それではどうぞ。
◯
sideこいし
お進と紫がスキマに退場して数十分…。ゆっくりと日も傾き始め、そろそろ肌寒く感じる様になってきた頃合いに…。
「妖夢さーん!これらは何処に仕舞うんですかぁ!」
「ああそれでしたら裏手に蔵がありますのでその中にお願いします!」
少し離れた所からそんな二人の会話が聞こえる…。妖夢や新聞さんが宴会で散らかった庭を片付けだして、今じゃ宴会はすっかりとお開きのムードになってた。
それじゃ、二人に任せっきりにするのも悪いしわたしも片付けを手伝おうかな?それでなくてもこの場には働く人材が少ないしね。
「……」
「……」
……でも、わたしは今ちょっとやる事があるからそっちを気にする事は出来ない。
一体何をしているのかって?まぁそうだね。妖夢や新聞さんが宴会で散らかった庭を片付けているのを横目にわたしは――。
「で?結局お進は何を紫に聞きにいったの?」
「…ん〜それはね〜……」
執拗に亡霊さんに詰め寄ってる状態が続いていた。
「教えてくれるって言ったよね」
「ええ〜…」
若干強い口調になっちゃったけど気にしない。だって元々はそっちから教えてくれるって言ったのにさ、未だに教えてくれないのが悪いじゃん。
それに、この亡霊さんにとって
「う~ん困ったわ~」
「もう誤魔化したってダメだからね!今度こそしっかり教えて貰うよ!」
再三に渡るわたしの念押しによって、亡霊さんはさして困った様子も無く困ったと口にする。
…いくら詰め寄ったとしても亡霊さんは飄々としていて、わたしの質問なんてのらりくらりと躱されちゃう。
わたしの疑問に答えてあげるって言ったのにさ、亡霊さんは上手くはぐらかしたりしてきてまともに取り合ってくれないんだもん。
「分かった分かったわよ~。正直に答えるわ~」
「ホント!?絶対!?絶対だよ!?」
「ええ、だからそんな怖い顔しないでちょうだい。可愛い顔が勿体無いわ~」
「むぅ~……」
そう言って亡霊さんは笑いながらわたしの頬っぺたを弄ってくる。うん、漸くこれで話が進むね♪
……。
でも、ま。多分だけどわたしはまた亡霊さんにいいように誤魔化されるだろうね。
…だって、さっきからこうなんだもん。
いくらわたしが必死になろうと亡霊さんは笑ってわたしを躱すし、自分のペースで進んでると思ってたらいつの間にか向こうのペースになってるし…。
「じゃあそろそろ教えてよ」
「ん?ヒ・ミ・ツ♡」
「ほらやっぱり!!」
分かってたけどね!分かってたけど案の定予想通りの展開になるとわたしだって怒りたくなる訳で…。
「さっきからそればっかじゃん!流石にもう誤魔化されないよ!」
もうずっとこの調子で結局亡霊さんはわたしにお進の考えを教えてくれない。
…と言うよりここまで来るといっそ教える気が無いと考える方がしっくりくる。
「え~?聞かない方がいいと思うんだけどな~?」
「聞かせて貰うよ!わたしだってお進の気持ちを知っておきたいし」
わたしはそう言って静かに亡霊さんの目を見つめる。
だけど…これでも亡霊さんが教えてくれないとなるとどうしようかな…。
最悪本人から直接聞けばいいんだけど…お進がそうしなかったって事はわたしには聞いて欲しく無いって事だろうし…。
「それにさ、何で亡霊さんはお進の考えが分かるの?」
「分かるわよ〜。だって〜ヒミツはヒミツでもちょ〜っと違うからね〜」
「じゃあ何だって言うのさ」
今度は真っ向からわたしの知りたい事を向こうに言わせようとはせず、向こうの話に合わせて少し曲解させてから少しずつ知りたい事にアプローチさせてみよっかな?
