異世界でミリオタが現代兵器を使うとこうなる   作:往復ミサイル

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蒼と紅の剣戟

 

 AN-94(アバカン)は、有名なアサルトライフルであるAK-47の系譜の中でも極めて特異な銃である。

 

 形状を見ればAK-47やAK-74などのライフルの発展型であると一目で分かるが、トリガーの前から下へと突き出たマガジンは右斜め下へと伸びており、銃口に装着されるマズルブレーキは、まるでホイッスルを前後に2つ繋げたような奇妙な形をしている。

 

 性能も得意であり、使用する弾薬はロシアで一般的な5.45mm弾―――――俺のは7.62mm弾に変更してある――――――であり、祖先であるAK-47よりも反動が小さい上に命中精度も格段に向上しているため、近距離だけでなく中距離でも獰猛な破壊力を発揮できるようになった。

 

 しかも―――――このAN-94は他の一般的なアサルトライフルの連射速度を、一瞬だけとはいえ遥かに上回る速度での2点バースト射撃が可能なのだ。

 

 命中精度は高く、ストッピングパワーも優秀だ。しかもフルオート射撃とは違って連射するわけではないので、マガジン内部の弾丸を早く撃ち切るようなこともない。

 

 その代わりAK-47と比べるとコストが高くなり、扱い辛くなってしまったが、AK-47と同様に極めて頑丈な優秀なライフルの1つである。

 

 そのロシア製の優秀なライフルが――――――異世界の海底神殿の真っ只中で、火を噴いた。ホイッスルを2つ繋げたような形状のマズルブレーキから噴き出した閃光が、戦いの火蓋を切って落としたのである。

 

 1発の7.62mm弾が、剣を構えながら突っ込んできた石像の守護者の頭を直撃する。まるで人間や魔物の頭を抉ったかのように、一般的なアサルトライフルのストッピングパワーを上回る弾丸が石像の頭を撃ち抜いた。

 

 白い石の塊が弾け飛び、欠片が石畳の上にばら撒かれる。だが――――――頭を失ったというのに、その石像は剣を振り上げたまま突進を続けた!

 

「はぁっ!?」

 

 馬鹿な、頭がないのに………!?

 

 ヘッドショットだったんだぞ!? 

 

 もしかすると、こいつらは頭を木端微塵にされたとしても、普通の生物のように即死するようなことはないのかもしれない。そもそも、こいつらは生物ではないし、おそらく動き回る事ができているのは体内の魔力が動力源だからだろう。

 

 くそったれ。つまり、ヘッドショットで頭を粉々にしても無意味ってことか。

 

「タクヤ、頭を狙っても人間のように即死はしません」

 

 傍らで7.62mm弾のフルオート射撃を石像たちにお見舞いしつつ、魔力や魔術に詳しいステラが説明してくれる。彼女の射撃はラウラやカノンのように命中精度が高いわけではないが、その分近距離になれば有利になる。特に、今のように敵が大量に接近してくる場合に最も火力を発揮できるのだ。

 

 アサルトライフルやLMG(ライトマシンガン)の中でも口径が大きい弾薬である7.62mm弾が、猛進してくる石像の群れに雷雨のように襲い掛かる。

 

 弾丸という金属の猛獣に喰らい付かれた哀れな敵たちは、次々に破片をまき散らし、手足を千切り取られながら崩れ落ちていく。

 

 魔術と違って魔力を使わず、しかも詠唱も必要ない。更に弓矢を遥かに上回る破壊力の遠距離攻撃が、連続で敵に飛来するのだ。弾数があるとはいえ、遠距離から一方的に敵を攻撃できるというのは極めて大きなアドバンテージである。

 

 しかし、敵は数えきれないほどの石像の群れだ。俺たちを八つ裂きにするために突進し、ステラの弾幕に飛び込んだ石像が次々に白い石ころに変わっていっても、後続の石像たちがどんどん殺到してくる。

 

