異世界でミリオタが現代兵器を使うとこうなる   作:往復ミサイル

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タクヤの潜入

 

 列車が走ることのなくなった地下鉄のトンネルを、点滅を繰り返す照明が照らしている。しかし住民が退去してからは全くメンテナンスを受けていないらしく、その照明はいつ機能を停止してもおかしくないほど弱々しい。今の時点でトンネルを照らし切れていないほどなのだから、明日にはもう機能を停止するに違いない。いや、もしかすると俺たちが狙撃に成功し、帰ってくるころには真っ暗になっている可能性もある。

 

 ハンドガンのライトでトンネルの中を照らしながら進んでいく。前方に敵が待ち伏せをしていないか注意する必要があるが、このような場所で特に気を付けるべきなのは前方よりも足元だ。クレイモア地雷から伸びたワイヤーが配置されているかもしれないし、レールを撤去する手間を考えられると可能性は低いが、落とし穴のようなトラップがあることも考えられる。

 

 足元をライトで照らしながら進んでいると、やはり賢いトラップが俺たちを待ち受けていた。足元に注意せずに進んでいたら、きっとそのワイヤーに引っかかり、爆風と無数の小さな鉄球をプレゼントされていたに違いない。

 

「クレイモアだ」

 

「あらあら、ここを通るのはお見通しですのね」

 

 ワイヤーに引っかからないように、クレイモア地雷から伸びるワイヤーを飛び越える。念のためその奥もライトで照らしたが、他の地雷が設置してある様子はない。

 

 ちょうどレールの影に隠れるように設置されていたが、ワイヤーのおかげで分かりやすかった。

 

 薄暗いトンネルを進み続けていると、やがて薄暗くて長いトンネルの向こうにホームと思われる場所が見えてきた。やたらと広告のポスターが張りつけられた看板にも照明がついているけど、やっぱりその照明もメンテナンスをしてもらっていないらしい。あと数日で力尽きてしまいそうなほど、弱々しい光である。

 

 姿勢を低くしながらホームの影に滑り込みつつ、ハンドガンのライトを素早く切る。索敵する時は便利な道具だが、敵がいる状態でこいつを使えば敵に発見されてしまう。使いどころを考えなければならない。

 

 フードをかぶったまま、ホームの方を覗き込む。広告のポスターが張られている看板が並び、空中に表示された魔法陣がやってくるはずのない列車の行き先を告げているだけだ。警備兵がいる気配はないし――――――クレイモア地雷が置いてある気配もない。

 

 ハンドガンを使って周囲を警戒しつつ、カノンに「先に上がれ」と告げる。母さんには紳士的な男に育てと言われていたからな。レディ・ファーストも大切だ。

 

 カノンがホームに上がったのを確認してから、俺もひんやりとした床に手をひっかけてホームの上へと上がる。上へと伸びる階段をライトで照らしてトラップがないのを確認してから、カノンを連れて駆け上がった。

 

 この駅の外に出れば、敵の最終防衛ラインの横へと出る筈だ。そこから先は地上を駆け回り、自分たちで狙撃ポイントを用意する必要がある。そして狙撃ポイントから無事に敵の指揮官を狙撃したら、素早く再びこの地下鉄の駅を利用して本隊に合流するのだ。

 

 きっとその時には、敵兵の群れや装甲車が俺たちを追い立ててくる事だろう。背後から5.56mm弾の弾幕を叩き込まれるのは脅威だが、その時にはきっと用意してきたクレイモア地雷が牙を剥く筈だし――――――きっと俺たちを追いかけることに夢中になり、自分たちが仕掛けた地雷を起爆させる間抜けがその中に紛れ込んでいる事だろう。

 

 とはいえ、あそこにあったのはきっと通常型のクレイモアだ。俺たちが用意してきたのは対吸血鬼用に、中に入っている超小型の鉄球を全て銀の鉄球に変更したタイプであるため、あれも利用したとしても吸血鬼は殺せないだろう。

