やはり私と同中の彼との青春ラブコメはまちがっている。 作:巣羽流
まず最初に感想が増えてた!
質問や指摘もありました
ありがとうございます!
7話は職場体験です!
今回もさほどストーリが動かないです
動かすのは文化祭辺りからかなって思ってます
では本編をどおぞ!
どうも!私愛川花菜です!
今私はつまらない古典の授業の真っ最中!
つまらくて仕方ないので私は一昨日比企谷君が面白かったと言っていた小説を読んでいます。
ふむふむ・・・ここからどうなるのか・・・
キーンコーンカーンコーン
「・・・」
「花菜ちゃーん!お弁当たべようぜ~」
あまーい声で何か言ってるが頭に入らない。
「・・・」
ペラペラと心地よい音を立てて本の世界に入っているのを感じる。
えっ?ヒロイン死んじゃうの!?
せっかく主人公と結ばれたのに・・・
政府の奴等の人でなし!
「おい!花菜!花菜!!」
「・・・」
せっかく宿した息子も?
そんな・・・ひどい!
「花菜ちゃ~ん」
ゆさゆさと揺すってくる。
なんなのよもう。
「はぁ・・・どうかしたの?」
「どうかしたの?じゃないよまったく」
「もう、授業終わってお昼休みだよ?」
二人が呆れた様子で言う。
なんだそんなことか・・・って
「えぇ!?まじで!?」
「時計見てみな」
「・・・ほんとだ」
確かに四時間目終了時刻より五分進んでる。
まじかよ気付かなかったわ。
「あんた読書に集中しすぎじゃない?」
「だって・・・面白かったんだもん」
「にしても限度があるでしょうが」
「あはは・・・って言うか花菜ちゃんが読書って珍しいね。何かあったの?」
えっ?私が読書って珍しいですか?
「別にー。ただこれが面白いってオススメされたから読んでみただけだよ」
赤い背表紙の本を掲げて言う
すると二人は目を丸くして驚いたかおをする。
あれ?なんか変なこと言った?
「オススメって・・・誰にされたの?」
「誰って・・・比企谷君だけど?」
「か、花菜比企谷君と休日に会ったの!?」
「前に話した通りお礼をしたんだけど・・・えっ?何か変?」
「い、いや・・・花菜って意外と大胆なんだね」
「大胆って・・・約束を果たしただけだよ」
「それでそれで!どんな感じだったの?」
キラキラとした目で美波が聞いてくる。
「別になにも・・・」
「詳しく聞きたいな」
な、なんでそんなこと・・・
「別に聞いても楽しいことないよ?」
「良いから良いから」
「じゃあね・・・まずは」
ーーーー
「って感じでまた次の機会に遊ぼって約束してきたの」
「「・・・」 」
「あ、あれ?」
なんか二人とも黙り込んでこっち見てくるんですけど・・・
やだ!もしかして私の貞操が狙われてるの!?
「・・・花菜って比企谷君のこと好きなの?」
「そりゃもちろん。話してて面白かったし話しやすいし、気を使わなくて済んでるしね」
「また会いたいって・・・も、基子さんや。これはもうじき花菜ちゃんが落ちるよ」
「そんなまさか。今の所問題はない感じだけど」
「今だけだよ」
「まさか花菜が男なんて・・・」
「?」
二人がヒソヒソと内緒話をしてる。
なんかそんな風に省かれると比企谷君みたいでやだなー。
「私としては良いと・・・」
「でもそれだと」
あー、お弁当美味しいな~。
二人がずっと内緒話をしているのでご飯を食べるしかやることがなかった。
そう言えば比企谷君はどこで昼休みをすごしてるんだろ。
ーーー
「本日のロングホームルームはテスト明けの職場見学の班を決めてもらうぞ」
あぁ・・・そう言えばそんな行事あったな。
「原則三人一組として班をつくってもらう。だがそれだと一人余ってしまうので二つ二人一組の班を設ける」
では自由に決めてくれ。
そう先生が言うとわらわらとみんな散って三人一組を作り出す。
私はもちろんあの二人と一緒だ。
「私は行きたい場所は無いかな・・・ねぇどこに行きたい?」
そう言われ職場見学場所の一覧を見る。
「私は小説とかの出版社に行きたいな」
基子がそう言う。
私は断じてそんな退屈そうな所いきたくない。
「私は農学系の研究センターの中の見学が良いな」
「えぇ・・・」
基子は嫌そうに顔を歪める。
私だって出版社は嫌だ。
ここはじゃんけんで決めるか?
