やはり私と同中の彼との青春ラブコメはまちがっている。   作:巣羽流

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11話です!

今回の話は短めです

それとキャラ設定を活動報告に着けました

こんなの見たくねぇ!って方は無視してください(笑)




11話

 

八月に入り夜であっても暑さは収まらない。

 

「・・・」

 

ボランティアから数日がたった夜。

 

私は比企谷君に貸してもらっていた本を読んでいた。

 

今回借りたのは映画化までされた私でも知ってるメジャーなタイトルなやつと何だか怖そうなタイトルの本の2冊だ。

 

「ふぅ・・・」

 

面白かった・・・

 

この作者の小説は色々考えさせられるから面白い。

 

今回のも欺瞞で溢れた現代社会を支配しようとする話だった。

 

これを読むと本当に世の中欺瞞だらけなのではっと思ってしまう。

 

いや、

 

実際そうなんだろうな。

 

「ふぅ」

 

それにしても借りた本はもう読んじゃった。

 

また新しいの借りたいな~。

 

てか借りよう。

 

「えーっと・・・あった」

 

電話を鞄から取り出して電話帳を開いてある名前を探す。

 

まだ9時だしまだ電話して大丈夫だよね?

 

比企谷八幡と記された場所を開き電話を掛ける。

 

プルルルルルと数回なったら電話が繋がった。

 

『どもども花菜先輩!どうかしました?』

 

小町ちゃんが出てきた。

 

「比企谷君に用があったんだけど・・・」

 

『兄は今お風呂に入ってるんですよ~』

 

「そうなんだ・・・」

 

また後でかけ直そうかな?

 

『そだ!花菜先輩!』

 

「どうかした?」

 

『実は父親が職場の同僚にプールの無料チケットをもらいましてね』

 

「そうなんだ。良かったね」

 

『5日後に小町お兄ちゃんにプールに連れていってもらうんですよ』

 

「へぇ~」

 

相変わらず兄妹の仲良いなぁ。

 

『それでですね!実はチケット三枚もらいまして!花菜先輩も一緒にどうですか?』

 

「え!?」

 

比企谷君とプール!?

 

どうしよう凄く行きたい。

 

でもそうすると水着見られるのか・・・。

 

『用事あるんでしたら無理にとは言いませんが』

 

「うーん・・・」

 

『行けないなら雪乃さんや結衣さんとか誘ってみるんでチケットは消化できますし大丈夫ですよ?』

 

「!?」

 

胸がズキッとする。

 

いやいや何でだよ。

 

そんな事気にしてる場合じゃない!

 

折角ののチャンスが!

 

恥ずかしいなんて理由で無駄にできないよ!

 

「い、行く!絶対行くよ!」

 

『おぉ!分かりました!楽しみにしてます!』

 

「うん!私も」

 

『おっ、お兄ちゃんもちょうど上がってきたので代わりますね』

 

『おう。愛川か・・・どした』

 

そう言えば比企谷君に本借りたくて電話したんだったなぁ・・・

 

「借りた本2冊とも読んじゃってさ~。また新しいの貸してくれない?」

 

『別に構わないが・・・いつくる?』

 

「じゃあ5日後の朝に借りてた本持ってくるから。帰りに新しい本貸して」

 

『了解』

 

「うん!5日後楽しみにしてるね!」

 

『お、おう・・・わかった』

 

「じゃあねー」

 

通話しゅうりょーう。

 

「はぁ・・・」

 

比企谷君とプールかぁ・・・

 

「・・・やばい!」

 

どうしよ!?

 

行きたくてつい承諾しちゃったけど。

 

比企谷君に水着姿見られるぅ!

 

「はずかしぃぃぃぃぃ!」

 

どどどどどどうする!?

 

いやいやこう言うときこそ落ち着け落ち着け。

 

決まってしまったものは仕方ない。

 

今やれることを。

 

いや、

 

やるべき事をするんだ。

 

とりあえず基子と美波に連絡だ。

 

 

無題

 

ーーーー

 

買い物行きたいから付き合って

 

明日の12時に千葉駅に集合で

 

 

 

ーーーー

 

よし送信。

 

兎に角まず先に水着を買わなきゃ!

 

飛びっきりのを買わなきゃ。

 

後はお腹回り・・・

 

今日から食べる量減らそ・・・

 

ーーー

 

「あっ!基子!」

 

「おす!おひさー」

 

「や!基子ちゃん」

 

「おぉ。美波も来てたか」

 

現在11時50分

 

みんな揃ったみたいだね

 

「じゃあ、いこうか!」

 

ーーーー

 

「いやぁー買った買った」

 

買い物を済ませて現在はカフェで休憩中。

 

しかし可愛いの見つけられて良かったよ~

 

「花菜ちゃんの買いたい物って水着だったんだ」

 

「うん」

 

「わざわざ新しいの買うなんて・・・男か?」

 

「そ、そんなんじゃないよ」

 

えぇ・・・

 

なんでそんなの分かるんですか基子さん

 

「「!?」」

 

「花菜ちゃん・・・いつの間に?」

 

「いやいや違うの!今度比企谷君とその妹さんとの三人でプールに行くことになったから」

 

「えぇ!?家族同伴!?あんたらいつの間に・・・」

 

「だからそんなんじゃない!」

 

「花菜ちゃんだいたーん」

 

「意外だよな~」

 

ニヤニヤと二人してからかってくる。

 

くっ!この糞アマどもが!

