受け入れ先は幻想郷   作:無意識倶楽部

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一=一進 慧=慧音 阿=阿求
椛=椛


それではどうぞ。


座談会 ~episode3~

一「………えぇ〜、え~…と……」

 

慧「何だその『このタイミングでお前達か…』みたいながっかりした感じの顔は」

 

一「…あ、いや……上の前書きを見れば出てくる奴が分かるからそれも思ってなくは無いけど…ハァ〜…なんて言うかさ」

 

阿「どう考えても座談会を挟む場所を間違えた感じがしますよね…。シリアスというか物語の進展に重大な話の後にこれって…」

 

椛「しかも私達が選出された理由が本編に影響を与えづらいとかなんとか…」

 

阿「…酷い話ですよね」

 

椛「全くだ…」

 

阿椛「「ハァ……」」

 

慧「おいおいお前達何をそうガッカリしてる?折角メインキャストを差し置いての出演なんだからもっと喜ぼう!な?」

 

一「……不憫でならねぇ…」

 

慧「お前は黙ってろ!!」

 

椛「慧音…」

 

阿「そう…そうですよね!選出理由が理由でもそれが不貞腐れる理由にはなりませんよね」

 

一「…あ〜っと慰められてるところ畳みかけるようで悪いけど、今回はいつもと方針を変えていこうと思ってるんだが」

 

椛「何?方針を変える?各出演者の説明不足を補うあのやり方をか?」

 

一「おう。だってお前らで今更説明する事なんてねぇもん」

 

椛阿「「…………」」

 

一「ちょいちょいちょい!!ストレートに言いすぎたのは謝るから帰ろうとすんなよ!?」

 

阿「すみません……何か…座談回は皆楽しそうにしているイメージがあったのですが」

 

椛「ああもはっきり言われると流石にな…」

 

慧「あぁそんなクヨクヨしてないで二人とも元気出せ!!これを機に出番が増えるかもしれないだろ、なぁ一進?」

 

一「お?そうだぞそうだぞ!!慧音の言う通り椛は今後必ず出す必要があるからな」

 

慧「ほら見ろ、だから私達が落ち込むにはまだ早いぞ。椛は今後も出るから――ん?()()?」

 

 

一「……察せ慧音、向こう二人は気づいてるぞ」

 

椛「…なんか…悪いな」

 

阿「…気にしないでください、人里のイベントは少ないですから……」

 

椛「…私は人里が好きだぞ」

 

阿「ありがとうございます…そう言ってもらえるだけで嬉しいですよ」

 

慧「ええい!!二人とも!いつまでこんな調子で進めていくつもりなんだ!!」

 

一「(そろそろ慧音がマジで怒り出しそうだな)…そんじゃ真面目に進行していくぞ」

 

椛「ああ分かった。無論ネタバレ厳禁だからepisode3以前の話になるがな」

 

阿「それでepisode3は宴会と人里(デート)がメインですが……悲しい事に話題に出す必要が無いですよね…」

 

一「……同意しちゃ悪いんだろうけど本編で説明してるからそれがホントに否めない。ま、それ故の方針変更だな」

 

阿「それで?今回はやり方を変えると言ってますが結局どのような事を?」

 

慧「……(一進…あまりにも巫山戯たこと言い出したらホントに二人が帰りそうだから言う言葉は選べよ)」

 

一「(俺はどんな事言い出すと思われてんだよ…)いや何…そろそろ今まで出会った奴らのまとめっぽいのを記述しとこうと思ってな」

 

椛「ほう。ま、いいんじゃないか?私達もイキナリ難しい事をやらされるよりよっぽど楽そうだし」

 

一「本編で会った順、そんでこんな感じのキャラだって事を分かってくれると嬉しいな。じゃ一人目から」

 

 

 

 

 

八雲紫

 

一進に心惹かれているのを前面的に出しているがイマイチ成果が上がらず可哀想な役回りを受ける不遇なキャラに……やるときはやる方だと考えている為そのうちにかっこいいシーンがあ……ったらいいなぁ…。

当初はメインヒロインで運用しようと一進を式にしたところまでは良かったのだが、距離が近づくと思いきやこいしが強すぎて若干のサブヒロポジに落ち着いた感じになってしまった。(まだメインのチャンスあるかなぁ…)

 

 

 

古明地さとり

 

真面目な優しいお姉ちゃん、基本誰に対しても丁寧で温和な感じ…にしようと思ったら他者を弄ったり弄られたり…ツッコミやボケだったり…必要な時は心を読んで説明役など、勿論シリアスとシリアルも使い分けれるレパートリーが非常に多いキャラになってしまった。

基本放任主義だが一進を利用する時はがっつり利用する程度にはSっ気あり。

 

 

 

古明地こいし

 

メインヒロイン…というか正妻(?)の位置に落ち着いた地底の無意識っ娘(…今更別キャラをメインヒロインに加入させようとしたらこいしのヤンデレルートが脳裏をよぎったので正妻はこの子に決定)。

