やはり私と同中の彼との青春ラブコメはまちがっている。   作:巣羽流

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4話目です!

感想がきてました!あれって嬉しいものですね!

では行きます!


4話

どうも!愛川花菜です!

 

私は今とても驚いています!

 

戸塚くんに悩みがあるならとつれていかれた教室には何と!我が高校1の美少女!雪ノ下さんがいました!

 

それだけではありません!

 

なんとなんと!例の腐敗してる目の彼も居たのです!

 

「えぇーーーー!」

 

「・・・よう」

 

私が比企谷君をみるなり大声を出して驚く。

 

比企谷君もめちゃくちゃ嫌そうな顔で挨拶をする。

 

「えっ?えっ?どういうことなの?なんでここにいるの?」

 

「なんでって・・・俺はここの部員だからな」

 

「ここの部員?」

 

お悩み解決の部活の部員?彼が?

 

むしろ自分の解決しなくてはならないお悩みが山ほどありそうなのに?

 

頭が混乱しているとこほんと咳払いをする声が聞こえた。

 

「愛川さん。依頼なのかしら」

 

「えっ依頼?」

 

えっと・・・そうか!ここはお悩み相談所なのか!

 

だとしたら私の目的はすでに果たしつつあるんですが?

 

「えっと・・・」

 

そう言って比企谷君の方をちらちらと見ていると雪ノ下さんは・・・

 

「比企谷君」

 

名前を呼び彼を見つめた。

 

すると彼は立ち上がり飲み物買ってくるわっと出ていこうとした。

 

この二人には言葉は要らないの?てかほんとに懐刀っぽくない?

 

「ヒッキー!私は午後ティーね!」

 

「いやなんでお前の買ってこなきゃなんないんだよ」

 

心底嫌そうに言う。

 

「八幡。僕アクエリアス」

 

「よし!任せとけ!」

 

「なんか私の時と対応が違う!?」

 

比企谷君・・・戸塚くんに落とされてるな・・・

 

まぁ気持ちはわかるぜい!

 

「・・・あー、愛川はどうする?」

 

「え?」

 

私がきょとんとした顔をしてると彼は。

 

「お前だけ何にもないのも変だろ・・・で、どうする?」

 

へぇ・・・以外と優しいんだ・・・

 

なんかもっと自分勝手で冷めてる人だと思ってた。

 

「じゃああったか~いMAXコーヒーで」

 

やっぱここの自販機で飲み物買うならホットなマッカンですよね!

 

千葉県民ならこれ1択よ!

 

「っ!」

 

比企谷は驚いたように目を見開く。

 

「お、お前あれ好きなのか・・・」

 

「え?・・・そうだけど?もしかして引いてる?」

 

あれ甘すぎるってみんなよく毛嫌いしてるもんね。

 

みんな非県民すぎるよ。

 

「なわけあるか。むしろ感動してるまである。千葉県民のソウルドリンクを人に頼まれたのが嬉しくてな」

 

な、なんだと・・・?

 

彼も同士だと言うのか?

 

急に親近感がわいてきたぞー。

 

感動してるとなんだかすこし寒気が増してきた。

 

あれ?おかしいなぁー。

 

「比企谷君」

 

雪ノ下さんが無言で比企谷君を見つめていた。

 

これが寒気の原因か。

 

比企谷君は目を泳がせながら教室を後にした。

 

こ、こわいよ雪ノ下さん。

 

「・・・彼が居たのでは話しにくい内容なのでしょう?」

 

「うん」

 

なるほど・・・気をきかせて比企谷君を追い出したのか。

 

「では話をきかせてもらえる?」

 

何を話すか・・・まず助けてもらったことからかな。

 

「一ヶ月くらい前にね・・・」

 

ーーーー

 

「ってことがあって私はこの学校の男子生徒に助けられたの」

 

「ふぇ~。そんなことあるんだね」

 

由比ヶ浜さん?が興味津々に話を聞いていた。

 

「なるほど・・・それで?」

 

「私はその男の子に会いたくて探していたんだけど・・・どのクラスかはわかったんだけど昼休みとかに行っても見つからなくて」

 

「・・・つまりそれが悩みな訳ね」

 

「うん 」

 

「さて・・・どうしたものかしら」

 

そう言って指を顎に置いて考え始める。

 

その姿はとても絵になっていてつい見いってしまった。

 

「それが、その・・・」

 

「どうしたの?」

 

「実はもう見つかったんだ」

 

「えっ?」

 

「どういうことかしら?」

 

なんかここにいたしね。

 

見つけるだけなら終わってる。

 

「その彼って言うのが比企谷君なんだよ」

 

「「え?」」

 

雪ノ下さんと、由比ヶ浜さんは心底驚いた顔をしている。

 

プラス戸塚くんも。

 

三人とも可愛いからとても絵になるね!