 

 先ほどの駅とほぼ同じ形状の改札口を飛び越えると同時に、駅の中の気温が下がったような気がした。冒険者向けにアイテムを販売する売店の群れの向こうには上へと上がる階段があり、その階段の上からは微かな光と共に雪が入り込んできている。

 

 ライトを切り、あの入り口から出た瞬間に敵兵と出くわさないことを祈りながら素早く駆け上がる。後方にいるカノンがハンドガンのライトを切っている間にちょっとだけ顔を出し、入口の外を確認する。

 

「うわ」

 

「どうしましたの?」

 

「歓迎会の準備中みたいだな」

 

 入口の外には、アサルトライフルを装備した兵士たちが何人か巡回していた。俺たちを出迎えるために待機していたようではないらしく、そこにいた敵兵たちはこっちを見ているわけではないらしい。

 

 頭を駅の改札口へと続く入口の影に引っ込め、ため息をついた。

 

 倒壊した建物の影からエンジン音が聞こえてくる。まさか装甲車を呼んだのだろうか? 

 

 ぞくりとしながらもう一度外の様子を確認するが、一番最初の爆撃で倒壊した建物の影から姿を現したのは、重火器をこれでもかというほど搭載した装甲車ではなく、2両のトラックだった。モスグリーンに塗装された武骨なトラックは待機していた兵士たちの目の前で停車すると、荷台の上に乗っていた数名の兵士がそこに積み込まれていた短い砲身に照準器を取り付けたような兵器を下ろし始める。

 

 迫撃砲か。

 

 どうやら敵部隊は、ここで味方の本隊に向けて迫撃砲をぶっ放そうとしているらしい。放置すればマウスやラーテに追い立てられている味方の頭の上に迫撃砲の砲弾が叩き込まれる羽目になるが、迂闊に攻撃を仕掛けて敵に発見されれば、かなり面倒なことになるのは想像に難くない。

 

 こっちは狙撃手とマークスマンのみ。しかも武装は狙撃用の得物とハンドガンとナイフ程度だ。このような軽装で完全武装した無数の兵士や戦車の群れと戦うのは無謀としか言いようがない。どんなベテランの兵士でも不可能である。

 

 しかし―――――――放置するわけにはいかない。

 

 ちらりと後ろを向くと、カノンも同じことを考えていたらしい。SVK-12に装着されたロシア製サプレッサーをこつん、と細い指でつつきながら、蒼い瞳で俺の目をじっと見つめながら頷く。

 

 彼女の得物はサプレッサー付き。しかもカノンは、中距離ならばガンマンの早撃ちのような速度で敵を立て続けに狙撃できる上、その狙撃の命中精度はラウラに匹敵する。最近は砲手をしていることが多い彼女だが、本職はあくまでも砲手ではなく選抜射手(マークスマン)なのだ。

 

「やるか」

 

「ええ」

 

 よし、潰してやろう。

 

 マークスマンライフルの下に取り付けられている折り畳み式のフォアグリップを展開し、スコープを覗き込むカノン。俺は外にいる敵兵の様子を確認し、こっちを見ていないことを確認してから―――――――可能な限り足音を立てないように注意しつつ、迫撃砲を荷台から降ろし終えた敵のトラックの影へと走る。

 

 幸い、敵兵は地下鉄の駅から姿を現した俺たちには気づいていない。ドイツ語にそっくりな語感のヴリシア語で会話しながら、迫撃砲の角度を調節しているだけだ。

 

 迫撃砲の砲弾がぎっしりと詰め込まれたあの箱の中に手榴弾を落としたら、きっと楽しいことになるに違いない。そうしてみようと思って手榴弾に手を伸ばしかけたが、下手をすれば俺まで木っ端微塵になる可能性がある。やっぱり確実に仕留めた方がいい。

 

