―NAMITO―NARUTO―BORUTO―~赤い影の伝説~ 作:ゆう☆彡
五ヶ月も……本当に作者が馬鹿なせいで…
待っていてくださった皆様、本当にごめんなさいっ。
そして、お待たせしました。って言っても、今回は少し短いんです。
許してください。
これからは、少しでも早く投稿出来たらなぁ、と思っています。
では、最新作よろしくお願いします。
《ナミトside》
ナルトさんが産まれる二年前。
私が五歳の時に、仮面の男、うちはオビトが初めて木の葉に攻めてきました。
そう、みなさんがよく知るあの話です。
四代目が螺旋丸で仮面の男にマーキングをほどこした…あの戦い。
私はあの後…、四代目と仮面の男が戦った後、仮面の男と会いました。
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「はぁ……はぁ…………はぁ……、クソッ、、、。」
「四代目っ!ご無事ですか!?お運びいたします。」
四代目火影、波風ミナト。一時的でも木の葉を守り抜いた男でも、先程の戦いは、体に堪えていた。
そんな四代目を支えたのは、暗部の印、狐のお面をかぶった者だった。
「ナミト、すまないね。」
「……無理しないで。母さんも心配してるよ。」
最初とはうってかわり、砕けた口調で話していた。
お面を外した、少女……そう、これが四代目火影の実の娘である波風ナミト。母親譲りの長い赤い髪の毛を靡かせているが、コードネームは“白狐”。
五歳にして、火影の右腕と言われるほどの実力者であった。
そして、、、
「!!近くに感知しますが、追尾しますか?」
「どのくらいか、わかるかい?」
「十一時の方向、、、五百メートルといったところです。」
「わかった、すぐにこちらからも援護部隊を出す。戦闘はなるべく避けてくれ。あちらさん、かなりのやり手だからね。」
「わかりました。」
ナミトはお面をかぶり直してから、ものすごいスピードで消え去った。
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四代目との戦闘を終え、傷を癒すためにアジトに戻ろうとしていた仮面の男は気がついた。
『……誰だ。出てこい。』
「……。もう見つかってしまいましたか。」
自分のすぐ後ろに迫っている気配に。
『貴様、いつから……。』
「先程からですよ。ずいぶんとゆっくり歩いているものですから、人違いかと思いましたよ。」
気配の正体は、まだあどけなさの残る幼い少女。
木の葉の暗部のお面をかぶっているとはいえ、警戒するほどのチャクラも感じない。
『……命が惜しければ、引くことだ。俺とて、暇ではない。お前のような小さい命などに興味はない。』
だから、舐めていたのだ。
もし疲労がなければ、冷静に考えることも出来たのかもしれない、
「そうですか……
これを見ても、そう言えるといいのですが……。」
『っ!?』
幼い少女が、なぜたった一人で自分のことを追ってきたのかを…。
少女の目は写輪眼のように赤くなった。しかし、
『その目……写輪眼ではないな。』
「……さぁ、どうでしょうか。」
少女はそうい終わるやいなや、仮面の男に飛びかかった。
しかし、仮面の男は慌てない。なぜなら、男には“すり抜け”があるのだ。
技が当たる事はないと……思っていた。
「無駄ですよ。私がこの目を発動している限り、その技は使えません。」
『なんだと……?……グハッ!!!』
少女の言う通り、男は少女の拳をかわせずに、くらった。
「
立て続けに技を仕掛ける少女。その手には丸いチャクラの塊があった。
そのままそれを、仮面の男に投げる。すると、男の周りで巨大な竜巻が起こった。
『……なるほど、まさかこんな近くにいたとはな…。』
「無傷ですか。さすがですね、、、。ですが、」
巨大な竜巻が起こった砂煙の中から仮面の男はゆっくりと現れた。
「この調子なら、捕縛することも出来そうですね。」
『……舐めた口をきくようだな。まぁ、安心しろ、お前を殺すことは無い。なぜなら……「千鳥っ!!」……ちっ、、、。』
突如、二人の間に雷があふれた。
「……カカシ先輩?」
「戦闘は避けるように言われたんじゃなかったのか、白狐。」
「すみません。いけると思ったので、つい。」
二人が話している間に、仮面の男は去っていった。
『“白狐”か……ずいぶんとまた皮肉な名前だ。』
「どういうことだ。」「……。」
『“人々に幸福をもたらすとされる、善狐”……
お前にその名が使えるのかどうか、、、俺のために用意された幸せとしか考えられないな。」
理解できない顔をしたカカシに対して、白狐はうつむいていた。
「……クククク…………ハハハハハ!!さらばだ……、いや、またすぐに会いに来る。お前の力を頂きにな。
それまでせいぜい、善い狐でいることだ。……十尾の人柱力。』
「!?」
仮面の男が去ったその場は、静寂に包まれた。
その静寂を打ち破るように、白狐は話し出した。
「戻りましょう、カカシ先輩。」
「……そうだな、聞きたいことが山ほど出来た。四代目にも、白狐、……いや、ナミト。お前にも。」
二人は里に向かって静かに歩き出した。