やはり私と同中の彼との青春ラブコメはまちがっている。   作:巣羽流

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早くも6話です!

お気に入りが100突破しました!

ありがとうございます!

これからも頑張りますので暖かい目で見てください!

では6話です!


6話

どうも!それなりに可愛いと噂の愛川花菜です!

 

え?そんな噂しらない?

 

そのうち流れるから大丈夫☆

 

そんなどうしよも無いことを考えつつ本屋までの道のりを歩いていく

 

本屋は駅前にあり自転車だとそれなりに近いのだが徒歩だと少し遠い

 

もう少し近ければいいんだけどなー

 

そんなことを考えてると本屋につく

 

時間は・・・15分前か

 

比企谷君の姿はまだない

 

しばらく待ってるか

 

そう思ってスマホをいじり始める

 

「よう」

 

「ひゃあ!」

 

いきなり声をかけられ悲鳴をあげてしまった

 

び、ビックリした

 

そう思って振り返ると相変わらず目が腐った男の子がそこにいた

 

服装は青いシャツに白いパンツ、シンプルだが清潔感がある服装だ

 

顔も目以外はそれなりに整っているので似合ってる

 

というか普通にかっこいいんだけど・・・

 

「比企谷君!おはよう!」

 

元気よく笑顔で挨拶をする

 

笑顔と挨拶は大切だよね!

 

「・・・ おう」

 

「えぇ・・・そっけないなぁ」

 

「そりゃお前、声かけられたら悲鳴あげられるとかどんだけ俺不審者レベル高いんだよ。下手したら通報されてたぞ。軽く傷ついちゃったじゃねえか」

 

「あっ・・・ごめん」

 

確かに挨拶したら悲鳴を上げられるとか傷つくよね・・・

 

「そのなんだ。あんまり気にしねぇし。てかまじになんなよ」

 

比企谷君はそっぽを向いてそう言った

 

なんか気使わせちゃったかな?

 

「あー、あとな・・・その服似合ってるぞ」

 

「えっ」

 

ビックリして比企谷君を見つめる

 

今度は照れ臭そうにそっぽを向いていた

 

なんか前に話した感じだとそんなこと言う人じゃ無さそうなのに

 

「ありがとう」

 

微笑みながらお礼を言う

 

「おう」

 

彼はまだそっぽを向いたままだ

 

そんな彼を見てるとなんだかニヤついてしまう

 

意外と可愛いんだけど

 

なんだか、女の子に慣れてない感じがね!可愛いですね!

 

こりゃ楽しくなりそうだ

 

私は男の子を照れさせた経験が少ないのでなんだか楽しくなってきた

 

「じゃあ、行こっか!」

 

笑顔でそういい歩き始める

 

ーーーー

 

テクテクと二人で歩いて目的地に向かう

 

「なぁ。今日はどこに行くんだ?」

 

「みんなでよく行くカフェに行こうかなって」

 

「カフェか・・・洒落たとことか敷居が高いのは嫌だぞ?」

 

「私たちが遊びにいったときよく行く場所だから大丈夫だよ」

 

「なら良いんだが・・・」

 

そう言って彼はついてくる

 

てかさ

 

「なんで後ろ歩いてるの? 」

 

比企谷君は私の3歩ほど後ろを歩いてる

 

「え?なんでって愛川は俺と一緒にいるところ学校のやつに見られるのとか嫌だろ?誤解とかされるかもしれないし」

 

「うわぁ~卑屈だなぁ」

 

「うっせ・・・」

 

なにをどうしたらそんな性格になるんだ?

 

女の子とデートだよ?

 

普通隣にポジショニングするでしょ!

 

「良いから隣に来るの」

 

「いやでも・・・」

 

むっ、この私の隣で歩くのがそんなに嫌か!

