やはり私と同中の彼との青春ラブコメはまちがっている。   作:巣羽流

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久しぶりの投稿です!やっと時間が出来たんで書きましたー。

久しぶりに書いたんで変な感じします。上手くかけてないかも。

それと原作と違ってきてます。

その辺りをご了承ください。


25話

由比ヶ浜さんに吹っ掛けた翌日。本日もなんの滞りもなく授業は進んで昼休みになった。雪乃ちゃんの様子をチラチラと伺ってみたが普段と変わった様子は見られない。雪乃ちゃんはこの先の奉仕部をどうしたいのかな・・・。

 

そして比企谷君。彼も何がしたいのか、何を考えているのか分からない。彼の守りたいものは何?それについては予想はついてる。・・・でも、その答えは私的に認めたくないものなんだよなぁ。

 

「知りたいなら本人に聞けばいいじゃねえか」

 

その事を基子たちに相談したらあいつは何てこと無いって顔でそう言い放つ。

 

簡単に言ってくれるな・・・

 

「聞いても教えてくれないでしょ」

 

「かもな。でも、感じとることは出来るかもよ?」

 

「感じとること?」

 

「そっ。話してるときの顔とか話題に対する態度とかで」

 

比企谷君の態度でか・・・

 

「でも・・・」

 

「花菜ちゃん」

 

「美波?」

 

「恋愛に関してはやらずに後悔よりやって後悔だよ?」

 

「・・・」

 

やらずに後悔よりやって後悔・・・か。

 

「とにかく1回腹を割って話すことは大切だと思うよ」

 

「・・・そだね。よし!今日の放課後比企谷君の家に行ってくる!」

 

「さすが花菜ちゃん!がんばれ!」

 

「うん!」

 

比企谷君が本音で話してくれるかは分からないけど、でもやるしかない。今の私が前に進むにはこの手以外思い付かないから・・・

 

ーーーーー

 

 

時は経ち放課後、本日は顧問の都合で部活は休み。グットタイミングだぜ。私は下駄箱で上履きを履き替える。

 

外に出ると校門付近に二人組がいるのが見えた。あれは・・・

 

「っ!」

 

その二人が誰かを認識した瞬間、心臓がどくんっと跳ね上がる。

 

歩いているのは男女二人組、女の子は頭にお団子を作っていて、男の子の方はアホ毛がぴょんっと頭部のてっぺんに生えている。

 

えっ?ふ、二人で下校って今は由比ヶ浜さんがやってるの?ず、ずるい。

 

そんな事を考えていたら二人は外に向かって歩いていった。

 

冗談はさておきどうしたものか・・・

 

よし!二人を尾行しよう。ほら、比企谷君と話したいことあるしさ?やましいことなんて何一つないよ?ただ少し会話の内容が気になるかなーってだけかな?

 

自転車を取りに行ってたら見失うな。後で取りに来れば良いや。とりあえず今は追いかけるんだ。

 

オレンジ色の空は徐々に暗い色が見え始めてきた。夕日も三分の一位は沈んでる。ロマンチックな景色だなぁ・・・でも二人の様子を見た感じだとロマンチックの欠片もない。二人とも無言で歩いてる。何をしてるのよ本当に。由比ヶ浜さんなんか凄い怯えてる目してるし。

 

「ゆきのんさ、出るんだね。選挙」

 

「ああ」

 

いきなり立ち止まり由比ヶ浜さんの方から口を開いた。

 

ちょ、急に止まらんでよ。私は映画の探偵のように近くの電柱に隠れる。

 

話すのはやっぱり雪乃ちゃんの事か・・・それはそうだよね。 二人で解決策でも考えるのかな?・・・でもそんな雰囲気では無いか。

 

「・・・あたしも。やってみようと思うの」

 

さっきまで怯えていた彼女の目はすでに強い決意を感じさせるものに変わっていた。

 

えっ?

 

やってみようと思うって・・・選挙のこと?なんでそんなこと・・・

 

「っ」

 

思考を巡らせていると比企谷君の表情が目に入った。その目は濁りを増してもはや最大限に達したのではないだろうか。驚きと大きな苦しみが表情から読み取れる。

 

やっぱり比企谷君の守りたいものは・・・

 

「今度はねあたしたちが頑張るの。ヒッキーに頼ってばっかりだって気づいたから」

 

「俺はなんにもしてねぇよ」

 

「そうかな」

 

「そうだ。だから頑張る必要もない」

 

強引な言い方。選挙なんかやめさせようと必死になってるのが伝わってくる。こんなの今までの彼からは想像できない。

 