 舌打ちをしながらセレクターレバーをセミオートから2点バーストへと切り替えておく。ステラの言う通りに、頭を狙っても無意味だ。敵の形状は極めて人間に近いが、あくまでこいつらは古代人がこの遺跡に遺していった代物だ。それゆえに人間と同じような仕留め方では仕留められない。

 

 ならば――――――怪物の仕留め方で、仕留める。

 

「なるほどねぇ………胴体にしこたま銃弾をお見舞いしろってか!」

 

 隣にいるステラのLMGがマガジンの中の弾丸を撃ち尽くすと同時に、銃身の下のグレネードランチャーを放つ。40mmグレネード弾は先頭にいた槍を持っている石像の頭にめり込むと、そいつがよろめき、仲間の群れの中へと押し戻された最高のタイミングで炸裂した。周囲にいた石像を巻き込み、敵の隊列が一瞬だけ崩れる。

 

 そこに、仲間たちの一斉射撃が襲いかかった。ナタリアのスラグ弾が石像たちの胸に大きな風穴を開けて沈黙させ、フルオート射撃ができる火器を持っていないカノンはまるでガンマンの早撃ちのような速度で、次々に石像たちの足を狙い撃ちにしては転倒させている。転倒した石像が後続の石像を転倒させ、彼らの突撃を台無しにしたタイミングで、今度はナタリアが安全ピンを引き抜き、レバーから手を離して放り投げた手榴弾(グレネード)をお見舞いした。

 

 目の前にころころと転がっていったM67手榴弾が、起き上がろうとしていた石像たちの目の前で膨れ上がったかと思うと、中から噴き上がった爆風と破片が石像たちを飲み込む。感情がないどころか顔が兜にも似た形になっているため奴らは全く怯えなかったが、もし仮に今のが人間の兵士だったとしたら、目の前に転がってきたのが手榴弾だと理解し、怯えるよりも先に吹き飛んでいただろう。

 

「突っ込むぞ、ラウラ!」

 

「了解!」

 

 2点バースト射撃で今の爆発の向こうから押し寄せてきた石像を撃ち殺す。1体だけとはいえ、突撃してくる敵の速度を遅らせる事ができた。

 

 そこに―――――俺とラウラが、それぞれAN-94(アバカン)とグローザを構えて突撃した。

 

「「УРаааааааааа(ウラァァァァァァァァァァァッ)!!」」

 

 石像の群れとの距離はそろそろ50mになる。銃による射撃はかなり効果的だが、敵の数が多過ぎる上に銃には再装填(リロード)がある。これ以上とどまって射撃にこだわっていれば、接近戦に対応できなくなってしまう。

 

 だから、ここまで接近されたのならば大人しく白兵戦に持ち込んだ方が安全なのだ。

 

 ハンドガードから左手を離し、右手でAN-94のグリップをしっかりと握りつつジャンプした俺は、全ての体重を前方へと注ぎ込み―――――斧を振り回そうとしていた石像の胸に、銃剣を力任せに突き立てた。

 

 ピキ、と石像の表面に亀裂が入る。その亀裂から噴き上がる蒼白い光は、石像の内部に込められていた魔力なのだろう。

 

 魔力が傷口から抜けていった石像を蹴り飛ばし、くるりと反時計回りに一回転してから後続の石像の顔面を銃床で殴りつける。石像が得物を落とし、よろめいた隙に銃口を向けて銃弾をプレゼントした。

 

 一瞬で2つの風穴が胴体に空き、人間が鮮血を吹き上げるかのように魔力を噴き出しつつ砕け散っていく石像。その残骸の上を、冷気を纏った赤毛の少女が飛び越えていく。

 

 敵の先陣は挫いた。さあ、ラウラ。暴れよう!