そう思ったとき先生から声が上がった。
「みんな聞いてくれ。全員が三人組を作ってしまい雪ノ下が一人になってしまってる。どこか三人組をばらしてくれ」
そう言われたが誰一人として声を出さない。
みんな雪ノ下さんと居るのが気まずいのだろうか。
「先生。私は一人でも構いませんが」
え?そんな感じで良いの?良くないでしょ!?
「そ、そうか?なら」
「待ってください!」
ついつい静止してしまった。
クラス中の視線が私に集まる。
みんな注目しちゃって・・・
私の可愛さに目を奪われたのかな?☆
「愛川、どうかしたか?」
「私雪ノ下さんと行きたいです」
そんな、感じになるなら私は雪ノ下さんと行きたい。
「そうか・・・じゃあ、それで決定だな、あとの時間は自由時間だ。授業が終わる時間では教室を出ないように」
そう言って先生は出ていった。
「ちょっと、花菜どういうこと?」
「ん?ただ私は純粋に雪ノ下さんと一緒に行ってみたいと思っただげよ?それに二人と行くと出版社に、行かなきゃならなくなるかもしれないしね」
「へぇ~。じゃあ私たちは二人で行くね」
「うん。わるいね~」
「まぁ気にしなくて良いよ」
「じゃあ雪ノ下さんと話してくるね」
「いってらっしゃーい」
テクテクと雪ノ下さんの近くにくる。
雪ノ下さんが、何か疑うような目で見てくるんですが。
私なにもしてないよね?
「あなた・・・どういうつもり?」
「べつに?雪ノ下さんとお喋りとかしてみたいなって思っただけだよ?」
「今まで大した関わりは無かったのに・・・いったいどういう心境の変化なのかしら」
「雪ノ下さんの事比企谷君に聞いて興味が出たってのがほんとの事。それ以外無いよ?」
「そう・・・」
彼の名前を出すと少し驚いた顔をしてからそれだけ返事をした。
「それで、行く場所なんだけど!第一希望は農学系の研究センター良い!?」
「べつに構わないわ」
「よっしゃ!ありがとう!」
よし!雪ノ下さんとなら百人力だぜ!
あっ、そう言えば良い忘れてた 。
「雪ノ下さん」
「?」
「これからよろしくね」
笑顔で挨拶をする。
やっぱ笑顔と、挨拶は大事だよね!
「えぇ・・・よろしく」
彼女は少し微笑みそう言って来た。
ひゃぁ・・・とんでもなく絵になる笑顔だ。
思わず彼女に見とれてしまっていた。
ーーーー
日は飛んで職場見学当日!
現在は雪ノ下さんと二人で電車に乗って移動中です!
「ねぇねぇ!雪ノ下さんってさぁ」
「愛川さん。ここは公共の場なのよ?ボリュームを落として話なさい」
「ごめんごめん・・・それで雪ノ下さんはさ」
「はぁ・・・ 」
私はずっと話をしていた。
沢山質問したし沢山私の事も話した。
ーーー
「うわぁ・・・すごい」
「ほんとに、すごいわね」
テニスコートが五個くらい収まるであろう空間には沢山のイチゴが埋まっている。
研究センターに付いた私たちは「百聞は一見に如かず」と言われてさっそく施設内を見せてくれている。
「ここにあるイチゴは現在品種改良中なんだ」
「なんでこんなに広いところに植えてるんですか?」
「ここにあるイチゴはそれぞれ仕様が少しずつ異なってるものが埋まってる。それぞれ酸味とか糖度なんかが調節されて微妙に異なるんだ。それらを比べるのに同じ環境で育てなければ正確な結果は出ない。50の種類のイチゴを同じ環境で育てるために広い土地を使ってるんだ」
「でもそんなことしなくても小さな空間で同じ土を使い、湿度や温度なんかを一定に保った方が良いのでは無いですか?」
雪ノ下さんが質問する。
さ、さすが!思ったことはずかずか言うね。
「うーん・・・たしかにそうなんだけど僕達は機械の故障なんかを危惧してるんだ」
「故障?」
「うん。もしも一つの空間で空調が故障してしまったらそこのイチゴのデータは正確性が低くなる。それだと効率は悪いよね?」
「はい」
「広い土地で一つの空調を使えば壊れてもみんな同じ環境になる。そうすれば比較も正確性が落ちずにすむってことだよ」
「ほぇ~。すごいですね」
「なるほど・・・」
雪ノ下さんが納得した顔をする。
私もなるほどっと納得してしまった。
「はっはは。こんな話だけだはつまらんだろ?イチゴの試食でもしてみようか」
「良いんですか!?」
「あぁ。その代わり感想をしっかり頼むよ?若い女性の味覚を参考にしたいからね」
そう言って係りの人はにっこりと微笑む。
やったぁ!