…正直な所、わたしはお姉ちゃんと違って交渉事なんて全然得意じゃないからこれで正しいかも分からない。
いや、まぁお姉ちゃんだったら
「それはね〜。大人のヒミツよ♪」
だけど、心を読む事から逃げたわたしには相手の気持ちなんてものは分からない。
喜怒哀楽…感情は表情や雰囲気から察する事は出来ても流石にそれだけで思考まで理解するには無理があるよ。ましてや亡霊さんみたいに掴みづらいと尚更だしね。
相手の気持ちなんて知っても良い事なんて一つも無い、だったらわざわざ知ろうとする必要だって無いよね。
…昔はそれで良かったとわたしは思っていた。人の醜い部分なんて見たくなかったし、上っ面以上に虚偽に溢れている真理なんてものに嫌気が差していたし。
……でも、今は違う。
きっと、過去のわたしが今のわたしを見たら理解に苦しむと思う。だって、今のわたしはそれを進んで行おうとしているんだもん。
もう一度心の底を覗きたい、もう一度人の心を信じたい…。なんてね、そんな訳じゃないよ。
例え心を知ってその結果が知りたい答えや、望んでいた答えじゃなかったとしてもわたしはそれで納得出来る。
何よりもお進の気持ちが分かってみたいんだ。……それだけわたしはお進に惹かれちゃったから…。
「…どうしたの〜?」
「ん?」
おっと、つい自分の考えに夢中になってさっきから亡霊さんの返事を無視しちゃってたねゴメンゴメン。
で、え〜と何々……大人のヒミツだって?
ふ〜ん。へぇ…大人のヒミツねぇ…。
……。
「大人のヒミツ!?」
「そうよ〜」
ちょっとぉ!大人のヒミツってなにさ!!一瞬の思考停止からコンマ数秒で持ち直したんだけど…突然の事過ぎて全然思考が定まら――。
「それでも聞きたいの~?もうこいしちゃんったら…お・ま・せ・さん♪」
「――ッ///」
大人…大人って事はまさか亡霊さんの言うように…え?いやいや、嘘だ。嘘に決まってる。お進に限ってそんな事ある筈――。
「無いと思ってる?」
「!?」
畳み掛けるように亡霊さんはわたしの考えを封じてくる。
それに、わたしは一切声を出してない…それなのにだ、亡霊さんは全てが分かったように二の句を言ってきた。
見透かされてる…。わたしはいくら考えても読めなかったのに向こうは造作も無くわたしの考えを読んでくる。
身振りなのか表情なのか、全く分からないけど亡霊さんは遥かにわたしよりも読み合いに長けていた。
「ふふふ…知ってるかしら?男の子は皆狼なのよ♪」
「まさか…」
扇子で口元を隠して笑っている亡霊さんを見ていると寒気がしてくる…。
…まさか、本当にそうなの?わたしがお進と離れ離れになってたのをいい事に紫が……。
「…いや待て、途中からしか聞いてなかったけどなんつー誹謗中傷を吹き込んでくれてんだよ」
「あぁ!!やっと出てきたぁ!」
すると、そんな嫌な想像を消すようにお進がスキマから現れて、わたしと亡霊さんの話を聞いていたのか流れるように会話に加わってきた。
「いや〜ん一進に食べられちゃった♡」
「おいバカ止めろ。お前もお前で適当に話に乗っかるのはマジで止めてくれ」
「そして紫。純粋に気持ち悪いわ」
「気持ち悪いってなによッ!?って言うか雰囲気的に幽々子が言わせたんじゃない!!」
スキマから出てきたかと思えば、紫は直ぐ様巫山戯た事を言い出した所為で二人から手酷くツッコまれる始末。
…うん、まぁ向こうは放っておいていいかな。
「ねぇお進。紫と何話してたの?わたしだっていっぱいお進と話したい事あるんだよ?久々に会えたのにわたしだけ仲間外れは――わぷっ」
「……ゴメン」
身長差故か、地面に膝をつけたお進にわたしは正面から抱き締められそんな事を囁かれた。
…え?ゴメン?