 

「―――――愉しもうぜ、ラウラ」

 

 彼女は親父と同じく獰猛だ――――――。

 

 石畳の上に着地したラウラが、目を細めながら――――――笑った。

 

 ああ、またあの時のように笑った。まだ冒険者の資格を手に入れる前に、スナイパーライフルの照準を合わせていた時のような冷たく、獰猛な笑み。親父から遺伝した獰猛さが、最も剥き出しになった時の恐ろしい笑みである。

 

 次の瞬間、彼女が両手に持っていた2丁のブルパップ式アサルトライフル―――――アサルトライフルとはいえ銃身が短いから、SMG(サブマシンガン)とあまり変わらない―――――がそれぞれ左右を睨みつけたかと思うと、ライフルグレネード用のアダプターが取り付けられた短い銃身から、同時に凄まじい勢いでマズルフラッシュを噴き上げた。

 

 エジェクション・ポートから排出される7.62mm弾の薬莢たちが床に落ちる度、彼女のマズルフラッシュの彼方では、砕かれた石像たちが次々に石ころへと変貌していく。

 

 2丁のグローザの銃口を今度は正面へと向け、1秒程度の連射で一気に石像を4体薙ぎ倒すラウラ。7.62mm弾の反動は非常に凄まじいため、鍛え上げた兵士でも片手で連射するのは不可能である。だが、身体能力や筋力などが人間を遥かに上回るキメラならば、例えアンチマテリアルライフルや対戦車用の無反動砲も片手でぶっ放す事も可能だという。

 

 実際に、親父はアンチマテリアルライフルのOSV-96を片手でぶっ放した事があるらしい。

 

 生まれつき強靭に育つように〝できている”キメラならば、獰猛なストッピングパワーの重火器を片手で従えることも可能なのだ。

 

 ラウラの背後から接近していた石像を2点バースト射撃で黙らせ、彼女の傍らへと駆け寄る。

 

「数が多いな………」

 

「ふにゅ、どうする? 逃げる?」

 

「ああ、その方が得策かも………」

 

 驚異的な連射速度の2点バースト射撃で石像を撃ち抜きながら、俺はちらりとこいつらの群れの向こうを見た。相変わらず神殿の柱の間からぞろぞろと石像の隊列が出現しているように見えるが―――――――こいつらの群れの向こうには、神殿の中へと伸びる真っ白な階段がある。

 

 こいつらを相手にしていたら、俺の能力が用意してくれる弾薬を使い切ってしまいかねない。もし使い切ってしまったら神殿の中にいる魔物と戦い辛くなってしまう。

 

 出し惜しみは本末転倒だが、逆に使い過ぎは愚の骨頂だ。このように無数の敵の殲滅が目的ではない場合は、出し惜しみをしても許されるだろう。

 

「みんな、こいつらを突破して奥の階段に向かうぞ!」

 

「え、こいつら無視するの!?」

 

「当たり前だろ! 殲滅する前に弾切れになっちまう!」

 

 ライフルの銃身の下についているグレネードランチャーから空の薬莢を取り出し、砲口から次の40mmグレネード弾を装填しておく。残りのグレネード弾は装填した分も含めると5発。マガジンも30発の弾丸が入ったやつが5つ残っている。

 

 やはり、2点バースト射撃の機能を持つAN-94の火力を、7.62mm弾で底上げしたのは正解だったらしい。弾薬の消費量は減ったし、敵への攻撃力は維持されたままだからな。

 

 後ろで石像たちを睨みつけていたラウラが、ちらりと仲間たちの方を確認した。ナタリアやステラたちは、どうやら石像の群れを突破するために白兵戦を開始し、前方にいる奴のみを倒しながら階段へと向かっているらしい。

 

 かちん、と背後で何かが固定される冷淡な音が聞こえた。ぎょっとしてラウラの得物を見てみると―――――いつの間にかライフルグレネード用のソケットに、膨らんだ楕円形の胴体に小さな羽根を付けたかのような奇妙な物体が装着されていた。

 

 ―――――ライフルグレネードだ。彼女のサイドアームの火力を底上げするために用意した装備だが、そいつで仲間を援護するつもりなんだろう。

 

 なるほどね。こいつを装着したって事はラウラが無防備になるから、その間は俺が援護するって事か。彼女が考えていることを察した俺は、セレクターレバーを2点バーストからフルオートに切り替えた。

