぱり襲われた。
17歳から18歳までの間は、キメラの発情期。そのため突発的に人間の精神力では耐えられないほど強力な衝動に襲われてしまう。
だから彼女が発情期の衝動に襲われる度に、隣にいる俺が襲われる羽目になるのだ。
「ステラを襲って終わりかと思ってたんだけど」
「ふにゅー♪」
これから訓練なのに、幼女にキスで魔力をこれでもかというほど吸収された挙句、腹違いのお姉ちゃんに搾り取られちゃったよ………。
幸いイリナが帰ってくる前に終わったので、彼女にはラウラに襲われている姿は見られていない。
「えへへへっ。タクヤも可愛いよ♪」
「お姉ちゃんも可愛いよ」
「ふにゅう…………もう一回襲っていい?」
「今夜にして」
「はーいっ♪」
楽しそうに笑いながらライ麦パンを口へと運ぶラウラ。朝は大人びてる方のラウラだったのに、朝食を食べ始めてからはいつものお姉ちゃんに戻っている。
彼女は本当に二重人格なのではないだろうか。
あ、そういえば母さんから貰ったあの薬がそろそろ底をつきそうだ。フランシスカと戦った森の中で、キメラには発情期があるという事を教えてくれた母さんが、「この薬を飲めば、相手が妊娠することはないぞ。安心してラウラに食べられるがいい」と言いながら渡してくれた大量の薬が、ラウラにほぼ毎晩搾り取られているせいで底をつきそうなのである。
このままでは、下手したら結婚する前に子供ができてしまうかもしれない…………。
棚の上に置いてある薬の入った瓶を俺が見つめていることに気付いたのか、目の前でホットミルクを飲んでいたラウラが頬を膨らませた。
「ねえ、もうあの薬飲まなくていいじゃん」
「いや、子供を作るのは結婚してからにするって言ったでしょ?」
「ふにゅー…………」
子育てしながら天秤を探すのは無理だぞ? キメラの子供とはいえ、成長するまで俺たちがしっかりと守ってあげなければならない。子供を守りながら強敵を撃退し、天秤を手に入れるための旅を続けるのは無理な話だ。
ラウラもそう思ってくれたらしく、それ以上は反論しなかった。でもどうやらお姉ちゃんは不満らしく、頬を膨らませながら尻尾を上下に振り始める。
「…………あっ、そうだ」
「ん? どうしたの?」
「お姉ちゃんね、ちょっと早いかもしれないけど…………もう子供の名前考えちゃったのっ♪」
「ブゥッ!?」
紅茶を飲んでいる最中にそんなことを言われた俺は、口の中に残っていた紅茶を床の上にぶちまける羽目になった。とりあえず口の周りについている紅茶を拭ってから、近くに置いておいた自分のハンカチで床にぶちまけた紅茶を拭き取る。
も、もう子供の名前考えちゃったの…………?
ちょっと待てよ。まだ結婚してないよ?
「ええとね、男の子だったらね、”ユウヤ”っていう名前にしようと思うの♪」
「ユウヤ?」
「うんっ。確か、ニホン語で”ユウ”って”優しい”っていう意味があるんでしょ?」
ああ、”優”の事か。
以前に、ラウラに前世の世界の事を聞かれたことがあった。その時に、面白半分でラウラに日本語を教えてみたのである。今ではもう完全に頭の中に馴染んでしまったオルトバルカ語ではなく、ずっと眠っていた”かつての母語”を改めて聞いてみると、やっぱり懐かしい感じがする。
教えた単語や漢字の中でもラウラが一番気に入ったと言っていたのが、”優”という漢字であった。
だから子供の名前に、それを取り入れたんだろう。
「えへへへっ。だから、優しくて紳士的な子供になるといいなぁ♪」
「ちなみに女の子だったら?」
「ええとね…………”エリカ”っ!」
女の子も決まってるのかよ…………。
もう既に男の子だった場合と女の子だった場合の名前をちゃんと決めていたことに呆れながら、テーブルの上にある籠の中からライ麦パンを掴み取る。
オルトバルカに住んでいた頃はごく普通のパンを口にすることが多かったんだが、カルガニスタンではライ麦パンのほうが手に入りやすいらしい。フランセンではライ麦パンが主食らしく、その文化がカルガニスタンにも浸透しているからだという。
手に取ったライ麦パンに嚙り付こうとした、その時だった。
部屋のドアがノックされる音が、部屋の中に響き渡る。
『同志、よろしいですか?』
「ああ、ちょっと待っててくれ」
どうやら何かあったらしいな。また魔物の討伐か?