 

ここは泣き落とし作戦に移行するしかないな

 

「そっか・・・比企谷君は私の隣で歩くのは嫌なんだね・・・」

 

しょぼんとした顔で目をうるうるさせて言う

 

「嘘泣きするな」

 

一瞬でばれた

 

「な、なぜわかった!?」

 

「ぼっちの観察力なめんな」

 

「・・・比企谷君ってボッチなの?」

 

「まぁな」

 

彼は自慢げに答えた

 

なんでこんなに誇らしく思ってんだろ

 

「そ、そっか」

 

「おい、顔引きつってんぞ」

 

「そ、そんなことないよー」

 

「それで隠せると思ったの?」

 

このあとも談笑をしながら歩いていると目的地に付いた

 

「ここだよ」

 

そう言って店内に入る

 

「いらっしゃいませ~」

 

「二名です」

 

「こちらへどうぞ」

 

そういわれて案内されたのはカウンターの近くにある二人用の席だ

 

「へぇ・・・」

 

比企谷君は興味深そうに店内を見渡す

 

木造を思わせる色合いで落ち着いた雰囲気のカフェ

 

「どう?なかなか良いでしょ」

 

「ああ、もっとリア充(笑)が、来るような店を想像してたからな。落ち着いた雰囲気が良い」

 

「あぁ・・・あの手の雰囲気のカフェは苦手なんだよね・・・」

 

なんか騒がしいし、見ててイライラするし

 

何考えてんのかな?大きな声だすのが格好いいと思ってるの?

 

「だよな」

 

比企谷君は苦い顔をして頷く

 

彼も同じ考えを持ってるんだうな

 

「そろそろなんか頼もうぜ。腹減ってきた」

 

「そうだね!なに食べる?」

 

うーんっとメニューを見ながら考える

 

比企谷君って何が好きなんだろ?

 

「そうだな。何かおすすめとかあるか?」

 

「うーん・・・私的にはピラフとお勧めかな?」

 

「ほう・・・」

 

「私は決めたよ」

 

「俺もだ」

 

「じゃあ頼もうか。すみませーん!」

 

店員さんがこちらに来てメニューを取る

 

「私はシラスとツナの明太ピザとアイスコーヒーで」

 

「俺はパエリアとカプチーノ」

 

えっ?ピラフじゃないの?

 

「かしこまりました!」

 

店員さんが厨房に戻る

 

決めてんならなんでオススメ聞いてきたのよ

 

なんだかはめられたみたいで悔しい

 

ジーっと恨みを込めて比企谷君を睨む

 

「な、なんだよ?」

 

「私がオススメ教えてあげたのに無視なんて酷くない?」

 

「あー。オススメされてご飯系のとこ見てたらピラフの横にパエリアがあってな。美味しそうだったからつい」

 

「ひどーい!私の事もてあそんだんだね?」

 

「人聞きの悪いことを言うな」

 

「私のことはめて楽しんでさ、楽しんでたのは自分だけだよ?」

 

「そろそろやめろ、やめてくださいお願いします」

 

「冗談だよ」

 

私はクスクスと笑い、比企谷君はまったくとあきれる

 

そんなやり取りをしていると料理が来た

 

「おし、じゃあ食うか」

 

「うん!いただきます」

 

「いただきます」

 

比企谷君はしっかりと挨拶をしてパエリアを食べ始める

 

意外と礼儀正しいんだ

 

「おっ、旨いな」

 

「でしょ!パエリアも美味しいんだよね!」

 

「そうだな・・・ここの料理は基本的に旨いのか?」

 

「うん!パスタも美味しいしサンドイッチも!それにピザだって」

 

そう言ってピザを持ち上げる

 

「ふぅん」

 

言葉は少ないが興味深そうな顔をして聞いていた

 

たぶん今、今度一人で来ようとか考えてんだろうな

 

「一つ食べてみる?」

 

ピザを一つもって言う

 

「いや、なんか悪いし良いよ」

 

「どうせ今回のお会計は私持ちだし気にしなくて平気だよ」

 

「そ、そういうもんなのか・・・じゃあありがたくいただく」

 

そう言ってピザを取ってもぐもぐとたべる

 

すると目を驚いたように見開かせた

 

「旨いな」

 

「でしょでしょ!」

 