こういう姿を目の当たりにすると私の予想が確信に近づいていく・・・

 

「無くなっちゃうよ。文化祭の時だって体育祭の時だって、ゆきのん、ひとつのことに集中するの、ヒッキーだって知ってるじゃん」

 

由比ヶ浜さんが会長になっても同じなんじゃないかな?それは比企谷君もわかってるはず。そして比企谷君が会長になってもまた奉仕部は崩れる。あの三人は誰一人として欠けてはダメなんだ。欠けたら彼らはあの《奉仕部》では無くなる。

 

「ばいばい、ヒッキー」

 

比企谷君は由比ヶ浜さんと別れると俯きながら自転車を押して来た道を戻り始めた。その背中には悔しさ、怒り、焦燥感などあらゆる負の感情が滲み出る。

 

・・・今私にできることが分かったよ。

 

「比企谷君!」

 

自転車に乗られる前に声をかけなきゃね、私は徒歩なんだし。

 

「・・・愛川」

 

俯いてた顔を上げると、彼の顔はとても酷い状態だ。顔・・・いや、身体中から不幸なオーラが漏れている。

 

「聞いてたのか」

 

「うん」

 

「そうか」

 

「由比ヶ浜さんと雪乃ちゃん、選挙出るんだね」

 

ぎょっと目を見開き驚きの表情をして私を見る。

 

「・・・お前雪ノ下の事知ってたのか」

 

「依頼の事とか色々知ってるよ」

 

「・・・由比ヶ浜か」

 

「うん。正解」

 

「・・・あいつに選挙に出るように言ったのか?」

 

「ううん。あれは由比ヶ浜さんが自分で考えたんだよ。私はやりたいことをやれって背中を押しただけ」

 

「そうか・・・」

 

私の事を見ていた濁った目は地面に向けられてしまった。

 

「ねぇ・・・比企谷君。聞いて良いかな?」

 

「・・・なんだ」

 

「比企谷君はさ、何を守ろうとしてるの?」

 

「俺は何かを守ろうなんてしてない」

 

「今まで色んな事したじゃん」

 

「あれは部活だからだ。最善の手だって思ったからやった」

 

「じゃあ今回の事は?」

 

「は?どういう意味だよっ」

 

「雪乃ちゃんが生徒会長になるのは学校としては最善の手だって言える。でもさ、君はそれに納得できてない」

 

「っ!お、俺は・・・」

 

顔を伏せたまま喋らなくなってしまう。でもその行為で彼が何を考えているのか、何を守ろうとしてるのか、私が想像していた答えが正解なんだろうと確信した。彼の守りたいものは・・・

 

「比企谷君の守りたいものは奉仕部の日常でしょ?」

 

そう。奉仕部の日常。

 

 

それは私の居ない・・・日常。

 

「っ」

 

びくっと肩が跳ね上がる。

 

「頭で否定しても本能が日常を壊すことを拒んでる。雪乃ちゃんがいて、由比ヶ浜さんがいて、そして比企谷君がいる。困難な依頼や下らない依頼を3人で聞きながら解決する。そんな日常をさ」

 

奉仕部。彼にとって一番特別な関係に私は含まれてない。私が依頼の手伝いで生徒会長に立候補するって言っても彼は止めてこないだろうな。私にはかなり堪えるよ・・・

 

正直に言って奉仕部の存在を疎ましく感じたことはある。下校中、時々比企谷君は雪乃ちゃんや由比ヶ浜さんの話を楽しそうにするんだ。その度に胸がモヤモヤして、嫉妬してた。

 

その話を聞いただけで私がモヤモヤする日常。本当だったら無くなってくれたら私は楽だ。だけどそれで・・・彼が、比企谷君が傷付くなら・・・私が・・・

 

「私がその日常を守ってあげるよ」

 

 

「・・・え?」

 

比企谷君に由比ヶ浜さん、雪乃ちゃんがやれないなら他の誰かがやるしかない。他の誰かがやって比企谷君の守りたいもが守れるなら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は生徒会長に立候補する」

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「比企谷君はさ、何を守ろうとしてるの?」

 

肩までかかった黒い髪は風に靡き夕日によく映える。背丈も体格もTHE日本人って容姿の少女、愛川花菜は俺にそう告げた。

 

「俺は何かを守ろうなんてしてない」

 

俺はなにかを守りたいだなんて考えたことはない。いや、小町と戸塚の笑顔は守りたいって思ったことあるか。

 

「今まで色んな事したじゃん」

 

愛川は俺の言葉を否定してくる。やめろ。俺はそんな良いことをやってる訳じゃないんだ。

 