「ど、どうしたのお進。何で謝るの?」
「……」
わたしは少し強いぐらいにギュッと抱き締めてくれていたお進の腕から顔だけ出して、お進の顔を確認しようとする。
すると、沈んだように目を伏せるお進の表情とともに…お進の左頬が赤く腫れていたのが見えた。
「…ハッキリ言うと俺はさ、俺はこいしと別れるまではずっと近くに居た訳じゃん?だから、少しはこいしの気持ちを分かってあげられるんだ…って、勝手な偶像を描いていたんだ」
「偶…像?」
お進の頬を疑問に思う前にゆっくりと…小さな声でありながらもお進は何も迷わず私に言葉を紡ぐ。
何かに謝る様に…何かに縋る様に…何度も、何度もお進はわたしの頭を撫でてくる。
「ああ。こんなに近くに居たんだから
「え?わたしはずっと前から変わらずお進の事が大好きだよ?お進だって分かってるでしょ」
だってあれだけ一緒に居たんだもん。それに直接言った事だってあるし…。
それにお進だって鈍感な人間の筈無いからね、わたしがこんなにもお進を大好きな気持ちぐらい気付けてると思うけど――ってヤバイヤバイ///
…はうぅ…恥ずかしげも無くわたしは何言ってんだろ///
「…確かに…ね。それでも…俺は全然こいしの事を分かってあげられてなかった」
……ふえ?
「ハハッ、あの時と一緒だな。前にそれでこいしに引っ叩かれたってのにまたこうなるってさ…ホント俺は学習しない人間らしいわ」
「ちょっと一進…早く本題に入りなさいよ」
「おう悪い悪い。…え〜と」
え!ちょっとちょっと!
お進は紫から急かされると困った様に言葉を探し始める……紫と分かり合ってるってのは百歩譲ってそれはいいんだけど…本題?
現状で分かってる情報を組み立てれば…紫とお進の合同の本題あって、お進はわたしの事を分かってなかった…それでいてお進はわたしに謝る事がある…。
……。
ん?
…え〜と…つまりは……。
…ま、まさか!?
「こいしは―「ホントに亡霊さんの言う通り紫と大人の秘密があるの!?」…」
「「……は?」」
「ダメダメダメダメだよ不倫なんて!お進を一番好きなのはわたしなんだからね!」
分かったこれ不倫だ!絶対不倫だ!何かよそよそしいと思ったらお進は不倫をする気なんだ!!
それに…うん。確かにこの状況から察するに不倫っぽいね。お姉ちゃんが好んで読んでる本の中にそんな関係の事をそう書いてあったもん!
…え〜とそれで確かその人の末路は…。
「不倫!?ちょい…こいし?こいしさ〜ん…?一体どんな勘違いを―「そんな事したらお進後ろから刺されるからね!」…はぁ!?え、何!?俺刺されんの!?」
「く…ふふふっ」
「…幽々子…。貴女こいし何を吹き込んだのよ全然話が進まないじゃない…」
わたしが騒ぎ立てると盛大に慌てるお進…そしてそれを見て面白そうに笑う亡霊さん、溜息を吐きながら頭を抑える紫が何よりも特徴的だった。
少女説明中……。
「ハァ…心配して損したっつーかいつも以上に積極的で恥ずいっつーか…」
「いや~一進くんったらこいしちゃんにそんなに愛されてて羨ましいわね~」
「…不倫…そんな関係も案外…」
「取り敢えず事の元凶
「えぇ~」
「達!?完全に巻き込まれた感じなのに私も同罪!?」
あまりにも騒ぎが大っきくなったからわたしがさっきの結論に至った事の顛末をお進に伝えたんだけど…そうしたらわたしの考えなんて全然違うらしく、お進はどっと疲れた様に縁側に腰を下ろしてしまった。
「…ハァ…メンドクセェ…」
「ああもういいわよ!私達はどっか行ってるからその内にちゃんと気付かせてあげなさいね!」
「…ああ分かってるよ」
そう言い残した紫は亡霊さんと一緒にわたし達の下から離れ、暗くなった白玉楼の庭にはわたしとお進しかいなくなる。
「…そんでこいし、急ぎだったから全然構ってあげられなかったけど…なんか久々に会った気がすんな」
「そうだよ!ずっと心配してたんだからね!!」
「ごめんごめん」
残ったわたしは縁側に腰掛けるお進に収まるよう背中を預ける様に座って、二人仲良く妖夢が
……心配…か。
…ホントに心配だったな…。
そもそもわたしは今回の宴会だって巫女さんから聞かなかったら知らなかったし、何よりも永遠亭で治療中のお進が何をやっててかなんて全然知らないし。
「お進が無事で良かった…」
だからこそ…また会えて良かった。そんな思いを胸にわたしは反転してお進に抱きつく。
…だって、離れ離れはもう嫌だから。
「はいはい俺は大丈夫だから泣かんでくれ。…それでなくてもこっちはそれ以上に心配事があるんだからさ」
「…心配事?」
「ああ。……よっと」
わたし以上の心配事がある?