「あぁ。シラスって聞いたときどうなんだ?って思ったけどむしろシラスが良い味だしてるな」

 

「そうなんだよ!私はここのピザならこれが一番好きなんだ!」

 

「他のも気になってきたな」

 

「また来れば良いじゃん」

 

「なんだかなぁ・・・少しこういう所には入りずらいんだよ」

 

「へぇ・・・はっ!」

 

「ん?」

 

「も、もしかして今のって遠回しにまた一緒に来たいな~って言うことなの!?」

 

「は?」

 

なにバカな事いってんだと言う目で見てくる

 

「比企谷君って大胆なんだね」

 

そんな視線なんか気にしないでわざとらしくそういい放つ

 

「そんなこと言ってないだろうが・・・」

 

「仕方ない!また、今度来ようね!」

 

良い笑顔でそう言うと彼は嫌そうな顔に変わる

 

「また勝手にそんなことを・・・」

 

「楽しみだね!」

 

「はぁ・・・」

 

ーーー

 

「ありがとうございました!」

 

「ふぅ」

 

「結構長い間話しちゃったね」

 

「そうだな・・・」

 

あれから下らない話なんかしたりして面白おかしく喋ってた

 

なんだか思ってたより楽しくお喋りできたな~

 

将来の夢が専業主夫って・・

 

思い出しただけで笑いが・・・

 

「なにニヤついてんだよ」

 

「なんでもないよ!」

 

「んだそれ」

 

そう言って彼は時計を見る

 

「もう五時か・・・そろそろ帰ろうぜ」

 

「そうだね」

 

テクテクと帰路を二人で歩く

 

「そう言えばもうすぐ職場見学だねぇ」

 

「あの地獄の行事か・・・」

 

「まぁたそんな事いって・・・」

 

「あんなの専業主夫志望の俺には関係ないね」

 

「そこまで、一貫してると清々しいね」

 

「だろ」

 

どや顔でそう言ってきた

 

私は比企谷君のこういうところは好きだ

 

「俺ん家こっちだから」

 

「うん!楽しかったよ!」

 

「おう」

 

「比企谷君はどうだった?」

 

うりうりと肘で腕をつつく

 

「や、やめろ」

 

「素直に言ってねぇ」

 

「いや、その・・・悪くなかったぞ」

 

悪くない・・・か

 

「これで、勘弁してくれ」

 

「仕方ないな~」

 

「ふぅ・・・じゃあ、またな」

 

「うん!次は比企谷君が企画してね!」

 

「えっ・・・あれマジだったの?」

 

「もちろんだよ!」

 

「・・・まじか」

 

「まじまじ」

 

はぁっと、嫌そうにため息をはく

 

「えっ?もしかしてほんとに今日楽しくなかった?」

 

少し不安になってしまう

 

楽しくなかったからこんなに嫌そうなのではと

 

「いや別にそういう訳じゃないんだ」

 

「ほんと?」

 

「ああ」

 

「じゃあ、次もまたあそぼうね!」

 

「はぁ・・・わかったよ」

 

「よかった!じゃあこんどこそバイバイ!」

 

手を振ってサヨナラをする

 

さて!帰りますか!

 

ーーーーー

 

つっかれたぁ~

 

お風呂もご飯も済ませてベットにダイブ

 

ごろごろしながら今日の事を思い出す

 

比企谷君って歩くときにさりげなく道路側歩くし店出るときとかはドア開けてくれてるし・・・しっかりしてる

 

比企谷君って思ってたよりもずっとしゃべりやすくて、ずっと面白くて、ずっと紳士的なんだな・・・

 

今日は比企谷君のこと知れてよかった

 

次が楽しみだ

 

「もう眠いや・・・」

 

そう呟きそっと瞼をとじる

 

今日の記憶を思い出しながら眠りに付いた




ここまでです!

なんか思ったよりも進展がない!って思った人いますよね

今回は花菜ちゃんがヒッキーと仲良くなるのが目的なんでそれで良いんです!

次回は職場見学ですね

今回もお付き合いいただきありがとうございました

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