 手榴弾へと伸ばしていた左手をナイフへと伸ばし、静かにナイフを引き抜く。

 

 今回装備しているナイフは、いつも使っているテルミット・ナイフではない。アサルトライフルに銃剣としても取り付けることが可能な、ロシア製ナイフの『6kh4』と呼ばれる代物である。テルミット・ナイフと比べると刀身はかなり短くなってしまったけれど、アサルトライフルに取り付けて銃剣にすることもできるし、テルミット・ナイフよりも軽量だ。

 

 グリップと鞘はベークライト製にしてあるけれど、刀身は対吸血鬼用に銀にしてある。

 

 左手に逆手に持ったナイフを構えつつ、トラックの運転席のドアに寄り掛かったままくつろいでいる敵兵へと忍び寄る。敵兵はすぐ脇から息を殺しつつ接近してくる俺になかなか気づかなかったが、仕留めるために左手のナイフを振り上げた瞬間に、やっとすぐ近くまで敵兵が忍び寄っていたことに気付いた。

 

 目と口を開き、慌ててG36Cのセレクターレバーを切り替える敵兵。もしここで発砲しようとはせず、せめてその得物で殴りかかってきたならば俺の奇襲は失敗していただろう。けれどもこの敵は、最後の最後まで銃で”撃つ”ことにこだわってしまった。

 

 G36Cが火を噴くよりも先に、その兵士の顔面にナイフが突き立てられる。がつん、と切っ先が顔面の骨を正確に貫いた感触を感じながら刀身を捻り、早くもぐったりとしたその敵兵の死体を盾にしながら、サプレッサー付きのハンドガンを迫撃砲の準備をしている敵兵へと向け――――――立て続けにトリガーを引いた。

 

 砲弾を運搬していた奴の首筋に大穴が開き、崩れ落ちると同時に箱の中の砲弾を味方の足元にぶちまける敵兵。他の兵士たちはいきなり仲間が倒れたことに気付いてライフルを拾い上げてから立ち上がったが――――――そこで、後方にいるカノンのマークスマンライフルが火を噴いた。

 

 スナイパーライフルのように遠距離を狙撃するわけではないマークスマンライフルは、中距離での射撃で真価を発揮する。セミオートマチック式のライフルから立て続けに放たれる7.62mm弾の正確な狙撃が敵兵の胸や頭を撃ち抜き、仲間の仇を取ろうとしていた敵兵を絶命させていく。

 

 俺もハンドガンで敵を倒そうとしたけれど、銃口を向けた敵が片っ端からカノンの狙撃で命を落としていくせいで、俺の獲物は残っていなかった。

 

 まるでフルオート射撃をしながら狙撃をしているんじゃないかと思えるほどの早業である。

 

「…………クリア」

 

「終わりですわね」

 

 空になったマガジンを取り外し、新しいマガジンに交換しながらカノンが言う。

 

 これで味方の本隊が迫撃砲をお見舞いされることはなくなったし、敵も発砲していないから他の敵部隊に銃声は聞こえなかった筈だ。

 

『こちら第6分隊。砲撃準備が完了した。第7分隊、応答せよ――――――』

 

「ん?」

 

 今しがたナイフを引き抜いた死体が胸に取り付けていた無線機から、野太い男の声が聞こえてくる。どうやら他の分隊からの連絡らしい。

 

 野太い男の声を吐き出し続ける無線機を拾い上げた俺は、いいことを思いつきながらニヤリと笑った。幼少の頃に学んだヴリシア語の発音や単語を思い出しつつ、その無線機に向かって返事をする。

 

「――――――こちら第7分隊、どうぞ」

 

『こっちは砲撃準備完了だ。そっちはどうだ? ちゃんと荷物は届いたか?』

 

「ああ、こっちは―――――――待て、あいつは何だ?」

 

『どうした?』

 

