―NAMITO―NARUTO―BORUTO―~赤い影の伝説~ 作:ゆう☆彡
《?side》
「んっ……、、、??」
「!!
お母さーん!お父さーん!お姉ちゃんが起きたよー!」
目覚めた場所は知らない場所だった。
今走って行った女の子……、さっき助けた時にいた気がする。
そういえば、私が助けた子はどうなったんだろう……。
無事だったのかな……?無事だといいな。
「……大丈夫ですか?」
「!!」
突然な話しかけられて驚いてしまった。
きっとさっき走って行った女の子の母親なんだろう……よく似てる。
「……?……?」
「あっ、ここは安全な場所ですよ。私たち家族の家ですから。」
「……す、すいません。ありがとうございます……。」
「いえいえ、気にしないでください。今、火影様と側近さんを呼んできますね。」
素敵な女性だな。
とういより、……火影?なんで火影??
私、何もしてないと思うんだけどな、、、。
―――コンコン
「入るってばよ。」
……!!
『てばよ』……そっか、火影はあなたなんだ。
あなたはそんなふうに受け継いだんだ。
「大丈夫か?」
黄色い髪に……透き通るような青い瞳。
そして、“火影”の名。あぁ、さすがだ。
さすが、私が命にかけても守りたかった人たちの子どもだ。
「ど、どうしたんだってばよっ!?」
気がづくと、私は大粒の涙を流していた。
「あー!母ちゃーん!父ちゃんが女の子泣かしたー!!」
「なっ!?ボルトっ!ちょっ、やめろってばよ!!」
「何だってばさ!事実だろー!」
『てばさ』……父ちゃん、か……。
……私は一体、、、どのくらい眠っていたのだろう。
「わ、悪かったってばよ。
起きていきなりで悪いんだけど、教えて欲しいんだ。その……」
「はい……。全部お話します。」
お父さん、お母さん。私はまだ信じることが出来ません。
こんなにも素敵な目をして、輝いてる人が、
……私の……だなんて。
―――――――――――――――――――――――
「えっと……じゃあまず、、、」
「姓を“うずまき”と言ったな。」
ナルトの言葉を遮って現れたのは、サスケだった。
「サスケっ!?」
「……。」
「しかし、渦の国は既に滅んだ里。お前は……なぜ生き残ってるにも関わらず、記録にない?」
……忍里が把握してる限り、うずまき一族はナルト、ナルトの子ボルトとヒマワリ、他には香燐ほどしか生き残っていない。
「お前は……誰の子だ。」
少女の年齢は、せいぜい七歳程度。大筒木月華は、『渦の国の生き残り』と言った。つまり、少女は間違いなく“うずまき一族”の者なのだ。
少女が生まれた時には、既に里は滅んでいる状態であるにも関わらずだ。
七年前、少女を産める女がいないのだ……、少女の母親の存在が。
しかし少女は生きている。
「私の名前は……うずまきナミト。、、、ナルトさん、
私は、波風ミナトとうずまきクシナの子。あなたの……姉です。」
「「「!?」」」
その場にいた大人たち全員が驚いた。
「俺の……姉ちゃん、、、なのか……?」
ナミトは、コクンと頷いた。
「しかし……どう見ても子ども……だってばよ。」
「私の時間は……ナルトさんが生まれたあの日……
三十年前から一つも動いてないんです。」
「俺が……生まれた日、、、。」
「はい、九尾襲来の時からです。」
「!!」
ナミトはナルトに向き直り、目を見つめ、
「九喇嘛……聞こえますか?」
「!?……九喇嘛、、、?」
そして、ナルトのお腹……封印が施してある箇所に触れた。
『こんにちは、お久しぶりですね。』
『ふんっ……てめぇか。』
―――九喇嘛と……?ってか、なんで俺の精神世界にっ!?
『それは……、私が九尾の人柱力だからです。』
―――九尾の……人柱力!?!?
『っつっても、お前ら親子の方がチャクラは持ってってるぜ。』
『そうですね。私は、ナルトさんの四分の一程度です。』
『まぁ、その代わりとんでもないものも、連れてるかな。』
―――……?
とんでもないもの??
『私は……二代目の十尾の人柱力です。』
「十尾っ!?!?」
「うるせーってばさ!父ちゃんっ!!」
「わ、悪かったってばよ。」
「十尾がどうかしたのか。」
突如、精神世界に行ったナルト。その世界で話したことはサスケやシカマルには伝わっていなかった。
「いや……その、、、」
わざわざその精神世界に行ってまで話したこと。……それをここで話してしまっていいのか、ナルトは迷った。
「……少し、、、昔話をしますね。」
ナミトが帰ってきて、話し始めた。
「話しは……三十二年前、ナルトさんが産まれるさらに二年前に遡ります。
全てはこの時……うちはオビトが木の葉に攻めてきた時から始まりました。」
はい、ナミトは実はお姉さんでした!