 

「・・・愛川さん。本気で言っているの?」

 

「う、うん」

 

「あの男がそんなことするだなんてとても信じられないのだけれど」

 

「だ、だよね・・・働かないが信条のヒッキーが・・・」

 

す、すごい言われようだ。

 

彼はどうやら働かないっていう方向で信用されているようだ。

 

こんなに悲しい信用初めてみたよ・・・

 

「それで・・・彼を、見つけることが出来たわけなのだけど、どうするつもりかしら?」

 

雪ノ下さんが聞いてくる。

 

えっ?どどどどうするつもり?

 

見つけることに全力を注いでて考えてなかった・・・どうしよ・・

 

そうだ!

 

「お礼!あのときのお礼がしたかったの!」

 

我ながら素晴らしい言い訳だ。

 

さすが私!てんさい☆

 

「それだけでは無さそうだけど・・・」

 

「そ、そんなことないよ?」

 

声が裏返ってしまった。

 

私なにやってんの!?雪ノ下さんジト目で見てくるし!

 

「・・・まぁ良いわ、ではもう悩みは無いってことで良いのね」

 

「うん」

 

なんとか誤魔化せた。

 

誤魔化せてないか。

 

そうこうしてから少し雑談を始めてるとガラガト扉が開いた。

 

「買ってきたぞ」

 

「おぉー!ヒッキーありがとー!」

 

比企谷君がみんなに飲み物をくばり始めてる。

 

「ほらよ」

 

「っ」

 

なんだこれ?なにか変な感じが・・・

 

『ほらよ』

 

『ありがとう!』

 

こんな会話以前にもしたようなきが・・・

 

「どうした?」

 

比企谷君が不思議そうな顔をする。

 

「いや!なんでもないの!・・・ありがと」

 

「おう」

 

なんだったんだ?

 

やっぱり私は彼と以前関係があったのか?

 

考え事をしていると、雪ノ下さんと由比ヶ浜さんが比企谷君

に事情を話してた。

 

「お礼?んなもんいらんとあん時も言ったろ・・・」

 

「それじゃあ私の気が済まないの!」

 

「・・・はぁ。わかったよ。んで何してくれんの?肩たたきとか?」

 

彼は観念したように言う。

 

って私もそんなにゆうほどお礼したい訳じゃないのにごめんね?

 

「私は娘かい!・・・うーんと・・・そうだな・・・」

 

お礼か・・・なにがいいかな?

 

うーん・・・そうだ!

 

「何か奢ってあげる!」

 

「じゃあマッカンで」

 

「そういうんじゃなくてもっとちゃんとしたものだよ!」

 

「もしかして外食か?えぇ・・・」

 

今日何度目かわからない嫌そうな顔をする。

 

こ、この男・・・

 

それなりにかわいい女の子とお出掛けのチャンスなのになんだその態度!

 

「そうだけど?だめ?」

 

「やだよ面倒くさい」

 

もう決めた。

 

私の女としてのプライドに掛けてこの男を引っ張り出してやる。

 

「良いからいくの!拒否権はありません!」

 

「あれ?俺ってお礼される側だよね?おかしくない?」

 

「めんどくさ・・・」

 

「てか、愛川。言葉がどんどん汚くなってくぞ?」

 

はっとなって口を押さえる。

 

見渡すとみんな少し驚いた顔をしてこっちを見てる。

 

「・・・なんの事かな☆」

 

「いやいや。無理があるだろ」

 

う、うるさいなぁもう。

 

「とにかくいくの!詳しいことは後で決めて連絡するから!」

 

「連絡って・・・どうやってだよ」

 

「どうやってってアドレス交換すれば良いじゃない」

 

「えぇ・・・めんどくさい」

 

「こんな可愛い女の子とアドレス交換するなんてなかなか無いチャンスだよ?」

 

「自分で可愛いとかいうなよ・・・」

 

アドレス交換くらいでなにしぶってんのよ・・・

 

「良いからするの!はやく!」

 

「はぁ・・・ほら」

 

そう言って彼はスマホを手渡してくる。

 

「え?」

 

「アドレス交換なんぞほとんどしたこと無いからやり方とかわからん。やってくれ」

 

「えっ?でも色々見えちゃうよ?」

 

「色々って・・・とくに見られて困るもんなんてねえから大丈夫だよ」

 

「じゃあ・・・」

 

スマホにはロックもついておらず簡単に中が見れた。

 

ってアドレス登録してる人すくな!