 

 お姉ちゃんは俺が守る。ああ、俺はお姉ちゃんが大好きだからな。

 

 だから―――――任せろ。

 

 彼女と目配せしながらにやりと笑い、俺は早くも〝仕事”を開始する。

 

 トリガーを引き、マガジンの中に残っている7.62mm弾を近くにいる石像たちに浴びせかける。この石像たちは侵入者を排除することしかできないようだから、威嚇は何の意味もない。だから極力攻撃が命中するように弾丸をばら撒き、エジェクション・ポートから最後の薬莢が飛び出すと同時に、下部から伸びるマガジンを切り離す。

 

 予備のマガジンを尻尾に巻き付け、ハンドガードから離した左手の代わりに再装填(リロード)を尻尾にやらせつつ、左手をホルスターの中へと伸ばす。そしてMP412REXを引き抜き、AN-94の射撃準備が整うまで石像をリボルバーでぶちのめす。

 

 6回目の.357マグナム弾の絶叫が響いたタイミングでリボルバーをホルスターの中に戻し、接近していた石像を蹴り飛ばす。そいつが起き上がる前に7.62mm弾を2発胸に叩き込んで胸元を粉微塵にし、フルオート射撃でラウラの周囲にいる石像どもを薙ぎ払う。

 

 もう、殲滅ではない。これは突破するために敵を〝駆除”しているのだ。

 

 そう、駆除。雑草や害虫と同じように。

 

 駆除して乗り越える。メサイアの天秤を俺たちが手に入れるために。

 

「ラウラ、やれぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」

 

「――――――発射(アゴーニ)ッ!!」

 

 グリップのすぐ前には銃口があるほど短い銃身のグローザから、先端部に取り付けられた2発のライフルグレネードが同時に解き放たれた。

 

 装甲すら吹き飛ばしてしまうほどの破壊力を秘めた、2発のライフルグレネード。その獰猛さを例えるならば双頭の猛犬と言ったところだろうか。前世の世界では決して実在しない、2つの頭を持つ猛犬。2つの頭が獲物を睨み、吠えたてて恐れさせる。

 

 だが、2つだけの頭では凄味がない。―――――――どうせなら、もう1つ足してケルベロスにしてやろう。

 

 追加だぜ、ラウラ。

 

 掴みかかってきた石像を銃床で殴り飛ばし、そいつを尻尾で串刺しにしつつ後ろを振り返る。早くも銃口を向けた向こうでは、ククリナイフで石像を斬りつけつつ後衛の2人を先導するナタリアの姿が見える。

 

 片手にククリナイフを持ち、斬りつけている間に接近してくる敵には咄嗟に左手の小型エアライフルをお見舞いするナタリア。単発式のエアライフルをぶっ放した後は、左手にMP443を装備してひたすら胴体に9mm弾をお見舞いし続けている。

 

 すると、彼女たちの前方に立ちふさがっていた石像の群れの中に、2つの黒い楕円形の何かが放り込まれた。着弾地点にたまたま立っていた哀れな石像にめり込んだそれは、その場で緋色の爆風を生み出すと、外殻を形成していた金属すら破片として武器にし、周囲にいた石像たちに襲い掛かった。

 

 まるで、猟犬が獲物に喰らい付いたかのように破片が石像たちを貫き、ただの石の塊へと変貌させてゆく。

 

 更にその爆発―――――ラウラのライフルグレネードの砲撃―――――の後に、今度は1発の40mmグレネード弾がすかさず放り込まれた。ケルベロスの3つ目の頭が、ついに標的の群れに喰らい付いたのだ。

 

 3つの爆風によって、ナタリアたちの目の前にいた石像の群れはもう総崩れになっていた。空になったハンドガンのマガジンを交換しつつククリナイフを振って礼を言ってくるナタリア。彼女にウインクした俺は、息を吐きながら後方の階段を睨みつける。

 