「あれは部活だからだ。最善の手だって思ったからやった」

 

「じゃあ今回の事は?」

 

「は?どういう意味だよっ」

 

イラつきが大きくなり、それが表に出てきた。俺が今までやった事が誰かを守るため?ふざけるな。俺は俺のためにやってるんだ。わかったような事を言うな。

 

「雪乃ちゃんが生徒会長になるのは学校としては最善の手だって言える。でもさ、君はそれに納得できてない」

 

「っ!お、俺は・・・」

 

その言葉に反論できない。言葉が出てこない。いつものように屁理屈が出てこない。

 

俺は雪ノ下が生徒会長に立候補すると聞いたとき、確かに胸に引っ掛かるものを感じた。それが何なのかは分からなかったが・・・いや、分からない振りをしていた。

 

「比企谷君の守りたいものは奉仕部の日常でしょ?」

 

・・・俺の守りたいもの。

 

俺が守りたいのは俺と言う個人、そんなことを思い浮かんだが彼女はまったく違う答えを出してくる。

 

「頭で否定しても本能が日常を壊すことを拒んでる。雪乃ちゃんがいて、由比ヶ浜さんがいて、そして比企谷君がいる。困難な依頼や下らない依頼を3人で聞きながら解決する。そんな日常をさ」

 

違うと否定の言葉を出すことができない。

 

俺は・・・本当に守りたいのか?

 

愛川の顔をちらっと見ると切なさを感じる表情をしている。

 

「私がその日常を守ってあげるよ」

 

「・・・え?」

 

思わず顔を上げて目を見てしまった。もうその顔に切なさは感じない。決意に満ちた目だ。

 

『・・・私も、やってみようと思うの』

 

「っ」

 

ふと、さっきの場面がフラッシュバックする。愛川の目はあの時の由比ヶ浜の目と重なった。

 

そして夕日に照らされた少女は桜色の唇が開きはじめる。

 

なにを言う気だ。やめろ。聞きたくない。

 

やめてくれっ。

 

「私は生徒会長に立候補する」

 

どくんっ

 

まただ・・・胸がもやもやする。

 

「まぁあの二人に勝てるかは分からないけどねぇ」

 

先程とは、うって変わっておどけた態度。

 

「ま!とりあえず言いたいこと言えたし私は行くね!」

 

「愛川・・・」

 

「じゃあね!」

 

駆け足で学校の方に向かっていく。

 

俺はその背中が消えたあともしばらくその場か動けずにいた。

 

ーーーーーー

 

「はぁ・・・」

 

家のソファーにどすっと座り込み深いため息が出る。あれからずっと愛川との会話が頭から消えない。 

 

あいつ・・・なんで立候補するって言う前に切なそうな顔をしてたんだ?

 

なにかあいつに辛いことがあるんだろうか。会長になるのが嫌なのか?

 

「くそっ!」

 

いくら考えても分からない。俺はどうしたら・・・

 

文字通り頭を抱えて悩んでいるとがちゃっと扉が開く音が部屋の静寂を打ち破る。

 

顔を上げてみると・・・

 

「・・・」

 

そこには比企谷家の長女、比企谷小町が立っていた。

 

なにかないかと言う風に冷蔵庫を漁り出す我が妹。相変わらず俺を無視している。

 

・・・小町なら、妹になら。

 

「こ、小町」

 

「・・・何?」

 

「コーヒー淹れるが飲むか?」

 

「・・・飲む」

 

よし。そそくさと準備をしてお湯を沸かす。その間に会話は無い。

 

「・・・ほら」

 

「・・・ん」

 

淹れたてのコーヒーを小町に渡す。俺たちは猫舌だからすぐには飲めないがな。

 

・・・さてと。

 

「なぁ、小町」

 

「・・・なに?」

 

「ちょっと相談したいことがあるんだ」

 

「・・・それより先に言うことがあるんじゃない?」

 

「・・・この前は悪かった」

 

「・・・はぁ」

 

「こ、小町?」

 

あれ?なんか間違えた?