 死体の傍らに転がっているG36Cを拝借した俺は、素早くセレクターレバーをフルオートへと切り替えた。サプレッサーは装着していないから、無線機に向かって話しながらぶっ放せば銃声はしっかりと向こうまで聞こえる筈だ。

 

 女と間違われないように、いつも以上に声をできるだけ低くして報告しながら―――――――俺はアサルトライフルを空へと向けてぶっ放し始める。

 

「くそ、撃て! 敵だ!」

 

『何だと!? 敵の奇襲を受けているのか!?』

 

「くそったれ、戦車までいる! 救援を――――――くそ、1人やられた! 俺たちだけじゃもちこたえられない!!」

 

『なんてこった! くそ、待ってろ! ――――――こちら第6分隊! 最終防衛ライン左翼に展開した第7分隊が敵の奇襲を受けている! 報告によると、敵は戦車を含む部隊の模様! 各部隊は直ちに対応に向かえ!』

 

「ああ、出来るだけ急いでくれぇッ! ――――――これでよし」

 

 小さい頃に色々と他国の言語も学んだのよね。この世界ではあらゆる国でオルトバルカ語が公用語にされているけれど、他の国の言語を知っていればこういう時にも役に立つ。

 

 よし、もし子供が生まれたら同じように他の国の言語も教えておこう。きっと役に立つはずだ。

 

「迫真の演技ですわね、お兄様」

 

「ははははっ。この冒険が終わったら劇団でもやるか?」

 

 冗談を言いながら、俺は足元に転がっている迫撃砲の砲弾をとりあえず箱の中へと放り込み始めた。それをトラックのエンジンの近くへと置き、箱の上にポーチの中から取り出したC4爆弾を置いてから、懐から取り出したアイスティー入りの水筒の蓋を外す。

 

 あとは今の嘘の救援要請を信じて駆け付けてくれた敵部隊に、これをプレゼントすればいい。C4爆弾の爆発で迫撃砲の砲弾をすべて誘爆させれば、きっと最高のプレゼントになるに違いない。

 

 今日はクリスマスだからな。派手な方がいいだろ?

 

 近くにある死体の腕を引っ張り、C4爆弾を置いた箱の上にかぶせておく。きっと死体を確認しようとした敵兵はぎょっとする筈だ。

 

「さて、行こうか」

 

「ええ」

 

 さっき無線機に向かって噓の報告をした際、敵兵は”最終防衛ライン左翼”って言ってたな。ということは、ここは敵の最終防衛ライン左翼という事か。

 

 指揮官がいる場所は中央だから、一気に近付いたという事になる。しかも敵部隊の一部は今の嘘の報告に引っかかり、こちらへと急行している。これで指揮官の周囲にいる敵の数は減った筈だ。

 

 ニヤニヤと笑いながら、俺はカノンを連れてその場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『こちら第6分隊! 第7分隊、応答せよ! おい、無事か!?』

 

 敵から拝借した無線機からは、未だに敵兵の声が聞こえてくる。どうやら順調にさきほどプレゼントを用意してきた場所に近づいているらしい。

 

 カノンと2人で物陰に隠れ、大通りを走行していくM2ブラッドレーに発見されないようにする。発見されたら戦うしかないが、あの機関砲と対戦車ミサイルを装備している装甲車に戦いを挑むのは愚の骨頂だ。発見されないように潜入するのが一番である。

 

 装甲車が通り過ぎて行ったのを確認してから、カノンと目配せをして大通りの向こうにある大きな建物の入口へと走る。その建物も空爆でボロボロになっていたけど、辛うじて倒壊は免れたらしい。

 

 入口にある崩れかけの看板にはホテルと書かれているようだ。

 

 もう既に敵の最終防衛ラインの中心まで潜入している。そこで俺とカノンは、このホテルの部屋を敵の指揮官の狙撃に使うことにしたのだ。それなりに高い建物だから指揮官を探しやすいだろうし、逃げる際は隣の建物の屋根に飛び移ればいい。