無意識能力の肥大解釈、覚妖怪としての存在……広げた風呂敷を閉じれるかは怪しいが後悔はしてない。

現在は大好きな一進の為、自分磨きに日々奮闘中。

 

 

 

星熊勇儀

 

鬼の四天王…そして怪力乱神の名に恥じない剛腕と耐久力を誇る地底の看板的存在、そんな勇儀はthe姉御肌でサバサバしたタイプ。

実力としては間怠っこしい能力を抜きにして純粋の殴り合いにおいては妖怪最強クラスかと…。

因みに紫の式になる前の一進の全力を知っている稀有な妖怪。

 

 

 

八雲藍

 

真面目で高性能なパーフェクト妖怪で一進からも頼りにされている数少ない()()付けキャラ。

九尾、そして紫の式として相応の実力と誇りを持っていておりプライベートでは誰に対しても畏まる事ない。

勿論紫に敬意を払っているが…それが紫を甘やかせる理由にはならない所為で苦労人に度々なる。

過去に人間に恋心を抱いていたが今では達観しており周りを応援する側の存在になっている。

 

 

 

レミリア・スカーレット

 

一進を幻想郷に連れて来る要因の一つになったお嬢様。

地位(ゆえ)に妹との擦れ違いがあったが今では解決して順風満帆の生活を気に入っている。

周りから舐められないようにと尊大なカリスマを振り撒く為に強めな口調が目立つがそれでもやっぱりおぜうはおぜう、弄られもするし遊ばれたりもする。おそらくカリスマとかりちゅまの所為で一番二面性が激しいかもしれないキャラに。

 

 

 

パチュリー・ノーレッジ

 

言わずもがな本の虫、病弱でインドア派なのに若干元気過ぎるような気がしなくもないが別に大丈夫だろう…。周りからは一歩引いて冷静に考察しツッコミを入れるタイプで藍に引き続き()()を付けられている人物。

魔法が使える可能性を秘めていた一進に期待と関心を示していたが…あまりにも成果が(かんば)しく無かった為最近は若干放置気味。

 

 

 

フランドール・スカーレット

 

長い間幽閉されていたので自分が壊れないようにする為もう一人の人格(狂気)を創り出す事でギリギリの精神を保っていた。

そんな時一進と姉に救われる事で自制心が安定して心を持ち直し、現在では自分が知らなかった世界に心惹かれる程に純粋な娘で魔法に手を出している。

一進の事は好きだが、同様な感じでレミリアもこいしの事も大好きなので恋は知らない…というか知ってしまったら本気で一進死亡コースが出来てしまいそうなのでヒロイン枠から外れてもらった。

 

 

 

小悪魔

 

力が弱くても悪魔には変わりなし、たとえ契約主にも言う事は言うし悪戯心も多々ありの困り者である。

だがそれでも幻想郷の中では常識と良識は持っている部類に入る…寧ろ入ってしまう、……周りの濃すぎるメンバーが酷すぎるのも一理あるが…。

因みに魔界生まれで妹が一人いる。

 

 

 

博麗霊夢

 

弾幕ごっこにおいては無類の強さを持つ貧乏巫女。……として名を馳せているが実際には貧乏というわけでは無く質素、倹約家なだけ。

彼女の行動基準は利益と楽さが第一に考えられ、その為家事万能で戦闘に心得がある一進を保護の名目で神社で囲い楽をしようと画策するもこいしに阻まれ失敗に終わる。

 

 

 

霧雨魔理沙

 

お調子者でムードメーカー、色んな事に首を突っ込みたがり若干大雑把なように見えているが実は紙一重に注意深い一面を持っているキャラ。

自分と周りの実力に思う所があり誰にも見られないように努力で追い付こうと躍起になっていることもしばしば…。

 

 

 

アリス・マーガトロイド

 

魔法の森に住居を構える魔法使いで、たまに人里に来ては人形劇を見せたりと優しい印象を受ける。

人形を操る(動かす)魔法に長けていて最終的には完全自立の人形を作ることを目指している。

…しかしその実態は魔界の創造神である神綺の子供で一進の過去を知っている人物。

 

 

 

夢子

 

神綺のメイドとして仕えている上、神綺の創った中で最高傑作と称しても構わない程の存在。

過去の一進との関わりが誰よりも深く…そして敵対意識を持っている。

×××××××××××××××××××。

 

 

神綺

 

××××××××××××。

 

×××××××××××××××××××。

 

 

 

 

 

 

一「とまぁこんな感じだな」

 

椛「…最後らへんは気にしない事にするとして……本編に出て来ているのに書かれていない人物が居るのは何故なんだ?」

 

一「ん?ああ、それは全員書いてもなんだしと思ったから一先ず現重要人物の紹介をしとこうとな」

 

椛「そうか…まぁネタが無いとかの理由で書かなかった訳では無いのだな?」

 