 

おっとこんな言葉遣いは乙女失格☆

 

「お二人さん。そんなゲスな目で見てはいけませんことよ?」

 

「え?花菜ちゃんどうしたの?」

 

二人が痛いものを見る目で見てくる。

 

「ちょっと上品に行こうかなって」

 

「へぇ」

 

「おいこら、聞いといて興味なしかい」

 

「そんな事よりさ!この前」

 

もう飽きたのか話題をそらす基子。

 

まぁ私としてもそれで良いんだけどさぁ。

 

なんか寂しくない?

 

ーーーー

 

「ふぅ」

 

水着は持った。

 

ゴーグルも大丈夫だし、浮き輪もある。

 

荷物に関してはもう問題ないだろう。

 

だけど・・・

 

「着ていく服が決まらない!」

 

この服だと少し地味かな?

 

こっちだと派手な気がするし・・・

 

でも比企谷君は目立つの嫌だろうから地味めなのが良いかな?

 

でも地味すぎてセンスないとか思われたくないし。

 

難しいよぉ・・・

 

うぅぅぅ。

 

ふと時計を見る。

 

げっもう11時!?

 

明日は8時に比企谷君の家に集合なのに・・・

 

えぇい!もうこれで良いや!

 

服は決めた。

 

荷物も確認した。

 

後は寝る!

 

おやすみなさーい。

 

「・・・」

 

明日・・・比企谷君とプール。

 

凄く楽しみ。

 

ドキドキしてきた。

 

明日私の水着姿を見て彼はどんな反応をするのかな?

 

きっと照れて目線をそらす。

 

それをからかうときっと目の濁りが強くなるはず。

 

それで私が近寄るときっとまた照れる。

 

そんな彼を想像するとニヤニヤしてしまう。

 

『私が見るに花菜ちゃんの比企谷君を見る目は何だか特別に感じたんだけどな~』

 

「・・・」

 

ボランティアの夜姫菜ちゃんに言われた言葉が頭に浮かぶ。

 

私は本当に比企谷君を友達としか思ってないのか。

 

私は今まで恋などしたことないのでわからない。

 

うーん・・・

 

そうだ。

 

最近基子に面白いと勧められた恋愛小説を読んだ。

 

そこに書いてあったことを参考にしてみよう。

 

ヒロインは好きな人を想像すると胸がポカポカ温かくなると言った。

 

比企谷君の事を想像してみよう。

 

・・・彼はめんどくさそうに頭を掻きながら私を助けてくれた。

 

私が近寄ると照れてそっぽを向いてしまう。

 

そんな彼を想像すると胸が温かくなる。

 

うん、当てはまるな。

 

次行こう次。

 

ヒロインはどうやら抱き締められることを想像すると嬉しくなってもがき始める。

 

・・・比企谷君に抱きしめられる。

 

「っ!」

 

は、はずかしぃ!

 

なんなのこれ!耐えられないよ!

 

うぁぁぁぁ!

 

まって!落ち着いて!

 

staystay

 

こんなだけで悶えるとか私恋する乙女かよ。

 

とりあえず抱き締められるのは嫌ではない。

 

むしろ・・・

 

これも当てはまるな。

 

「あれ?・・・もしかして」

 

これって本当に・・・

 

いやいや。

 

まだ最後のとっておきがあったぜ!

 

ヒロインは遊園地とか水族館とか楽しいところに行く時誰と一緒にいるのかを想像する。

 

真っ先に頭をよぎった人を好きなんだとそう言う仮定法を使って自覚した。

 

それをやってみよう。

 

私の場合はデスティニーランドかな。

 

千葉県民だしね!

 

さーってランドに入ってすぐ走ってパンさんに並ぶでしょ?

 

その時一緒に走ってる人は・・・

 

中肉中背の男の子。

 

ピンと出たアホ毛。

 

腐った目をして面倒くさそうに走る。

 

私はそんな様子を見てくすくすと笑っている。

 

そんな彼は・・・

 

「・・・当てはまる」

 

嘘・・・ではないよね。

 

私は本当に比企谷君のこと・・・?

 

正直まだ良くわからないし実感もない。

 

友達と言われれば多分そうだと納得もする。

 

だからこそ信じられない。

 

信じきれない。

 

「・・・よし」

 

明日のプールで私の気持ちを確かめよう。

 

比企谷君と近づいてどうなるか。

 

私の初恋かもしれない案件。

 

はっきりさせなきゃね




はいここまでです!

キャラ設定書きましたがなにか書き忘れてる気がしてならない・・・

まぁ後から足せばいいかぁ

今回もお付き合いいただきありがとうございます!

感想とか質問とか意見待ってます!

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