朝食を邪魔されたと思っているのか、ラウラが顔をしかめながらドアを睨みつける。彼女の頬にキスをしてからドアの方へと向かい、鍵を開けてからドアノブを捻る。
タンプル搭の全ての部屋には、このように鍵を付けることを義務化しているのだ。
ドアを開けると、その向こうにはやっぱり真っ黒な制服に身を包んだ兵士が直立して待っていた。頭には黒い規格帽をかぶり、左肩にはドラゴンが描かれたエンブレムが刻まれている。ドラゴンの足の辺りには真っ赤なリボンが描かれており、そのリボンにはカルガニスタン語で”守護者”と書かれている。
このエンブレムは警備班だな。
警備班の役割は、要塞内部の警備や検問所の警備である。交代で要塞の敷地内を巡回し、侵入者や不審者がいないか警備しているのだ。主な武装はSMG(サブマシンガン)やショットガンなどの室内戦に向いた武器が最優先で割り当てられており、検問所を警備する兵士には歩兵部隊と同じ装備が支給されている。
報告にやってきてくれた兵士の腰のホルスターにも、オープンタイプのドットサイトとライトが取り付けられたPP-2000が収まっていた。
「同志団長、同志ステラが研究区画でお呼びです。至急、古代文明研究科へお願いします」
「分かった、ありがとう」
「では、私はこれで」
古代文明研究科か…………。確か、メサイアの天秤の在り処を調べている部屋だな。
俺を呼び出したという事は、何か分かったという事なんだろうか。
「―――――――天秤の在り処が判明しました」
朝っぱらからラウラに襲われたというのに、そのまま研究区画へ直行して研究していたんだろうか。そんなことを考えながら目の前に立つステラを見つめつつ、テーブルの上に用意してもらった資料を手に取る。
資料には世界地図が描かれていた。まだダンジョンとなっている場所は調査が進んでいないため、相変わらず空白だらけの不完全な世界地図である。
その地図にはもう既に印が書き込まれていた。ラトーニウス海の海底神殿、倭国のエゾ、ヴリシア帝国の王都サン・クヴァントの3ヵ所に紅い印が書き込まれており、そこから他の鍵が見つかった場所へと真っ赤な線が伸びている。
鍵が保管されていた場所を線で繋いだというわけか。
―――――――メサイアの天秤は、3つの鍵の頂点にあり。あのヴィクター・フランケンシュタイン氏が残した記録の最後のページに記載されていた、唯一の天秤へのヒントだ。
「お分かりですよね?」
「―――――――なるほどな、見事な正三角形だ」
そう、天秤の鍵が保管されていた場所を線で繋ぐと―――――――見事な正三角形を形成するのである。
「で、問題の”頂点”は?」
その頂点に、天秤は眠っているに違いない。
するとステラは頷いてから、俺とラウラが覗き込んでいる資料へと鉛筆を近づけた。そのまま3つの鍵が発見された場所から内側へと、真っ直ぐに線を引いていく。
そしてその3本の線が、正三角形の中心で結び付く。
「…………おい、ここって…………!」
その場所は、良く知っている。
オルトバルカ王国の最南端にあり、ラトーニウス王国との国境に最も近い田舎の街だった場所。
親父と母さんがモリガンという傭兵ギルドを設立し、全てを始めた場所。
モリガンの傭兵たちがジョシュアを返り討ちにした、開放的な場所。
転生者たちの襲撃によって壊滅した、惨劇の場所。
俺たちが知っているのはジョシュアの一件と一番最後だが、その2つよりも分かっているのは―――――――俺とラウラはそこで産声を上げ、3歳の時までその街で育ったということだ。
そう、そこは速河力也という転生者の物語が幕を開けた、
そして水無月永人(みなづきながと)という少年が、タクヤ・ハヤカワというキメラの少年として産声を上げた、
「―――――――――ネイリンゲン…………!」
なるほど…………天秤は最初からそこにあったのか。
親父たちがモリガンを作り上げる前から、ずっとそこに眠っていたのだ。ジョシュアが率いるゾンビの群れを迎え撃った21年前の戦いの際も、あの街のどこかで眠っていたのだろう。
「ここにあったなんて…………!」
「タクヤ、ステラは準備ができています」
「ああ」
そこにあるのならば、取りに行くだけだ。
天秤の鍵は、すでに3つもあるのだから。
「―――――――大至急、テンプル騎士団本隊のメンバーを集めろ。ネイリンゲンに行くぞ」