邪魔だったのか…お進はわたしの帽子を取って隣に置くと、落ち着かないのを隠すようにわたしの髪をくるくると弄ってくる。
…いや、髪を弄るのは別にいいんだけどさ、心配加減だったらわたしだって並々ならぬ想いだったんだから負けないよ?
「…思った通りボロボロじゃねぇか…紫から聞いたけど修行だって?」
「ん?うん♪えへへ~だってそうでもしなきゃお進の役に立てないからね♪」
「…そうかい」
お進はわたしの袖を軽く捲くっては溜息交じりに優しく撫で始める。
…ん~痛々しいからあんまり見られたくないんだけど…わたしとしては既に
それでも、最近だったら前と違って
ま、なんにしろ下手に能力を使った所為で手酷い返り討ちにあった初日を思い出せば今なんて難なくやり遂げられるよ。
「大丈夫だよお進!今はちょっとしたトラブルで修行の方針が変わってるけど…確実にわたしは強くなってるから!わたしも紫からお進の事を聞いたら居ても立っても居られなくて頑張ってるの!」
最初はそれで勇儀の下に向かったんだけど…こっ酷く怒られちゃってね。でも、なんだかんだ言って勇儀も応援してくれるみたいでさ、自分よりも適任者がいるって紹介してくれたんだよ。
そのお陰で今の日々がある訳だし、やっぱり勇儀には感謝しなくっちゃね。
「…ふ〜ん。いきなり押し掛けてきて萃香を師事するかと思えばそんな事が…ったくこっちはいい迷惑だっての」
「…おっと、霊夢か」
すると、後ろの襖からさっきまでダウンしていた巫女さんが水の入った杯を片手に現れて話しかけてくる。
…うんうん。まぁさっきよりだいぶ顔色も良くなってるから一安心だね。
「巫女さん!約束通り師匠の代わりにこれからお願いね♪」
「…そういえば面倒だけどそんな約束したわね…」
うん当然だよ。あれだけばっちり約束して貰ったんだから流石に忘れる訳無いよねぇ。
「…師匠?約束?…まぁいいや。え〜…こいしがお世話になってます…?」
「定型句なんて要らないわ。それに家賃代わりにこいしには
「えぇ〜!楽しいよ料理!」
「悪いけど私は興味なんて無いのよ」
お進はわたしの修行の詳細を知らないから首を傾げてるのは当たり前なんだけど…取り敢えず表面上は保護者みたいに座ったまま巫女さんに向かって頭を下げている。
う〜んお世話になってるか~。と言ってもわたしが巫女さんをお世話してるって言っても過言じゃなくない?