「雪ノ下さん!試食だって!楽しみだね!」
そう言って腕に抱きつく。
「そうね、って近いわ愛川さん」
おぉ・・・照れてる照れてる。
なんだか楽しい気持ちになってきたからこのままでいよ!
「島田さんがいるのよ?自重して?」
島田さん?・・・って係りの人か!
「っ!」
はっとなり腕を話して島田さんを見ると苦笑していた。
は、はずかしい・・・
「じゃあ試食してみようか」
島田さんが先に歩き出すのを私たちもついていく。
どんな感じなのかなぁ。
ーーー
「今日は楽しかったね!」
「そうね」
職場体験の帰り道雪ノ下さんと二人で電車に乗る。
「イチゴも美味しかったねぇー」
「えぇ・・・でもあなたがあんなにしっかりした感想をするだなんて思わなかったわ」
そう!
私はイチゴの感想をしっかりとしたのだ!
これは甘すぎて逆に変な感じがするとか友達にもこう言うのが好きな人がいるとか企業の人が求めていそうな意見を言った。
ちなみに雪ノ下さんに関しては新しいイチゴのデータを提示していた。
さすがって言うかこれはやばいって思った。
にしてもそれが発売されたら品種名は間違いなく雪ノ下だろう。
「えへへ・・・こう見えて私は理系科目なら学年3位なんだよ!」
私がどや顔で言うと雪ノ下さんはクスリと笑いこう言った。
「・・・あなたあの男と同じことを言ってるわよ?」
「比企谷君の事?」
「えぇ・・・現国学年3位だって自慢してきたわ」
学年3位・・・基子よ。
3位は比企谷君だったぞ。
「3位で満足なのかしら?」
すこし挑発気味にそう言って来た。
「はっ!なわけないでしょ!次は一位狙うよ!」
「私に勝てるのかしら?」
「勝てるかじゃなくて勝つの。天才たる私がそう決めたんだから絶対だよ」
「楽しみにしてるわね 」
二人で顔を見合わせるとクスリと笑ってしまった。
なんだろう・・・なんか楽しいな。
それにしても雪ノ下さんとも、仲良くなったと思う。
なら・・・
「雪乃ちゃん」
「へ?」
「今日から雪乃ちゃんって呼ぶね!」
「な、なぜ急に」
「私は雪ノ下さんと、もっと仲良くなりたいと思ったからまずは形から入ろうかなって」
「そう・・・少し照れくさいのだけど」
「気にしない気にしない!」
そう言って腕に抱きつく。
「あ、暑い・・・離れてくれないかしら?」
「雪乃ちゃんは・・・私に抱きつかれるのは嫌?」
涙目でそう訴える。
「別に嫌と言うわけでは」
あっ・・・雪乃ちゃんチョロい・・・
てか比企谷君とこう言うのが似てる。
「ありがと!」
そう言ってさらにべたつく。
雪乃ちゃんは最初こそ嫌がったがそのうち慣れたのか抵抗をしなくなった。
そうして私たちは行きと同じように談笑をしながら帰路を渡った。
ありがとうございました!
今回はここまでです!
既存のキャラって難しいですね
それと話の切り替わりとかタイミングがつかめない・・・
とにかく終わりです!
質問とか指摘、感想なんか待ってます!
では今回もお付き合いいただきありがとうございました