 

家族と、迷惑メールの差出人と思われる人としか思えない名前しかない。

 

てか、比企谷君迷惑メールに騙されてるんだ。

 

「比企谷君・・・こういうのって詐欺のメールだから登録しちゃだめだよ?」

 

「ん?・・・あぁ、これ由比ヶ浜だ」

 

「えっ!?」

 

うそ!なんで、こんな名前で登録してんの!?

 

驚きの表情をしてると比企谷君が説明してきた。

 

「由比ヶ浜が勝手に名前いれたんだよ」

 

「な、なるほど・・・」

 

由比ヶ浜さんはなあに?って感じの顔でこっちを見てる。

 

由比ヶ浜さん・・・さすがにこれはないよ・・・

 

「と、とりあえず登録しといたから」

 

「ほんとに?違うメールアドレスとか、いれてない?」

 

「入れてない入れてない」

 

なんでそんなに疑うんだろ。

 

「にしても手打ちとは・・・赤外線くらいついてないの?」

 

「そんな機能無い」

 

「さすがあなたの所持品ね。あなたと同じで友人を必要とする機能が無いのね。あなたと同じで」

 

「おいまて。なんで二回言った」

 

それを聞いて雪ノ下さんはクスクス笑う。

 

雪ノ下さん・・・こんなに楽しそうに笑ってるの始めて見た。

 

でも内容がひどいよ。

 

「はぁ・・・終わったなら返してくれ」

 

「うん・・・はい」

 

スマホを返したらキーンコーンカーンコーンと完全下校時刻を知らせる余鈴がなった。

 

「今日はここまでにしましょうか」

 

その声を合図にみんなが帰り支度を始める。

 

さて、私も帰り支度始めますか。

 

ーーーー

 

帰り支度を済ませて駐輪場に向かっている。

 

部室にもどってから着替えるのがめんどくさかったが仕方ない。

 

駐輪場につくとそこには目が腐った男子生徒が自転車を押しているのが見えた。

 

「おーい!比企谷君!」

 

「大きな声で呼ぶな。目立つだろうが」

 

比企谷君は目立つのが嫌なのかな?

 

良くも悪くも私はそこまで目立つ方では無いので一緒にいても大丈夫だよね?

 

「ごめんごめん、自転車通学なんだね!途中まででも一緒に帰ろうよ」

 

「え?嫌だけど」

 

またもや・・・それなりにかわいい女の子との下校が嫌なのかね?

 

よーし!ここは美波の真似をして・・・

 

「そう言わずに帰ろうよ~」

 

「あざとい」

 

一言でバッサリ切られた。

 

美波・・・あんたの技は比企谷君には通じないよ・・・

 

「とにかく一緒に帰るの!自転車持ってくるからまっててね!」

 

「えぇ・・・」

 

比企谷君の不満の声は無視して自転車を取りに行く。

 

自転車乗ってくると比企谷君がまっていた。

 

「お待たせ!行こっか」

 

ーーー

 

「比企谷君の家ってこっちの方なんだ!私と同じ方向だね」

 

「そりゃそうだろ」

 

「えっ?・・・なんで?」

 

「え?お前思い出したんじゃないの?」

 

「思い出す?」

 

なにを?彼との事?

 

「なんだ・・・まあ別に良いけど」

 

「ねぇ・・・私たちなにかあったっけ?」

 

この質問を私は一ヶ月以上前から聞きたかった。

 

私がどれだけ考えても思い出せなかった。

 

私と彼とのなぞの繋がりいったいなんなのか

 

それが知りたい。

 

その真相を彼が喋り始めた。

 

「なにかもなにも・・・ただ同じ中学出身だってだけだろ」

 

「えっ」

 

えっ?同じ中学?うそ?

 

「ほんと?」

 

「あぁ。ついでに言えば、一年の頃は同じクラスだったぞ」

 

「え、えぇーーーーー!」

 

うそ!?なんでそんなことにきづかなかったんだろ!?

 

なんで、わすれてたんだろぉ!

 

「もう・・・こんな簡単な事なのに悩んでたのバカみたい」

 

「そりゃお気の毒だな」

 

そんなことならあのときの教えてくれてもよかったのに。

 

彼に不満をぶつけることにした。

 

「なんであの時教えてくんなかったの?」

 

「えっ、だってめんどくさいし」

 

「そんだけかぁ!」

 

私の悩んでた時間をかえせ!

 

ふざけるな!

 

「あぁ・・・そんだけだよ」

 

彼の声は何時もより暗く、何時もよりもどんどん濁っていく目を伏せていた。

 

このとき私はそれに気づいたが大したこと無いとたいして心にとめなかった。

 

 




ここまでです!

なかなか長くなってしまった・・・(笑)

今回も読んでくださってありがとうございます!

意見とか感想まってます!

ではまた!

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