 

 きっと貴族がよく利用するホテルだったのかもしれない。ロビーには絵画や彫刻がいくつも飾られていて、階段の手すりは埃まみれになっていたけれど、黄金の綺麗な装飾がこれでもかというほどついている。

 

「ヴリシア人の貴族は派手な飾りが好きらしいな」

 

「あら、オルトバルカ人も変わりませんわ。というか貴族はそういうものですわよ、お兄様」

 

「ちなみにカノンは好きか?」

 

「わたくしはあまり好きではありませんわね」

 

 カレンさんもこういう装飾はあまり好きじゃないらしい。

 

 敵兵がいないか警戒しつつ、2人で階段を上がっていく。できるだけ高い場所にある部屋から狙撃したいところなんだが、5階から上は爆撃の影響で崩れてしまっているらしく、5階の部屋のどれかから狙撃しなければならないらしい。

 

 親父はかなりの数の爆撃機を投入してたからな。

 

 階段を塞いでいる瓦礫を見上げて舌打ちしつつ、踵を返して近くにある部屋の中に入る。やはり部屋の中にも絵画が飾られていたし、埃まみれになった絨毯にも派手な模様がある。部屋の中にある時計も黄金の装飾だらけだし、部屋の中に鎮座するソファやベッドはやけに大きい。

 

 そろそろOSV-96の出番だな。

 

「…………」

 

 ハンドガンをホルスターへと戻し、背負っていたOSV-96を取り出す。ボルトアクション式のスナイパーライフルと比べると命中精度は劣ってしまうが、こいつは使い慣れているし、射程距離も約2km。平均的なスナイパーライフルよりもはるかに長い。

 

 バイポットとモノポッドを展開し、スコープの蓋を開けて狙撃の準備を整える俺の傍らでは、双眼鏡の準備をしていたカノンが部屋の中にある大きなベッドをじっと見つめていた。

 

 おいおい、何考えてんだよ…………。

 

「大きなベッドですわね、お兄様」

 

「今は止めとこう」

 

「では後で」

 

「おう」

 

 やけに大きな窓を開け、アンチマテリアルライフルの銃身を冷たい風が支配する外へと突き出す。雪を含んだ冷たい風が部屋の中へと流れ込んでくるが、寒さはあまり感じない。

 

 長距離用のスコープをズームしながら、敵の指揮官を探し始める。おそらくプライドの高い吸血鬼が指揮官を担当している筈だから、服装は人間の兵士よりも豪華な筈だ。吸血鬼は非常にプライドが高い種族だから、自分たちよりも劣る人間と同じ服装を身につけることを嫌う筈である。

 

 おかげでこっちは見分けやすいから助かるんだけどね。

 

 雪が降っているせいで少しばかり見辛いが―――――――最終防衛ラインの中央に鎮座するテントが見える。周囲には装甲車や戦車が何両も停車しており、その周囲をアサルトライフルを装備した兵士たちが警備している。

 

「――――――あいつでは?」

 

「どれだ?」

 

「テントの左側。ここから900mですわ」

 

 スコープをズームしたまま、テントの左側を確認する。モスグリーンのテントが張られている一帯のやや左側にはハンヴィーが停車しており、そのハンヴィーの傍らに、数名の兵士を引き連れた黒服の指揮官らしき男が双眼鏡を持ったまま立っている。真っ黒な軍服と軍帽を身につけたその男性は、無線機に向かって指示を出し始めた。

 

 もちろん俺たちが敵から拝借した無線機からも、そいつの声が聞こえてくる。

 

『こちらルドルフ准将。各砲兵隊は、前線の戦車部隊の支援を開始せよ』

 

「あいつだな」

 

「ええ」

 

 ――――――獲物を見つけた。

 

 指揮官の頭に照準を合わせながら、俺は息を呑んだ。

 

 

 

 

 

 


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