巫女さんったら色んな事をめんどくさがって堕落しているんだよ?でも、まぁお陰でわたしは料理の練習がたくさん出来るから好都合なんだけどね。
「あんだけ食っといて興味ないは無いだろうよ…」
「作るのはね。私は食べる専門よ」
「…そっすか」
そう言って素っ気なく、巫女さんは夜風に当たりに来たみたいでそのまま廊下の奥に行ってしまった。
「……」
「……」
……。
そして再び流れる二人の時間。わたしとお進…どちらも一言も発していないけど、互いに触れ合っていれば寂しいなんて感情は湧かなかった。
…お進に包まれていれば肌寒さと関係無く温かかったし、一緒に居れるだけでわたしは十分嬉しかったから。
……。
「…なぁこいし」
「?」
そんな気持ちに包まれているとお進が徐にわたしの名前を呼んでくる。気になって合わせた目は何処か決意を秘めてるようにも感じるけど…どうしたんだろ?
「どうしたの?」
「…あぁ~っと…。……その~…修行の事…なんだけど…さ」
お進はわたしの手を取って壊れ物を触れるかのように優しく…優しく撫でながら言いづらそうに言葉を紡ぐ。
たどたどしく、詰まりながらだけど一生懸命に何かを伝えようとわたしに訴えてるようにも感じる。
「こいしがこんなに傷つく―「修行ねぇ…こいしちゃんも頑張ってるじゃない♪」…霊夢もそうだけど何でこのタイミングで出て来るかなぁ…ねぇ幽々ちゃん…?」
ありゃ亡霊さん?さっき紫とどっか行った筈なのにいつの間に…それにお進がガックリと肩を落としちゃってるけど大丈夫?
すると、亡霊さんはそんなお進を特に気にした様子もなくわたし達の隣に腰を下ろす。
「何でって聞かれたら〜紫が絶対に二人の邪魔をしないようにって釘刺して来たからに決まってるじゃない」
「それ振りじゃねぇから…自信満々で言ってるけど本気でそれ振りとして受け取ったらいけないやつだから…」
「妖夢〜ちょっと来て〜」
「頼むから聞けよ!!」
あはは可哀想に…お進が必死になって亡霊さんに怒ってるんだけど、当の亡霊さんは全く意に介さず陽気に振る舞いながら手を叩いて妖夢を呼んでいる。
ん~なんだろ?亡霊さんは亡霊さんでわたし達の会話から何か思いついたのかな?
「いや、な?幽々ちゃん?言いたか無いんだけど…もう事の重大さが分からん歳でもないでしょ?それに紫もああ言ってた事だしさ、俺も割とマジでこいしに大切な話があるからホントどっか行っててくれるとありがたい――」
「はい何でしょう幽々子様?」
「お前巫山戯んなよ!来るの早ぇよ!!帰れ!!いっそ帰れ!!」
「みょん!?」
お進は亡霊さんに自由にされていてもまだ耐えれてたみたいだったけど…それも妖夢が来ちゃった事で一線が越えちゃったみたい。膝下からわたしをどかすと流れる様に妖夢に掴みかかったよ。
妖夢からしたら主人に呼ばれて来ただけなのにとんだ災難だね。ご愁傷様♪
ま、それでさ、亡霊さん?妖夢を呼んで一体何をする気なのかな?
「ちょ!ちょっと落ち着いて下さい一進さん!一体何故に私が怒られているのですか!?」
「うっせ!!もういいよ俺らが場所変えるから…ほらこいし!面倒になる前に中に―「模擬戦をやりなさい」……Pardon?」
模擬戦?…お進の方は何を言ってるのか分からないけど…亡霊さんの口からは間違いなくそんな単語が飛び出してきた。
「そ♪模擬戦~♪」
「……今から?」
「うん♪」
「一進さんとですか?」
「うん♪」
「「…………」」
……あ~りゃりゃりゃ…。
「妖夢だけじゃなくご愁傷様はお進もだったね」
「…慰められる現実がツライわ…。それに先生も言ってたけどさ…きっと俺ってマジで呪われ体質なんだわ…最近心当たりばっかだよ」
グッダグダじゃねぇか!!(本音)
はい自分でも驚いております。こいしを出したが故に収集がつかずやけに話を引っ張り事に…。ですが、少しシリアル気味に出来ましたから次からの話は楽にな…ったらいいなぁ。
それではまた次回。