一「…………ぴゅ~♪ぴゅぴゅ~♪」

 

慧「…図星か……全く、それなら隠さずに―「あぁ!!」どうした阿求?」

 

阿「書かれた方は重要人物…という事は他の方の出番は今後少なくなるのですか!?」

 

椛「阿求…」

 

慧「お前…」

 

一「……流石に喜んじゃダメだろう…」

 

阿「何ですかその流れるような三コンボ!?だって椛さんと一進さんは出番が確約しているそうだから少しぐらい愚痴を言ってもいいじゃないですかぁ!」

 

椛「ウグッ……」

 

一「……本当の事だから言い返せねぇわ…。つーかこんなやりとりするのも面倒だからさっきの質問に答えるとするけど…他の奴だって全然出番あるだろうし追加で言うと新しい奴らだって出るぞ」

 

阿「えっ……」

 

慧「諦めろ阿求。私達の場合出演出来る場所が人里だけな所為で他よりも使いづらいんだ」

 

一「阿求は人里以外で行けるところはあまり無いからな…椛は当然妖怪の山で必須だし、慧音も竹林と絡めない事も無いし」

 

阿求「椛さんのみならず慧音さんまで…わ…私だけが…」

 

一「悪いな。妖怪は危険だから貸本屋の娘と仲良く人里で大人しくしていてくれ」

 

椛「それ一切フォローになって無いぞ…」

 

阿「……あぁそうですかそうですか、もうそういう事言うんでしたらいいです!!」

 

慧「あ、おい阿求!」

 

一「…行っちまったな…」

 

慧「いや『行っちまったな』なんてお前も落ち着いてないで早く追いかけろ!」

 

一「いやいや大丈夫だって。あの阿求がそんな大それた事をする筈が――「――小鈴~!一緒に異変を起こしますよぉ!」……やっべぇ…」

 

慧「あっという間にフラグ回収したな。無論私が説得なんてしたら逆効果だから手伝えないぞ」

 

一「チッ、手伝ってもらおうと思ってたら先に拒否されちまったよ…椛は?」

 

椛「慧音と同じ答えだ。…自分で蒔いた種だから自分で解決するんだな」

 

一「げぇ~メンドクサすぎる~。…ハァ……あれはどっちかって言うと阿求の暴走だからあのままほっといても――」

 

椛「次は『藤代一進、人里の娘を陥れる』ってところか…」

 

一「は?何がだ?……って見出しか!?次の文の新聞に載せようって魂胆かよッ!?」

 

椛「面白そうだし文さんも脚色しやすそうだしな」

 

一「脅し方がエグすぎねぇか!?…ってか身内が捏造を肯定してる状況ってどうよ…」

 

慧「阿求の名が出ていないから尚更反響を呼びそうだな」

 

一「ぶっちゃけそこは誰の名前であろうと特定の奴に見られたら死を覚悟して弁解する必要があるんだが…。まいっか、取り敢えず阿求を大人しくさせれば」

 

椛「『藤代一進、人里の娘に激しく言い寄る』…いや熱弁するの方が……」

 

一「よし分かったどっちにしろ俺が阿求を止めようが止めまいが椛を如何にかしない限り詰んでるのはよく分かった」

 

慧「いや椛…そこまで追い込むのは流石に……」

 

一「いいよ慧音。人の弱みにつけ込むスタイルは俺もよくやるから文句なんて言えない」

 

慧「そう…なのか?普通はそういう事ではないと思うが……お前は変に律儀なところがあるぞ」

 

一「ありがとう」

 

慧「褒めてない!」

 

椛「ふむ…それなら私達の今日の昼でも奢って貰うとするか」

 

一「分かった分かった昼飯…………は?」

 

椛「ん?何か可笑しかったか?」

 

一「いや…もう少しエグいのを頼まれると予想してたから拍子抜けな感じが…」

 

椛「フ、大欲は身を滅ぼすからな。この辺りで止めておくのが――あ…」

 

一「『あ?』…え、いやどうした?何かあったのか?」

 

慧「千里眼で何か見えたのか?」

 

椛「…………」

 

一慧「???」

 

椛「……すまないが私は急遽用事が出来たから帰らせてもらおう」

 

一「は!?ちょま!……はっやもう見えねぇわ…」

 

慧「まぁ何があったのか気になるが…お前からすれば良かったのではないか?」

 

一「まぁそうだな。これで普通に阿求を止めれば良くなっ―「一進さんにその様な事を…それで阿求さんは異変を起こそうなんて言ってるんですね」

 

慧「…………」

 

一「…………」

 

???「これはこれは面白そうなネタですねぇ…」

 

慧「……終わったな。だから椛は逃げたのか」

 

一「頼む慧音ッ!後で何でもするから今だけは俺の弁明に力を貸してくれッ!!!」

 

 

 

 

 




え?今何でもーゲフンゲフン!こうやって振り返って見ると出したタイミングを間違えたキャラが結構いました。


それではまた次回。

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