 そろそろ、俺たちも階段に向かった方が良いだろう。潮時だぜ、お姉ちゃん。

 

「―――――タクヤ」

 

「――――おう」

 

 銃を腰の後ろや腰のホルダーに戻し、得物を近距離用のナイフへと切り替える。俺は大型ワスプナイフと大型ソードブレイカーを鞘から引き抜き、ラウラは刀身を30cmくらいの長さに変更したスペツナズ・ナイフを2本鞘の中から引き抜く。あの狂った吸血鬼に折られた彼女のトマホークの代わりに、俺が能力で用意したものだ。

 

 刀身が本来のサイズよりも長くなっているが、これはラウラがカスタム前のスペツナズ・ナイフを見て「ふにゅう、刀身が短いなぁ………。ねえ、伸ばしてよ」と要求してきたからである。………お姉ちゃん、このナイフは刀身を発射できるから短くても問題ないと思うよ?

 

 ボウイナイフ並みの長さになったスペツナズ・ナイフを見て苦笑した俺は、ラウラと同時に頷いてから――――――階段に向かってダッシュした!

 

「はぁっ!」

 

「うおぉっ!!」

 

 排除する敵は正面にいる奴のみ。側面と後方の奴は無視してやろう。

 

 剣を俺のソードブレイカーで受け止め、その隙にラウラがスペツナズ・ナイフの刀身を石像の顔面に突き立てる。人間と違って頭を撃ち抜かれても死ぬことがない敵なのだから、頭にナイフを刺された程度では死なないだろう。

 

 だが、頭が砕かれたことによってその石像がよろめく。断面からは蒼白い魔力を噴き上げながらぐらりと揺れた石像を蹴り飛ばし、前方にいた石像の群れへと叩き付けてそいつらを転倒させる。石畳の上でもつれ合っているそいつらをラウラと2人で踏みつけてジャンプし、2人で同時に着地地点にいた敵をナイフで串刺しにする。

 

 全く言葉は交わさない。でも、俺はもうラウラがどの敵にどんな攻撃を繰り出そうとしているのか察していた。

 

 だから俺は、彼女を守る。ソードブレイカーで攻撃を受け止め、敵の剣をへし折り、逆に蹴りで反撃する。そして俺が攻撃しようとすればラウラが敵の攻撃を受け止め、足のサバイバルナイフで敵を切り刻んでくれるのだ。

 

 蒼い剣戟と紅い剣戟が、白い雑兵の真っ只中で乱舞する。

 

 無数の守護者たちが俺とラウラを取り囲んでいるというのに――――――俺たちは全く止まらない。むしろ、目の前にいる敵を薙ぎ倒し、蹂躙し続けている。

 

 フィンガーガードで石像の顔面を殴りつけ、石で作られた騎士の兜を粉砕してから横へと蹴り飛ばす。左隣ではラウラが、スペツナズ・ナイフの刀身を発射して石像の顔面を貫き、予備の刃を装着しつつ胸を足のナイフで両断して止めを刺していた。

 

 そして――――――やっと、石像の隊列が消えた。

 

 立ち塞がっていた奴らのみを蹂躙し、背後から追いかけてくる敵や側面にいた奴らを無視して駆け抜けてきた俺とラウラの目の前には、古代ギリシアの神殿を思わせる純白の階段と、その階段の傍らで待っていてくれた仲間たちがいた。

 

「2人とも、早く!」

 

「おう!」

 

 ハンドガンで援護しつつ叫ぶナタリア。彼女に向かってにやりと笑った俺は、ラウラと同時にナイフを鞘に戻すと、仲間たちと共にその階段を駆け上がり始めた。

 

 

 




余談ですが、第一次世界大戦の白兵戦では塹壕を掘るためのスコップまで武器に使われたそうです。さすがに第二次世界大戦では活躍できなかったみたいですけどね。

それにしても、神殿に入るまで長引いてしまいました。申し訳ありません………。どうやらバトルが始まるとつい長く書いてしまう癖があるみたいです(苦笑)

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