―NAMITO―NARUTO―BORUTO―~赤い影の伝説~   作:ゆう☆彡

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感想いただき、投稿が早いです!笑

ありがとうございます!!


目的と少女

 

「父ちゃんっ!前っっ!!」

「!?!?」

 

―――ドガーーーン!!!

 

つい先程までナルトとヒマワリがいた場所が、崩れる。ナルトは間一髪でかわしていた。

 

 

「父ちゃんっ!ヒマワリっっ!!」

「お兄ちゃん!!」

「ボルト、ヒマワリを頼む。」

「父ちゃん…、あいつら一体何者なんだよっ!!」

 

 

ナルトたちの目の前に、今回の黒幕であろう大筒木一族の者が八人ほどやってきた。

 

「お前ら一体何者だっ!目的は何だっっ!!」

 

 

 

 

 

 

しばらくの静寂の後、リーダーと思われる一人が前に出てきた。

 

「我々は大筒木カグヤの意志を受け継ぎ者。我は大筒木月華(つきか)

我らの目的は、奪われた二つのものを取り返すことだ。」

「……奪われたもの、、、?」

「お前らの奪った巻物は、それ自体が強いチャクラを放つ物だ。たどれば、どこにあるかぐらいわかる。」

「!!」

 

ナルトは自分の懐にある巻物の事を思い出した。

 

―――狙いはこれだ……

 

 

 

「……っ、もう一つはなんだってばよ!」

「もう一つは……、、、」

 

そう言うと、ある一点を指さした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの女だ。」

「!?」

 

 

指さした方向には、こちらに背を向けた少女。……先程、サラダを助けた赤髪の子どもだった。

 

 

「……。」

 

ゆっくりとこちらを振り向く少女。

 

「!?……あれってば、、、!?」

 

 

ナルトは驚いた。

少女の目が、片目だけ赤かったから。

 

「写輪眼……??でも……」

「既にコントロールするところまで来ているということか。」

「……??」

 

少女の持つ目にも、大筒木の言葉にもナルトは理解出来なかった。

ただ、少女の目に、違和感を感じた。……あれは『本当に写輪眼なのか』、と。

 

 

「(サスケと……、少し違うような……。)」

 

「ナルトっ!!」

「おわっ!?」

 

―――ドガーーーン!!!!!!

 

 

それは月華による攻撃だった。

 

「何をぼけっとしているんだ。」

「助かったってばよ、サスケ。」

 

それを守ったのは、サスケの須佐能乎。サスケを中心に防御がされる。

 

 

「……!!サラダっ!!」

「何っ!?」

 

そう、それはつまり、少し離れたところにいたサラダたちは防御されていないということだった。

 

 

「目的の一つは達成できそうだ。お前を連れて帰る(・・)。」

「おいっ!逃げろっ!!」

 

ナルトの叫びが聞こえないのか、一つも動こうとしない少女。

 

「くそっ!!」

 

ナルトは防御の外に影分身を作り、助けに走る。

 

 

「やめろナルト。」

「はぁ!?」

 

それを止めたのは、サラダを一番助けたいと思っているはずの、サスケだった。

 

「何言ってんってばよ!!早く助けねぇと……」

「あいつのチャクラを見てみろ……。」

 

そういっサスケの顔を見て、ナルトは驚いた。

あのサスケが、驚いて目を見開いていたから。

 

 

 

 

そう思った瞬間、少女のチャクラは一気に上がった。

 

 

「くっ……!?」

「何だってばよ……、このチャクラ、、、!?」

 

チャクラに押しつぶされそうになってる中、ナルトは少女を見ていた。

すると、少女は自分の手のひらにチャクラを集め、螺旋丸のようにチャクラの丸を作り出し、

 

 

 

 

 

(すい)

 

 

 

 

 

小さな声で、そう言って、手に持っていたチャクラの塊を投げた。

 

 

 

―――ザバーーーーンッッ!!!

 

次にナルトたちが見たのは、大きな大きな波。それも空に向かって、大筒木の一団に向かっていった。

 

 

「ふん、こんなもの……、」

(らい)

 

間髪入れず、すぐさま次の技を繰り出す。

 

 

「ちっ、、、こざかしいマネを。

 

 

まぁ、よい。お前が充分に育っていて安心した。

その力、必ず我ら大筒木の為に使う。またすぐにお前を迎えに行く。」

「っ!!待ちやがれっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さらばだ、渦の国の生き残り。うずまきナミト。」

 

 

 

 

 

 

 

意味深な言葉を残し、大筒木の一団は、時空間に消えた。

 

「うずまき……、、、?」―――バタッ

 

 

 

「!?」

「おいっ!」

 

突然、その少女……うずまきナミトと呼ばれた子どもが、その場に倒れた。

 

「師匠、こいつ大丈夫なのか?」

「チャクラの使いすぎだな。病院に運ぶ……、、、ナルト?」

 

サスケが話している言葉が、ナルトの頭の中には入ってこなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「(うずまき……?渦の国……??それは、母ちゃんの国で……。

髪も赤くて、目は青くて……、でもあれは写輪眼っぽかった。)」

 

つまり、たどり着く答え……。

 

 

「俺の……身内か何かか、、、?」

「ナルト?」

「父ちゃん??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナルト……。」

「!?!?」

 

 

 

 

 

 

確かにナルトの名前を呼んで、その少女は眠った。

 

 

「誰なんだってばよ……一体、、、。」


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