やはり私と同中の彼との青春ラブコメはまちがっている。 作:巣羽流
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では5話いきます!
「い、いた」
卒業アルバムを漁っていると目の腐っている彼を見つけた。
私が彼に衝撃的な告白?をされた日の夜。
とても信じられない気持ちになったので実際に調べてみることにした。
そうしたら彼はほんとにいたのだ。
「ほんとに同じ中学だったんだぁー」
そう思うとすっと胸がスッキリするのを感じた。
それと同時に高校に同じ中学出身の人がいることが嬉しくなってきた。
そう思いながらなんとなく卒業アルバムをめくっていると、一年生の頃の遠足の集合写真に目が止まった。
「同じクラスならいるはずだよね・・・」
腐った目腐った目と、比企谷君を探してみる。
・・・あれ?
おかしいなぁー。
見つからない。
アホ毛アホ毛と、もう一度探してみる。
すると彼を発見した。
「えっ・・・」
中学一年の彼の目は今ほど腐敗してはいなかった。
確かに腐ってはいたが目付きが少し悪いって程度だと思う。
こりゃ気付かないわ。
もはや別人に感じるレベルだ。
「・・・」
なんで彼はあんなに目を腐らせてしまったのだろうか?
中学の三年間の間でいじめられてた?
でもそんな話聞いた事無いし。
わからないなぁ。
そんなわからないことを考えていた夜はどんどんフケていった。
ーーーー
キーンコーンカーンコーン
「ふぅ・・・」
翌日の四時間目が終わりを告げるチャイムがなる。
お弁当の準備をして基子の席に向かうと二人から驚きの声があがった。
「花菜ちゃん、今日は行かないの?」
「え?花菜あんた諦めたの?」
「諦める?あぁ・・・」
あぁ・・・この二人はまだ知らないんだったね。
「それね。実は昨日の放課後比企谷君にあったんだ」
「「え!?」」
二人が目を丸くして見てくる。
そんなに見ないで~。
恥ずかしい☆
「どういうこと?状況を詳しく教えなさい」
「気になる気になる!花菜ちゃん教えて~」
まぁ、べつに秘密にする事でもないしね。
話すか。
「昨日の放課後にね・・・」
ーーーー
「ってことなの」
「あ、あんた・・・人探しの相談を探してる人にしに行くとか」
プルプルと基子は笑いをこらえてる。
ええわかってますとも。
間抜けですよね。
「私は雪ノ下さんがそんな部活やってることに驚きだよ」
「それはほんとに思うよね。なんだっけ?たしか奉仕部って言ってたような・・・」
「なにその響き、エロそう」
笑いがおさまった基子がいう。
「私も思った」
「なんかやらしいことすんのかな~」
「なわけあるかい。お悩み相談所だって言ったじゃん」
雪ノ下さんと由比ヶ浜さんのご奉仕とか毎日満員になること間違いないだろう。
比企谷君の存在意義無いし。
「それよりさ、花菜はどうするの?」
ニヤニヤしながら基子が聞いてくる。
「どうするって・・・なにが?」
「比企谷君へのお・れ・い☆」
「いやらしいことしてあげるの?」
ニヤニヤと、美波も混ざってからかってくる。
「そ、そんなことしないよ」
「えぇー!比企谷君お礼って言われて期待してるよ?」
「してあげなよ~」
「あほか!ご飯奢るだけだわ!」
まったくこいつら・・・
「ご飯奢るんだ」
「じゃあじゃあデート!?」
「別にそんなんじゃ」
「きゃー!花菜ちゃん青春してる~」
う、うぜぇ・・・
このあと私はキスするだの抱き締めるだの一晩を二人で明かすだの二人のくだらない妄想を聞かされた。
にしてもその気はなかったとは言えお礼することになったのは事実。
さてどうしようか・・・
ーーー
「ほんとにどうしよ!?」
その日の夜にそろそろ本格的にどうするか考えようと思ったのだが何にも思い付かない。
考えてみたら男の子と二人だけでお出掛けなんて初めてだ。
まぁでも別に好きでもない相手だし構わない構わない。
気にならない気にならない。
『じゃあじゃあデート!?』
「っ」
ふと昼の時の美波の言葉を思い出すとなんだか心臓がはやくなる。
き、緊張するぅぅ。
ベットにダイブして手足をばたばたさせて悶える。
くっ・・・美波ぃ!
どうしよ・・・何にも考えられないよ・・・
顔が熱くなってるのを感じたので窓を開ける。
すると心地のよい風が吹いてきた。
もう少しで夏がくるのでこの気持ちのよい風ももうすぐ無くなるのか・・・
そんなことを考えていると冷静になるのを感じた。
てかお礼なんて私がよく行くご飯屋さんとか奢るので良くない?
なんでこんな簡単なことに気づかなかったのかな。
そう自分に呆れつつ比企谷君にメールを送る準備をする。
「今度の土曜日でいいか・・・」
そう呟きながらメールを打つ。
どうでも良いけどスマホでメール打つときも打つって言うんだね。
変な感じする。
ーーー
約束の!
ーーー
昨日言ってたお礼なんだけど今度の土曜日にしようとおもうんだ!
予定とか入ってるかな?(゜▽゜*)
ーーーーー
変なこと言ってないよね?
言ってないな。
「送信っと・・・」
手を空に向けて伸ばしながらそう呟く。
よし、とりあえずお風呂に入るか。
入浴シーン?
ふふふ。今回はお・あ・ず・け☆
・・・たいした胸でもないのになにバカなこと考えてんだか。
自分で自分を呆れつつお風呂に向かった。
ーーー
「ふぅ・・・」
お風呂からあがって部屋に戻ってきた。
携帯を確認すると一件のメールが来ていた。
比企谷君だ。
ーーー
Re,約束の!
ーーー
あれマジだったの?
ーーーーーーー
えっ?本気にしてくれてないの?
軽くショックなんですが?
にしてもこんな返信思ってても、普通しないだろ。
呆れつつ返信を返す。
ーーー
無題
ーーー
マジだよ!
と言うわけだから土曜日の11時にこの前助けてくれた本屋さんの前に集合ね!( ☆∀☆)
ーーーー
送信っと。
さーてどんな返事がくるかな。
ーーー
無題
ーーー
了解
ーーーーー
すくな!
必要最低限しかないよ!?
どんだけエコロジー精神豊富なんだよ!
そんな突っ込みを心のなかで入れてはいたが少し驚いた。
比企谷君ならもっともっとうだうだ嫌がるかと思ってたのに意外とあっさりオーケーしたからだ。
なにかあったのかな?
まぁ別にいいか。
そう思いベッドに倒れて目を閉じた。
今度の土曜日少しだけ・・・
楽しみだな。
終わりです!
次はデート?パートですね
今回もお付き合いいただきありがとうございました!