 

「ま、いっか。許してあげる」

 

「そうか、ありがとう」

 

「小町はお兄ちゃんの妹だからね。あっ!今の小町的にポイント高い!」

 

ああ、ほんとに高いよ。

 

「それで、相談ってなに?」

 

「ちょっと長いが良いか?」

 

「良いよ」

 

「ありがとな。先ずは修学旅行の事なんだが・・・」

 

 

ーーーーーー

 

「はぁぁぁぁ」

 

頭に手を当て深いため息を吐く。なんかすっごい呆れられてるな。

 

「ほんとにごみいちゃんはどうしようもないね。ポイント低すぎ」

 

「いや・・・でも」

 

「でも?」

 

「おっしゃる通りです」

 

「まったく・・・それで?お兄ちゃんはどうしたい?」

 

「俺が・・・どうしたいか?」

 

「うん。お兄ちゃんは奉仕部の日常を守りたい?」

 

そう言われて考えてみる。瞼を閉じるとそこは紅茶の香りがする特別棟のとある一室。ケータイのカチャカチャという音と、本がめくれる音が静かな教室に響いているどこか居心地が良い空間。

 

 

俺は・・・

 

 

「俺は・・・あの空間が好きだ」

 

あの三人でいる空間が好きだ。出来ることなら守りたい。それはやはり難しいことだと思う。でも守りたいんだ。

 

「そっか」

 

小町は生暖かい目でこっちを見てくる。

 

な、なんだよぉ。わるいか?てかそんな目でみるな。

 

小町にやめろと睨むと一瞬引いたような態度をとって真剣な眼差しに変わる。

 

小町さん?一回俺を蔑まなきゃ気がすまないんですか?

 

「じゃああともうひとつ」

 

「ああ」

 

「花菜先輩の事。このまま任せちゃう?」

 

そう。すでに奉仕部だけの問題ではなくなった。

 

愛川は俺の守りたいものを守ると言ってくれた。でも本当は彼女も嫌なんじゃないか?テニス部だってきっと疎かになる。毎日今より忙しくなって勉強も大変になるんじゃないか?

 

「お兄ちゃんはどうしたい?」

 

俺がどうたいか・・・っか。結局そこにたどり着くんだな。

 

「・・・」

 

またもや目を閉じて考えてみる。

 

『ふぅー・・・助かった。ありがとう!』

 

いつもあいつは笑顔で

 

『えっ?えっ?どういうことなの?なんでここにいるの?』

 

まっすぐ俺の事を見てて

 

『それでも凄いよ!』

 

俺を否定しないでいてくれて、間違えたら教えてくれる。

 

『私がその日常を守ってあげるよ』

 

そんな、お前がそんな顔をしないでくれ。俺の記憶の中のお前は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

『私も比企谷君がのこと嫌いじゃないよ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・」

 

「お兄ちゃん?」

 

分かったよ、俺が守りたいものが。俺は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は愛川との日常も守りたい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうあいつは俺の中で無視できないほどに大きくなってる。あいつのいない日常はきっと物足りないと感じる。

 

俺は奉仕部も愛川も守りたい。そのどちらも欠けてほしくないから。

 

そのために・・・

 

「小町、俺に力を貸してくれ」

 

「お兄ちゃん・・・」

 

涙目になりながら俺を見上げてくる小町。その表情はとても嬉しそうで感動しているんだと感じる。

 

「任せて!小町に出来ることならなんでもするよ!」

 

「ありがとな」

 

小町、ポイント高すぎるよ。

 

「それにしても凄い成長だね!お兄ちゃんはきっと守りたいものとか認めないと思ったよ。最悪小町が奉仕部を守ってって、お兄ちゃんに依頼しようかなーって思ってたんだけど・・・あのお兄ちゃんが自分から言ってくるなんて・・・成長したなぁ」

 

あれ?俺が兄だよね?なんで弟の成長を喜ぶ姉みたいな顔してるの?

 

・・・まぁでも俺も自分で思うよ。前までの俺なら絶対に守りたいものなんか認めなかっただろうな。

 

それはきっとやっぱりあの三人によるものが大きいんだと思う。

 

はっ、こんなこと考えてる時点で俺らしくない。

 

「それで!具体的にどうするか決めてるの?」

 

「ああ」

 

それについては考えてある。きょうの帰り道はいつもより時間があったからな。

 

「おぉ!それで内容は?」

 

「SNSを使ってこの依頼を無かったことにするんだ」

 

小町がは?何言ってんのこいつって顔で見てくる。や、やめて!そんな目でみないで!何かに目覚めそう!

 

「それってどういう意味?」

 

「一色に生徒会長になるように説得するんだよ」

 

この策がうまくいけば全て元々あった形にもどる。うまく行くかは分からないが今はこれしか思い付かない。少々危険だが絶対に成功させるんだ。

 

俺はこの作戦の準備のために部屋に戻ってパソコンのスイッチをつけた。

 

 

 

 

 

 

 




長くなりましたー。

書いてて違和感凄いです。花菜ちゃん書きにくいなぁ・・・

次いつかけるか分かりませんが次回もよろしくお願いします!

ここまでお付き合いありがとうございました!

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